2021/01/10 - 2021/01/31
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αρκαδια(アルカディア)さん
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修行フライトという言葉はご存じだろうか?
最近はテレビの企画で俳優の風間くんが飛行機に乗りまくるというのを、見たことがある人が多いと思うが、つまり風間くんがやっているあの「飛行機乗りまくり」のことだ。
なぜそんなことをするのかと言うと、航空会社の会員ステータスを獲得する為である。
航空会社の会員ステータスを獲得するとどんな良いことがあるのかというと、一番大きいのはやはり航空会社のラウンジが利用できるということだろう。
出発便を待つ間、搭乗口のベンチに座って待つのではなく、フリードリンク付きのゆったりとしたラウンジでくつろげるということだ。
国内線では大したメリットはないが、国際線となるとラウンジの価値は大きい。
例えば JALの場合、会員ステータス「サファイア」を獲得すると、エコノミークラスで旅行するにも関わらずビジネスクラス用のラウンジが使える。最高位の「ダイヤモンド」ステータスを獲得すると、エコノミークラスで旅行をする場合でもファーストクラス用のラウンジが使える。
ステータスは当年の搭乗実績に従って、翌年度末まで与えられる。
本来は海外出張族のような多頻度利用者に対するサービスだったのだが、最近は出張なんてしないけどステータスが欲しいために条件をクリアするのに必要なだけ飛行機に乗りまくるという人たちが増えている。
本来は「たくさん乗るからステータスが与えられていた」のに、今は「ステータスが欲しいからたくさん乗る」という人々が大増殖している。
彼らは、ひたすら黙々と飛行機に乗ることから、マイル修行僧と呼ばれている。
本当の多頻度ビジネス客や、高いお金を払ってビジネスクラスやファーストクラスに乗る人々からは、正直なところ迷惑がられていることは分かっているが、私も人生2度目の修行フライトに出てみようと思った。
1回目の修行フライトは2007年ごろだったか。
JALグローバルクラブ会員になるために、1年間に飛行機に50回乗った。
今回の主要フライトは、最高位のダイヤモンドステータスを目指してみる。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- JALグループ 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ステータスを獲得するために必要なことは何かと言うと、とにかくたくさん飛行機に乗ること。
JALとANAでは少しルールに差があるのだが、双方に共通するルールというのがあって、それは搭乗マイルに連動したポイントを年内に規定以上積み上げること。
JALを例にとって説明しよう。
JALマイレージバンクの会員になると、飛行機に有料チケットで乗るたびに、「FLY ON ポイント」という点数が蓄積される。(以後は単に「ポイント」と呼ぶ)
修行僧は主に国内線に乗っているので、国内線に軸足を置いて説明しよう。
普通運賃のチケットだと「区間マイル数×2=ポイント数」、割引系チケットだとその75%、ツアーチケットだと普通運賃の50%というが、大筋のルールだ。
細かいことを言えば、搭乗クラス(クラスJやファースト)によってポイントの加算があり、またチケットの種類によってボーナスポイントというものが加算される。
ビジネスクラスラウンジが使えるサファイアのステータスを獲得するために必要なポイントは5万ポイントであり、ファーストクラスラウンジが使えるダイヤモンドのステータスを獲得するために必要なポイントは10万ポイントである。
つまり、飛行距離が長くチケットが安い区間を乗りまくれば最も少ない投資でステータスが得られるということになり、その最高効率を叩き出すのが羽田~那覇線だ。
例えば羽田~那覇の最安値チケットは ウルトラ先得の9210円、これに1回乗ると1476ポイントが貰える。
サファイアなら34回乗れば良いし、ダイヤモンドなら68回乗れば良い。
サファイア獲得のために必要な投資額は313,140円、ダイヤモンド獲得に必要な投資額は626,280円だ。
ちなみにこれを普通運賃でやろうとすると、普通運賃では2368ポイントが付与されるので、ステータス獲得に必要な搭乗回数はサファイアで22回(1,034,220円)、ダイヤモンドで43回(2,021,430円)となる。
つまりウルトラ先得を使うと、普通運賃の1/3程度のお金で各ステータスが手に入ることになる。
ところが安いには安いだけの理由があってなかなか簡単にはいかない。 -
JAL901 東京(羽田) 06:25 ⇒ 沖縄(那覇) 09:05 12,710円
JAL903 東京(羽田) 07:30 ⇒ 沖縄(那覇) 10:15 12,810円
JAL905 東京(羽田) 08:20 ⇒ 沖縄(那覇) 11:05 12,810円
JAL907 東京(羽田) 08:55 ⇒ 沖縄(那覇) 11:45 12,810円
JAL909 東京(羽田) 10:15 ⇒ 沖縄(那覇) 13:05 12,810円
JAL913 東京(羽田) 10:55 ⇒ 沖縄(那覇) 13:45 12,810円
JAL915 東京(羽田) 11:45 ⇒ 沖縄(那覇) 14:35 12,210円
JAL917 東京(羽田) 13:45 ⇒ 沖縄(那覇) 16:25 12,210円
JAL919 東京(羽田) 14:50 ⇒ 沖縄(那覇) 17:30 9,810円
JAL921 東京(羽田) 15:55 ⇒ 沖縄(那覇) 18:35 9,210円
JAL923 東京(羽田) 17:10 ⇒ 沖縄(那覇) 19:55 10,510円
JAL925 東京(羽田) 19:55 ⇒ 沖縄(那覇) 22:35 12,210円
見ての通り、最安値は9,210円と言いながらも、1便しかない。
今度は反対に、那覇発の運賃を調べる。
JAL900 沖縄(那覇) 07:30 ⇒ 東京(羽田) 09:55 10,210円
JAL902 沖縄(那覇) 10:15 ⇒ 東京(羽田) 12:40 9,210円
JAL904 沖縄(那覇) 11:15 ⇒ 東京(羽田) 13:40 9,810円
JAL906 沖縄(那覇) 12:20 ⇒ 東京(羽田) 14:45 11,210円
JAL908 沖縄(那覇) 13:10 ⇒ 東京(羽田) 15:40 12,210円
JAL910 沖縄(那覇) 14:00 ⇒ 東京(羽田) 16:35 12,810円
JAL912 沖縄(那覇) 14:55 ⇒ 東京(羽田) 17:30 12,810円
JAL914 沖縄(那覇) 15:40 ⇒ 東京(羽田) 18:10 12,810円
JAL916 沖縄(那覇) 17:25 ⇒ 東京(羽田) 19:45 12,810円
JAL918 沖縄(那覇) 18:45 ⇒ 東京(羽田) 21:05 12,810円
JAL920 沖縄(那覇) 19:50 ⇒ 東京(羽田) 22:10 12,210円
JAL922 沖縄(那覇) 20:45 ⇒ 東京(羽田) 23:10 9,910円 -
お分かりのように、9210円のチケットだけを使って、羽田から那覇を日帰りすることができないのだ。
それでも行きにJAL921に乗り、JAL922で帰って来ることを続ければ、325,040円使って17往復してサファイア、650,080円使って34往復してダイヤモンドのステータスを手に入れることができる。
しかし、一日一往復だと効率が悪いので、この運賃で一日中乗れるところまで乗ってみたらどうなるか試してみよう。
那覇空港の乗り継ぎ時間は30分以上、羽田空港の乗り継ぎ時間は25分以上と決まっているので、それを考慮に入れながら、どのぐらい乗れるのか考えてみる。
901便で羽田を出発して12710円、那覇からで902便で羽田に飛んで9210円、羽田から那覇は917便に乗って12810円、那覇から羽田は916便に乗って12810円、しかし、ここで那覇に飛ぶ飛行機には乗り継げないので2往復で終了。
最も安くするために、羽田を921便で出発して9210円、那覇からは922便で帰ってきて9910円とすれば、350,240円使ったところでサファイア達成、 697,680円使ったところでダイヤモンド達成ともある。
これはあくまでも平日だけの話なので、土日はまた若干条件が異ってくる。
多くのサラリーマンは土日が休みということを考えると、土日でこの2往復フライトを積み重ねていくことを考えると、平日よりも必要な投資額は少々割高になり、372,340円でサファイア達成、739,780円でダイヤモンド達成となる。 -
ところが私は、1日に1往復でも2往復でも、曜日は平日でも土曜日でも日曜日でも祝日でも、好きな日に飛行機に乗って、50万円ちょっとでダイヤモンドステータスを獲得する方法に昨年から注目していた。
こう言うと不謹慎ではあるが、『新型コロナ様のお陰です 』としか言いようがない。
値段よりも、そのチケットの自由度が特筆ものだ。
これを実践する人が多いので、もう公開してしまっても良いだろう。
特にこれについては、これからでも可能なのだ。 -
2月7日までとされた新型コロナウイルスに関する首都圏を中心とした複数の都道府県の緊急事態宣言が、3月7日まで拡大される公算が大きくなった。
緊急事態宣言が発出されると、 JALやANAは航空券の特別扱いを実施する。
例えば1月の緊急事態宣言の時はこうだった。
1月7日に「2月7日まで」の緊急事態宣言が発出され、1月8日からJALやANAは航空券の特別扱いを実施した。
「2月7日までの航空券はすべての券種について予約変更ならびに取消について手数料をいただかない」
先得割引のような予約変更不能、しかも取消料が50%も取られるチケットまで、予約変更もキャンセルも自由とは、いくらなんでも航空会社は大盤振る舞いしすぎだと思う。
極端な話を言えば、たとえば今日急な出張が入り沖縄まで47010円のチケットを買わなくてはいけないはずなのに、28日先の先得割引9510円を買ってから今日へと予約変更してしまえば37500円も安い値段、約5分の1の運賃で当日の飛行機に乗れてしまうのだ。
「すでに購入していた人(せめて既に予約していた人)」だけを対象にして、これから予約購入する人は対象外にするのが正当だと思うのだが、なぜそんな大盤振る舞いになってしまったのかよくわからない。 -
ただこれは利用者にとってはこの上なくオイシイ話で、本当に新型コロナ様のお陰ですとしか言いようがない。
特に1月の緊急事態宣言が発出された時は、先得割引だけではなく特便21にも9510円のチケットが、ある日だけに数席だけ有った。
特便21というのは先得と同様に、ポイント計算は区間マイル数×2×75%なのだが、先得と違い400ポイントのボーナスポイントが付く。
つまり9510円で1476ポイントではなくて、1876ポイントがもらえる。
これだと68回ではなく54回乗ればダイヤモンドステータスに到達する。
つまり9510×54=513,540円なのだ。
この数席ある特便21のチケットを購入しては、安い運賃がない日や、安い運賃のない便に次々と振り替て行けば、どんな飛行機でも空席がある限り9510円で乗れてしまうことになる。つまり9510円のチケットを、あたかも「普通運賃のチケットである」かのように使うことができてしまうのだ。 -
さらに実際には搭乗することによって、約4万マイルの搭乗マイルがもらえる。
現実的には搭乗を進めていく途中でステータスも上がり、ステータスに対するボーナスマイルも付与されるので、最終的に萌えられる搭乗マイルは最大で6万マイルを超える。
この6万マイルを電子マネー6万円分に交換したとすれば、 実質的な投資額は45万円ほどになる。しかも3月ぐらいまでにダイヤモンドを達成してしまえば、再来年の3月までステータスは有効なので、約2年間もの間ダイヤモンドステータスに居座ることができる。 -
もしも緊急事態宣言が3月7日まで延長されたとする。
3月7日までの最安値運賃を調べると、羽田~那覇に関しては3月7日の915便に9510円の先得割引、那覇~羽田に関しては3月6日の904便に9510円の先得割引がある。
つまり、2月6日までに緊急事態宣言延長が発表されて航空券の特別扱い延長が決まれば、 この9510円のチケットを買っては予約変更可能期限である 発表日~4月6日(3月7日+30)の間に変更するをひたすら繰り返して68区間分の予約をすれば、一気に2ヶ月ほどでダイヤモンドステータスが達成できてしまう。
もし2月5日までに発表されれば、4月6日までの間に土日祝日は20日あるので、1日2往復 ペースで飛行機に乗って行けば、従来よりも異常に高い自由度で修行フライトが達成できてしまう。
航空会社が、この裏技封じに動くのかどうか、非常に注目したいところだ。
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この旅行記へのコメント (1)
-
- mihamaさん 2021/02/01 12:44:40
- こんにちは
- はじめまして、こんにちは。
今年JAL修行するかもしれないのでとても参考になりました。
ありがとうございます^_^
Mihama
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