2020/09/01 - 2020/09/01
1921位(同エリア28173件中)
品行方正さん
羅東と宜蘭を一巡りしてきた。
台北からそう遠くもないのに、地形のせいでトンネルが開通するまで気軽に訪れる場所ではなかった。
トンネルは偉大だ!!
今ではちょっとした台北の郊外感覚である。
台北市内各所から高速バスがこれでもかっ!!と思うくらい、路線バス並みにバンバン発着している。
なのでお気楽な感覚でチョッと街歩きに行ってきた・・
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いきなりの反則技で申し訳ないが、以前の写真を蔵出しで・・
宜蘭観光といえば一般的なイメージは海かも知れない。
品行方正も最初の宜蘭は海だった。
ビーチあり港あり眼前には太平洋が広がっていて、変化に富んだ素晴らしい風景である。 -
漁船や観光船が行きかうのを見ているのも楽しく、さすが人気の観光地だと思った。
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港には観光地お約束のレストラン街があり、なかなかの活気だ。
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テキトーに店を決めて入ってみた。
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魚を選んでお好みに調理してもらうシステムだ。
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日本人なのでお刺身で。
おおっ!!
なかなか本格的ではないか・・ -
宜蘭を代表する施設といえば何といってもこの博物館。
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台湾は本当に博物館が多い国だ。
ちょっとした所には必ずといっていい程ある。
しかもその全てがかなりの充実ぶりだ。 -
そして人々の関心もそこそこ高い。
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台湾って、結構デザイン力のレベルが高いと思っている。
各地の博物館内のレイアウト等にもそれがいかん無く発揮されている。 -
昔の風俗や習慣を分かりやすく展示している。
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何をして生きて、どう発展してきたかが良く分かる。
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ここまでくればもう日本時代の老街?的な感じか・・
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台北市内で高速バスの側面や酒の看板で、字はちょっと違うが“葛瑪蘭”の文字をよく見かけ「カバラン・・とでも読むのか?」などと思っていたが、この地方の原住民に由来する事をこの旅行記を書くにあたって初めて知った。
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建物自体も大胆なデザインだ。
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バス待ちにちょうど良い喫茶レストランがある建物。
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その下の道路沿いにバス停がある。
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さて、今回のミッションだが連絡は緊急だった。
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バスは市政府駅のターミナルから乗車した。
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検温をしてマスク着装にて乗車する。
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高速バスはシートベルトのチェックも厳しい・・
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快適な走行により1時間位で羅東に到着した。
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田舎街?にしては立派なバスターミナルだ。
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台北方面行きは沢山走っている。
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ターミナルが有るのは台鉄羅東駅の裏側だ。
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なので正面にまわる。
裏側とは全く違うイメージの駅舎がワリと素敵である。 -
台湾ではよく見かけるが、市長のネームプレート付きで歓迎してもらえる?
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目指す場所は日本統治時代に木材集積所があった公園だ。
公園の裏口が駅傍なのでそちらから入園。
無料です。 -
台鉄線路沿いに感じの良い小路がしばらく続く・・
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ショートカットで正面に向かう路もなかなか素敵だ。
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以前は貯木場だった池。
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近くの太平山に台湾有数の美林が有ったのでその木材資源が注目され、ここは当時の一大産業であった林業の拠点となる。
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台湾林業の基礎となったと言っても良い。
その規模は大きく、現在でも施設の一部は引き継がれて利用されている。 -
日本の都合で開発しただけ、という立場の方もいるかも知れないが木材集積のためのノウハウやインフラ、産業としての基盤は台湾のためにもしっかり役立っている。
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そうでなければこの施設はこんなにも大切には保護されない・・
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きっと残したものにも価値があり大きいと思ってくれるからこそ、今でも大事にしてもらえるのだと思う。
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森林には鉄道がつきものだ。
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鉄道が敷かれれば駅もできる。
街もそうやって発展していく・・ -
当時の様子を再現した展示もある。
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裏口から入ったのでこれは駅舎の裏側。
小さな改札口があって、地方のローカル線に行けば今でも日本に有りそうな佇まいだ。 -
ここから先は日本人従業員宿舎などを中心にした建物群。
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全て修復され様々な目的に使用されている。
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ずらりと整然と立ち並ぶ様子は圧巻だ。
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池の淵に一列に並んでいる。
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きっと従業員の数もかなりのものだったのだろう。
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駅舎の傍の売店。
要らない情報だが、ここでチョコ味のソフトクリームとコーヒーを飲んだ!?
美味しかった。 -
逆に公園を出て、こちらは駅舎の正面。
竹林駅の表示がある。 -
駅が公園の正面入り口になっている。
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これは所長の宿舎。
これも残っていた・・
集積場外にあって別格だ。 -
散策の後の食事場所。
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現地諜報員が売店の従業員に工作を仕掛けて入手した情報による・・
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店の様子も面白いが、オヤジが流しているBGMは何故か日本の古い歌謡曲だった。
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古道具を収集して展示してあり、そちらに興味を引かれていたら食事の写真を撮り損ねてしまった。
昔の日本の風景かと思った・・
確か牛肉麺を食べた。 -
その後台鉄で宜蘭に移動。
大変派手な駅だ・・ -
某有名作家の作品でまとめている。
街の中にもオブジェがある。 -
駅前にも・・
淡水のライトレールを手掛けたのと同じ作家か? -
結構、古い街らしい。
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面白い特徴的な建物が所々にあり興味をそそる。
これは喫茶店だった。 -
これは・・何だかよく分からない。
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ここで目指したのは日本時代の庁長の公邸。
西郷隆盛の息子が赴任してたらしいが、ここにも日本家屋が保存されている。 -
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ここは確か65歳以上の権力を振りかざして、無料で入った気がする。
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写真撮られ過ぎでもうウンザリ・・という体で猫が迎えてくれる。
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これだけ面白い模様をしていれば写真に撮られても仕方がない。
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先にも書いたがこの地方は裏台湾である。
鄭成功に独立国を作られてから慌てて進出した清は、当然裏台湾には長い事没交渉だった。 -
日本の後の国民党政権にも裏台湾は放置プレイをされてしまった。
そのせいか住民の多くは昔ながらの台湾語を話し、外省人への反発から今の民進党の前身の幹部は裏台湾出身者が多いといわれている。 -
その中で裏台湾の開発に最も心を砕いたのは、もしかしたら日本かも知れない。
上手くいかなかったが本気で表から裏への人口移動を考えていたらしい。
日本からの開拓団を投入したりもしたが、肝心の表の台湾の人々の興味は引けなかった。 -
灌漑制度を整備して農業可能な土地を増やそうとしたが、結局人が増えなかった。
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ならば期待はこの地方に多い原住民族だ・・
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日本建築でもここは台湾だ。
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当時実際使用していた時計。
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時代先取りのユニットバス?
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教育制度も導入し、狩猟生活から農耕生活に転換させようとした。
その結果不思議な現象がおこり、ごく少数ながらいまだに続いている事実がある。 -
先ずはバラバラに居住する原住民を一か所に集めようとした事から始まる。
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原住民同士は言葉が通じないので、仕方なくお互い習ったばかりの日本語を通じて会話をするようになった・・
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複数の原住民の間で独特の日本語チャンポン語?が標準になり、その言語しか知らない世代が生まれてしまう。
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50年という時間が持つ力は決して小さくない。
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その後再びかなりの時間が経過したが、今でもその言語がごく限られた地域では通用している。
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それにしてもこの建物もよく保存されている。
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建物は完璧に再現されているが、庭の方はちょっとイメージが違う。
台北の賓館の日本庭園でも同じような感覚だった。 -
植生も違うし、仕方がないのか‥?
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すぐ隣にあるもう一軒の建物。
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見た目の印象とは違って、こちらの内部はカフェスペースとして利用されている。
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一体何年の時間が経過しているのか・・
調べればスグ分かるけどね!? -
玄関では大杯を抱えて槍を持った黒田武士人形?が迎えてくれる。
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静かで落ち着いた空間で、接客も控えめだ・・
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珈琲。
宜蘭散策をしめくくるに相応しい一杯・・
しみじみ美味しかった。
・・という訳で本日もこれにて終了です。
・・オ・シ・マ・イ・・
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この旅行記へのコメント (9)
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- ゲイリーさん 2021/04/07 23:45:56
- 品行方正様
- 初めまして
いいね!有り難うございます。
義母が日本統治時代に台湾で暮らしてました。
引き上げてからは台湾へは行ってなく、生前もう1度台湾へ行きたいと、夢叶わず天国へ行きました。
品行方正様の旅行記でヒントが有るのかも。
主人も詳しい事を知らず、何時かお袋が住んでた所へ行ってみたいと。
いつもブラブラ気ままに台湾旅でしたが、何時か義母が暮らしてた台湾を
- ゲイリーさん からの返信 2021/04/07 23:51:28
- Re: 品行方正様
- スミマセン
うっかり送信してしまいました。
義母の台湾を辿ってみたいなと思ってます。
ヒントを有り難うございます。
お財布見つかって良かったですね!
今の日本だったらないかも?
ゲイリー
- 品行方正さん からの返信 2021/04/08 10:35:22
- Re: 品行方正様
- 有り難うございます。
事情はよく分かりませんが、どうぞお気になさらずに・・
“うっかり”なら仕方がないと思います。😄
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- ateruiさん 2020/09/05 21:43:15
- 品行方正さま こんばんは
- 台湾の東海岸の日本建築など ありがとうございました
じっくりと見させていただきました
今度時間かけてゆっくり見たいと思います
原住民の共通語の話は私も昔から聞いていて
その言葉が通じる狭い地域に行ってみたいです
aterui
- 品行方正さん からの返信 2020/09/05 22:35:36
- Re: 品行方正さま こんばんは
- 有り難うございます。
・・・と言っても海外旅行はいつになったら出来るのか、という状況になってしまいましたね。
かく言う私も滞在期限が10月で切れます。
一旦帰国したら当分再入国は無理でしょうね。
例の言語は話す人がいたとしてもかなりの高齢者でしょうね。
かなり前の調査で2~3,000人位という事でしたので現在は・・?でしょうね。
- ateruiさん からの返信 2020/09/05 23:24:22
- 品行方正さま こんばんは
- そういう狭い地域には何か許可書みたいなものをいただかないと
入れないような山奥なんでしょうね
確かに いつになったら行けるやら そんな感じですね
東海岸地帯のローカル都市魅力的です
むかし リタイヤしたら 移住とかも考えたんですが
長期滞在で 実現させたいなあと 今は思ってます
aterui
- 品行方正さん からの返信 2020/09/06 00:46:44
- Re: 品行方正さま こんばんは
- コロナ騒ぎ(台湾ではモロに武漢ウィルスとも言ってますが)が早く治まるよう、ひたすら祈りましょう・・
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- atouさん 2020/09/05 09:04:41
- 謝謝
- 台湾政府は国民の大事な税金を使い日本時代の建物修復、保存してくれてます
日本人としてたいへんありがたいです。それに比べて朝鮮人の浅はかさ愚かさひかくにならず。台湾人は兄弟です。。早く中国武漢肺炎終息して台湾へ行きたいです。。
- 品行方正さん からの返信 2020/09/05 10:53:54
- Re: 謝謝
- コメント有り難うございます。
両想いの関係で長く続く事を願っています。
日本に想いを寄せてくれるのは大変有り難いのですが、中には想いが過激過ぎて問題になったりします。
かなりの高齢者に限られますが、日本兵として出兵した事を誇りにしたり日本の建国記念日を祝ったり、中には幼い孫に本当は日本人なのだと教えたりしてトラブルの原因になる事があります。
以前平成天皇が沖縄の与論島に来た時は基隆の丘に集まり、与論島に向かって万歳三唱したりしました。
しかしこの様な行動は特に若い世代の反感を買うし、一部の政治勢力にとっては格好の日本批判の種にもなります。
今年も日本の終戦記念日に台湾独自の集会がありました。
当然一般の台湾の人々の目にも触れます・・
親日的な政権には決してプラスにはなりません。
しかし私たちに「かえって邪魔になるから、そんな馬鹿な事は止めろ」と言う資格が有るのでしょうか?
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