2020/04/08 - 2020/04/08
21位(同エリア337件中)
かっちんさん
「伊勢本街道」は、大和と伊勢を結ぶ最短ルートのお伊勢参り街道として人々の往来がありました。
名松線伊勢奥津駅付近には「奥津宿(おきつしゅく)」、「三多気の桜」付近には「石名原宿(いしなはらしゅく)」の宿場町があったところです。
街道筋には、旅籠だった建物や古い民家の町並み、常夜燈、自然石の道標、庚申堂など、かつての宿場町の面影を残しています。
家々の軒先には、昔の屋号を入れたのれんや行灯が置かれ、宿場町だった雰囲気を醸し出しています。
「三多気(みたけ)の桜」は、899年頃に理源大使が真福院に留まって桜を植えたのがはじまりといわれています。
その後、初代伊勢国司北畠顕能公は、多気の国司館から真福院山門まで、8kmあまりの伊勢本街道沿道に桜を植えました。
現在、伊勢本街道から真福院への参道1.5kmにわたって500本余りの山桜の古木の並木道が続き、特に水を張った棚田には桜の木が映りこみ見事な風景となります。
山桜の並木は珍しく「さくらの名所100選」に認定されています。
この旅行記は、満開になった「三多気の桜並木」城山公園から、宿場町の面影が残る「伊勢本街道」まで散策した内容を紹介します。
また「棚田に映る三多気の桜」は、こちらの旅行記をご覧ください。
『美杉の山里を彩る「三多気の桜」~水を張った棚田に映る「日本の原風景」2020~(三重)』
https://4travel.jp/travelogue/11621066
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・みえの歴史街道、ウォーキングマップ「伊勢本街道」pdf
・asahi朝日放送テレビ、歴史街道~ロマンへの扉~「三重・美杉村 伊勢本街道」
・現地案内板「三多気の桜」
・風のメロディ「伊勢本街道(石名原宿・奥津宿・多気宿)」
・百街道一歩の伊勢本街道「2山粕~伊勢奥津」「3伊勢奥津~上多気」
・水谷一夫氏の北伊勢の道標「伊勢本街道・美杉の常夜燈(その1)」
・美里町の探検日記GP「榊原の太一常夜燈」
・伊勢地地域づくり委員会「美杉町伊勢地地区 ミツマタ群生地 案内図」
・一路一会、古い町並みと集落・東海「石名原」
・Ameba、miyamoto aimiのブログ「伊勢飾り笑門の意味とは」
・さんち~工芸と探訪~「しめ飾りの種類をいくつ知っていますか?「べにや民芸店」で見るユニークな正月飾り」:笑門
・伊勢地地区土砂災害ハザードマップ:掘抜橋
・参宮街道夢おこし「奥津宿行灯点灯式 平成24年4月15日」
・三重のまんなか・まちかど博物館「伊勢本街道奥津宿ぬしや」
・ウィキペディア「美杉町奥津」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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伊勢本街道・三多気の桜の案内図
「伊勢本街道」には、かつて名松線伊勢奥津駅付近に「奥津宿」、その隣に「石名原宿」がありました。
「三多気の桜」は、伊勢本街道から「真福院」まで1.5kmにわたる山桜の並木道です。
途中の「城山公園」には枝垂れ桜や駐車場、トイレがあり、真福院近くで「棚田の桜」が見られます。
城山公園から伊勢奥津駅まで5kmほどで、歴史道の「伊勢本街道」を歩きます。 -
イチオシ
美しい彩りの山里(城山公園)
茶畑の後ろにホウキモモやヤマザクラが美しい彩りとなり、まさに山里の絶景!
ここは「三多気の桜」桜並木の途中にある「城山公園」。
コミュニティバスの「三多気」バス停もあります。 -
青空に映える枝垂れ桜(城山公園)
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枝垂れ桜と山桜の共演(城山公園)
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濃いピンクの桜(城山公園)
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イチオシ
山里に降る花吹雪(城山公園)
まるで雪が降っているみたい・・・ -
山桜の花吹雪(城山公園)
風が吹くと山桜の花が舞い上がります。 -
桜トンネルの桜並木
昔の参道は両脇に植えられた山桜に覆われ、桜トンネルになっています。
現在はその横に車も通れる参道があります。 -
参道の桜並木
城山公園をあとにし、伊勢本街道へ向かいます。 -
イチオシ
山桜の並木道
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赤みを帯びた葉と混ざりあう山桜(桜並木)
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昔の参道の入口(桜並木)
左側が入口。 -
杉林まで飛ばされてきた花吹雪(桜並木)
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桜並木の入口
ここから伊勢本街道までは車道と山道(近道)に分かれています。
近道の山道を下ります。 -
上払戸
伊勢本街道に下りたところは「上払戸(かみはらいど)」バス停。
名張と伊勢奥津を結ぶ三重交通の路線バスが走っています。
但し、名張行きは7時台、伊勢奥津行きは6時台・18時台しかなく、地元民のためのバスになっています。
このあたりは奈良県側から国境を越えて伊勢に入ったところなので、古くから「伊勢地」と呼ばれています。
雲出川支流の「伊勢地川」にその名が残っています。 -
色鮮やかな「ミツバツツジ」(払戸)
伊勢本街道(国道422・368号)を伊勢奥津駅へ向かって歩いています。 -
板囲いされた土蔵(払戸)
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石名原宿の町並み
払戸バス停を過ぎ、伊勢本街道から分かれる旧街道に「石名原宿(いしなはらしゅく)」の町並みがあります。
旧街道は伊勢地川右岸の河岸段丘上を通り、伝統的な家並みの集落がいくつかに分かれています。
この建物は縦長の格子と特徴のあるデザインの大きな玄関扉があります。 -
文具屋「鈴木」(石名原宿)
玄関脇に懸かる行灯は、正面に「文具屋」の表示、側面に街道の常夜燈前で立ち止まる旅人の情景が描かれています。 -
「うお料理」の看板(石名原宿)
木枠の窓ガラスから、昭和の魚屋さんをイメージできます。 -
里山の集落に咲く「菜の花」(石名原宿)
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ハイカラな蔵(石名原宿)
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イチオシ
スクラッチタイルの洋館(石名原宿)
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重厚なお屋敷(石名原宿)
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お洒落な白い壁(石名原宿)
前庭の松の木も素晴らしい。 -
中間地点の標識(石名原宿)
「三多気の桜」と「伊勢奥津駅」のちょうど真ん中まで来ました。
立ち寄りませんでしたが、右に曲がり坂道を上がると「ミツマタ群生地」があります。
森林所有者が約60年前に山林の多目的利用のためにミツマタを植え、その後通常より強度の間伐を実施したところ、ミツマタが一面に広がり(1.5ha)を見せるようになりました。 -
常夜燈(石名原宿)
中垣内(なかがいと)地区にある文化11年(1814)の「太一(だいいち)」と彫られた常夜燈です。
「太一」は天下の最高貴者天神の元神のことで、伊勢神宮を意味しています。
伊勢神宮へ奉納する品々を運ぶ時には「太一」と書いた旗を荷車に立てたことから、伊勢神宮への道筋に奉納された常夜燈にも「太一」と彫られています。
「太一」と彫られた常夜燈は、三重県の旧一志郡(美杉、白山、一志、久居)で見られます。 -
化粧タイルの台(石名原宿)
この台は何に使われていたのでしょうか?
今は郵便ポストの台になっています。
もしかすると、昭和のタバコ屋ショーケースの腰部分かも・・・ -
枝垂れ桜(石名原宿)
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お洒落な妻面の飾り「日の出」(石名原宿)
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元旅籠と思われる「伊賀屋」(石名原宿)
2階の窓ガラスのデザインが素敵です。 -
「伊賀屋」の門構え(石名原宿)
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自然石の道標「右いせみち」(石名原宿)
下垣内(しもがいと)地区にある道標。 -
庚申堂(石名原宿)
庚申堂の中に庚申像(青面金剛神)と地蔵尊が祀られています。 -
道祖神(庚申堂)
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水舟(庚申堂)
庚申堂をお参りするときに手を洗った水舟(みずふね)。 -
ルートを変えた伊勢地川(石名原宿)
伊勢地川に架かる堀抜橋からの眺め。
江戸時代末期に新田を作るため、岩を掘り抜いて南側山裾を流れるように伊勢地川のルートを変更したと伝えられています。 -
お洒落な玄関ポーチ(石名原宿)
堀抜橋を渡ると、伊勢本街道の旧道は伊勢地川左岸に移り、町並みが続きます。 -
太一常夜燈(石名原宿)
瀬之原(せのはら)地区にある常夜燈。 -
玄関先の伊勢飾り「笑門」(石名原宿)
昔、須佐之男命(すさのおのこみと)を助けたとされる「蘇民将来」の逸話に由来する飾り「笑門(しょうもん)」。
伊勢では古くから、疫病除け、邪気退散と一家の子孫繁栄をお祈りし、一年中玄関先に飾っておきます。 -
古い建物「かわらや」(石名原宿)
厨子二階に虫籠窓(むしこまど)がある民家です。 -
「境橋」を通過(石名原宿)
ここを過ぎると「奥津宿」に入ります。 -
空き缶って食べ物?(奥津宿)
ポイ捨て禁止を言葉ではなく、絵で表現しています。 -
美杉美人(奥津宿)
足が細くてすらっとした「美杉」。 -
しめ縄(奥津宿)
奥津の集落に入りました。
伊勢ではどこの家にも玄関先に一年中「しめ縄」が飾られています。
長寿を表す海老が付いています。 -
しめ縄(奥津宿)
縁起物を付けた「しめ縄」の飾り。 -
元旅籠「かぶとや」(奥津宿)
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美しい格子の元旅籠「かぶとや」(奥津宿)
のれんには兜の絵が・・・ -
イチオシ
元旅籠の雰囲気を残す「山中屋」(奥津宿)
犬矢来に格子、2階には虫籠窓、当時の面影を今に伝えています。 -
洗練された「しめ縄」(山中屋)
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古手屋ののれん「薬」(奥津宿)
象形文字でしょうか。 -
美しい格子の「坂本屋」(奥津宿)
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伊勢本街道沿いの桜(奥津宿)
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伊勢奥津駅前の桜並木(奥津宿)
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元旅籠「尾張屋」(奥津宿)
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伊勢飾り「蘇民将来子孫家」(奥津宿)
「蘇民将来」の逸話に由来し、疫病除け、邪気退散と一家の子孫繁栄をお祈りし、一年中玄関先に飾ります。 -
元旅籠「ぬしや」(奥津宿)
伊勢本街道に沿って、扇を広げた形に建てられた江戸時代の旅籠を彷彿させる木造建築物です。
明治から昭和にかけて万屋(よろずや)として、塩、たばこ、生活必需品を販売していました。 -
イチオシ
大正時代の看板(ぬしや)
「ぬしや」の名前は、日本の漆塗りの発祥の地といわれている奈良吉野地方より職人「扇本」が分家として奥津の地で塗師屋を始めたことから屋号が「ぬしや」となりました。 -
伊勢奥津駅に到着
ロゴハウス風の駅舎です。 -
名松線の思い出(駅待合室に展示)
昔の駅舎など。 -
名松線の思い出(駅待合室に展示)
SL-C11、キハ30、50周年記念のヘッドマークなど。 -
名松線の思い出(駅待合室に展示)
渓谷を走る名松線など。 -
イチオシ
春爛漫の伊勢奥津駅
名松線の列車が花に囲まれて幸せですね。
伊勢本街道の歴史道を歩きましたが、詳細な案内資料があまりなく、旅行記作成には苦労しました。
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