2010/04/30 - 2010/05/08
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mitamita73さん
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(2020年2月以降、海外に行けないので、昔の旅行記をUPします。)
日々しょぼいサラリーマンをしていると、現状から逃げ出したくなることばかりですが、とはいえ、仕事をやめちゃう度胸もありません。
そこで、非日常性の代表である国際線ファーストクラス(と言ってもポイントでのアップグレード)に乗り、現実逃避に最適のSIN CITY(罪の街)ラスベガスへ向かいました。
また、ドライブを兼ねてデスバレーとグランドキャニオンの両国立公園に行ってみました。
当時中年サラリーマンとその配偶者の旅です。
航空会社
ANA ビジネス(D)クラス+アップグレードポイント。
宿泊
1泊目 ラスベガスヒルトン(現ウエストゲート)
2泊目 ウェスティンカジュアリーナ
3~7泊目 バリーズ
4~5泊目 (部屋を借りたまま)グランドキャニオンのEL Tovar
8泊目 LA ウエスティンボナベンチャー
移動
Hertz カムリ 9日間、すべて込で$557.44
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
現代は、単なる社畜であっても、数多く国内線に乗り続けると、そのご褒美でアップグレードポイントが貰えます。
そのおかげで、機上でキャビアをいただくという非日常性を味わうことができます。ありがたいことです。 -
メインの牛フィレ。気のせいか、日本発の牛肉は他路線より美味しいような。
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酒に弱いのですが、なんとかフルーツまでたどり着きました。
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2010年頃のFクラスシートは、いまのネットカフェ型半個室より開放感がありました。快適な9時間半でした。
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LAXに到着後、HERTZでカムリを借りました。北米向けのカムリは、フルサイズ車の一番人気だけあってとてもいい車です。しかも、保険フルカバーで9日間$557.44ですから、日本で1300㏄クラスを借りるのと同様の料金でお得です。
LAXを出て、休憩込の5時間で(当時の)ラスベガスヒルトンに着き、あっさりチェックインできたのですが、アサインされた部屋に来ると、ペンキ塗りたての張り紙です。 -
そして、部屋に入ると、このありさま。
ゴミはそのまま、掃除もせずに「清掃終了」と報告するなんて、まさに異国文化体験。ここの管理職は大変だろうな、と同情してしまいます。
フロントに戻って、つたない英語で部屋を替えてもらいましたが、すまなそうな態度はしてくれませんでした。 -
再アサインされた部屋は、東向きの普通の部屋でした。部屋指定なしの予約で税込$72.74、まあ、価格相応というところです。
古いホテルなので、設備・部屋の広さとも特筆すべき点はなく、また周囲には何もないので、かなり安い場合を除いて、ここを選んで泊まる意味はないと思います。
この後、バフェ(税込$14.04)で夕食、カジノで数千円負けて初日は終了しました。 -
ラスベガス到着の2日目は、デスバレー国立公園に向かいました。
15号線を5マイルほど南下してBlue Diamond Rdを東方向に進むと、2時間弱で、デスバレー国立公園の西の入口に着きます。
いくつかの山を越える、適度で心地よいワインディングロードなので、ドライブコースとしてもお勧めです。 -
デスバレーは荒涼とした土地です。馬車で西に進んでいた100数十年前に、こんなところに迷い込んだとしたら・・・まさに死の谷です。
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ただの荒野で、人が住めるとは思えないこの地に、一時期、鉱山や工場もあったそうです。びっくりです。
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ゴールドラッシュであちこちを掘った際に、たまたま石鹸の原料になるものを発見して、それで工場が出来て、ラバの車列で、製品をカリフォルニアに運んだそうです。
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こんなに深く掘っていたとは驚きです。
国立公園となった今は、もちろん採掘禁止です。 -
悪魔のゴルフコース。
悪魔だからって、何もこんなコースでゴルフしなくても、と思うくらいでこぼこです。 -
バッドウォーターは海抜マイナス86m。舐めてみると確かに塩です。
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バッドウォーターの東方向の山肌には、SEA LEVEL(海抜0m)の表示があります。
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往路と同じPahrump経由でラスベガスに戻ります。
Pahrumpのカジノでは、ちょい増えたものの、その後順調に減り、結局$20負けてあっさり退散です。
2日目は土曜日だったので、ストリップの大規模ホテルはかなり高料金。そのため、ウェスティンカジュアリーナにしました。込々で$122でした。 -
デスバレーから戻った後、知人親子と合流し、ローリーズで夕食です。
私は、この知人の勧めで、1987年以来、何度もこの地に非日常を求めに来ることになり、我が家の家計に占める旅行係数はとんでもないことになりました。一方、私も、この知人に、「せっかく行くなら快適に行きましょうよ」と、お互いの経済力に見合わない悪い影響を与えたので、まあ、お互い様って感じです。 -
ローストビーフは、目の前で取り分けてくれるので、雰囲気が盛り上がります。
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大きくて分厚いので、これまた、日本にいる時とは違った感が盛り上がります。
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翌日は、知人親子とラスベガスから40分ほどLA寄りにあるPrimmのファッションアウトレットに行きました。
この頃は、ラスベガスのプレミアムアウトレットにはないけどPrimmにはある、という店舗が少しありました。この時はBallyで靴を購入。革が柔らかく、とてもいい履き心地で、1年ほど通勤で活躍してくれました。
買い物後、Carl’s Jr で昼食です。
実は、この直前、知人の自慢の息子(中央)が、想像外の事件に遭遇していました。
彼は、アウトレットの通路にある出店で、歯を白くしませんかと誘われます。
試供に応じながらも買おうとしない彼に、店員はお金を要求しますが、彼はそれを無視しました。すると、店員は、じゃあパスポートをよこせと言います。
断って立ち去ればいいだけなのに、なんと彼は、自分のパスポートを渡してしまったのです。
私たちは、それをラスベガスに戻ってから聞き、あわててprimmに戻りました。
その出店に戻った知人と私は、店員に猛抗議。
あっさり返してくれましたが、なぜパスポートを要求したのか聞くも、両手を開くだけ。彼にとっては単なるいたずらか、嫌がらせだったようです。
解決したとは言え、私と知人は、本人になぜパスポートを渡したのか詰問しましたが、彼の”供述”は「わからない」でした。
こいつの将来は大丈夫かと心配しましたが、その彼も、慶應義塾大学を卒業し、今は、大企業で中堅社員として立派に働いています。 -
3泊目はBally’sに移りました。
ストリップサイドは、夜景がきれいです。
いまのクロムウェルの場所は、当時Macでした。 -
この回の訪問では、スロットにはどんどん紙幣を吸い込まれるし、ブラックジャックでは確率からかけ離れた惨敗ぶりだし、盛り上がる局面がまるでありませんでした。
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5日目は、直前に宿の予約が取れたので、1年ぶりにグランドキャニオンに行きました。2泊します。
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1905年に出来たEL TOVAR Hotel 。
何度来ても飽きません。 -
なかなか荘厳です。
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コロラド川まで降りることは、とうの昔に諦めているものの、せめて、平らな部分の先っぽのインディアンガーデンまではチャレンジしてみたいと思います。
しかし、この時はもちろん、その後10年経っても、はるか手前の1.5マイルポイントまでしか到達していません。
先に降りて、後から登るのって、元に戻れない非日常性になりそうで、踏み込めません。 -
ビレッジの周辺をうろちょろした後、EL TOVAR の必須ポイント、メインダイニングで夕食です。
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豆スープ。結構いけます。
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ここはアメリカですので、盛り付けを気にしてはいけません。
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食事が終わった頃、日が暮れます。
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空が、オレンジから濃い青を経て、黒へと変わっていきます。人工の光がないので、とてもきれいです。
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もうすぐ漆黒の闇を迎えます。
その直前の空の色を見るだけも、ここに来た価値があります。 -
一夜明けて、東から太陽が出ようとしています。
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少し下まで行ってみました。
ここブライトエンジェルトレイルは、ラバの糞がかなり臭いので、マスクをしています。
ちなみに、ストックがあるとかなり楽です。中高年の方は、翌日以降の筋肉痛予防のため、公園内の売店かジェネラルストアで、ストックを買うことを強くお勧めします。一番安いもので十分です。 -
トレイルから戻ってきました。ラバ君たちが出発の準備をしています。
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ドライブかたがた、デザートビューポイント(写真右上の丸)に行きます。
ビレッジ(左下)からの距離は25マイルほどなのですが、公園内は制限速度が厳しく、1時間強かかります。 -
デザートビューには、1932年建立の高さ20mほどのタワーがあり、高い場所からの眺めが楽しめます。
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タワーからはコロラド川がはっきり見えます。
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タワーの中は空洞。高所恐怖症の私はちょっと怖いです。
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デザートビューを離れ、ビレッジ方向に少し戻ったグランドビューポイントに着きました。
ここの少し下には、1890年から1907年まで銅山があったそうで、日本語で「ホースシュー・メサ炭鉱」と書いてあります。
金を探す中でたまたま銅鉱脈を見つけたのだと思いますが、すごい場所を掘ったものだと思います。 -
この鉱山は、銅の価格が暴落したことで、閉鎖されたそうです。
炭坑出身の私としては、ここで働いた人々が、どこでどうやってこの地を知り、どうやってここにたどり着き、どうやって暮らし、そしてどこに行ったのか、興味を惹かれます。 -
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酒場は、まさに西部劇そのままです。
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EL TOVAR Hotel は満室が当たり前ですが、数か月間、毎晩アクセスして、空室が出たところを押さえました。幸い、一番峡谷に近い部屋をアサインされました。とってもラッキーです。税込で$240くらいだったと思います。
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2泊目も、EL Tovar の DINING Room で夕食です。
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翌朝は、西のハーミットトレイルに向かいます。
このあたりは歩道と車道が分かれていない上に、道路は300m以上の崖っぷちにあるので、落ちたら間違いなく即死。結構スリルがあります。 -
ビレッジから西方向は、自家用車の乗入れ禁止なので、バスか徒歩でしか行くことができません。そこで峡谷沿いを歩いて行こうと2マイルほど歩きましたが、残り6マイルを歩き切る自信はなく、途中からバスに乗りました。
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西の端っこのハーミットレストに着きました。
ここから下るトレイルは、ラバの糞の臭いがないし、コロラド川も見えるので、お勧めです。 -
バスでビレッジに戻り、チェックアウトして、ラスベガスに向かいます。
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名残惜しくもグランドキャニオンを離れて、ウィリアムスまで約60マイル、さらにI40を40マイル、ルート66を数マイル走って、セリグマンまで来ました。ここで休憩します。
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ここは立ち寄り必須の街。記念写真を撮り、床屋さん兼土産屋で買い物をして出発です。
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ルート66からI40号に戻り、道路と電線くらいしか人工物のない風景の中、ラスベガスまで残り180マイル、3時間ほど走ります。
こういう場所を走ると、故障しない車の価値がしみじみわかります。
ちなみに、この年の秋、フーバーダムの橋が完成し所要時間が30分短縮されました。 -
ラスベガスに戻っても、ツキは巡って来ず、ただただカクテルをいただいて終わりました。
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昼過ぎにラスベガスを出て、休憩込の5時間弱でLAに着きました。
さすがにダウンタウン近くの高速は入り組んでいて、しかも多いと7~8車線あるので、少し緊張します。 -
最後の夜は、1987年に初めてラスベガスに来た時以来のウェスティンボナベンチャーホテルに泊まりました。宿泊代は税込$113。下層階ながらスタンダードスイートにしてくれました。
いい部屋にしてくれたし、出かけるのも面倒なので、ホテルの35階にあるレストラン「L.A.PRIME」で、この旅行最後の夕食をとりました。 -
このレストランは、LAのダウンタウンの高層ビル群の景色が売り物。この非日常もなかなかです。
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食前酒のシャンパンを頼んだら、イチゴが添えられていました。なかなか気が利いています。
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おいしいお肉で、とっても満足な食事でした。
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デザートを食べ、記念写真を撮ってもらって終了です。
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ホテルから空港へは20マイルほど。最後のドライブを30分ほど楽しみ、車を返却しました。返却場所に車を止めて、係員からレシートを受け取るだけなので楽ちんです。
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非日常の最後は、やはり機上のキャビア。
アップグレードポイントのおかげ。感謝、感謝です。 -
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KRUGを3杯も飲みつつもデザートまでたどりつき、はしゃいでいます。やはり、往復の搭乗が一番の非日常性、旅のメインイベントだったようです。
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私の方は、間食にこの航空会社一押しのメニューをいただき、これまた満足でした。
この後、また爆睡して、数時間後、着かなくてもいい成田空港に到着しました。
機を降りた瞬間、我が家の非日常は終わり、再び、しょぼいサラリーマンに戻ったのでした。
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