185系踊り子&SVO251系のお名残乗車+稲取温泉「赤尾ホテル」でまったりの旅～

2020/03/07 - 2020/03/08

こんばんは。去る3月最初の週末は、長年伊豆へ向かうリゾート特急として活躍した「251系スーパービュー踊り子」が走る最後の週末となりました。私はまだ、251系のグリーン車に乗車したことが無かったことに加え、普段は伊豆急線では鉄道唱歌のオルゴールが流れない「185系踊り子」の臨時列車が走り、オルゴールが聞けそうだったので温泉宿泊を挟んで行くことに。それでは旅の出発地東京へレッツゴー！

エリア 稲取温泉(静岡)

★10:15

東京駅から乗車した185系の特急踊り子153号は、10両編成でありながら、6+4のモノクラス編成で全車普通車の指定席。

東京駅 駅

4両編成の185系には、「ムーンライトながら」以外では滅多に乗ることができないので、こうして特急踊り子で乗車出来る機会は激レア。

特急 踊り子 乗り物

車内は終始5人以下の空気輸送状態で、動かす意味あるのかよ！と言いたくなるレベル。お陰で快適に185系の旅を楽しめました。

特急 踊り子 乗り物

?鉄道唱歌のオルゴール?

東京発車時に、美しいオルゴールが車内に鳴り響き、旅が始まりましたー

今回オルゴールが流れたC7編成の東京寄りオルゴールは、状態も良好でとっても綺麗な音のオルゴールでした。こんないい音聞いたのは随分久しぶりのこと。

特急 踊り子 乗り物

特急列車なので、品川通過後はスピードを上げ、爆走開始。

特急 踊り子 乗り物

気づけばMT54モーターが響き渡る特急列車も、今や185系のみになってしまいました。

日本各地に鳴り響いた、MT54搭載の特急型車両の最後が、まさか大都会東京を走る特急で迎えることになるなんて、思いもしないことです。

特急 踊り子 乗り物

「若い者にはまだ負けん」と言わんばかりに、新型電車達を追い越しまくり東海道線を駆け抜ける185系踊り子。「国鉄特急最後の輝き」に相応しい走りを堪能します。

特急 踊り子 乗り物

小田原を過ぎると、一転して海岸線沿いをゆっくりと走るようになります。景色も長閑になり、旅情を感じさせてくれます

特急 踊り子 乗り物

そして熱海から先は伊東線に転線。

単線区間となり、このような交換待ちもしばしば行います。

特急 踊り子 乗り物

伊東線の終点、伊東から先は伊豆急行線に転線。

海沿いを走るイメージのある伊豆急行線ですが、はじめの伊豆高原までは森の中を走るのです。

特急 踊り子 乗り物

さてここでランチタイム。残念ながら、「踊り子号」の車内販売は昨年3月に消滅してしまい、今はエキで買うしか方法がありません。

特急 踊り子 乗り物

生憎駅弁屋に立ち寄るのを失念してしまった為、駅ホームにあるコンビニで「カツサンド」を買ってお昼ご飯にしました…

特急 踊り子 乗り物

さて伊豆高原を過ぎると、進むにつれて車窓に海が楽しめるようになります。

特に綺麗なのは、片瀬白田駅発車後(特急は通過)の区間と、伊豆稲取駅発車後の区間。どちらも少し走るとトンネルに入っちゃうので長く楽しむことは出来ないのですが、車内アナウンスもあるので可能であれば、進行方向左側(東京発基準)に座りましょう。

特急 踊り子 乗り物

河津桜で有名な河津を過ぎると、再び山の中へ。

特急 踊り子 乗り物

稲梓駅の周囲なんて、まるで「西武秩父線」の駅のような雰囲気で、海が近いとはとても思えないロケーション。

特急 踊り子 乗り物

そして視界が開けると、終点の伊豆急下田は間も無く。鉄道唱歌のオルゴールが鳴り響き、長旅の有終の美を飾ってくれます。

特急 踊り子 乗り物

★13:16

東京駅から、特急列車で行っても3時間かかり、下手したら新千歳空港よりも遠いかもしれない伊豆急下田。いや～乗り出がありました。

伊豆急下田駅 駅

さて今日は温泉に引き揚げるだけなのですが、ちょっと観光もということで…

「寝姿山ロープウェイ」に乗車しました。

寝姿山 自然・景勝地

伊豆の街並みを見下ろせる絶景が魅力なのですが、これが見える場所は上に上がるとごく一部なのですよね…

寝姿山 自然・景勝地

そんな山頂駅の様子は、「水戸岡ワールド」全開！でした。

個人的にこの雰囲気はあまり好きではないので、ちょっとがっかりかも。

寝姿山 自然・景勝地

さて駅舎を出て歩いてみるも、なんだかパッとしない…

寝姿山 自然・景勝地

海の景色もそこそこで、ビュースポットもあまりなく…

寝姿山 自然・景勝地

直ぐに駅舎に戻りました。

寝姿山 自然・景勝地

そして併設のカフェでみかんジュースを注文。400円とやや値が張りますが、「ボッタクリ」ではなくとても美味しかったので不満はなし。

寝姿山 自然・景勝地

そんなカフェの奥からテラスに出ると…ありました！とっておきのビュースポットが。

寝姿山 自然・景勝地

海は勿論、下田の街並みと伊豆急線を俯瞰出来る最高の眺めが楽しめます。

寝姿山 自然・景勝地

ここで185系踊り子と…

寝姿山 自然・景勝地

251系スーパービュー踊り子をパチリ。

恐らくカフェを利用しないとここには来れない感じだったので、寝姿山を訪れた際にはカフェを利用することをお勧めします。

寝姿山 自然・景勝地

★14:25

満足した気分で、寝姿山を後に。
ロープウェイに乗って滑空すれば、あっという間に下田駅に戻れるのも嬉しいですね。

寝姿山 自然・景勝地

★15：18
その後は普通列車で稲取駅に移動。送迎を呼ぶことも出来たのですが、雨が降っていないことと、歩いても15分程で行けるそうなので、今宵の宿まで歩いて向かうことに。

そして到着した稲取温泉の「赤尾ホテル」さん。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

時間を気にせず入れる貸切風呂に魅力を感じ、お世話になることに。素晴らしい対応でのチェックイン後、5階の部屋へ。

廊下がちょっと古いな…と感じたものの…

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

部屋に入れば広くて綺麗な空間が出迎えてくれ、これなら大人数で利用しても快適です。

手前に和室、

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

奥にオーシャンビューのツインルームがあり、加湿空気清浄機もしっかり完備。暑くなりがちなことも多い空調も個別式で快適でした。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

更に窓からは伊豆急線の列車の姿も望めました。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

ウォシュレット付きのトイレ、

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

洗面所共に綺麗にリニューアルされていて、こちらも快適に使えます。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

そして洗面所の奥に、何と今話題の「信楽焼」を使った部屋温泉があり、プライベートな温泉を心ゆくまで楽しめる訳。これは最高です！

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

さて、赤尾ホテルさんの温泉はこれに留まらず、2階と最上階にある男女入れ替え制の大浴場に加え…

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

空いていればいつでも利用可能な「貸切風呂」が6つもあります。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

2階の風呂は新しい雰囲気で、翌朝も入浴可能。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

1階の風呂はモダンな雰囲気で、初日の深夜までの入浴となっています。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

1階の風呂は1つしか確認出来ませんでしたが、2階の風呂はどれに入ってもほぼ同じような雰囲気でした。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

よってあまり拘る必要はないかも。予約が要らず、時間を書けはいつでも楽しめるプライベート温泉。部屋温泉と合わせて、滞在中沢山入ってしまいました～

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

★18:00

さていよいよ、待望の夕食タイムがやって来ました！赤尾ホテルさんの食事は、海の幸たっぷりなバイキング料理。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

ついつい地魚の刺身やお寿司、鯛めし等、取りすぎてしまいます～

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

そしてお楽しみイベントとして、「魚の解体ショー」があり、今日はマグロの解体でした！

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

解体ショーが終わった後に、マグロの前にある船に刺身が盛られ…

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

勿論頂きます！ふう。満腹満腹。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

一呼吸置いた後に、部屋温泉に入って今日は寝ることにしましょう。おやすみなさい…

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

★7:30

そして翌朝のバイキング。昨日見つけられなかった海沿いの席を確保すべく、一番乗りして会場に向かいました。朝から刺身が登場するラインナップに満足～

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

これだけ食べてしまえば、もう昼ごはんはあまり要りませんね。

稲取温泉　貸切風呂の宿　赤尾ホテル　海諷廊 宿・ホテル

★10:15

今日は雨だったこともあり、前日に予めフロントで予約した送迎車に乗車。
稲取の駅まで送ってもらいました。

伊豆稲取駅 駅

★10:49

この後は基本帰るだけなのですが、フリーきっぷ利用なので一旦下田駅に向かいます。

伊豆稲取駅 駅

★11:20

そして下田駅ではとんぼ返り。そう。ここから「スーパービュー踊り子」に乗車する訳。

伊豆急下田駅 駅

ギャラリーの多さが、30年近くもの間皆に愛された251系の人気が高かったことを思い知らさせてくれますね～

スーパービュー踊り子 乗り物

あちこち出かけた私ですが、実は251系への乗車は僅か4回しかする事が出来ませんでした。そのうち今まで乗った3回共は普通車だったので、今回はグリーンに乗ります！

スーパービュー踊り子 乗り物

そしてグリーン車内へ。ダブルデッカーの2階にあるグリーン車には、落ち着いた空間に大型のリクライニングシートが並び、上品な気分に浸れます。

スーパービュー踊り子 乗り物

しかも1号車では海側が2人がけ、2号車では1人がけの椅子が海側になっていて、一人旅でもオーシャンビューが気軽に楽しめる配慮が嬉しいポイントでした。(残念ながら後継車サフィール踊り子の海側は全て2人がけで、配慮はありません…)

スーパービュー踊り子 乗り物

発車後にはアテンダントさんが各座席を巡回し、選べるソフトドリンクやおしぼりのサービスも。普通の特急グリーン車よりも格上らしさを感じます。(サフィール踊り子にはこのサービスはないようで、残念です…)

スーパービュー踊り子 乗り物

更にグリーン車利用者の特権として、1号車1階にある、ラウンジを利用可能。

スーパービュー踊り子 乗り物

こちらも落ち着いた雰囲気で、コーヒーやアルコール類そして、おつまみ品を楽しめます。

スーパービュー踊り子 乗り物

ということで私は「日本酒」と「じゃがりこ」を頂いてみました。そして東伊豆海岸線のオーシャンビューと共に一杯！じゃがりことの相性も抜群で、お酒が進む進む～(笑)

スーパービュー踊り子 乗り物

さて市街地に入ったところで車内探検。

スーパービュー踊り子 乗り物

2号車の1階は、個室になっていて奥はどん詰まり。

スーパービュー踊り子 乗り物

その為非常口が装備されましたが、きっと使用することはなく、無事に役目を終えることになるのでしょう。

スーパービュー踊り子 乗り物

そしてトイレ。こちらはバブル期に登場した車両らしい雰囲気です。

スーパービュー踊り子 乗り物

洗面所も自動水洗で、251系の世代から、「狭くて使いにくい和式トイレ」が当たり前だった鉄道車両のサニタリーが大進化。この進化が今の車両のサニタリーにも活かされていることを、忘れてはいけません。

スーパービュー踊り子 乗り物

さてそろそろ横浜に到着です…もうこれで、251系とは永遠のお別れになります。

スーパービュー踊り子 乗り物

★13:50

そして昼過ぎ、定刻で横浜に到着。「ばいばい、251系。ばいばい、スーパービュー踊り子。」

スーパービュー踊り子 乗り物

最後の別れを惜しみ、隣のホームに停車中のE231系に乗車。伊豆特急乗り納めの旅は、フィナーレとなりましたとさ。

尚諸事情により、今回の旅行記をもって新作の旅行記（2020年出発の旅行記）は暫くの間休止とし、「2018～2019年にかけて旅行した、少し前の旅行記」のみを更新していく予定です。何卒ご了承くださいませ。

横浜駅 駅