パノラマ写真集2021 ０１南米の旅から乗継ぎ地 北米アトランタ編

2010/11/25 - 2010/11/27

現在日本から南米の都市への直行便は存在しない。

我々の旅は成田から東回りで北米東南のアトランタへ飛び、アトランタから南下してブラジルの玄関、リオデジャネイロへ向かった。

今回も旅の企画は小川順子TD。

彼女お得意の「乗り換え待ち時間の活用」で、3時間30分のアトランタ観光を楽しんだ。

＊詳細は下記をご覧ください
msa100南米周遊旅情１章乗り継ぎ待ち時間3時間30分で見たアトランタ
https://4travel.jp/travelogue_group/33988

エリア アトランタ(アメリカ)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

まず向かったのは世界最大の花こう岩の一枚岩の頂上からの３６０度のアトランタのパノラマと、その岩の中腹に刻まれた、南北戦争時の３人の南軍司令官と、将軍のレリーフで有名なストーンマウンテンパーク。

ジェファーソン・デイヴィス、ロバート・E・リー、ストーンウォール・ジャクソンの南北戦争の南軍の司令官・将軍3名のレリーフ.

1864年9月1日、アトランタは陥落。

アトランタの南軍は補給庫が北軍の手に落ちないよう破壊し、火をつけた。

燃え盛る町を追われ逃げ惑う市民。
まさに崩れ落ちんとする猛火の壁の前を、一組の男女が乗った１台の馬車が走り去る。

アトランタ生まれのマーガレット・ミッチェルが書いた唯一の小説の「風と共に去りぬ」は1963年出版され、ピューリッツァー賞を受賞。
1966年に映画化され、アカデミー賞、他９部門の章を総なめにする。

上記のシーンはその映画の全編終了間際のハイライトシーン。

馬車の主は小説の主人公スカーレット・オハラ演じるヴィヴィアン・リーと、レット・バトラー船長演じるクラーク・ゲーブル。

マーガレット・ミッチェルの住居跡を横目に向かったのは、夕焼けで赤く染まった、アトランタ生まれのキング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)
とコレッタ夫人の墓石のあるキングセンター。

1963年、南北戦争に勝利したアメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンは、「奴隷解放宣言」を発令。

しかしその後の人種差別はむしろ過酷を極めた。

これに対し立ち上がり、公民権運動を起こしたのがキング牧師。

1963年ワシントン大行進を挙行。
リンカーン記念堂の前で名演説をする・・「I Have a Dream」。

公民権法案を議会に提出したジョン・Ｆ・ケネディ大統領は、1963年11月22日ダラスで凶弾を受け、公民権法の制定を見ることなくこの世を去る。

1964年キング牧師はノーベル平和賞を受賞、

そのキング牧師も1968年４月４日、テネシー州メンフィスで暴漢に襲われ、命を絶つ。

キングセンターには「永遠の火」が灯り、墓標には「ついに自由を得た(I'm Free at last)」と。

中心街に戻り、アトランタに本社を置く、ニュース専門のチャンネルCNNセンターへ。
ニュース専門の放送局とは思えない華やかさは、10年前に訪れた雰囲気と全く変わらない。

周知のとおり、前トランプ大統領は多くのメディアと相性が良くなかったが、CNNはその急先鋒であった。