2019年ウィーン８つのクリスマスマーケット巡り

2019/12/20 - 2019/12/24

　ヨーロッパのクリスマスマーケットに行きたい!街歩きも楽しみたい!バレエも見に行きたい!…でも有給は３日続けてとるのが精一杯だし、忙しいツアー旅行もしたくない。ウィーンに行き先を決めたのは、①６年前に一度訪れたことがあり、再訪したいと思っていたから②羽田深夜発の直行便があり、アクセスが容易だから③往復直行便の航空券とホテル代金の合計が20万円以内と予算内だったからが理由です。３泊５日の短い旅行でしたが、市内８ヶ所のクリスマスマーケットを巡り、バレエとオペラを１回ずつ観賞することができ、大満足の旅でした。今度はバラの時期にウィーンに行きたいです。

エリア ウィーン(オーストリア)

　１２月１９日は定時で(気合いで)仕事を切り上げ、自宅でシャワーと軽食の後羽田へ向かう。１２月２０日深夜発の機内で機内食も食べず爆睡した後、早朝のウィーン市内に到着!早朝なので空港のタクシーカウンターでタクシーをお願いし、ホテルまで移動。荷物を預かってもらってホテルの外に出ると、予想外の青空にビックリ。写真は朝陽をあびるシュテファン寺院です。この後寺院内に入るも、寒さに耐えられずすぐに出た。気温は東京より暖かいんじゃないかという位だったのですが、朝のシュテファン寺院は日が入らないせいかものすごく寒かったです。

　今回のホテルはAustria Trend Hotel Europa Wien。シュテファン寺院とオペラ座の中間位(街のど真ん中)のケルントナー通り沿いにあるホテルで、夜オペラの帰りに一人で帰ってきても全く問題ありませんでした。スタッフも親切で朝食もおいしくて種類豊富だったので、また泊まりたいです。

　クリスマスマーケットは１０時からなので、近所のカフェで時間をつぶし、まずは９時オープンのケルントナー通りのスワロフスキーでお買い物。一通り店内を見て回って、てんとう虫のペンダントとキラキラの鉛筆を購入。
　１０時ちょうどにシェーンブルンブルン宮殿のクリスマスマーケットに着くように地下鉄で移動。ドイツ語がわからない私でもウィーンの地下鉄は分かりやすいので安心して利用できる。
　シェーンブルンブルンの駅に着くと、空の青さと遠くに見える山並みに癒される。あまりにも太陽が眩しいので、写真をとるのが大変な位。

　シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケットはクリスマス雑貨が多くて混雑もさほどなく、楽しめました。じっくり見て回って押し花のしおりを購入。後は、ノンアルコールのプンシュ(ホットワインのようなもの。私は飲めないのでノンアルコール)を飲んでマグカップを記念に持ち帰ることに。白地に黒のシェーンブルン宮殿のイラストがカッコいいので、家で愛用しています。

　その後地下鉄でウィーン市庁舎のクリスマスマーケットへ。ここは食べ物の屋台が多かったので、さくっと見て回って後でライトアップを見に来ることに。

　市庁舎近くのカフェで休憩した後、地下鉄でシュピッテルベルクのクリスマスマーケットへ。Volkstheater駅から歩いて５分位。この辺りは観光客は少ないものの素敵な建物が多く、こんなところに住みたいなあと思いつつぶらぶら歩く。

　お次はすぐ近くのマリアテレジア広場のクリスマスマーケットへ徒歩で移動。ここはさすがに人が多いが、歩けないほどではない。ここも食べ物系の屋台が多いけど、よく見るとオシャレなショコラティエが出している屋台もあったりして、さすがウィーンと思った。

　ホテル近くのカフェオーバーラーでお茶。アップルタルトが美味しい。でも人が多くて落ち着かないので、食べ終わったら一度ホテルに戻り休憩することに。ホテルに置いてあったユリウスマインルのインスタントコーヒーの美味しさに衝撃を受ける。

　夜６時頃、近所のスーパーで夕飯を買うついでにシュテファン寺院のクリスマスマーケットを覗く。ここは人が多くて通り抜けるだけにしておいた。屋台が見たい場合は人の少ない昼間がいいと思います。

　ついでにグラーベンのイルミネーションも。ため息の出るような美しさ。この後は早朝着の疲れもあるのでスーパーでサラダやヨーグルトを買った後、早めにホテルに引き上げることに。

　１２月２１日、旅２日目。さすが4つ星ホテル!な朝ごはん。食べ物だけじゃなく、コーヒーもスムージーも美味しい。パンも種類豊富。オムレツを作ってもらえるコーナーもあり。それにしても、ヨーロッパのカリカリに焼いたベーコンって美味しい。

　オペラ座の前からトラムに乗ってベルヴェデーレ宮殿へ。ウィーン二度目とはいえトラムに乗るのは初めてなので緊張していましたが、進行方向と自分が乗るべき路線さえ分かっていれば、そんなに難しくないかなと感じました。

　とっても美しいベルヴェデーレ。前回９月に来たときは庭の花が見事だったなあ。クリスマスマーケットは朝のせいか空いていて見やすかった。

　お土産に１つ欲しい!持って帰るのが難しそうだから買わないけど。ドライフルーツを使っているのかとってもいい香り。

　トラムに乗ってベートーベンの住んだ家の１つである、パスクァラティハウスへ。この坂道を歩きながら作曲した曲もあるんだろうな。ハウスがある建物は今も一般の方が住む現役のアパートのようでした。展示は少な目でしたが、英語の簡単な解説がありました。

　雨が降ってきたので、ひとまず近くのスタバで小休止&Wi-Fiでネット。その後も雨がやまないため、グラーベンのH&M(建物がかわいい)や高級スーパーのユリウスマインルでお買い物タイム。それでもまだ雨はやまず。そこでコールマルクト(写真の通り)を通って、プルンクザール(国立図書館)を見に行くことに。奥に見える緑の屋根の建物は王宮です。

　図書館内部。壁も天井も、どこを見ても美しい。

　一旦ホテルに帰ってお茶することに。ケーキはケルントナー通りのハイナーで買ったもの(たしか)。クラシックなお味で美味でした。

　今夜はオペラ座にバレエを見に行くから、しっかり腹ごしらえしとかないと！ということで、夕方４時頃グラーシュミュージアムというグラーシュ専門店へ。写真は野菜のグラーシュとメランジェ(コーヒー)です。酸味がやや強め。

　バレエまでまだ少し時間があるので、雨上がりの街でちょっとショッピングを。５時頃だけどもう真っ暗。シンプルなイルミネーションがかえって素敵です。

　ショーウインドーのベストアワードはこのお店。子供服店?この他にも文房具専門店や雑貨店など、シュテファン寺院の東側にもオシャレなお店がいっぱいありました。雑貨店でゾネントア(SONNENTOR)のティーアドヴェントカレンダー(１つ１つデザインの違う袋に入った、24種類のハーブティー)をお買い上げ。これパッケージがかわいいしお味も美味しいので毎年買いたい！日本でも売っているのかな?ハーブティーだけどすっきりしていて飲みやすかったです。
　さあ、そろそろオペラ座へ!真冬のオペラ座、何を着ていこうと散々悩みました。結局金ボタンのついた、こげ茶色の長袖ワンピース(秋冬物だけど生地はポリエステル)に紺色のジャケットをはおり、ちょい厚めの黒ストッキング、靴はバレエシューズにしました。バッグは昼間H&Mで買った黒のハンドバッグ。もちろん外を歩くときはウールのコートとショールを着て。気温が夜でも７度位あったこと、雪が全く積もっていなかったこと(降ってすらいなかった)、ホテルがオペラ座から５００メートル位しか離れていなかったことから、これで大丈夫でした。オペラ座には無料のクロークがあるので、ブーツを履いて行って靴を履き替えるのは全然ＯＫかと思いますが、寒いときは大変でしょうね。あくまでも私的な感想ですが、淡い色の服よりは濃い色の服の方が会場のトーンに合うのかな、という印象を受けました。

　どこを見ても美しいオペラ座。階段にチケットを確認する係の人がいるので、チケットを見せてから上へ上がります。ネットで購入したチケットを日本で印刷して持ってきました。culturall.comというサイトで、日本語で購入できちゃうんです。(購入確認メールは英語でしたが)本当に便利な世の中ですよね。
　今日の演目はバレエ「海賊」。バレエなので奮発して３階のボックス席です。値段は８０００円程度でした。

　座席からの眺めはこんな感じ。背もたれにもたれてしまうと舞台が見切れるので、自然とお行儀よく座れます(笑)背筋を伸ばすと舞台が全部見えました。

　休憩中にオペラ座内を散策。本当にどこを見ても美しい。

　オペラ座の階段の天井。

　終演後記念写真を撮る人々。

　各座席前にはモニターがあり、あらすじやキャストなどが確認できました。なんと日本語もあり。ルグリの海賊、本当に見に行ってよかったです!美しすぎて言葉にできないけれど、もうずっと終わらなければいいのにと思いながら見ていました。

　ケルントナー通りを歩いてホテルへ帰ります。夜９時半頃だったと思いますが、人通りが多くてイルミネーションも明るく、女１人でも何の問題もない感じ。

　１２月２２日、旅３日目の朝です。今日はホテルから歩いて、まずはアムホーフのクリスマスマーケットへ向かいます。曇りの日のシュテファン寺院も絵になるなぁ。

　旧市街でもこの辺は観光客は少ないけれど、見て回らないのはもったいない位綺麗な建物が続きます。写真はアムホーフのクリスマスマーケットの入り口です。地元の人が多い印象。規模は大きくないけれど、混雑もなくてオススメのマーケットです。

　うん、宝くじが当たったらウィーンに引っ越そう。

　屋根に何人いるのかな?

　続いて、すぐ近くのフライウングのクリスマスマーケットへ移動します。

　右手のクリスマスオーナメントのお店にはかわいい物がいっぱい。ここも規模はさほど大きくないけれど、絵本の中みたいなマーケットでした。

　面白いオーナメント。

　さようなら?いいえ、また来ます！

　すぐ近くのパッサージュへ。

　日曜の朝なのでほとんどのお店が閉まっているけれど、美術館みたいで素敵。

　ここのお店は入ってみたかった！

　ハープのストリートミュージシャン、初めて見た！

　パッサージュを出てすぐの建物。

　オペラ座近くの音楽の家に行くため、トラムの乗り場があるリンクに向かいます。

　トラム乗り場の奥に見えるヴォティーフ教会が素敵。

　オペラ座でトラムを降り、歩いて５分位の音楽の家へ。展示は英語とドイツ語のみだったかと。展示が膨大過ぎて途中から足が疲れてきたので、かなりざっくりと見学したのですが、それでも１時間半は滞在したと思います。印象に残っているのは、指揮者体験ができるゲームに果敢に挑戦する子供達と、音楽グッズを集めた巨大なミュージアムショップです。それと、晩年のハイドンの勤勉さ。写真は音楽の家を出てすぐの通りにあった音符のイルミネーション。

　ちょっと時間があるので、シュテファン寺院近くの人気カフェ、ディグラスへ。混んでいるけど何とか座れた。写真はクレープのようなケーキにバニラソースがかかった優しいお味のケーキ(名前忘れた)です。

　お次はフンデルトワッサーハウスへ。ウィーン交通局のアプリで調べて、トラムに乗って向かいます。地図苦手な私は少し迷いましたが、無事到着。１階にあるミュージアムショップやカフェに入るだけなら無料のようです。

　床や階段が波打っていて、遊び心のある造りです。

　カフェもあって、いい雰囲気。寄って行きたかったけれど、暗くなってきたので街の中心部に戻ることに。(フンデルトワッサーハウス周辺は、けして治安が悪そうではありませんでしたが、住宅地のため人通りが少な目で、街灯も中心部と比べたら少なかったので、日が落ちる前に帰りたかったのです。)

　トラムに乗って市庁舎前のクリスマスマーケットのイルミネーションを見ていこうと思ったら、まだ５時前なのにすごい人!東京の満員電車並みです。

　綺麗だけど、自分のペースじゃ歩けない。

　昼間はみんなどこにいたの?

　何とか市庁舎までたどり着くも、時間が早いのか、ほとんどライトアップはされておらず、あまりの人出に早々にトラムに乗って立ち去ることを決意。

　お向かいのブルグ劇場も綺麗ですね。この後は一旦ホテルに帰って、近所のスーパーで買ったお惣菜で軽めの夕食をとり、着替えて再びオペラ座へ。

　今日はオペラ、ラ・ボエームです。人生初のオペラ!今日はオペラとしては安め(１万円位)の最上階のお席なので、背もたれにもたれて座ると舞台がほとんど見えない。だけど、背筋を伸ばすと…

　しっかり舞台が見えます！そして各座席前のモニターでは、演目中ずっと日本語字幕を見ることができました!終演後はホテルに戻ってシャワーの後、パッキング。旅行ももうすぐ終わりです。
　そして最終日１２月２３日は午前中の飛行機に乗るべく、空港に移動するのみ。とっても治安の良いウィーン。電車で空港に向かおうかと思っていたのですが(シュテファン寺院の斜め向かいの建物に地下鉄乗り場行きのエレベーターがあることを確認済みだったので)、なんと朝から強めの雨。ホテルのフロントでタクシーを読んでもらい、空港までタクシーで行きました。45ユーロ+チップ５ユーロを支払いました。

　お友達からザッハトルテをリクエストされたため、空港で探すもザッハーのは１人暮らしの彼女には大きすぎるサイズの物しか見つからず。デーメルのなら小さめサイズがあったためデーメルのザッハトルテを購入し、つられて自分もザッハトルテでお茶して休憩。１口で飽きるお味(ごめん)だけど、定番だもんね。
　帰りの飛行機はお疲れモードながらも、非常口座席を５０００円で購入していたため、何とかうつらうつらしながら無事クリスマスイブの日本へ帰還。短い旅でしたが、行ってよかった。ますますウィーンが好きになったのでした。