ヒストリカルストーリイNO.24　ドイツの世界遺産の町クベトリンブルク（旅行年月１９９９年１１月）

1999/11/14 - 1999/11/14

　クベトリンブルグ(Quedlinburg)は1994年に世界遺産に指定されていることを知ったのは指定から2,3年あとだと思います。この町の歴史は千年を超すこと、千を超える木組みの家が中世、近世から現在まで実在するのを知ると是非訪れて実際に見たいと思いました。　【投稿は2020年7月22日】
　クベトリンブルグは旧東ドイツ（ドイツ民主共和国）地域にありました。今のザクセン＝アンハルト州にあります。マグデブルクの南西、ハルツ山地の北東方向になります。
　ドイツにはトリアーやケルンなどローマ帝国時代からの都市がいくつかあります。クベトリンブルグはそうしたいわば植民都市とは違ってドイツ民族の町として成立した最古の都市とも言えるようです。919年にザクセン王のハインリヒⅠ世（ハインリヒ捕鳥王）がこのクベトリンブルグでドイツ王（東フランク王）として国家の礎を築きました。王の死後はクベトリンブルグの現在の観光名所であるシュロスベルクに埋葬され、後には妻マチルダが建設した同じく観光名所の聖セルバティウス教会に今も夫妻ともに埋葬されています。
　（その子であるオットーⅠ世は936年にドイツ王（東フランク王）の後を継ぎます。その後領土を拡げ、ローマにて法王より神聖ローマ皇帝としての戴冠を受けました。これにより962年に神聖ローマ帝国が始まったされます。）

エリア クヴェトリンブルク(ドイツ)

これはクベトリンブルグ駅です。　マグデブルク発の列車に乗りました。記憶ではハルベールシュタットを経由した気がします。これは1999年の写真ですが今も変わらないようです。

クベトリンブルク駅からは歩いて旧市街へとゆるい坂道を歩きました。石畳みの道の両側に木組みの古い家々が並びます。

これは病院です。ファザードには1799年と記されてました。

これは薬屋。1578年からです。

確かによく木が使われてます。1999年は東西統一からようやく１０年なのでのでまだまだ旧東側の町では観光向けの整備はされてません。ここは旧東側の一地方なので失業率はかなり高いと聞いていて、経済的に苦しそうです。

このような玄関は多くあります。右手の窓にはプレッツェルを吊ってます。
通りに面した窓さえあれば売り場となるようで手作りの工芸品などもありました。

木組み（Fachwerk）です。

4階や5階もありました。

立派です。

傷み、歪みもあり、修繕してます。

張出の出窓はよくあります。

当然ながら電線は地中埋設です。
この日は宿泊せずベルリンに戻りました。