2020/01/24 - 2020/01/26
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ぶらしんさん
初日に那覇のおでん屋で舌鼓を打ち、翌日、焼け跡が痛々しい首里城公園の訪問を果たしてから飛行機で南北大東島に飛ぶ。目的の一つは廃線跡探訪。大東島の鉄道といえば南大東島のサトウキビ列車が有名だが、北大東島の燐鉱石の工場跡にもトロッコがあったとか。果たしてその痕跡は見つけられるか…
しかも某商店で寿司を見て、ミルクボーイ風の漫才を思い付く。
1月24日
羽田空港→那覇空港(那覇泊)
1月25日
首里城公園訪問後、飛行機で北大東島へ(北大東島泊)
1月26日
飛行機で南大東島へ((2)に続く)
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1月24日
夕刻に那覇空港に着くとゆいレールの1日券(24時間有効)を買って乗り、牧志で下車する。今夜の宿は国際通りにも近い「沖縄の宿あじまぁ」。セルフチェックイン方式を取っており、フロントは無人。予約客ごとに鍵が用意され、宿泊者カードに必要事項を記入後、宿泊代と共に封筒に入れて専用のポストに投函してから部屋に向かう。沖縄の宿 あじまぁ 宿・ホテル
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部屋は3畳間。エアコンは2時間で百円かかるが1月ゆえ使わずに済む。
今夜は21時半にオープンするおでん屋で夕食を取るつもりなので、20時過ぎまで「チコちゃんに叱られる」を視ながら暇をつぶす。
この日は「鍾乳洞って何?」という質問が出たのだが(正解:生き物の死体が溶けた穴ぁ~)、偉い先生が紹介した「おススメの鍾乳洞3選」の中に南大東島の星野洞が入っていた。全くノーマークだったがこれは行くべし。 -
その後出かけたのがこの店、「おでん東大」。栄町市場の外れに位置しており、外観から想像するに昔はスナックだったようだ。
おでん東大 グルメ・レストラン
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「21時半開店」とは随分遅いが、二次会客狙いだろうか。よほどの人気店なのか、開店時刻の七、八分前に現地入りしたら十数名の先客がおり、21時半時点では更に十名ほど増えた。
けれどもシャッターは開かず看板に明かりもつかず…結局シャッターが開いたのは21時42分。そういえばあるサイトには、開店時刻が21時30分「頃」と紹介されていたっけ。何にせよ開店前に並んでいた客だけで店内は満席になり、その後訪れた客は次々「満席です」と言われて立ち去った。 -
料理のメニュー。チョイスするのが面倒なので「一人前(てびち入り)」と「がんもどき」と「ミミガー&マメの刺身」を注文する。一押しは「焼てびち」らしいが、開店直後の今注文しても1時間半くらいかかると言われて断念する。相席になった向かい側の人(横浜から観光で訪れた)は注文していたけれど。飲み物は泡盛。思い切り薄い水割りにするのが沖縄流とか。
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ミミガー&マメの刺身が最初に出される。泡盛の水割りも思い切り薄くした。
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メインディッシュは1時間ほどして出てきた。おでんに葉物が入るのも沖縄流だろうか。
この間、相席になった地元の人に大東島行きの話をすると、「あの島ではバラムツという脂の乗った美味しい魚が獲れるんですけど、ワックスみたいな脂なので胃で消化できず、3切れ食べるとお腹が緩くなるそうだから気をつけてくださいね。」とアドバイスをいただく。
え!その話、今日の「チコちゃんに叱られる」でもやっていたんだけど…
漁獲シーンのロケは相模湾で行われたものだが、「なんで脂がのってるとおいしいの?(正解:まぐろがたくさん獲れたからぁ~)」の解説映像でこの魚が同じように紹介されていたのだ。
怖いけど、また一つ大東島での楽しみが増えた。(ちなみに大東島でこの魚は「インガンダルマ」と呼ばれているそうだ。) -
1月25日
首里城公園へ。守礼の門は無傷だったが…首里城 名所・史跡
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正殿の建物は損傷が激しい。
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火元と疑われているイベント用ステージも手つかずの状態。火災の原因が特定できないうちは撤去できないということか。
(結局、この翌週には「原因が特定できないまま捜査を終了する」との発表が沖縄県警からなされる。) -
そしていよいよ大東島へ。まずは那覇空港から北大東行きのRAC847便に乗る。
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1時間足らずで北大東島の上空へ。間もなく着陸。
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とうとう北大東島に足を踏み入れる。ターミナルビルまでは歩いて移動。その後は宿の送迎車に乗り、島を東から西に横断する。
北大東空港 空港
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北大東島には宿が2軒しかないらしく、お手頃価格の民宿「二六荘」に投宿する。燐鉱石の採掘が盛んだった頃に集会所として建てられたもので、「二六」というのは紀元2600年(1940年/昭和15年)に完成したからだという(奥の水色の建物)。
しかし自分があてがわれたのはその後建てられた手前の建物で、工事関係の長期滞在者が多そうだった。そして一息つくと、手前の自転車を借りて島内を散策する。二六荘 宿・ホテル
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冬はサトウキビの収穫シーズン。自転車を走らせていて、たまたまその場面に遭遇する。今シーズンは大きな台風がこの島を通ることもなく豊作だったようで、「きっと農家は確定申告でいっぱい税金を取られるんだろうね。」と宿の人も言っていた。
ハーベスターが前方のドリルでサトウキビを細かく砕き、それを後方の排出口からトラックの荷台に吹き出す。その横では、次の栽培の準備をすべくトラクターが早くも土を耕していた。 -
ハーベスターとトラックのアップ。二年前に粟国島で見たのとほぼ同じ情景だ。
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畑の外では次のトラックが待機していた。なかなか手際がいい。それにしても道路も散らかっちゃうものだ。
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ハーベスターを真横から撮影。何だかかわいい。
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時計回りに島内を走っているうち北港の近くを通る。車両は通行止めだそうだが…
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家族連れを含む数名の釣り人がいた。
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ちょうど一匹釣り上がる。
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周囲にはアンコール遺跡を思わせるような隆起サンゴの奇岩が林立していた。
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こういう奇岩は島全体に掃いて捨てるほどある。それでいて訪問者は少ないから、きっと名前など付けられていないと思う。
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空港を横目にしながら敷地の外側の道を進むと、「沖縄最東端之碑」なるものがある。まあ、何か名所を作らなくちゃね…
沖縄最東端の碑 名所・史跡
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最東端之碑のすぐ近くには「沖縄海」なる人工の海水プールがある(写真右側)。隆起サンゴでできた島なので島内で海に触れられる場所は案外少なく、それではいけないと思って整備したらしい。
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これがそのアップ。しかし周りの岩には絶えず波しぶきがぶつかり、すぐ沖合は太平洋の真っただ中。ここで泳ぐのは命懸けだと思う…
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島の南岸へ。平らな南大東島が遠望できた。
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これも数少ない名所?の「台風岩」。2009年の台風で、海の近くにあった岩がここまで吹き飛ばされたというのだ。
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この縁石が岩をせき止めたということか。それにしても不安定そうなので、いずれ台風が逆から吹いたら元の場所に戻ったりして。
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間もなく島を一周…というあたりで「上陸公園」に立ち寄る。島の開拓者である玉置半右衛門らが最初に上陸した場所だという。
北大東島 上陸公園 (開拓百周年記念碑) 公園・植物園
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そこには玉置氏の肖像と、開拓当初の様子を描いたレリーフが設置されていた。
しかしこの人、大東島の開拓者という一面もあるのだろうが、「乱獲の末に鳥島のアホウドリを絶滅させた張本人」とか「島で独自の紙幣(通称『玉置紙幣』を発行してやりたい放題だった」とか、あまりいい話を聞かない。彼が経営していた玉置商会を「日本史上最悪のブラック企業」と評したサイトも見たことがある。もはや彼の息のかかった企業はないようだが。 -
そして島を一周。日もだいぶ傾いてきており、最後に西港を訪れてから宿に戻ろうと思う。
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その西港に行く途中には、燐鉱石の貯蔵庫跡などの遺構がある。1950年まで使われていたそうで、ここが北大東島最大の名所と言っても過言ではなさそうだ。
燐鉱石貯蔵庫跡 名所・史跡
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貯蔵庫跡の一角には足場が組まれ、昨年秋から今年度末までの予定で災害復旧工事が行われているという。しかし災害復旧って…去年は大きな台風が来なかったんじゃなかったっけ?それに半世紀以上も放置していた遺構を今更復旧するってどういうこと?
ひょっとして軍艦島のように廃墟の観光施設化を目論むも、それでは県or国から補助を受けられないから「災害復旧」にしちゃった? -
別の角度から。
このアングル、覚えておいてください。 -
案内板に掲載されていた現役当時の写真。ここからトロッコのレールが出ていたようだ。
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レールは残っているかな?そう思いながらその先を歩いてみると…あった!ほとんど錆びと化したへろへろレールが。しかし大半の区間はこの錆びすらなく、レールと枕木があったと思われる場所が窪んでいるだけだった。
間もなく日も暮れるので今日の探索はここまで。明日再訪することにして一旦宿に戻る。 -
自転車を置き、近くの食堂兼居酒屋へ。この建物は、経営不振に陥った玉置商会から事業を譲り受けた大日本精糖(燐鉱石採掘事業も手掛ける)が建てた出張所を復元したものだそうだが、暗くて外観の様子はわからず。
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中に入ると、まずは燐鉱石貯蔵庫に関する古い写真パネルに目が行く。
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西港やトロッコに関する写真も多い。
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そのほか、貯蔵庫周辺のジオラマも展示されている。それなりにトロッコの線路は周囲に広がっていたようだ。
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より詳しいジオラマ(上の写真とは別物)も展示されている。普通、同じ場所のジオラマを二つも作るかい?
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ラサ島こと沖大東島に関するパネルも若干あった。民間人が立ち入る術はないが、ここにも昔はトロッコがあったようだ。
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これが沖大東島のトロッコの写真。貴重だぞ。
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店はパネルの展示コーナーの奥にあった。その名も「トロっこ」。そこまでトロッコを売りにしたいなら、いっそさっきの災害復旧工事でトロッコも復活させてくれないか…
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料理のメニュー。残念ながらバラムツ(インガンダルマ)はなかった…
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結局おかずはサワラの西京焼と豆腐ちゃんぷる~、主食は豚バラガーリック炒飯(後から出てきた)を注文。というか、ご飯ものはこれしかなかったんですけど。
「ぽ」と書かれたグラスには、北大東産のジャガイモを使った焼酎「ぽてちゅう」の水割りが入っている(「ぽ」の半濁音はジャガイモのイラスト)。同じ「芋焼酎」でもサツマイモとは異なる味だが、とりたてて風味があるかと言われれば… -
跡から豚バラガーリック炒飯が出てきたが、西京焼の切り身が大きすぎてこの段階でほぼ満腹。自己責任でこっそり持ち帰り、翌日食べた。
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1月26日
まずは天気予報をチェック。これまでほとんど気に留めることのなかった大東島の天気が何より気にかかる(気象台があるのは南大東島だけど)。
今日は雨のち曇のよう。とりあえず飛行機が飛んでくれればそれでいい。 -
今日も自転車で島内を散策。最初に訪れたのは島の北西部の海沿いに位置する通称「大東ピラミッド」。漁港の整備などで切り崩した岩の捨て場所だが、グーグルマップには「観光名所・24時間営業」とある。
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24時間営業の観光名所だそうだから上ってみる。前方に見える北大東島灯台はここより内陸側に建つ。
ショベルカーのアームには「㈱与儀組」の文字。昨日の災害復旧工事もそうだが、北大東島の公共工事をほぼ一手に引き受けているみたいだ。ホームページによると、本社は那覇市にあるものの同社唯一の支社は北大東島にあるという。 -
道すがらハーベスターの基地の前を通る。雨のせいか日曜のせいか、今日は収穫シーンを目にすることはなかった。ただ、このあとサトウキビ畑に足を踏み入れたら粘り気のある赤土が靴底にびっちり付き、たちまち厚底シューズに。本当に足取りが重くなった。
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何とか赤土を落として行動再開。製糖工場の敷地の一角にはサトウキビの搾りかすが積まれていたが、周囲には養豚場のような臭気が漂う。しかしこの島では家畜類を見ていないので、発生源はこの工場だろう。
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島の中心部に建つ某商店の冷蔵ケースに寿司が1パックあった。これは名物の「大東寿司」だろうか…一人で葛藤していたらミルクボーイ風の漫才ネタが浮かぶ。
大東島の寿司…「大東寿司」やないかそれぇ。完全にその特徴「大東寿司」やでお前ぇ。
いや、オレもそう思ったんねんけどな、容器に「大東寿司」って書いてないねん…
ほな「大東寿司」ちゃうかあ…那覇空港の売店に大東島から空輸されてくる寿司はちゃんと「大東寿司」って印刷されてるからなあ…もうちょっと詳しく教えてくれる?
ネタはサワラの「づけ」みたいやったな。
やっぱ「大東寿司」やないかそれぇ!大東島ではサワラが獲れるのよ。居酒屋「トロっこ」のメニューにもサワラの西京焼があるのよ。それを「づけ」にしたなら「大東寿司」以外にあらへんがな。なんでわからへんの?
いや、そやけどなぁこれ、うまかったんだけど原材料名も消費期限も製造者名も表示されておらへんのや。
それって「大東寿司」かどうか言う前に法的にまずいんちゃうか?もうええわ! -
今回買った北大東島土産。正直、選択の余地がないほど種類が少ない。
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再び燐鉱石の貯蔵庫跡へ。新たな発見があるだろうか…
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手前に写った細長い錆びた金属…これもレールではないだろうか。
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その先の西港にも行ってみる(左側の岸壁)。通常、旅客船はこの港に着くらしいが、そのまま接岸できないので乗客をカゴに載せてクレーンで持ち上げるとか。
運航スケジュールは天候次第でしょっちゅう変わるので、もしかしたら船で南大東島まで渡れるかな…とも思ったが実現しなかった。 -
そして北大東空港へ。那覇から飛んできたこの飛行機が南大東行きになる。
「北大東→南大東」は毎週金~月曜、「南大東→北大東」は毎週火~木曜の就航。1日おきではないのがミソ。 -
空港スタッフがこのような横断幕を持って見送ってくれた。北大東~南大東はわずか8マイル。日本で最も短い定期航空路だ。
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北大東島よ、さようなら。わずか24時間の滞在だったけど中身は濃かったよ。
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そしてさっきの写真を撮った1分後には早くも南大東島の島影が迫る。
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…おや、ちょっと離れたんじゃないかい?
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ていうか、また北大東島に近づいているんじゃね?
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マジで北大東島に戻る気?
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…と思ったら今度こそ北大東島を離れて南大東島に向かった。結局、二つの島の間をぐるっと一周してから着陸することになる。
今度こそほんとうにさようなら。
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