【過去旅発掘】大昔の話・エジプト研修旅行はトラブルだらけ。

1996/12/30 - 1997/01/20

海外に行けないこんなご時世だから過去の旅プレイバック。
1996年12月の記録です。

まだエジプトがそこまで危険地帯で無かった頃。大学3年の年末年始に、考古学のゼミで、カイロ、アスワン、ルクソール、アレクサンドリア、シーワ、などなど3週間かけて一周してきました。
始めての海外旅行がエジプトだったので、何か色々カルチャーショックでした。ボッタクリとかカツアゲとか、騙されて監禁されかけたとか。痴漢集団に遭遇して大騒ぎになったりとか。
コシャリもリピートするほどうまくもない。

まあ今思い出しても二度と行くかって感じです。
ヨルダンの方が100倍良い。

当時はデジカメもなく、安物のフイルムカメラだったので、写真失敗したりして大した記録が残っていませんが、自分のために残しておきます。

エリア ルクソール(エジプト)

• 旅行の満足度: 2.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.0
• ショッピング: 1.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 観光バス 飛行機
• 旅行の手配内容: 団体旅行

カイロ着、ホテルの部屋。
到着初日にピラミッド見たはずなのに、写真がどこにもナッシング。友達がラクダの客引きに、1ドルでラクダに乗せてやると言われて乗ったら、ピラミッドの裏に連れ込まれてカツアゲされて戻って来たのだけはよく覚えてる。
あとバス降りた途端「3つで1000円！3つで1000円！」ってスカラベの置物売りつけてきた貧しい子供達とか。初海外旅行の私には衝撃でかすぎた。

カイロのホテル。便器の手前にある便器みたいなのはなんぞ？…これはお尻を洗うだけのものだったはず。向こうではお尻を手で洗うのです。

何か美術館に。美術館の帰りにカフェで飲んだ、コーヒー豆が沈殿してるトルココーヒーは美味しかった。

フイルムカメラでフラッシュ焚かないとこうなる。今では信じられないけど昔ではあるあるです。

友達と何人かで街ブラしてたら、客引きに声かけられて「1ドルで行きたいところに案内するよ」的なことを言われて、まだ海外初心者の我々は喜んでついていったらわけわからない学校みたいな施設に連れ込まれて、鉄の門を閉められてバクシーシを要求されました。友達の１人の血気盛んな男子がそのへんに落ちている角材かなんかを拾って門をガンガン壊しにかかったところ、「やめてくれ！門が壊れちゃう！」みたいな感じで慌てて解放されたけど、今思うと恐ろしい話ですね。

その後何か城跡に。(記憶が酷い)
このへんで授業終わりなのか学校行ってないのか子供達の軍団に囲まれたので、将来何になりたいかインタビューしたら、一位警察官、二位学校の先生でした。
可愛い子供達の中に数人スリ狙いの子供も混じっていて、汚いからすぐわかるんだけど、子供を手で振り払うのとかやるせねえよ。

オールドカイロだったかな、こちらは裕福な家の子らしく、金をせびられる事もなく、可愛い子どもたちでした。

カイロからルクソールに移動。
大型バスで移動するんだけど、前後にパトカーが2台ずつ。山賊が多いから護衛なんだとか。
これはルクソールのかな？

これはルクソール神殿。遺跡の周りにはかならず暇そうな子供がいる。

旅のメンバー（の一部）。確か全員で40人くらいいたはず。
もう誰とも連絡とってないな…

ルクソールのわんこ。

何らかのオベリスク。

移動する途中に会った羊使いの若者。

ここはあれです、有名な。
えーとアブシンベル神殿。

これは王家の墓に行く途中でしたかね…
この船乗りに勧められてはじめてハッパを体験する。が、私には何も起きず。煙草と同じ。
吐いてる友達もいたような気が。

ここもあれです、有名な何らかの遺跡です。
これはカルナック神殿でしたか？（聞くな）

遺跡の写真を撮ってると、エジプト人のおっさんや子供が勝手にフレームインしてきて、絵になるから撮っちゃうんですけど、そのあともれなくバクシーシを要求されます。最悪です。

どこでしたかねえ…

空が良い色してますね、エジプトはいつもこんな空で色が濃いです。

民族衣装をみんなで買って、ホテルで撮影。

この民族衣装に限らずなんだけど、バザールでもの買うのがまた大変だった。日本人には最初だいたい３倍くらいの値段でふっかけてくるから、それを延々と交渉し続けて１／３の値段にするまでが本当に時間がかかる。んで、交渉成立と思ったら、試着した服じゃなくて店の奥から同じ色の別の服持ってくるわけ。念のため袋開けて再度試着したら全然質の違う安っぽいやつ持って来たりして。試着した服と違う！いや同じだ！新品の方が日本人は喜ぶだろう！いやさっき試着したやつもってこい！とか延々とやらされんの。もーうんざり。
私が買ったこのグレーのガラベーヤはちゃんとガイドさんに教えてもらった専門店で買って、結構良いやつで気に入ってたけど、帰国後気付いたらどこにもなくて、母親が捨てたっぽい。鬼！

アスワンハイダム。

シーワからアレクサンドリアに移動中だったか、立ち寄ったどこかのリゾート地。海がとんでもなくきれいでした。

リゾート地のホテルでは、お昼ごはんしただけですぐ出発。ずっとここにいたかったわあ…

砂漠の途中にあったカフェでトイレ休憩。これでもカフェ。ハイビスカスティーがエジプトでは美味しくてよく飲んでいた。

大学の同級生と。もう連絡取ってないけど…

砂漠の途中にあった何らかの遺跡。

一応研修旅行だったので、吉村作治先生の発掘してる真っ最中の遺跡に行く予定があったのですが、私はそういう日に限って腹を壊して上からも下からもリバースしててホテルで留守番して寝てました…。
同級生が言うには、吉村作治先生は結構怖い先生だったとのこと。お会いしたかったよ！

アレクサンドリアに到着。古代エジプト最後の王朝であるプトレマイオス朝の首都で、歴史ある土地です（うけうり）。
エジプトにきてはじめて、ぼったくられない町でした。

民族衣装着て記念撮影。海が綺麗でした。
フイルムのゴミがすごい！！

アレクサンドリアではフリーの時間も結構あり、ゆっくり滞在。

ここでトラブル発生。ゼミのみんなで海で泳いだり、持って来たアウトドアコンロで簡易BBQなどを楽しんでいる間に、地元少年たちが集まってきて、なんとなくウェーイなお祭り状態に。
そこまではまだ良かったのだが、ノリの良い日本人に調子づいたのか、地元少年たちが日本人女子の身体を触りまくり始めた。何人かは「NO!」と振り払ったのだが、楽しい雰囲気を壊したくないと思う女子何人かは我慢してしまい、ますます地元少年たちは調子づいて、泳いでる水着女子を押し倒そうとするまでの騒ぎに。
途中で騒ぎに気付いた警察官が数人やってきたのだが、なんとその警察官までが女子の身体を触りはじめ、ようやく異変に気付いたゼミの男子が地元少年たちを追い払ったのだが、全然やめようとせず。
ゼミの先生やガイド達はホテルで休んでいた時の出来事で、大人が一人も居なかったこと、警察までもが痴漢をはじめたことで場は騒然となり、日本人女子たちは泣きながらホテルに逃げ、日本人男子のうち事なかれ主義は見ないふり（本当に気付かなかった、じゃれてるだけだと思ったと後に釈明）をしてBBQを続け、正義感のある男子は地元少年たちを追い払い続ける、という修羅場に。

ちなみに私は買い出しか何かで一旦ホテルに戻っていて、友達とホテルからその様子を見ていたときは「わーさっきより盛り上がってんな、早く合流しよっ」としか見えなかった。
んで合流したら異様な雰囲気だったのでびっくりした。
すぐに地元少年たちが私の元に集まってきて身体を触ろうとしたので逃げた。

その晩は、ゼミの先生やガイドさんたちも全員集合して反省会になった。
なぜそんな騒動になったのか？の問いに、やはり宗教的に難しい国なので、女子は水着を着るべきでなかった、という意見。それには全員同意。
ただ、「女子たちは笑っていて、じゃれてるだけに見えた。はっきり拒絶しない女子が悪い」という意見も若干あり、それには先生ぶち切れ。

すごく海の奇麗な良い町だったのに、この旅最後の滞在地だったのに、非常に後味の悪いことに。
ゼミの男女間に結構な溝ができた。
メンバーの関係が改善するまで帰国後も結構時間がかかった。
それまでボーッとした印象だったのに、いざというときに地元少年たちを追い払ってくれた男子の株はギュンと上がった。

旅の最後までそんな感じで、本当にろくな思い出がないな。
今思えば私達も悪いところいっぱいあったと思うけど。

これは騒動が大きくなる前に撮ったもの。この時はほんとに少年が５～６人、日本人に興味あって近寄ってるだけみたいな感じだった。
徐々に人数が増えるごとにおかしなことになっていった。

今現在、令和の時代、ちゃんとした旅行会社のツアーで行けばこんな思いしないと思うけどね…
去年くらいにうちの兄がお嫁さんとエジプト5日間の弾丸ツアーとか行ってたけど、遺跡以外の感想は特に無かった。笑

エジプトがそんなんばっかりじゃない、とか、良いエジプト人もいる、とか、そんなことはわかってますから大丈夫です。
私達はこんな体験をしました…という旅行記ですので…参考程度に。
おしまい。

<おまけ>
ピラミッドの写真も1枚だけありました!
一応私は映像担当だったので、こんな感じで撮影してましたね。友だちが撮ってくれてた。Hi-8(ハイエイト)のカメラですね。なつかしい。いちおう芸大だったので、撮った映像を編集して上映会をしたりもしたのです。

そしてこれまたなつかしい、セピアカラーに撮れるリバーサルフィルムですね。昔はおしゃれに映るので流行ってました。イルフォードとかなんとかいう名前だった気が。今はもう売ってないのかな。