母を連れて神代桜へ、花見が雪見に

2020/03/30 - 2020/03/30

母から、数年前より、神代桜を見たいとリクエストされていた。
桜の時期に用事が重なって、実現しないまま。
「今年こそ」と意気込んでいたのだが、異常気象の影響で桜前線がおかしい。
東京が早くて、暖かい地方が遅い。
まさか地元より開花が早いなんて・・・想像出来なかった。
「そろそろかな」とネットでチェックしたら、既に満開。
週間天気予報で良さそうな日も無いし、仕方なく、混むことを覚悟して、日曜日に出掛けることに。
運転は息子に任せれば、休日でも大丈夫かな。
東京は外出自粛で、ちょっと後ろめたい気もしたけれど、地方から地方のドライブ花見なら、危険度も低いかと。

結果的には、美しい雪景色を見ることができて大満足。
運転してくれた息子には、素直に感謝！

コロナによる緊急事態宣言が全国に広がり、
人が移動すること自体が、危険との認識をもち
これ以降、買い物と近所での散歩以外の外出は控えています。
東京と違い、地方では、公園もスーパーもいつも通り。
富士山を眺めながらの川沿いの散歩でも、他の人と会うことは少なく、
庭の草取り、家庭菜園と、穏やかな日常生活を送っています。
旅行はできませんが、美しい自然の中で生活出来ることに、感謝の日々です。

エリア 明野・須玉(山梨)

中部横断自動車道から中央高速へ、甲府盆地を抜ける辺りから、雨が雪へ。
女性3人「雪、雪」とはしゃいでいたら、降りるはずの須玉インターをスルーしてしまった。
さあ大変。慌ててスマホで検索、次の長坂インターで高速を降りることに。
ここは標高が高くて雪もさらに多い。

しかも幹線道路から外れるので、道路状態も悪い。
山道で、所々雪の重みで竹がしなって、通行を邪魔する。
対向車があると危険極まりない。

それでも思いがけない雪景色に母とお隣さん、高齢者2人は大喜び。
「冥土への土産」が出来たとか。
確かに、私の周りには、このような雪景色を、実際には一度も見たことが無い人も居ると思う。
海岸近くでは全く雪は降らない。
内陸の富士宮でも4年に一度ぐらいの降雪で、それもすぐに融けてしまうし。

ちょっと遠回りしたけれど、無事に目的地の実相寺到着。
例年なら、桜祭りが開催されているはずだけど、今年は中止。
駐車はお寺前参拝客用駐車場へすんなりと。
いきなり桜。テンション上がる。
ただし雪か花びらか分からない状態。
高齢者2人の足元が心配だったけれど、ここでは歩く所の雪は溶けていた。

事前準備無しでどれが有名なのかも分からず、とりあえず人のいる方へ。
これが実相寺にあるエドヒガン桜の山高神代桜の老木。
国の天然記念物になっている。

ちょっと角度を変えて。天気が悪いので、桜の美しさは今一歩。
ただ実物を確認できた事に喜びが。
こんな天気でも三脚を構えていた人が数人。
多分天気の回復を待っているのでしょう。
予報では昼過ぎに雨（雪）は上がるはず。

順路が逆になってしまった。
裏から境内に入る。

境内にはたくさんの桜の木。どれも見頃のはずだが、雪なのか花びらか？

花祭りだったら、すごい人出でしょうね。日曜日でこの状態です。
今年は仕方ありません。

有名な桜の小桜がいくつかあるらしいけれど、確認出来なかった。
下調べ無しで反省。

鐘楼と桜。

ぬかるんだ道は嫌だけれど、母たちを連れていると、歩く所は雪では困るので、良かった。

本当は満開だろうな。
これではよくわからない。

湿った雪の重みで、桜の枝が可哀そう。

雪と桜。何とも言えない。
青空と桜が良いな～。

それにしても立派な桜たち。

手前は水仙だと思う。
旅行記に桜のピンクと水仙の黄色のコントラストがきれいと書いてあった。

地球温暖化で桜の開花時期が可笑しくなっている。
神代桜は4月上旬開花のはずだったけれど。
暖かい地方の桜の開花が遅れている。

身延山久遠寺の枝垂れ桜の子桜。

種が宇宙に行って来た宇宙桜。

山門を入ったところ。

山門。天気は回復する気配はないけれど、私たちと同じような、参拝客がチラホラ。

境内のお花畑。多分水仙。
駐車場に戻ったら、何台かが待っていた。
この時開いていたのはバス用の駐車場らしく、広いのに駐車できる台数が少なく、係員も居なかった。
お祭りだったら、近隣に臨時駐車場が出来ていたはず。

帰りは須玉インターインで中央高速へ。

行きと同じく、甲府盆地はみぞれ。
甲府南ICを出て山を上り始めたら、すぐにこの状況。

標高が高いから仕方なし。
更にきれいな雪景色に高齢者2人は、私以上に大喜び。
「こんな景色見たことが無い！」
雪を見て大喜びするのは静岡県人だけ？

働く車。何台も見かけたけれど、この車両はちょっと変わっていた。

トンネルを抜けて精進湖畔へ出たら、この景色。
初心者マークを先頭に数台の車が数珠つなぎ。
四駆のスタッドレスタイヤでも神経を使うのに・・・
温暖な地のドライバーは雪に弱い。

精進湖バイパスから139号線へ。
交差点は路面に雪が。ノーマルタイヤでは危険。
私も息子もウインタースポーツ好きなので、雪道の運転は経験あり。
怖さも知っている。
昔、制御不能になった車に、ぶつけられそうになったこと有。
自分がスリップしなくても、対向車がスリップすれば一巻の終わり。

精進湖から本栖湖辺りが一番雪が深かった。
完全に雪国の景色。

対向車が居ないのが救い。

精進湖バイパスで1件、この先で1件、警察官が出ていた。
小さな交通事故があった模様。
日曜日で大型トラックの通行が無かったのが幸い。

道路わきを見るとこんな感じ。

事故車をレッカー車に乗せるために交互通行。

抜けたところ、警察官さん寒い中、お気の毒。
手前で働いていた警察官は防寒着無しだった。
大丈夫だったかな？

本栖湖手前で、明るくなったと思ったら、なんといきなり青空が。

春の雪なので、日差しで、一気に溶け出す。

静岡県に入ったら、右手に富士山がうっすらと見えた。

根原。富士宮市北限の集落。
正面の山は毛無山山系。標高が１９６４ｍある。
ここも標高は１０００ｍ近くあると思う。

雪道を抜けたので、お昼は「朝霧道の駅」で何かと思っていたら、休業中。
この時期に外食はどうかとも思ったけれど、ガラガラだったので、普段は人気の「もちや」へ。
これは、お雑煮とシラス丼の小鉢のもちや定食。
名前の通り、お餅が本業なので、お餅が美味しい。

こちらは日替わり定食のシラス丼。
気になっていた神代桜の様子が分かり、思いがけない雪景色を楽しめて
本当に良かった。
外出自粛の東京の人には申し訳ないけれど、
地方に住んでいると、たまには良いこともあると実感。