アデレードヒルズは、1802年にマシュー・フリンダースが名付けたマウント・ロフティの麓に広がるワイン産地です。1840年から1900年にかけて大きな努力が払われたアデレードヒルズでのワイン産業は1900年代前半に一度壊滅的打撃を受け、50年間の空白時代を経験しました。<br /><br />しかし1970年代からこの地域の土壌と気候に注目した多くの醸造家の努力によって再び興隆の時を迎えました。現在この地は、エレガントで長持ちするワインを作ることを目指す、小さなワイナリーのメッカとなっています。<br /><br />その中にあるワイナリーのうち４つがPiccadilly Trailという企画を行っています。この日はまずその２つを訪れました。

アデレードヒルズ　ワイナリー巡り　Piccadilly Trail その１

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2021/03/07 - 2021/03/07

13位(同エリア13件中)

エリア

アデレードヒルズ周辺(オーストラリア)

旅行の満足度: 3.5

グルメ: 3.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

旅行の手配内容: 個別手配

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今日は近場だし、ワイナリーのセラードアが営業を始めるのは11時から。せっかくなので経路上にあるこちらでコアラでも探しましょう。
車を停めてちょっと歩いたらすぐ見つかりました。
しかもこちらを向いてます。この国ではコアラはそこまで珍しい動物ではありませんが、殆どは道路側にはおしりを向けて寝ているので、顔を見るのは結構難しいのですが、これはラッキー。
しばらくすると・・・
サービスタイム終了。
ということで出発です。
今日の目的地はここ、アデレードヒルズ。南オーストラリア州でもっとも涼しい地域の一つです。
2019年の山火事では被害を受けた地域もありますが、このあたりはそうでもなさそうです。
傾斜のある一帯です。
今日はちょっとお天気がよくありません。
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ここが最初に訪ねるワイナリーです。
ASHTON HILLS VINEYARD、オーストラリア最高のピノ・ノワールを造るという評判のあるワイナリーです。1982年設立、2012年に創業者が「半引退」を望み大手のWirraWirra社に事業を売却しました。もっとも彼は未だにワイナリーの敷地内にある自宅に住み、醸造に協力しているそうです。
車を降りるとすぐにお迎えがやってきました。オーストラリアのワイナリーには犬がいるところが多く、写真集が出ているくらいです。
こぢんまりとした試飲室です。
まずはロゼのスパークリングから。サッパリ辛口で美味しい。
そして三種のピノ・ノワール。１本40ドルのエントリークラスPiccadilly Valleyでも美味しいと思いましたが、60ドルのEstateを飲むと、香りも高いし、滑らかさもまったく違います。

80ドルのReserveは今飲むワインではありません。多分10年置けば素晴らしいブルゴーニュタイプのワインになるでしょう。でも、うちは10年も保存できるわけがないので、Estateを２本購入しました。
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少し早いけどお昼の予約をしたお店へ向かいました。最近恒例の、町の名前＋HOTEL、今日はUraidlaという町なので、The Uraidla Hotelです。もう150年以上この町で営業している老舗。
予約したレストランエリアの開店には少し早いけれど、飲み物は大丈夫ということで・・・・
誰もいないレストランに案内してくれました。でも今日のランチタイムは予約で満席だそうです。他にもバーコーナーや、屋外席がたくさんあってそちらは予約は必要ありません。
レストランの奥に扉があります。
ここに来たお目当ては実はこれ、The Tankです。もともとこれは「雨水タンク」でしたが、長い歴史の中で使われなくなり、放置されていたものです。
2020年、COVID-19によって作業停止を余儀なくされるなど困難の中で、12名のゲストが試飲を楽しむ事ができる地下セラーが完成しました。
南オーストラリア産を中心に、たくさんのワインが貯蔵されています。予約をすれば30分間のワインテイスティングを楽しむ事もできます。
料理は12時からしか出ないので、まずはブルワリーで作られているビール4種の試飲セット。まぁよくある地ビールです。
肉料理はショートリブ。なかなかの迫力です。脂もたっぷり、とても柔らかくて美味しい。
この日のスペシャルは、ジャケットと呼ばれるカワハギのフィッシュアンドチップス。なんと３つも・・・・
なるほど、1時ちかくになると店内は満席でした。
外にはけっこたくさんの席があります。屋外なので喫煙コーナーも。
良い感じに紅葉していますね。もうこの国は秋です。
ビール醸造所をガラス越しに見ることもできます。
お天気も良くなってきて、外で食事やワインやビールを楽しむ人もたくさんいました。
カフェスペースも賑わってますね。
道路を渡った反対側ではごく小さな朝市が開かれていました。
お腹はいっぱいですが、次のワイナリーへ向かいます。
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NASAA認定のオーガニック施設・・・と言われてもなんのことか判らない・・・ちょっと調べると、NASAAというのは「持続可能なオーストラリア農業協会」という組織ですね。天然肥料で葡萄を育て、ワイナリーから出る「廃棄物」をリサイクルして、ということらしい。
先ほどのワイナリーもそうですが、ネットで保護されています。これはこの国のワイナリーでは珍しい。収穫量が少ないので、鳥害に遭うとダメージが大きいのでしっかりと守っています。
1900年代に、羊の毛刈り小屋と厩舎として作られた建物を改造した、ティスティングルームです。
CRFT(クラフト）という、2012年に設立された比較的新しいワイナリーです。ここ以外にバロッサバレー、エデンバレーにも畑を持ち、単一畑、小ロット生産が特徴です。
畑の土も展示してありました。
私達がえらんだのは、こちらのくつろげる席。
ひとり15ドルのワインフライト。（3本以上買うと無料になります）１種類あたり40ml、5種類の試飲ができます。おつまみにオリーブがたっぷりついてきます。もちろんチーズプレートも用意されています。ゆったりとくつろぎ、たっぷりと試飲を楽しみました。美味しかったので６本購入してしまいました。
この日の予定は無事終了、帰宅しましょう。帰りはハイセントンネルのところで渋滞が。

渋滞は嫌いですが、週末にアデレード近郊の各地が賑わっているのはとてもいいことです。COVID-19もほとんど収束しているような状況なのですから、多くの人が（油断はいけませんが）楽しみを見つけ、州内でお金を使わないとね。