山代温泉街歩き

2020/11/07 - 2020/11/08

山代温泉は加賀温泉郷の中でも、JR加賀温泉駅から車で約15分と、一番駅か

ら近い温泉街です。

古総湯では、昔の温泉の入り方を体験。

古総湯、いろは草庵、九谷焼窯跡展示館は、好きな施設３つに入場できる

加賀温泉パスポート（800円）を利用しました。

エリア 山代温泉(石川)

お宿はたちばな四季亭。

床は桐の無垢敷きで、スリッパはありません。
天然無垢の床はスリッパなしでも温かくさえ感じました。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

到着時のおもてなしはお部屋でお抹茶を。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

すてきな姿見が部屋にありました。

この部屋と応接セットを置いてある部屋、そしてメインの部屋と、とてもゆとりのある造りでした。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

襖の取っ手。

九谷焼でしょうか。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

夕食・朝食ともにお部屋食で。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

日本海の地魚盛り合わせ。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

加賀黒米飯蒸しかますの柚庵焼き。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

能登豚パイ包み焼きか、加賀蓮根と栗の淡雪蒸し甘鯛蟹身餡かの選択で後者にしました。
栗とカニと玉子の相性が抜群、ボリュームもある一品でした。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

お釜で炊いた白飯がおいしかったです。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

古総湯がすぐ近くにあったので、食後行ってみました。
フロントで籠を貸してくれます。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

夜には灯りがともり、柳がゆれ、とても風情がありました。
古総湯は洗い場も更衣室もなく、ただお湯に入るだけです。
昔のお風呂の入り方だそうです。お風呂場はタイルや色ガラスなどとてもいい雰囲気でした。
もっともこの後、宿のお風呂で髪や身体を洗いましたが。

山代温泉 古総湯(共同浴場) 温泉

それほど寒くなかったので、古総湯での入浴のあと、服部神社や薬王院のライトアップを見て回りました。

神社の鳥居は色が変わっていきます。

こちらは薬王院。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

帰ってみるとお部屋には冷たいお水とちょっとしたお菓子が用意されていました。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

毎度のことながら、旅行でいただく朝ごはんは、ほんとにうれしいです。

山代温泉 たちばな四季亭 宿・ホテル

チェックアウトが正午だったので、午前中はゆっくりして、昼から山代温泉街の
観光をしました。

山代温泉 古総湯(共同浴場) 温泉

総湯を中心として旅館が取り囲むエリアを北陸では「曲輪」と呼ぶそうですが、まずその曲輪にあるはづちを楽堂へ。

はづちを茶店 グルメ・レストラン

お目当ては加賀パフェです。

山代温泉に因んだ八咫烏のふやきせんべい、加賀棒茶のゼリー、加賀のはちみつ入り生クリームなど、地元産・地元に因んだ食材などが使われています。

はづちを茶店 グルメ・レストラン

パフェをいただいたあとは「五彩の小径　あけぼの通り」へ。

飲食店などが並ぶ石畳の小径で、緑・黄・紫・紺青・赤の五色の九谷焼で彩られています。
なかなか雰囲気のいい道でしたよ。

少し歩くと見えてきました。専光寺です。

想像以上に大きくて立派な寺院でした。

真宗大谷派の寺院で、山門を入ったところに、蓮如上人の袈裟懸けの松があります。

昨日ライトアップされていた薬王院温泉寺に改めてお参りに行きました。

紅葉が始まっていてきれいでした。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

本堂は鮮やかな朱塗り。

薬王院は山代温泉の守寺です。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

薬王院からこの門をくぐると、隣は服部神社です。

薬王院温泉寺 寺・神社・教会

樹齢200年以上と言われる木々の生える服部神社境内。

そして服部神社の階段を降りると、

魯山人寓居跡いろは草庵があります。

北大路魯山人は大正4年から半年ほどここで暮らしていたそうです。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

この建物は吉野家旅館の別荘で、当時、旅館の旦那衆は文化に造詣が深く、ここも旦那衆の文化サロン的な場所だったようです。
古き良き時代のお話ですね。

魯山人と旦那衆が語り合ったであろう囲炉裏が残っています。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

魯山人は各旅館に看板を彫り、

宿泊したたちばな四季亭にも残っていました。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

欄間。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

母屋と蔵をロビーでつないでいますが、そのロビーからは往時の庭が眺められるようになっていました。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

建物自体も登録有形文化財に指定されています。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

気難しい、傍若無人といったイメージのある魯山人ですが、九谷焼と出会い、旦那衆に囲まれたここでの日々はどんなものだったのでしょうか。

魯山人寓居跡いろは草庵 美術館・博物館

曲輪から少し歩いて真菰ヶ池にやってきました。曲輪からは少し離れた高台にある池です。周辺にもいくつか旅館がありました。

ため池のわりには水がきれいでした。

真菰ヶ池 自然・景勝地

さらに歩いて九谷焼窯跡展示館までやってきました。
窯跡、昭和に使われていた焼き釜、窯元が使っていた古民家の三つの建物からなり、希望者にはスタッフの方が説明をしてくれますが、そのスタッフは作陶のプロの方なので、説明がとても詳しく具体的でおもしろかったです。

九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

九谷焼窯跡は建屋に覆われそのまま保存されています。

九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

九谷磁器窯跡は国指定史跡となっています。

九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

この建屋がなかなか面白いなと思って見ていると、実際にこの建物を目的に見学に来る建築科の学生さんがいるそうです。
そういった人は窯跡は見ないで天井ばっかり見ているそうです。

九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

昭和時代に使われていた窯がそのまま保存されています。

九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

今はほとんど電気釜で焼くそうです。

窯に火を入れる場合は大量のまきが必要になるそうですが、現代ではそれも難しいとのこと。

九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館