2017/02/16 - 2017/02/19
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ちゃおさん
魯迅と言われても、古い人ならいざ知らず、今どきの殆どの日本人は名前すら知らないだろう。魯迅は近代中国の作家で、中国の近代文学の先駆けとなった人だ。紹興の大地主の家に生まれ、戦前の仙台医専、今の東北大学医学部に留学し、日本語も堪能だ。日本で言えば明治期の夏目漱石や森鴎外のような人で、中国では飛びぬけての有名人。活躍した時代が清朝が倒れ、国共内戦時代であった為、政治的な動きに影響され、且つ又自分自身も著名作家であった為、政治に強い影響を与えた。
以前この公園に来たときは、まだ墓所は出来ておらず、記念館も出来ていなかった。僅か4-5年の間に墓所を作ったり、立派な記念館を作ったのだが、ついでに公園の名前もそれ以前の虹口から魯迅に変更した。中国らしい足早なやり方だ。ほぼ半世紀ほど前、最初に中国を訪問した時、北京で魯迅旧居を見に行ったが、そこは高い板塀に囲まれていて、中の様子を見ることは出来なかった。ぴょんぴょん飛び跳ねても背の低い自分には塀の上から中を覗くことはできなかった。
それから随分時間が経って、天台山に行った帰り、紹興に立ち寄って、魯迅の生家を訪ねたが、そこは紹興市内のほぼ中心部にあって、広い敷地は、今は全体が記念施設となっていた。建物が数十棟もあり、中には教室のような建物もあり、魯迅が幼少時、ここで勉強していたのかと思うと感慨深かった。敷地の中には大通りもあって、観光客向けに土産とか食べ物を売っていて、ここで初めて臭豆腐を食べたが、大げさに言って、鼻が曲がるほど臭かった。
墓所は綺麗に整備されていて、奥の中央部に魯迅の胸像が立っている。中国人観光客、参詣者はそれ程いない。現代中国人には忘れ去られて人物になっているのだろうか。勿論献花や花束もない。モンパルナスの丘の上に葬られているサルトル、ボーボワール夫妻のお墓が沢山の花で飾られていたのとは対照的だ。死者に対する中国人の考えは案外クールなのだ。この墓所の直ぐ横には小奇麗な2階建ての魯迅記念館があり、彼の事跡を展示している。彼と復旦大学との係り、内山書店店主との交流等々、古い白黒の写真が沢山展示されていた。研究者に取っては、新たな掘り出し物が見つかるかも知れない。
- 旅行の満足度
- 5.0
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