2011/09/07 - 2011/09/09
36位(同エリア144件中)
ぴよこさん
アングルシーアイランド(Anglesey)。 それはイギリス、ウェールズの西の端にある小さな島。2011年にイギリスとドイツを旅した時に、知り合いを訪ねて、この島に行った時の記録です。
2011/9/7 ロンドンからアングルシー島へ 5時間弱の列車の旅。
宿泊はビューマリスで。近くに世界遺産のビューマリス城が
ありました。
2011/9/8 アングルシー島内の見学
ブリン・セリ・ドゥ(古代の遺跡)
世界で一番長い名前の駅
イギリス本島
カーナーヴォン城
2011/9/9 アングルシー島からオックスフォードへ移動
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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むかし職場で一緒だったイギリス人のPさん(日本語ペラペラ)の故郷がアングルシー島と聞いたときに、そこは何処って聞き返したのを覚えています。その時は、まさか訪ねていくことになるとは思っていませんでしたが、Pさんがイギリスに帰国されてしばらくしてから、島にお邪魔することになりました。
アングルシー島は、ウエールズの台所と呼ばれていて、農業や畜産が盛んですが、古くから原子力発電所もあります。老朽化した原発の隣に新しい原発建設が計画されていて日立製作所が建設にかかわることになったようですが、いつの間にか、日立は撤退したと聞いています。その後どうなっているのでしょうかね。 -
ずいぶん前のことなので、記憶が定かではありませんが、朝8時頃にロンドンのユーストン駅からアングルシー島の対岸のバンガー駅(Bangor)まで鉄路で向かいました。朝食を済ませて列車に乗ったのですが、1等の車両には無料の朝食が付いているということで、座席に係りの方がオーダーを取りに来られました。朝食はいらないと言ったら、11時頃に持って来ていただけることになりました。
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列車に乗ってしばらくして、寝てしまいました。ふと目を覚ますと、車窓には海が広がっていましたが、お天気が悪く海の色も灰色でした。なぜか、イギリスっぽいなあと思ったことを憶えています。11時を過ぎた頃にオーダーした朝食(昼食?)が運ばれてきました。スクランブルエッグにサラダとトーストという簡単なものでしたが、無料で時間まで変えていただけて嬉しかったです。お味もそれなりにおいしかったと記憶しています。
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この年の8月末に発生し、アメリカ東海岸ノースカロライナ州に甚大な被害を出したハリケーン「アイリーン」が、低気圧に姿を変えてイギリス沖を通過中だったので、滞在中はずっと曇り空でした。バンガー駅からアングルシー島のビューマリス(Beaumaris)までは、バスが走っていますが、Pさんが車で迎えにきてくれました。島には、メナイ吊橋と新しくできたブリタニア橋の2か所から渡れます。この時はメナイ橋を渡ったと思います。
この写真はブリタニア橋です。 -
ちょっとわかりにくいですが、遠くに見えているのがメナイ海峡に架かっているメナイ吊橋です。
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宿泊先のブルズ(BULLS)は、Pさんが予約してくれました。「オバケサンの出るホテルと出ないホテルのどっちがいいデスカ?」と聞かれたので、「出ないほうで!」と即答したのを憶えています。元祖ブルズは中世の騎士の幽霊が出ることで有名だそうですが、隣にできたブルズ新館は大丈夫でした!
写真は宿泊した新しいブルズです。 -
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元祖ブルズは重厚な趣がありました。
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元祖ブルズのラウンジです。とても落ち着いた雰囲気でした。
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元祖ブルズの中で営業中のパブです。
黒ビールがおすすめ。悲しいかな、下戸の私には猫に小判でした。 -
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壁にはいろいろなものが飾ってありました。
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ホテルの前の通りです。
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ホテルから歩いて、ビューマリス城に行きました。
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実はこのお城、作りかけて放置されたままなのです。1295年、イングランド王エドワード1世がウェールズ遠征の拠点として築城を開始したものの、資金不足で1320年に未完成に終わっているそうです。六角形と四角形の均整のとれた美しい二重環状城壁は、後世ヨーロッパの築城でしばしば模倣されたとウキペディアに載っています。
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お城の周囲の半分くらいは水堀になっています。
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案内板にはお城の完成図が描かれていました。解説は、左が英語で右がウエールズ語です。ここウエールズでは、公共の場では必ずウエールズ語でも表記をすることと法律で決まっています。ウエールズ語は公用語なので学校でも必須科目です。実際、ウエールズの人同士ではウエールズ語で会話するので、私たちにはチンプンカンプンでした。
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ウエールズの人達にとって、お城はイングランドに征服された象徴でもあるので、複雑な気持ちになるとPさんが教えてくれました。彼らはイギリス人と呼ばれるのは本意ではなく、あくまで「ウエリッシュ(ウエールズ人)」なのだそうです。
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残念ながら内装はされていませんが、お城の中に入って、作りかけの屋上?まで登れました。
現在は世界遺産に登録されていて、観光客も多く、住民の憩いの場として広場で野外コンサートが開かれたりしていますが、長い間放置されて荒れ放題だったそうです。 -
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お城の上から見た景色です。
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お城の向こう側にイギリス本島との間のメナイ海峡が見えていました。
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お城の近くにあった St Mary's and St Nicholas's Churchに行きました。
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観光客は誰もいなくて、本当に静かでした。クリスチャンではありませんが、ここでお祈りしたら、神様に良く聞いてもらえるかなって思いました。
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アングルシー島 滞在2日目。
朝、Pさんがホテルまで自家用車で迎えにきてくれて、観光に出発しました。 -
まず、有名な駅へ。一体何で有名かというと・・・
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略称、Llanfairpwll Railway Station(スランヴァイプール駅)は、世界一長い名前の駅です。正式名称はLlanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogochで、意味は「激しい渦巻きと赤い洞窟の傍のティシリオ教会に近い白いハシバミの窪地にある聖マリア教会」だそうです。
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可愛らしい陸橋がありました。ハリーポッターに出てくるホグワーツ駅って、こんな感じなのかなって想像しました。
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陸橋の上からの景色です。
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次に案内してもらったのは、「ブリン・セリ・ドゥ(Bryn Celli Ddu)」という先史時代の遺跡でした。
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アングルシー島には先史時代の遺跡が数多く残っていますが、この墳墓、ブリン・セリ・ドゥ(黒い森の中の丘)は保存状態もよく中に入れることもあり、訪れる人が多いようです。
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駐車場から、少し歩きました。小道をぬけていくと・・・
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羊が一匹、羊が二匹・・・
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なぜかここにいる羊は顔が黒い。
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今度は牛!
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こんな放牧地の真ん中に・・・
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遺跡がありました。
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芝生に覆われていて、神秘的というよりは、のどかな雰囲気でした。
もとは新石器時代の後期にストーンサークルが作られた場所だったらしいです。 -
遺跡の中に入ることができました。薄暗く狭かったことしか憶えていません。
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遺跡の入口に石碑が立っていました。縞模様の彫刻が見えましたが、残念ながら、石碑はレプリカでオリジナルはカーディフの博物館にあるそうです。
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この後、島を離れてイギリス本島にあるカーナーヴォン城に行きました。
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このお城もイングランド王エドワード1世によって建てられたものです。
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街に入る城壁も兼ねているようで、ビューマリス城に比べて、とても大きいです。
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エドワード1世が、イングランド王家の住まいとイングランド支配に対する抵抗を封じ込めるための本拠地としてカーナーヴォン城を築き、さらに現在のスノードニア国立公園を囲むその他の要塞としてコンウィ、ハーレフ、ビューマリスに城を築いていった。これら4つの城がUNESCO世界遺産に「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」の名で登録されている。 (ウキペディアより)
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こちらは完成したお城なので、中もそれなりに整っていました。ある部屋で、お城の歴史を紹介する短編映画を上映していましたが、Pさんは戦闘シーンで悲しくなって見ていられないと部屋を出てしまいました。ウエールズ人のご先祖様が、イングランド人に負けて殺害されるシーンは、胸が締め付けられるのだそうです。
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塔から眺めです。
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街角から見えるお城。
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カーナーヴォンの街並。
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翌日、Pさんとお別れして、バンガー駅から列車に乗ってオックスフォードに移動しました。
ウエールズを訪れて、私の中でのイギリスのイメージが変わりました。4つの異なる国が1つになってUKになっているのだと実感しました。初めてのヨーロッパ旅行で、とりわけ強烈な印象が残っているアングルシー島の旅の思い出です。
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