飯能ぶらり日帰りひとり旅ーグルメ・温泉・山さんぽ

2021/02/06 - 2021/02/06

コロナ自粛でテレワークが続く中、自然を感じたい、運動したい、美味しいものを食べたい、温泉に入りたいという、私の欲求をすべて叶えてくれた、贅沢な日帰り旅。都心から鈍行で約１時間、柔らかな陽射しが照りこむ西武池袋線に揺られて飯能へ。地元名産のあんこ餅にはじまり、どういうわけかエジプシャン焼酎で終わった美味しい旅でもあった。

エリア 飯能(埼玉)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

まずは、永田大杉バス停前の、大里屋本店
https://tabelog.com/saitama/A1106/A110603/11024111/

飯能駅にはゆっくり正午前に到着。駅北口のバス停から、飯07のバスに揺られること約15分、「永田大杉」バス停・・・で降りるはずが、誰も降りる人がいなかったのかいつのまにか通過。表示ちゃんと見ていたつもりだったんだけど。。２、３個先の停留所で下車し、てくてくバスが元来た道を歩くこと15分。

四里餅商事 大里屋 本店 グルメ・レストラン

約１０分の滞在の合間も、ひっきりなしに車が出たり入ったり。ロードバイカーから近所の？お坊さんまで、幅広い客をトリコにする飯能地元銘菓「四里餅」。

多くの旅人の口コミを見て、絶対に食べたかったこの四里餅。つぶあんとこしあんのの二種類がある。都心の和菓子屋とはまた違い、注文もお会計も、どこかのんびり。それがまたいい感じ。店のすぐ外のベンチで、空きっ腹に、出来たての四里餅をほおばる幸せ。みょ～んとのびたお餅から、あんこが上品に顔を出す。口を近づけるたびに、はらはらと散る餅粉。美味しい幸せ。

四里餅商事 大里屋 本店 グルメ・レストラン

OH!!!　発酵、健康、食の魔法!!!
https://oh-hanno.jp/

飯能駅から大里屋本店に向かうバスの車窓右手に見えた、モダンな建物。テラス席には、昼時であることもあいまって、食べもの飲みもの片手に（両手に？）くつろぐ人々が。大里屋からてくてく歩くこと約20分。飯能中央公園の目の前に、その建物はあった。中に入ってみると、麹の専門店。14時をすぎていたけれど、店内はまだまだ賑わっていて、ランチやカフェを楽しむ地元民やハイキング客でにぎやか。

天覧山登山口はお店の裏手。お昼に山から下りてきてこのカフェをみたら、栄養補給をしたくなるはず。。！（私は登山前に頂きました）

OH!!! テーマパーク

麹や発酵食品、玄米をふんだんに使ったデリプレート。健康そのもの。

ちなみに朝、飯能駅のバス停で永田大杉行きのバスを待っていたとき、観光客らしき初老のカップルの女性が、旦那さんと思しき人に、「ここ、テレビでやっていたところよ！」と紹介していた。（旦那さん、麹などに興味がないのか、無反応　笑）

OH!!! テーマパーク

天覧山展望台（山頂）

OH!!!の真裏の登山口から、勾配を登ること約15分、天覧山展望台へ。私は山歩きやハイキングの経験はまったくといっていいほどないので、結構な運動になって満足。超初心者でも、子どもでもお年寄りでも、スニーカーでぐんぐん上れる優しい山。（でも予想よりは坂だったし、夏は暑くて、虫も結構いるだろうな・・・２月上旬、大の蚊嫌いの私には、良い季節だったのかもしれない。）

天覧山展望台 名所・史跡

天覧山山頂から下ル。

次の目的地候補は、この時点では２つ。宮沢湖温泉か、飯能駅からほど近いAKAI FACTORYか。天覧山には、目的地別に標識がある（親切）。せっかくならと、「宮沢湖」をめざしてみることにした。

こんな道が続く。人は・・・基本いない。

「こんにちは街道」？

時折現れる「宮沢湖」の標識を信じて、歩みをすすめる。あまりに人がいないからか、こんな人がいない道を進むのは地元民だと思われたからか、ぽつぽつとすれ違う人から、もれなく「こんにちは」と言われる。勾配が続き息するのもしんどいだろうに、トレーニングで山を駆け上る若い男性からも、「こんにちは」。わたしからも、「こんにちは」。森林浴もあいまって、どこかほっこり、いい気持ち。

天覧山コーヒー

宮沢湖めざして下っていたら、思いの外、車道に出た。

Google先生に聞いたところ、ここから宮沢湖まで歩いて50分。一方、飯能駅までは、歩いて約20分。飯能駅から宮沢湖温泉までのバスも出ていることもチェック済だったので、飯能駅に戻ることにした。

実は今回の旅を思いついたきっかけは、天覧山コーヒー豆。グルメな友人から美味しいと紹介され、ふるさと納税を利用して何度か注文したことのある、お気に入りのコーヒー。販売元「BeamsBm」は、アーティストの棲家「AKAI Factory」の入り口にあるという情報を得て、飯能駅から歩いてすぐのAKAI Factoryへ。

AKAI Factory内のアート（手工芸品）を眺めて、お気に入りのビターブレンドと、新しいフレンチブレンドの豆を購入。これから１ヵ月、美味しいコーヒーで朝を迎えられ、仕事ができる幸せ。

https://www.facebook.com/beansbm/

いきなり夜に・・・なったわけではなく、写真を撮り忘れました。

コーヒー豆を買って飯能駅に戻ったのが15時30分頃。せっかくだから、やっぱり温泉にも行こう！と、宮沢湖温泉喜楽里別邸に行くことにした。

宮沢湖温泉喜楽里別邸
https://www.yurakirari.com/miyazawako/

飯能駅北口から宮沢湖温泉喜楽里別邸の目の前に停まるバスが出ている。ただ、本数が少ない。次のバスは25分後。それならと、午前中、飯能駅についたときから気になっていた、バス停の目の前のビアバーに吸い込まれた。

CARVAAN飯能駅北口（店の外観写真は撮り忘れ。。）
https://craft-beer-and-grill.carvaan.jp/

待っている間にビールを１杯！これがなかなかにエスニックな風味で美味しい。メニューを開けばジョージアワインが・・・！ジョージアには、コロナ流行の直前、2019年12月に訪れた。ワイン醸造の最古の歴史（約8000年）を誇るクヴェブリ（甕）。日本にも地元名産のワインを広めたいと、ジョージア政府を挙げてプロモーションをしていた。こんなところでお目にかかるとは。その驚きと旅情をかきたてる嬉しさを素直に店員さんに打ち明けたところ、ぜひ本店に足を運んでみてください、とのこと。本店は駅から徒歩で10～15分のところにあるらしい。

バス待ちの1杯にもかかわらず、さっと快く送り出してもらい、宮沢湖温泉へ。バスで約15～20分。炭酸泉（ぬるめの37度）、露天風呂、二種類のサウナで、血行促進、美肌効果（きっと）。広いお風呂にゆったり浸かって、心も身体もリラックス。

温泉を出てCARVAANの本店に行こうと思ったら、飯能駅行きの次のバスは約40分後。タクシーで向かうことにした。タクシーの運転手さんは、生まれも育ちもずっと飯能とのことで、裏道も裏話もよく知っていた。地元でタクシーに乗ると、地元の話が聞けて、ときにとても楽しい。ちなみに、飯能のドライバーは、マナーがいいような気がする。住宅街の狭い道も多い中、我先にではなく、むしろお先にどうぞの精神。タクシーだって例外ではない。

着いた。これ（写真）がCARVAAN飯能本店。（ちなみに、渋谷がまさかの支店）

CARVAAN CRAFTBEER＆GRILL グルメ・レストラン

この道の奥がレストラン。幻想的ですらある。

前菜に「アラビアンプレート」、ジョージアの白ワイン（琥珀色）とともに。
スパイス香る、とても美味しく上品な盛り合わせ。「地中海アラビア諸国の伝統前菜料理「メゼ」６種の盛り合わせ、平焼きパン「エイシ」と一緒に。」異国情緒たっぷりの器で味わう、食の旅。ワインとの相性も◎

MENU
https://hanno.carvaan.jp/wp-content/uploads/2020/05/menu_carvaan_all.pdf

レバノンとジョージアのワインを頂いた。ジョージアは彼の国に古くからあるクヴェブリ製法で作られた赤。ジョージアを訪れたときに、現地のチーズたっぷりの料理との相性の良さに感動したのを思い出した。レバノンのワインはスパイシーな味わいで、前菜のプレートと最高のハーモニーを醸し出していた。

九州熊本の酒造の老舗が、デーツで作った焼酎。香りは焼酎なのに、どこかエスニックな雰囲気が漂う、スパイス料理の食後酒にぴったりの一品。度数もしっかり４０度。ぜひ輸出して海外の方々に味わって頂きたい。

レストランから駅に戻って、電車に揺られて、東京へ。予想の何倍もいい気分で一日を終えた。