2006/12/27 - 2007/01/01
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まさとし/国連加盟国全て訪問済さん
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2年前の韓国に開通した高速鉄道に続いて、台湾にも高速鉄道が開通することになっている。しかし当初の開通予定より1年以上遅れ、今年2006年11月末に開業する情報が有力になった。仮にこれ以上延期されても年内には確実に開業できるだろう。僕はこの情報を確信し、その後発表された12月7日の開業式典開催は信頼できる情報だった。
しかし2006年11月に立て続けに起きた脱線トラブルで暗雲が立ちこめ、結果的に今年中の開業は困難となり、まだ開業日時の決まらない状態で台湾に出発することになってしまった。一応営業許可は2006年12月24日に下りているのだが、29日の協議の結果、1月5日に開通することになった。
今回の旅行の最大の目的である台湾新幹線は乗車できなくなってしまった。目的が曖昧なままの出発となってしまったが台北でのカウントダウンイベントに望みをかけるしかなくなりました。
12/27(水) 東京(1223)→新幹線→名古屋(1518)名鉄名古屋(1604)→中部国際空港(1641)名古屋(1845)→UA831→台北/桃園(2110) 桃園欣桃ホテル
12/28(木) 台北(CI105/2240着・Kさん到着) 台北華華大飯店
12/29(金) 台北→花蓮→台東 台東金安ホテル
12/30(土) 台東→高雄 高雄金典酒店
12/31(日) 高雄→バス→台北 台北遠東国際大飯店
1/1 台北(1010)→UA830→名古屋(1340)
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国際線のカウンターで日本航空は行列ができていたが、今回利用するユナイテッド航空のカウンターには誰もいない。自動チェックイン機を案内され、スムーズに手続きを済ませようとしたら「今日はエコノミーが満席でビジネスクラスにアップグレードいたします」といわれた。「今後ともユナイテッド航空をご利用よろしくお願いします」とのこと。思わぬ所で運が巡ってきた。エリート会員(プレミアエグゼクティブ)はこういうときに優遇される。
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ラウンジはゴールド会員なので普通に利用できる。中部国際空港ではスターアライアンスラウンジという名で統一されている。ユナイテッド航空以外に出発便がないのでラウンジの中は誰もいない。テレビモニターなどもなくシーンとしているのでちょっと寂しい。でも軽食関係はかなり充実している。成田のANAラウンジにはなかったおにぎりやパンケーキなども豊富でアルコール類も多様に用意されている。今日は朝から何も食べていないので少し腹を満たすことにした。
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でもビジネスクラスの食事を楽しめなくなるといけないので腹八分目にしておこう。
結局出発時間が近づいても誰もラウンジに入ってこなかったが、アメリカからこの空港を経由して台北に向かう便が到着したとき、そのビジネスクラスの乗客がラウンジに入ってきた。今度は逆に騒がしくなってきたので僕は早々にラウンジをあとにすることにした。 -
台北への便はアメリカ人か台湾人しかおらず日本人はあまり見あたらない。やがて搭乗が始まった。機材はB777でビジネスクラスのシートはピッチが広く、リクライニングは150度まで傾けることができる。ほぼ水平になっている感覚だ。
ビジネスクラスのシート。 -
ウェルカムドリンク。スパークリングワイン。
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10分遅れで出発。離陸してから客室乗務員が注文を取りに来た。とりあえず3種類の中から牛フィレ肉のステーキをお願いすることにした。食事は前回利用した全日空のように一度にすべてが運ばれてくる手抜き(全日空の中国線)ではなく、前菜からは始まり、メイン、そしてデザートと紅茶といった感じで3回に分けて運ばれてきた。これが一般的なビジネスクラスのスタイルだと思う。短距離路線では広いシートでぐっすり眠ることもないので食事くらいしか楽しみがない。
前菜のサラダ。 -
メインの牛フィレ肉。
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デザート
台北まで3時間。食事に時間がかかり、その後居眠りをしていたらあっという間に台北に着陸体勢に入った。
台北空港では到着便が集中し、入国審査では少し待たされた。
最初の夜は台北には向かわず、桃園へ向かうことにした。
でも予定通り桃園駅へ向かうバスの最終便には間に合った。22:15に台北・桃園国際機場を出発、45分で桃園の中心部に到着した。
宿はビルの8階にある800元の安いホテルを見つけた。設備はしっかりしているしフロントの人も感じが良く、久々の台湾に対する印象は良好だ。
もう12時前だが近くに夜市があり、軽く食事を済ませることにした。桃園の中心部はこの時間では活気が無くなっているのですぐに宿に戻り寝ることにした。 -
桃園で滞在した「欣桃ホテル」。このビルの8階にレセプションがあり、8階と9階が客室になっていた。1泊800元(3040円)。
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今日は雨。台湾北部は季節風の影響で日本とは逆で冬に雨が多い。
10時過ぎまでホテルの部屋でゆっくりしたあと、台北へ向かうため桃園駅に向かった。
桃園駅前のビル群。 -
列車の切符は自販機で簡単に買うことができ、改札は自動化されている。
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台北方面には基隆行きの普通列車が頻繁にあるようだ。ホームで待っていると通勤用の電車が定刻通りにやってきた。台湾の鉄道は時間に正確だ。車内は台北へ向かう乗客でそれなりに混雑しているが座って向かうことができた。台北までは40分ほどだ。
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台北では日本であらかじめ予約しておいた華華大飯店へ向かうことにした。1泊6000円だ。駅から近く便利な場所にある。設備は普通のビジネスホテル並みだが、今朝の宿と比べると部屋が少し狭く感じる。
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外は雨模様でどんよりとしたが広がる。昼寝をしたあと台北駅へ行ってみた。台北駅へ乗り入れる新幹線の改札口は完成し、切符売り場も準備完了のようだ。
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自動券売機。
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地下のホームへ降りると新幹線が入線していた。在来線と並行している。
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数日中に開業するはずの板橋駅に向かった。駅は地下にしかないのに駅舎はずいぶんモダンで地上のコンコースも巨大な空間が広がっている。新幹線のチケット売り場が開いていたが、今乗れるわけではなく前売りの予約が行われているだけだ。
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開業日は1月5日に決定したらしい。時刻表を見ると1時間に1本と寂しいダイヤ構成だ。台中のみ停車の速達列車は3本しかない。これでは通過待ちを得意とする新幹線システムの力が発揮できない。
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料金は1460元(5540円)、ビジネスシート(グリーン車)2390元(9080円)だ。在来線の自強号が台北から高雄まで所要4時間半で845元(3211円)とかなり割高だ。
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駅舎は立派なのができていた。駅周辺は広場になっていて街から少し離れている。板橋の街で夕食をとり、MRTで台北駅へ向かった。MRTは国鉄より7元高いが本数は頻繁にあるので便利だ。
明日は台東へ向かう。夜友人のKさんを迎えに空港へ向かうことになっている。台北では特にすることがないが、日本でゆっくりできなかったのでここではのんびりした。
空港までKさんを迎えに行ったが、体調不良のようでタクシーでホテルに戻ってきた。1200元(4560円)也。時間は深夜0時半だ。 -
翌日。
台湾新幹線が開通しないのでやることがなく、島を一周することにした。
Kさんの体調が悪いので早起きは控え、11時頃の台東行きに乗ろうと切符を買おうとしたら、満席で13時発の列車になってしまった。やはり直前の予約は厳しい異様で前日に買っておくべきだったのか。
2時間後の列車に乗るため、それまで銀行で両替したり、昼食を食べたり、地下街で時間をつぶした。言硬派二人まとめて両替した方が安い(手数料は1回につき100元)と言われ、しかも人数分に細かく分けて手渡してくれた。細かな気配りが日本的で中国人民には絶対あり得ないサービスという価値観がすばらしい。
写真は台北駅前の高層ビル。三越が入っている。 -
13:15発の自強号で台北を出発。東線用の車両は旧型だ。
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車窓から見えた煙突?。
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花蓮駅。
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台東に到着した。
台東の新駅は街から離れており、明日の高雄行きの切符を買い、トイレに行ったりしていたら連絡バスを乗り過ごしてしまい、タクシーで街へ出ることになった。
台東では最安の「金安ホテル」に滞在することにした。一人500元(1900円)はかなり安い。部屋はテレビもバスタブもありかなり快適だ。
夜だが街を散歩することにした。夕食を食べ、ネットカフェに立ち寄った。
宿のオーナーの父親は77歳で日本語をしゃべれる。当たり前のことだが台湾の歴史を感じることができる。地方都市にこないとお年寄りと話す機会はない。 -
金安ホテル。台東の中心部にあり便利だ。
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台東の廃駅を散策した。
台東は日本統治時代、花蓮から鉄道が引かれた際の終着駅で長い間、街の中心として機能していた。十数年前台湾を一周する鉄道が完成し、それに伴い行き止まり式の旧駅は廃止になり郊外に新しい駅が完成した。 -
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転車台もある。
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旧駅舎の前にあるバスターミナルからバスで15分ほど走り、台東の新駅に到着した。
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駅前ではシャカトウが売られていた。
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高雄に到着。
高雄は高速鉄道の建設に伴い仮設の駅舎だ。 -
こちらは旧駅舎で日本統治時代に建設された建造物だ。「高雄願景館」という名で保存されることになった。
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高雄で滞在するホテルへ向かった。この大都市に地下鉄がないのは厳しい。バスは常に超満員。いい加減にしてもらいたい。
今夜の宿は高雄金典酒店。85階建てで高雄で一番高い高層ビルにあるホテルで高雄を代表する最高級ホテルの一つだ。 -
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高雄金典酒店。高雄で最高級のホテルの一つだ。
しかし造りは安っぽく高級感がない。12000円で泊まれるのだから仕方ない。フロントは豪華だが「なんじゃこりゃ」。フロントのスタッフが全員座っている。客は立ったままだ。ソファーは一応あるので座ろうと思えば座れるが銀行の相談カウンターじゃないのだからなんか違和感を覚える。それにしてもホテルのフロントが座っているとキビキビさがまったく感じられない。そんなことからこのホテルに対する印象は良くないものとなってしまった。台湾資本だから多くは要求できないがフロントが立って仕事をするのは基本だろう。
中は吹き抜けになっている。部屋は65階で設備は文句ないが、やはりインテリアに高級感が足りない。眺めは最高だが地震が心配だ。 -
高雄の街へ出た。
バスで港の方へ行って見た。高雄港が一望できる旗津半島。フェリーで向かうことになる。バイクもそのまま乗り込む。 -
旗津フェリー
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旗津半島の埠頭に到着。高雄の摩天楼が眺められる。
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高雄の観光名所はここくらいしかない。ちょっとした要塞があり観光客でにぎわっていた。
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でも天気が悪く気温も20度くらいしかないので南国らしい雰囲気は全くない。結局今回の台湾旅行で南の島的な雰囲気を感じることは全くなかった。
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旗津半島をあとに。ライトアップされたフェリーターミナル。
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夜は海沿いのレストランで海鮮料理を注文した。自分で鮮魚を指さし、料理方法を注文する。蒸し魚「清蒸魚」とカキのチャーハン。そしてスープ。なかなか良いメニューが出てきた。
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高雄のウォーターフロント。大都会だが街全体に賑やかさはない。
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廃線になった港への引き込み線。
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65階にあるホテルの部屋からの眺め。
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翌朝バスで台北へ向かう。実は列車で台北へ向かおうと思っていたのだが、昨日予約しようと思ったら満席でバスで行くことにした。大晦日で週末だから混むのも無理はない。
普通のバスで行くのはつまらないので最高級の1+1配列の豪華バスを予約した。
バス乗り場までは市バスで行っても良かったが荷物もあるし値段も二人だとあまり差がないのでタクシーで向かった。
写真は高雄で滞在したホテル。 -
台北へは1+1配列の豪華バスが走っている。バスの席は難なく確保でき列車の自強号よりも値段的(400円ほど)に安くすんだ。
バス会社は「和欣客運」 -
これがチケット。
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台北へのバスは豪華でな1+1シートだ。今まで世界中を旅してきたが、これほどまでスペースに余裕があるバスは初めてだ。しかし前との座席の幅はそれほど広くなく、たいしたことはない。客はシートの幅よりピッチ幅の広さを求めているのに製造元はなかなか気付かない。
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シートには液晶テレビもありゲームもできる。しかし酔うのでテレビにはさわらなかった。トイレ付きでコーヒーも無料サービス。
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新幹線の高架橋と平行する。
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4時間半で台北に到着した。
これが和欣客運の豪華バス。
しかしバスは駅前のバスターミナルではなく、中心から少し離れたバス会社の事務所前に到着した。駅まで遠そうだ。でも客待ちのタクシーは多いので無理をせずタクシーでホテルへ向かうことにした。 -
今夜の宿泊先はシャングリラホテル系列のファーイースタンプラザ(台北遠東国際大飯店)というホテルだ。
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部屋はホライズンフロアという高層階の豪華ルームだった。でもファックスなどビジネス設備が整っているだけだ。
値段は1泊23000円。 -
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せっかくの高級ホテルだが部屋でゆっくりしていると日が暮れてしまう。ホテルから歩いて市政府方面へ行くつもりだったがタクシーで向かった。
目指すは「TAIPEI 101」。高さ508メートル。2006年12月現在、世界一高い高層ビルだ。でも現在アジア各地で高層ビルの建設は進んでいるのでいつまで世界一なのかはわからない。 -
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このビルは世界一高いというだけで展望台からの眺めに特徴があるわけではない。そもそも台北の街は特徴がなさすぎる。とりあえず世界一のビルに上ることに意味がある。そんなわけで展望台に上ることにした。
大人一人350元(1330円)は結構な値だ。 -
エレベーターは分速1000メートル。時速に換算すると60キロだ。サンシャインビルの倍近くのスピードで現時点では世界最速のエレベーターだ。展望台のある階回までまでは40秒足らずで到着する。さすがに耳がおかしくなる。これでは体調がおかしくなる人もいるだろう。
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展望台の中央に据えられている世界一大きな鉄の玉がある。
直径が7メートルのデカイ金色をした玉がぶら下がっています。
これは、このビルを地震や強風から守るための防震システムとのこと。 -
89階の展望台からの眺め。
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TAIPEI 101をあとに
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歩いて市政府駅へ向かった。年越しイベントのため人でごった返している。
最寄りの地下鉄市政府駅からはどんどん人が出てきて切符売り場も大混乱。あまりの人の多さで駅構内に入れないので隣の駅まで歩くことにした。隣の国父記念館駅は比較的すいていた。 -
とりあえず日が暮れる前に日本統治時代に建設された台湾総督府を見に行った。
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西門の繁華街を歩いた。気温は18度と涼しい。
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しかしここもすごい人だ。人が多いのは勘弁してもらいたい。
特に買う物も見るものも疲れたのでホテルへ戻ることにした。 -
ホテルの近くの小籠包の店に入った。籠1つが80元(300円)から。
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ホテルの客室に戻った。カウントダウンが近いというのに眠たくなってきた。でもせっかく来たので寝てしまったらおしまいだ。窓から「TAIPEI 101」方面を眺めカウントダウン体勢に入った。
時報と同時にビルから花火が上がった。 -
テレビの映像と同じ花火が目の前で打ち上がる。かなりすごい。
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ニューヨーク、パリなど世界中で年越イベントは行われているがこれだけの演出は最高水準なのではと思った。今回の台北での年越しには少し物足りなさを感じていたが、この花火を見て目が覚めた。来て良かった。
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2007年元旦。
帰国の日。6時前に起床。6時40分にホテルの前を通るバスで空港へ向かった。昨夜は遅くまで大渋滞だったのが嘘のようだ。道路はどこもはガラガラだ。空港まで40分で到着した。出発までかなり時間がある。
チェックインカウンターはユナイテッド航空の東京行きの便が欠航になったからか、大混雑だ。ビジネスクラスのチェックインカウンターもなかなか進まない。アメリカはいつもこんな感じなので気にならないが、他のカウンターはガラガラなのでここだけ違和感を感じる。 -
ラウンジはシンガポール航空のシルバークリスラウンジを利用。
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軽食関係は充実しており得した気分だ。
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ユナイテッド航空で名古屋へ向かう。機材はB777。
台北桃園国際空港にて -
ユナイテッド航空、エコノミークラスの機内食。アメリカ系航空会社の中ではかなりまともである。
アルコール類の無料サービスを維持しているアメリカ系航空会社はいまではユナイテッドだけだ。
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