ペテロのアトリエ・Peter’s CLOUD GALLERY：欧州浪漫紀行『オーストリー歴史探訪とキリスト受難劇鑑賞の旅』

2005/06/24 - 2005/07/10

　ペテロのアトリエ・Peter’s CLOUD GALLERY：欧州浪漫紀行『オーストリー歴史探訪とキリスト受難劇鑑賞の旅』を旅行記に追加しました。
近世まで世界中でペストが蔓延し、ヨーロッパ各国でもペスト禍のため村民が全滅するという悲劇が何回もありました。幸いにも生き残った村民のいた村では災禍の終息を願って「ペスト禍が収まったら感謝の印に新約聖書の福音書に記載されているキリストの受難物語を村民劇として上演します」と神に祈り、以来400年近く、現今まで村民劇として公演を続けている集落がヨーロッパを中心に30数か所あります。
　この記録は2005年にオーストリー・チロル、ティアゼー村で開催された受難劇の記録で、立ち寄ったオーストリー各地の風物をウィーンを振り出しに紹介しています。
※この旅行記は《25､ｽｲｽ･ﾌﾗﾝｽｱﾙﾌﾟｽ:花と高山の旅・チェントヴァリ～アビニオン
⇒https://4travel.jp/travelogue/11936908》の前編です。 両方の旅行記を合わせてご覧ください。

過去の旅行記は次の「The INDEX for Peter’s CLOUD GALLERY 欧州浪漫紀行（目録版）」を開くと、その本文中に過去の旅行記一覧が収録されていますので、適宜選択のうえお入りください。

下記に今までの旅行記【ペテロのアトリエ】をご紹介しておきますのでお楽しみください。
今までのシリーズは下記のＵＬＲで目的地別に目録としてご覧になれます。本編とともにご愛読ください。⇒
https://4travel.jp/travelogue/11630688/
「ペテロのアトリエ旅行記目録」　でも検索可能ですその他下記の旅行記もご覧ください

エリア その他の観光地(オーストリア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

Bildstock(野辺のキリスト像)の参考文献：村越信子「野辺の民間信仰・路傍の神々-Ⅰ～Ⅶ」東京家政大学研究紀要/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Bildstock説明文の大意：至聖なる三位一体/聖なる汚れなき者によって/
ハート・マリル、私たちはあなたに捧げる/永遠に愛する父、/
あなたの無限の崇拝/出血する勝利の傷/私たちの主イエスよ/
回心のためのキリスト/罪を犯す人類とそのために/人々の魂が宿る/

ベネディクト派修道院の参考文献：杉崎泰一郎『ヨーロッパ中世の修道院文化』日本放送出版協会 NHKカルチャーアワー 歴史再発見　2006

修道院内のフレスコ画が見事だが、屋内の撮影は認められないので、適宜Wikipediaなどで見ていただければと思う。

　聖ヒポリュトス（St.Hippolytes 170～235）地中海地方出身の聖書神学者。主な活動地は地中海地方とされるが、場所は特定されていない。
　ローマ教皇Callixtus Ⅰ（217?～222 AD）が重大な罪(姦通罪？)を犯した部下に赦しを与えたことで教皇と対立関係にあったが、殉教前に和解した。同名の殉教者もいて混同されることがある。ヒッポリトゥスという名前は、初期の教会のさまざまな伝記および殉教者の資料に登場している。ヒッポ(馬)と名付けられていることでもわかるように、ウマの守護聖人とされている。

新約聖書で十字架上のキリストは「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」と叫んで息を引き取ったとされている。劇中でもキリストは大声で叫んで絶命したが、キリストの時代、詩編は唱えるのではなく、一定のメロディーに乗せて歌う習慣があり、キリストもそのような詩編の歌い方を習得していたはずなので、おそらく絶命前にも最後の力を振り絞って歌った可能性が高い。