無錫旅愁

2017/07/02 - 2017/07/06

無錫に、撮影所を兼ねた｢三国志｣のテーマパークがあると知って、無性に行きたくなった。
昔から｢三国志｣は好きだったし、｢三国志｣の赤壁の戦いを描いた映画｢レッドクリフ｣に関する仕事をしたこともある。その｢レッドクリフ｣も、この撮影所で一部ロケされたと聞いたら、尚更行かない訳にはいかなくなった。

エリア 無錫(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

2017年7月2日
羽田〜上海浦東国際空港　3時間の空の旅。
8時40分発中国東方航空576便。

機内食は炭水化物ばかりで驚いた笑。

10時40分上海浦東空港に到着。沖止めだったが、飛行機から降りて、いきなり中国の空気が吸えるのも良し。

長距離バスで、無錫へ。

12時20分発。無錫まで3時間のバスの旅。チケット代は、100元。

中国のカップヌードル
バスの待合室にカップヌードルの自動販売機があった。隣にはお湯マシーンもあったので、一つ買ってみた。でもどこにも箸がない。おいおい、お湯があっても箸が無かったら食べられないじゃないか。これだから中国は！と内心毒づき、開けずにバッグにしまった。ところが後日、家で食べようと思って開けてみたら、なんと中に折りたたみのフォークが入っているではないか。なんのことはない。結局日本よりサービスがいい事が判明し、中国だからと決めつけた自分を反省しました。

途中、虹橋空港第2ターミナルに寄って、ここでトイレ休憩。

無錫駅で、7月4日に乗る上海行き高速鉄道のチケットを取っておく。

ホテルは、莫泰酒店（MOTEL168） 新区長江路店。1泊朝食付きで189元（3,200円）

ホテルのロビー。

ホテルの屋上。

ホテルの屋上からの眺め。

ホテルから南禅寺まで、タクシーで15分。南禅寺は無錫では大変有名なお寺らしいが、南禅寺と言ったらやはり京都でしょう。
調べてみると、京都の南禅寺とは縁もゆかりもなく、無錫の南禅寺の方がはるかに歴史のあるお寺だった。とは言っても、お寺をお参りする気にはならず、その門前町らしき繁華街をぶらぶらする。

南禅寺のある南禅寺歩行街。

曹張手推馄饨という食堂。
麺、ワンタン、小籠包の店らしい。
入ってみよう。

店名からもワンタンが名物らしいので、注文する。

これが体に優しい味でとても美味しかった。

正面は日航ホテル。

南長街　
正式には清名橋古運河景区といって、日航ホテル前から清名橋までの水路を中心とした古い街である。

各国のレストランやお洒落なバーも建ち並ぶ無錫屈指の観光スポットだ。

南長街

ザリガニ！

清名橋

清名橋

清名橋から。

路地に入ってみると、お腹と遭遇。

路地裏散策。

假日広場

假日広場の裏側にある漢江路の脇道に、夜になると多くの屋台が出る。

そこで焼きビーフンを作ってもらった。

具材は自分で選ぶ。

これ、絶品！

2017年7月3日
ホテルの朝食。

日焼け対策？危なくないのだろうか？

中央電視台無錫影視基地
中央テレビのドラマ｢三国志｣｢水滸伝｣のオープンセットがそのままテーマパークになっている。｢レッドクリフ｣のロケでも使われたそうだ。

太湖のほとりに巨大な敷地面積を誇る撮影所を兼ねたアミューズメント施設は、あまりに広すぎて体力の限界に挑戦することになる。無駄な動きを極力避けるためには、地図を頼りにいかに効率よく移動するか熟慮が必要だ。

魏呉蜀のヒーロー達が一同に介している。
｢三国志｣では、関羽が一番好きだ。横浜中華街の｢関帝廟｣に祀られている真っ赤な顔の髭おじさんだ。義理に厚く、常に堂々としてブレないところがいい。蜀の右端が関羽。

曇っていたが、なにしろ蒸し暑くて参った。

ショーが始まる。

三英戦呂布というショー。

劉備、関羽、張飛が三国志上最強の呂布と戦う虎牢関の戦いを見せてくれる。

20分くらいのショーだが、アクロバチックな馬上での武術が見応えたっぷり。

呂布が乗っているのは、もちろん赤兎馬。赤兎馬と聞くと、鹿児島の芋焼酎が思い出されるが、三国志に登場するこの名馬にあやかって命名している。

CCTV（中央電視台）のスタントチームが出演している。

玉ねぎと一緒に炒めた麺がとても美味しかった。

テーブルに置いてある辣油が、麺の器より大きいところがさすが中国。この辛子、ほんの少し入れただけで超辛くなった。

太湖。琵琶湖の3.4倍ある。

遊覧船でしばし湖上の人となる。

船内。

水滸城

｢三国志｣は昔から好きだったので興味深く回れたが、｢水滸伝｣に関しては全くといっていいほど知識が無かったので、セットを見てもいまひとつピンとこなかった。

それでも撮影所は人一倍萌えるので、飽きることなく隈なく見学した。

立派なお腹。

14時から表演場で斗殺西門慶というショーがあった。見事なワイヤーアクション。約15分。

ショーの終りでは、観客の中から希望者を宙吊りにしてくれる。

少女の雑技が見られる。

水滸城でした。

広場舞い。

新地假日広場にJAZZ BAR「玛歌」という看板があったので入ってみる。
一応、ステージらしきものはあるが、ミュージシャンらしき人はいない。
｢今日は演奏はないの？｣と訊くと、無錫でジャズは人気がないらしい。
ママらしき女性が、申し訳なさそうに
｢私が歌います｣と言って、何曲か歌ってくれたが、ジャズではなかった泣。

新地假日広場にある日本料理屋｢美舟｣で、蕎麦を食べた。

2017年7月4日
恵山古鎮
ホテルからタクシーで25分走る。36元。

オカマな神様？

いたるところに牌坊がある。

はだか3兄弟。

お茶を飲もう。

水路を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごす。

皆、思い思いに、お茶を楽しんでいる。

100軒以上の祠堂（先祖を祀る建築群）がある4千年の歴史ある街らしい。

ここで昼間からお酒を飲んでまったりしよう。

お昼ごはん中。

桂花酒とつまみ。

ホテルをチェックアウトし、タクシーで無錫駅へ。

駅中の大娘水餃で、麺を注文。

ぼーっとした味だった。

13時07分無錫発高速鉄道G7353に乗る。

一等席。

14時02分上海虹橋に到着。

瑞泰虹橋酒店　1泊朝食付き480元（8,200円）
水城路×茅台路にある。

社会問題にもなっているシェア自転車。

陕西美食 茅台路アピタ前。
ここで、ビャンビャン麺を食べる。

ビャンビャン麺とは陕西省の名物で、ベルトのような幅広の麺料理。

このビャンという漢字、なんと58画もあり、中国でもかなり難易度の高い漢字のひとつだ。

今回、このビャンビャン麺が食べたくて、探し回ってしまった。念願のビャンビャン麺はピリ辛で、ボリュームもあり、とても美味しかった。

店内。

老外街。

Shanghai Brewery(虹梅路店)。

生ビールをいただく。

外灘を散歩し、行きつけのCaptain Bar（船長酒店6階）に行くと閉まっていた。

そこで、船長酒店の対面にある、こちらもお気に入りの「House of Bluse & Jazz」 に入った。

外灘を少し歩いて帰った。

2017年7月6日
すき家
浦東国際空港ターミナル1 に、すき家発見！
吉野家は何度か入ったことがあるが、中国ですき家は初めて見た。

そこで、すかさず入店！

うん、味は美味しい。
さて、日本に帰ろう。
13時05分浦東国際空港発、羽田行き　中国東方航空539に乗る。
16時45分羽田空港着、2時間40分の空の旅だ。

　3年前に、ふと思い立って無錫に行ってみた。突然の思いつきだったので、あまり準備もせず、旅行中もメモすら取らなかった。
今、新型コロナウイルスの影響で、家にいることが多かったので、過去の旅行の画像を引っ張り出してきて見ている。
この旅に関しては、当時の記憶がかなり薄れており、完全に忘失する前に記録に残しておこうとアップすることにした。
初夏の無錫はひたすら暑かった。三国城、水滸城は日陰が少なかったので、汗ビッショリになった。
恵山古鎮など歴史ある老街は、中国ならではの風情があり、いつまでも離れがたい気持ちにさせた。
そういえば、旅行中、尾形大作の｢無錫旅情｣がずっと頭の中で流れていたことを思い出した。

この旅行記へのコメント （2）

• メイリンさん 2020/06/28 00:11:17

  テーマパーク

  はじめまして。無錫旅行記、興味津々で拝見いたしました。
  無錫の三国志テーマパークには行ってみたいと思ってはいるもののなかなか機会がなく今日まで至ってます。虎牢関の戦いショーのアクロバットな動き！凄いですね。
  食事もどれも美味しそうですね。こういうのを見ると中国に行きたくなります。
  今はなかなか行けませんが、また気兼ねなく観光で行ける日が来てほしいなと思ってます。

  SamShinobuさん からの返信 2020/06/28 15:43:51

  Re: テーマパーク

  メイリンさん
  コメント有り難うございます！
  メイリンさんの旅行記を拝見すると、バラエティーに富んでいてかつディープな旅をされているので、羨ましく思いました。
  本当にコロナの影響で、いつになったらまた中国に行けるのか、思いがつのるばかりです。