2020/08/04 - 2020/08/06
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xiaomaiさん
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2020年3月に澎湖に行って以来、台湾本島以外にも強い興味を抱くようになった。今夏は海外旅行はもちろん、一時帰国もできないから、友人を誘って、中国大陸から至近の距離に位置する馬祖へ行ってきた。澎湖同様、予想以上におもしろいところだった。
3日目:
橋仔集落、芹壁集落、馬祖播音站、壁山觀景台、莒光堡
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6時23分に民宿のベランダから見た景色。
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左手に見えるのは橋仔集落。
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視線を落とすと、海上警備隊員。
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漁より戻った小型漁船から魚を買い付けている人々。
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7時半に1階へ朝食をとりに行った。
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芸能人などもこの民宿を訪れているようだった。
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ツナサンドとカフェオレ
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ベーグルもあるようだった。
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朝食後は、ホテル周辺を散策。右のは漁業協会の建物。
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一帆風順、日本語で言うなら、順風満帆。
鹿がいる大坵へはここから向う(坂里の黄金餃の店の人によると、宿泊した民宿のオーナー(弟さん)が大坵への船を出しているらしい)。出航時刻前に、大坵で鹿にあげる桑の葉を売るおばさんが現れる。 -
橋仔集落。左手の白い建物が宿泊した民宿。
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突き出た埠頭を進む。
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漁船
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橋仔にも現役の軍事設備がある。中華人民共和国に面しているという地理的環境により、その必要性があるのだろう。
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埠頭の突端まで行ったら、芹壁集落も見えた。
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伝統的な石積みの建物。手前のが昌盛号で、奥のが同春号。
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注意しないと、見落としてしまいそうな漁業展示館。
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これが入り口。
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入館後、まずしたことは電気のスイッチを探すこと。画像には写っていないけれど、左側のケースには海鳥の剥製が並んでいる。
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カモメにも色々な種類がある。
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漁業器具
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馬祖で獲れる海産物
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橋仔集落は北竿で人口がもっとも多い時期があった。そして、多くの廟が立ち並び、「人より神の方が多い」と言われていた。
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霊台公廟の屋根と馬祖名産である黄魚の像
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海にもっとも近い霊台公廟。
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海に近いというより、海に面している。
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右に見えるのは橋仔埠頭の突端。
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1997年創建の山西靈台公廟。周大人とも呼ばれる靈台公の本名は、周公旦の次男である周律。十六英星および十二地宿(合稱二十八星宿)の武将を部下として持つ。また、小児科と婦人科を得意とする梅花先生と外科を専門とする山西先生も配下にあり、医療環境の悪かった馬祖では現地住民の信仰を集めていた。
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お祀りしているのは、靈台公、陪祀十六英星、十二地宿,草薬先生。
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山西霊台公廟の右後方にあるのが玄天上帝廟(福建長楽市金峰鎮上張玄帝宮の分靈)。
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玄天上帝というのは、四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)のうち、北方を司る霊獣である玄武が擬人化された神。武神として高い位にあり、関聖帝君やナタ太子、二郎真君の上においでになる。
玄天上帝のほか、聖母天后と白馬尊王を合祀している。 -
八爺
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七爺
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玄天上帝の廟の前にもう一つの廟の屋根が見える。
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1984年創建の玄壇宮。
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主神として祀られている玄壇真君は、台湾においては、福徳正神とともに企業や商店の守り神となっている。
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赤、白、青のコントラストが美しい玄壇宮。
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スクーターに乗り、橋仔集落を走る。
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古い建物が残されているけれど、廃墟となっている。ここからの眺めがいいから、喫茶店にでもしたらよいのではないかと思うんだけど、採算が取れるかどうかはわからない。
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この橋はきっと新しく建てられたものなのだろう。
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橋から見た、上述した3つの廟。
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さらに進むとこの景観。右に見えるのは大坵。
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環島東路が環島北路と交わる間近にある淡菜のオブジェ。
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ちょうど旬だったから、馬祖滞在中、毎日食べた。
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淡菜の前の壁には大坵の鹿。
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急カーブ、急勾配の道を進む。
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ずっと気が抜けない。
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やがて平坦な道になる。
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軍施設の横を通り抜け、北竿でもっとも賑やかなエリアへ。
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この日の昼食は龍和閩東風味館で。
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朝、電話して営業時間を確認したら、昼食の時間帯は既に満席だと言われた。12時までには退店するからと言って、入店許可を取り付けた。
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北竿では有名な店のようで、12時になると、多くの団体客が押し寄せた。また、ここではテイクアウト用のお弁当も販売しているようだった。
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馬祖最後の食事(スイーツを除く)だったから、地元料理だけを注文した。
酒糟炒飯 -
毎日食べた淡菜。これで食べ納め。
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小骨が多いけれど、地元でよく食べられる酒糟鰻魚。
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老酒黄魚(時価、450元)
冬季は岸から離れて生活し、夏になると繁殖のため淡水と海水が混ざる河口に集まる黄魚。最近では過度の漁獲により、数が減っているらしい。 -
昼食の後、「発師傅」協和食品店へ。
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ここでは、地元のお土産品が購入できる。この店で有名なのは黄金餃。
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店内でかき氷の上に載った5色(紅麹、抹茶、白甘薯、紅甘薯、紫芋)の黄金餃を食すこともできる。
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その後、空港へ。何時の便であれ、先にチェックインをしておくよう、民宿のオーナーに言われていた。
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北竿空港は小さいけれど、台湾最小ではない。
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塘后道沙灘入り口のカモメ像
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滑走路をくぐり......
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右手に塘后道沙灘。
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前日もスクーターで上った急勾配の塘后路。
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戦争和平紀念公園テーマ館へ行く途中に見かけた大砲。
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ここにも大砲が設置されていたのだろう。
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大胆拠点(要塞)
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今回の旅でいくつの要塞を見ただろう。
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若い時にここに詰めて、今は中高年となっている元阿兵哥に敬意。
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わが領空を守り、馬祖を護り抜く。
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結局、戦争和平紀念公園テーマ館へは行かなかった。画像は北竿空港。
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折しも台北からの便が到着。
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海水浴客がまったくいない塘后道沙灘。遊泳禁止なのかもしれない。
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北竿滞在中、何度か前を通った莒光堡。
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奥に塘后道沙灘が見える。見張り役の阿兵哥の姿はなし。
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壁山は海抜298mで馬祖でもっとも高い山。そのため、重要な軍事拠点でもある。そこに設けられているのが壁山観景台。
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北竿空港が一望できる。
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着陸した便と出発しようとする便。
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到着便は出発便が滑走路に出るまで待機。もともと出発する便の時刻に合わせて行ったのだけれど、出発便が遅れ、着陸と離陸の両方の様子が見られた。
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イチオシ
獅子が安全を見守っている。
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左に大坵。
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スクーターを走らせ、坂里集落へ。
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築100年以上の建物。
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三合院かと思っていたら、四合院だと店主に言われた。建物の維持には相当の費用がかかるらしく、政府に維持管理の補助を申請してみたらどうかと伝えた。
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ここでは馬祖の名物である黄金餃が提供されている。
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氷の上に黄金餃と小豆。食べている間、店主はずっとそばにいて、いろいろなことを話してくれた。至近の距離であるため、中国大陸から来る旅行客も多いそうだけれど、今夏はまったくいなく、たまに来る台湾本島から来た客を相手に商売しているらしい。
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こちらは揚げたタイプの黄金餃。
黄金餃も毎日食べたけれど、揚げたものの方が好み。まったく油っぽくなくサクサクとしていておいしい。 -
玉皇廟三太子
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ナタ三太子,陪祀二郎神、金仙姑、福徳正神、魯師尊元、王書記をお祀りする、1983年創建の廟。
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ナタ三太子の神輿
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坂里天后宮
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今まで自分が見てきた中で最小の天后宮。右側にある小さい祠は老堂公。幼くして世を儚くした者の霊を弔うものらしい。
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坂里天后宮は、規模は小さくても、歴史は古く、清朝道光帝の時代に創建された。その後、何度も修築が重ねられたようだ。
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祀られている聖母天后
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美しい白浜の坂里沙灘。
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坂里天后宮の入り口にはカモメの像。
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地元で獲れるのか、野菜の像も。
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続いて訪れたのは、白馬尊王廟。
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馬祖には多くの白馬尊王廟があるけれど、実際に見た中では、ここのがもっとも立派な建築物だった。
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白馬尊王はもともと福建省、特に福州の土地神で、馬祖に住む人々の祖先が移民する際に持ち込んだ信仰。上記の黄金餃をいただいた店のオーナーが、白馬尊王は馬祖で広く信仰されている神様だと言っていた。
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八爺
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七爺
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白馬尊王と夫人
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白馬尊王廟から見える光景
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下につながる階段があり......
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海へと続いている。
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そばに小型船があった。
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おそらく、神事で使われるのだろう。
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北竿大道を走り......
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平水尊王廟へ。
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「平水尊王為神歴史傳」によると、創建は明朝永楽年間。現在あるのは1997年に再建されたもの。
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この廟を再建するにあたり、募金をした人の名前が刻まれていた。
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平水尊王を主祭神とし、媽祖、周倉將軍、白馬尊王、福徳正神を合祀している。
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平水尊王は蒙古の襲撃を受けていた宋朝末年の生まれで、北竿島に身を隠し忠義の志士と結び(四傑八雄)、国辱の汚名を晴らす機会を窺っていた。時が熟すと、秘密裏に福州に潜り込み、乞食になりすまして相手方の様子を探った。そして、鎮閩王の隙を狙って刺し殺し、その名が広く伝わった。しかし、その後、逆襲を受け、最後は「國仇未報,李某不甘願(国の仇は取れておらず、李何某は悔しゅうござる)」と叫び自害し英霊となった。元朝末期に明かりとなって明朝水軍を閩江に導き、元朝の陳友定部隊を破らせることに成功させた。これに対し、朱元璋は龍袍(皇帝や皇太子、親王などが着用する正式衣装)を送り、「平水尊王」に叙した。
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聖母天后(媽祖)、白馬尊王
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周倉將軍、福徳正神
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平水尊王の神輿
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北竿白沙港
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北竿大道を北へ。
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地元の伝統家屋を使用したコンビニで青草茶休憩。
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9kmの範囲まで音を届けられる馬祖播音站。1979から2001年まで、中国で大流行していたテレサ・テンの曲を流したり、「親愛なる中国大陸の皆さん、台湾は民主主義であり、我々は自由で豊かな生活を送っている。願わくば、大陸にいる皆さんにも同じような生活を送ってほしい。同胞の皆さん、立ち上がりましょう」と語りかけていた。
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多くのご夫婦がここで記念写真を撮られていた。台湾人は恥ずかしがらずに、仲が良い夫婦の様子を大勢の前でも表現される。
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北竿の代表的景観である芹壁集落。
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石積みの階段を上る。
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ほんの少し上るだけでも、この光景を目にすることができる。
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この世には多くの「亀島」があるけれど、芹壁集落の向かいに浮かぶこの島ほど亀に似た島はないかもしれない。
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獅子に挟まれたこの階段を上っていくと......
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カエルの池があり......
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この光景。
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そして、芹壁境天后宮。
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芹壁境天后宮は清朝同治十二年(1873)に建てられ、主神を聖母天后とし、鐵甲將軍(蛙神)、臨水三夫人(陳、李、林)、威武將軍、通天府二郎神を合祀している。2005年に宜蘭南方澳南天宮の「金媽祖」と縁を結び、同年9月14日に金媽祖を正式にここに分靈した。そのため、元々ある聖母天后のほか、「金媽祖」もお祀りしている。
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カエルの像があるのは、蛙神である鐵甲將軍を天后宮でお祀りしているためか?
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迷路のような集落。歩いていると、このような場面に出会すこともある。民宿や飲食店も数軒あり、有名なピザ屋も芹壁集落にはある。
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路線バスは必ず芹壁集落に停まる。馬祖はスクーターで旅するのが最良の方法だけれど、バスで観光名所を回ることもできる。
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民宿へ戻り、民宿の隣にある白馬尊王廟にお参り。外壁は伝統的な封火山壁。
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1845年の創建で、中央に白馬尊王と夫人、右に龍蝦将軍、左に福徳正神を祀る。以前、漁民は白馬尊王を守護神とし、龍蝦将軍には海上での安全を、福徳正神に日々の平安と富を祈願していたようだ。
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15時20分ごろ、民宿のオーナーに他の客とともに空港まで送ってもらった。
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搭乗したこの日最後の便は、遅れることなく16時40分に出発。
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安全な飛行は航海の神である媽祖様のご加護とスタッフの皆さんのおかげ。
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大沃山と螺山を見ながらの離陸。
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大沃山と螺山を未練がましくいつまでも見ていた。
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北竿島と周辺の島が一望できた。
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台北に戻る便には空席がほんのわずかあった。
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30分もしないうちに台北上空。画面中央にグランドホテル。
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台北101まで見えた。
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松山空港には直接着陸せず右折。そして、桃園県亀山辺りでUターン。
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着陸態勢に入る。
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実質のフライト時間は40分ほどだった。次に台湾の外島へ旅できるのはいつだろう。
(終)
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