2019/10/25 - 2019/10/26
414位(同エリア988件中)
旅四郎さん
マドリッドからコルドバ、セビーリャ、グラナドを回った。最初はセビーリャで泊まろうと思っていたが、グラナダのアルハンブラ宮殿の予約が10月26日の午前10時30分しかなかったので、グラナダに泊まることにした。駆け足の観光になったが、行く場所を厳選して、入ったモスクや教会、城などではじっくり見れる程度の時間はとった。日程の関係でコルドバ、セビーリャで行き残こした所があったのが心残り。
10月25日(金)早朝マドリッドを列車で出発してコルドバへ。市内バスに乗って旧市街に向かう。アルカサル、メスキータ、ユダヤ人街の花の小道を見学。バスでセビーリャへ。カテドラルとヒダルラの塔を見学、インディアス古文書館とアルカサルは外見だけ、バスでグラナダへ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10月25日(金)午前4時30に起床。朝食を済ませてメトロの駅に行くが、シャッターが下りていて電車は走っていない。早朝の列車に乗るためにマドリッド・アトーチャ駅まで歩ける距離のホテルを選んで正解だった。午前6時前にはアトーチャ駅に到着したが、辺りは真っ暗だった。
アトーチャセルカニアス駅 駅
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駅の改札前で待っているとしばらくして案内が始まった。Webで予約したチケットをプリントアウトしたものを見せてフラットホームへ。料金は35.75ユーロだった。
マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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乗車した列車はスペイン国鉄レンフェの高速鉄道AVシティで、ほぼ定刻の午前6時23分に出発した。
マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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しばらく走ると、ようやく朝日が登り始めた。天気が良かったので美しい夜明けの光景だった。
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午前8時33分にコルドバ駅に到着。階段を上がっていくと駅の向かいにバスターミナルがある。
コルドバ中央駅 駅
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バスターミナルに行って、荷物を預けるためにコインロッカーを探す。トークンを使うコインロッカーだったので、写真の自動販売機でトークンを購入。荷物を入れて市内観光に出発。
コルドバ中央駅 駅
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旧市街へ行くのは3番のバスで、バスターミナルの前のバス停から出ている。バスは駅前を出て南へ、インファンティル・ロス・ パトス公園、ビクトリア公園に沿って走っていく。グーグルマップを見ながら適当な場所で下車。
コルドバ中央駅 駅
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バスを降りて旧市街の方向に少し歩くと、城壁が見えてくる。その中にセビーリャ門がある。
コルドバ城壁 城・宮殿
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セビーリャ門にはイブン・ハズムの像が立っている。コルドバの名家に生まれ、カリフの宰相であり、神学者、法学者、詩人でもある。
コルドバ城壁 城・宮殿
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キリスト教勢力のレコンキスタによって1236年にコルドバが陥落。カスティーリャ王アルフォンソ11世の命で、1328年にイスラム王の宮殿跡にアルカサルは建設された。写真はアルカサルの入口だが、アルフォンソ11世の像が立っている。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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建物の中に入ると、廊下には彫刻や石棺、家具などが並べられている。写真はモザイクホールで、えんじのカーテンの後ろに王家の紋章が掛けられている。壁には大きなローマ時代のモザイクが展示されている。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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庭園に出ると、さまざまな池、ヤシの木、糸杉、レモンの木も見ることができる。塔は牢獄としても使用されていた。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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写真は異端審問の塔。15世紀の終わりから330年間、異端審問の宗教裁判所として使用された。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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池の両側にはきれいに剪定された糸杉が並んでいる。その奥にはイザベル1世とフェルナンド2世に謁見するコロンブスの像が置かれている。王宮にやって来て、航海への資金援助を頼んだ場面を表現している。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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城壁に上ると、水と噴水をふんだんに使ったアルカサルの非常に美しい庭園を一望できる。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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塔の外壁に取り付けられた魔除けであるガーゴイルがライオンの形をしていることからライオンの塔と呼ばれている。最古の塔で13世紀のもの。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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ライオンの塔に上がると城壁の通路で繋がっているオマージュの塔が見える。メスキータの建物やモスク、グアダルキビル川、ローマ橋など、コルドバの素晴らしい景色を見ることができる。
アルカサル (コルドバ) 城・宮殿
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写真はサン・ラファエルの勝利と呼ばれる高さ27mの記念碑。17世紀にコルドバの街がペストに見舞われた時に大天使サン・ラファエルがアンドレス・デラ・スロエラス神父の夢の中に現れ、コルドバを伝染病から救うというメッセージを彼に伝えたといわれている。ペストが止まり始め、以前疫病の病院が建っていた場所に、1781年に記念碑が建てられた。
サン ラファエル勝利の像 モニュメント・記念碑
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メスキータは、スペイン語でモスクを意味し、スペインに現存する唯一の大モスク。10mの高さのイスラム時代の外壁に囲まれ、一番手前の馬蹄形のアーチが施されていてるのがサン・ミグエル門。
メスキータ 寺院・教会
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もともとはアミナールと呼ばれるミナレットで、レコンキスタ以降は鐘楼に改造された。1589年の地震で倒壊し、新しい塔が建設された。尖塔にはコルドバの守護聖人サン・ラファエルの像が据えられており、高さは54mで市内で最も高い。写真右に免罪の門があり、メスキータの入口になっている。
メスキータ 寺院・教会
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免罪の門を入ると、「オレンジのパティオ」がある。オレンジの木が植えられた中庭に、写真のアルマンソールの泉があり、祈りの前にイスラム教徒が体を清めるために沐浴を行った。
オレンジの木の中庭 散歩・街歩き
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シュロの門からモスクに入ると、写真の礼拝の間に出る。「円柱の森」と呼ばれていて、大理石と赤レンガを交互に組み合わせた馬蹄形アーチがかつては1000本以上あったが、現存するのは850本ほどになっている。もともとこの地にはカトリックの聖ビセンテ教会があったが、後ウマイヤ朝を建国したアブド・アッラフマーン1世により、785年にモスクの建設が始められた。
メスキータ 寺院・教会
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ミフラーブはメッカの方角を示す窪みで、眩しいほどの黄金にアラベスク模様やモザイクで装飾されいる。装飾はイスラム教美術にみられる非常に精密な透かし彫りが施されている。ミフラーブはアルハケム2世による2回目の拡張で建設された。
メスキータ 寺院・教会
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ミフラーブの前にはカリフたちがアラーに祈りをささげるマクスラが設けられている。マクスラはミフラーブを強調する空間で、上部の八角形のドームには僅かながら光が差し込み、緻密なアラベスク模様を輝かせ非常に美しい。メスキータは3回にわたって拡張され、2万5000人を収容するモスクになった。
メスキータ 寺院・教会
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1236年からカトリック教徒が権力をにぎり、モスク内部に礼拝堂を設けたため、メスキータはイスラム教とキリスト教が同居する珍しい建築となった。写真のマヨール礼拝堂はキリスト教の大聖堂で、パロミーノの絵画で飾られ豪華な祭壇は1620年頃、コルドバ郊外で取れる紅色の大理石で造られた。
メスキータ 寺院・教会
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中央祭壇の向かいにある聖歌隊席はマホガニー材にペドロ・デュケ・イ・コルネホの美しい彫刻が施された109の椅子が並んでいる。
メスキータ 寺院・教会
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メスキータの北側にはユダヤ人街が広がる。ユダヤ人は歴代カリフに厚遇されていたが、レコンキスタ後の1492年に出されたユダヤ人追放令でこの町から姿を消した。ユダヤ人街は細い道が迷路のように入り組んでいる。写真の花の小道は有名なスポットでメスキータの鐘楼が見える。
花の小径 建造物
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コルドバのバスターミナルから午後12時30分発のバスでセビーリャへ。長距離バスは全てAlsaのWEBサイトで予約した。プリントアウトしたチケットを見せて乗車。料金は8.10ユーロだった。
コルドバ中央駅 駅
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午後2時20分にセビーリャのプラザ・デ・アルマス・バスターミナルに着いた。コインロッカーは観光案内所の人に開けてもらって使用する。
プラザ デ アルマス バスターミナル バス系
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バスターミナルから歩いて旧市街へ。セビーリャのカテドラルは、スペイン最大、ヨーロッパでも三番目の規模を誇る大聖堂。イスラム時代のモスク跡地に建てられたキリスト教会で、レコンキスタ後の1401年に建設を開始し、1519年に完成した。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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トリウンフォ広場の前にカテドラルの入口がある。ヒラルディーヨという盾と椰子の葉を持った女性のブロンズ像が立っている。その後ろのあるゴシック様式のサン・クリストバル門からカテドラルの中に入る。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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「後世の人々がわれわれを正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂を建てよう」という考えのもとに、奥行116m、幅76mもある巨大な大聖堂が造られた。大聖堂内部には5つの身廊がある。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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内部に入るとすぐの袖廊にコロンブスの墓がある。4人で柩を担いでいる像が目に入る。4人は当時スペインを構成していたレオン、カスティーリャ、ナバーラ、アラゴンの国王。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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主祭壇には高さ20m、幅13mの黄金色の木製祭壇があり、世界最大の飾り壁と言われている。カテドラルで一番の見所である。キリストやマリアの生涯など聖書の45場面が繊細な彫刻で衝立に描かれ、中央には「聖母被昇天」の図がある。1482年から80年の歳月をかけて完成した。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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黄金色の木製祭壇の正面には15世紀の聖歌隊席があり、その奥にあるステンドグラスから光が注ぎ、聖堂内に神聖な雰囲気を醸し出している。聖歌隊席は、マホガニー材にゴシック・ムデハル様式の繊細な彫刻が施されている。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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聖歌隊席の両側には、立体的で細やかな装飾が施された巨大なパイプオルガンが設置されている。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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高さ97mのヒラルダの塔は、12世紀末にモスクのミナレットとして建設された。レコンキスタ後、1248年にモスクは大聖堂に改築されたが、1365年の地震で損傷し、塔も上部にあった金属製の球体が落下し、1568年に塔の改築が始まった。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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新しい塔には16世紀のスペイン・ルネッサンス建築様式であるプラテレスコ様式の鐘楼が組み込まれた。鐘楼の上には高さ4m、重さ1288㎏の風を受けると回転するブロンズ像の風見であるヒラルダが設置されているので、ヒラルダの塔と呼ばれている。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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ヒラルダの塔に上ると、さまざまな建築様式が融合したセビーリャのエキゾチックな街並みが展望できる。
セビリア大聖堂 (カテドラル) とヒラルダの塔 寺院・教会
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アルカサルは午後4時から無料で入場できるので、大勢の人が並んでいたので入場をあきらめて食事をすることにした。
アルカサル デ セビリア 城・宮殿
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カテドラルから歩いて5分ほど、闘牛場の近くにあるアンダルシア料理のメソン・セラニートで食事。
メゾン セラニート 地元の料理
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店に入ると、壁には闘牛の写真や絵画、雄牛の頭部の剥製などが飾られて独特の雰囲気がある。
メゾン セラニート 地元の料理
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パンに豚肉とトマト、生ハムのハモン・セラーノ、ピーマンの丸揚げを挟んだセビーリャ名物のセラニートとビールを注文。料金が12ユーロだった。
メゾン セラニート 地元の料理
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カテドラルの向かいにインディアス古文書館があり、1572年に商品取引所として建てられたルネッサンス様式の建物。すでに閉館していたので外観だけ。
インディアス古文書館 建造物
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セビーリャのバスターミナルを午後6時発のバスに乗車。料金は10.10ユーロだった。
プラザ デ アルマス バスターミナル バス系
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午後9時にグラナダのバスターミナルに到着。到着が遅くなるので、バスターミナルの近くにあるホテルを予約、すぐにチェックイン。朝から晩まで約17時間を駆けまわった1日だった。
バスターミナル バス系
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