鯖江市西山動物園　いよいよ2020年生まれ仔パンダ紀行始まる！！ 初めての子育てを頑張るかのこママとピースケ君に会いに西山へ

2020/10/17 - 2020/10/17

いよいよ、秋も本番に入り、今年も仔パンダ巡りのシーズンがやってきました！！

例年ならば日本国内で20から30匹ほどの仔パンダが誕生するのですが、今年は世相に引きずられたのか5園で9匹と少な目の仔パンダの誕生となりました。
僕は毎年、年内にその年生まれの仔パンダに会いにいくのを目標として秋から冬の遠征スケジュールを決めているのですが、今年は5園と少な目ながらもCovid19の影響で気楽に旅に出れない事情もあり、仮に年内に全仔パンダに会えなくても致し方ないなと考える様にしています。

そんな2020年の仔パンダ紀行の最初の訪問地は鯖江市西山動物園です。
西山では、昨年、まつばちゃんが初産で見事な子育てをしてくれた記憶も新しいのですが、今年はかのこちゃんが初産での子育てを見せてくれています。
ベテランママの貫禄の子育ても魅力的ですが、新人ママの初々しい子育ても魅力的なんですよね！！


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 武生・鯖江(福井)

今日は大阪駅発8時12分の特急「サンダーバード」に乗車、武生駅でえちぜん鉄道に乗り換えて西鯖江駅から西山公園へ。
「サンダーバード」を鯖江駅で降りて徒歩と言う手もあるのですが、今回はなんとなく武生乗り換えにしてみました。

西山公園ではやはりこの親子レサパンの像の写真を撮ってしまいます。

親子レサパン像から坂を登り鯖江市西山動物園に到着です。
入園無料の小さな動物園ですがゲート横に募金箱がありますのでお幾らか寄付頂けると嬉しいですね。

現在はCOVID19対策でセルフ体温チェックと連絡先等の記入をしての入園となります。

こちらが西山動物園のレッサーパンダ舎メイン放飼場。
レッサーパンダの家がオープンして「ひょっとしてこちらは閉鎖なのかな？」等とも思っていましたが引き続きの使用で嬉しいです。

西山動物園へ到着したのは10時40分頃でしたが、既に11時予定のお昼ご飯給餌が始まっていました。
レッサーパンダの家がオープンして飛躍的に展示場所が増えた事もあり、給餌の時間も前倒し気味でスタートする事が多いようですね。

現在のメイン担当はまつばお母さんと昨年生まれのニーコちゃん＆令花（レイファ）ちゃんの双子姉妹です。

そして、公開されている北側非公開放飼場（ややこしや～）ではミンファちゃんも早目のお昼ご飯中でした。

ミンファちゃんは日本一（おそらく世界一）の美パンダちゃん、ファンの注目度も圧倒的に高い子です。

昨夏はファンの間で飼育方法への疑問が渦巻く事態も起こりましたが、非公開放飼場での単独展示に変更して以降、以前に比べると健全な状態になってきていると僕は評価しています・・・もちろんなかなか完全ってことは難しいですが、最悪の事態は免れたと思っています。
昨夏の事態の総括もいずれ必要だと思いますが、個人的には、

・基本的に自由意志で動き回ることに喜びを感じるタイプのミンファちゃんが他個体との同居での優位争いに敗れ自由に動き回る事が出来ず、給餌のカロリーの多さも相まって持病とも言える脚に過大な負担が掛かった

と言うのが事も本質だったと考えています。

メイン放飼場お隣の半屋外展示場には今年パパになったたいよう君。

過去にはミルキーちゃん（現、和歌山アドベンチャーワールド）との間でも繁殖実績のあるたいよう君ですが、その時は残念ながら赤ちゃんは成育に至りませんでした。
そして、今年、多摩動物公園からお嫁入りしたかのこちゃんと間に赤ちゃんが誕生、仔パンダは順調に生育しています。

たいよう君、かのこちゃんが親になったのももちろん最高に嬉しいのですが、
ファンとしてはたいよう君の両親である大地君（現、池田動物園）とひよりちゃん（すでにお星さま）の血筋が未来に繋がったこともとても嬉しいのです。

ありがとう、たいよう君、かのこちゃん。

レッサーパンダの家へ。

吊り橋の上でムータン君が毛繕いしてますね。

前回訪問した時は常同が激しくてほとんどまともに写真が撮れなかったムータン君でしたが、今日は比較的常同が少なかった様に感じました。

そして、ティアラちゃん。

ティアラちゃんの区画は狭いので運動不足が気になります。
展示場にいない可能性も出て来ますが、バックヤード開放にして自由に動ける面積を増やすのもいいかもしれませんね。
あるいは、定期的に展示シフトを変えるとか・・・。

レッサーパンダの家屋外放飼場です。

右からモッチー君。

生れた時はかなり小柄で心配されたモッチー君ですが、昨年、見事にパパになってくれました。
でも、このお顔見てるとあまりに可愛らしくて彼がパパである事をついつい忘れてしまいます。

お隣、真ん中の放飼場にはライト君。

当代随一の焦げパンなライト君。
最近はこう言ったタイプの子が少なくなりましたね。
ファンの勝手な妄想ですが・・・モッチー君には悪いけど・・・来年の恋のシーズンはライト君とまつばちゃんの焦げパン同士でのペアリングなんてどうでしょうね？
血統的に問題がないとすれば、焦げパンの血統を将来に繋げるのも多様性と言う意味ではありかと思っています・・・ま、あくまでも夢物語ですけどね・・・。

ライト君は左目が開けにくい時があると情報をもらい注意深く観察したのですが今日は特に問題無さそうでした。

ただ、訪問日の後でも開けにくそうにしている写真がSNS上でアップされているのを見ましたので、何らかの病気を持っておりそれが日によって表に顕れるのかもしれませんね。
大事にならない内に対処頂ければと思います。

そして、左の放飼場にひかりちゃんです。

あれっ？と思ったのですが。この放飼場のアスレチックってひかりちゃんが乗ってるタワーから左に降りるスロープもありましたよね？
過去の写真を見返すと相当前に無くなっているのですが・・・今更気付きました。

ひかりちゃん、目の辺りがお母さんのキラリちゃんに似ていてとってもキュートです。

そんなこんなしている内にレッサーパンダの家もお昼ご飯タイムになりました。

ムータン君、そわそわ。

ティアラちゃんは最初のおリンゴ一切れをキーパーさんの手から直接もらいました。

レッサーパンダ達の食事風景を見ていると僕もお腹が空いてきました・・・今日は朝早く家を出たので朝食も早目だったんですよね。

西山公園隣接の道の駅のレストランに行く途中でメイン放飼場をチェック。
まつばちゃん、やっぱり口周りが可哀そう・・・子育てを終えて自分の時間を持てるまでは回復は難しいのかな？

双子姉妹は可愛らしくお昼寝していました。

ミンファちゃんの食べ残し。

ニンジンを残すのはこれまでの彼女を考えると理解出来るのですが、リンゴをちょっと残しているのが気にはなりました。

南側非公開放飼場は寝室と放飼場の扉が開いていたのですが写真に写る場所には誰もいませんでした。

ヤンヤン君とキラリちゃんにも会いたいですね。

早目のお昼ご飯を終えて動物園まで登攀。

メイン放飼場のメンバーはもちろんまだ代わっていません。
まつばちゃん。

ニーコちゃんはモッチー君を彷彿とさせる雰囲気。

令花ちゃんは誰に似たの！？（笑）

この代になって急に曾祖母のララちゃんの遺伝が出てきたのかな？
これだから血統追うのはやめられないんですよね。

ミンファちゃんがお昼の残りを食べていました。

それにしても・・・レッサーパンダファンの方以外にもすんなりと理解出来るミンファちゃんの美しさときたら！！

目鼻の黄金比だけではなく、白眉、耳・・・全てが完璧だと思います。

おそらくは世界で一番美しいレッサーパンダ。
もちろん他の子と分け隔てなどして欲しくはないですが、彼女を飼育していることを西山動物園は誇りとして欲しいです。

お皿の残りを完食した後はハシゴに登って竹の葉を頂きます。

ミンファちゃんにもこれまで大なり小なり何度か危機的な状況がありました。
しかし、そのことごとくを彼女は乗り越えてきました。
時にはしもべであり理解者であるファンを動かかして・・・それも含め彼女の強さは圧巻です。
いろいろな人を味方に巻き込みピンチを乗り越えて行く、彼女だからこそできる力技・・・すごい存在です。

13時を越え、メイン放飼場の双子姉妹がそわそわし出しました。

「そろそろ交替の時間でしょ？」・・・さすが分かってらっしゃる。
この後、母娘揃って半屋外の放飼場に移動しました。

そして、13時15分頃、予定時刻より15分ほど早くかのこちゃんが出てきました！！

そして、ママに続いて6月27日生まれのチビちゃんが出て来ました！！

2020年生まれの仔パンダでこの子が初めて会った子になりました。

その名もピースケ君！！
当初は「微妙なお名前・・・」と思っていましたが（苦笑）、だんだん慣れてきました・・・略してピー君と呼ぶと一層可愛いですしね。

「ママ、僕も食べたい」ｂｙピースケ君

ママを押しのけお皿に顔を突っ込むピースケ君。

この月齢で固形の餌にここまでがっつく子も珍しい様な・・・あまりのがっつきぶりにかのこママが右手でピー君の顔をお皿の外に押しやると言う笑える場面もありました。
食べ物に執着があると言うのはとてもいい事ではありますね。

ガラスの奥ではまつばちゃん母子が竹の葉をむしゃむしゃ中。

2年連続で新任ママの子育てが見れるのはとても嬉しい事ですね。

正直に言うとかのこちゃんがこれほど早くママになってくれるとは思っていなくて・・・とっても嬉しい誤算でした。

まつばちゃん、かのこちゃんと若い2匹が出産、子育てを経験出来た事は西山動物園にとっても大きいことの様に思います。
もし、血統的に問題無ければムータン君（中国血統の彼は全く問題ないではずすね）、ライト君とのペアも見てみたい気がします。

ピースケ君、一人っ子と言う事もあり順調に生育してくれています。

生れた直後の写真ではたいよう君似に見えましたが長じるにつれてかのこママの要素も出始めてますね。
やっぱり男の子はママに似るのかな？

木に登るピースケ君・・・尻尾がかわゆい。

ちなみに名前は平和＝ピースからきているそうです。

木の上からお客さんにご挨拶。

この子は既に自分の立ち位置が分かっている様ですね（笑）

レッサーパンダってこう言う自己プロデュースがおチビの頃から出来る子多いですよね。
ジャイアントパンダもそうですが四川の山奥に端を発する生きものが何故にここまで人の心の機微を理解しちゃうのか・・・不思議です。

ママが竹の葉を食べ始めるとピースケ君も竹の葉へ。

まだ完全に食べている感じではないようですが、ママが美味しそうに食べいるのを見て口に入れ始めている感じですね。
いずれ竹の葉の美味しさに気づいて行くんですね。

かのこママとピースケ君が木の上に登ってところで西山動物園を後にすることにしました。

今日は元気なピースケ君とかのこちゃんの子育て姿が見れて本当に嬉しかったです。
またね！！

あっ、西山動物園に来るとどうしてもレッサーパンダの写真ばかりになっちゃうのですが、9月5日に誕生したボリビアリスザルのおチビちゃんの写真も撮ったのでここにアップしておきますね。

えちぜん鉄道で武生駅に出て、名古屋駅行きの特急「しらさぎ」に乗車、今日は名古屋駅で新幹線に乗り換えて豊橋駅まで行き、豊橋泊とします。