鹿児島空港から熊本空港まで2泊3日観光列車の旅　②人吉温泉観光

2020/02/18 - 2020/02/19

鹿児島空港から熊本空港まで2泊3日観光列車の旅（①人吉駅まで）の続きになります。

自宅を出てから車、新幹線、電車、モノレール、飛行機、バス、ディーゼル機関車などを乗り継いで11時間かけて人吉温泉に到着しました。
本編は人吉旅館と人吉城跡など人吉温泉の滞在記です。

エリア 人吉(熊本)

人吉駅を背にして閑散とした大通りを球磨川に向かって数分歩きます。

人吉旅館の入口に大看板がありました。

昭和5～８年に建築された旅館建物は平成25年3月に国の登録有形文化財に指定されたそうです。いかにも歴史を感じさせるたたずまいです。
粒石を敷き詰め、筋模様を描いたアプローチをキャリーケースで乱すのが申し訳なく思いました。

「帳場」の呼び方がしっくりする受付カウンター。

囲炉裏のあるロビー

廊下には古いおもちゃ等のコレクションが展示されています。
春らしいお雛様の五段飾もありました。

高価に見える?風？

古めかしくも磨き上げれた廊下を進みお部屋に案内してもらいます。

部屋は１０畳間＋次の間３畳＋縁側と広々しています。
料金は1泊2食付き2名で税込み28,000円ほどでした。

窓の下は球磨川、人吉橋の向こうに城跡が見えます。
荷物を置いてすぐ散策に出発します。

旅館を出て球磨川を渡り、土手を上流に向かって歩くと１５分ほどで二辺を川に囲まれた石垣と隅櫓が見えてきました。

大手門横長櫓と石垣がきれいです。
城の周囲は２，２００ｍと広大な敷地です。

大手橋を渡り入ります。
１１９８年ころ城主になった相良長頼が修築に着手し、石垣が現在の姿に完成したのは１５８９年から１６３９年での工事によるそうです。

城内のポイント、ポイントには案内が置かれています。

御館（本丸）を守る石垣は二重に築かれております。

上面には石垣を登る侵入者を防ぐ「武者返し」が突き出ています。

真下から見上げると張り出し具合がよく分かります。

「水ノ手門跡」は球磨川からの物資搬入口です。

堀合門、本丸に至ります。

城壁内に天守閣はなく相良神社があります。

御館跡庭園

御館跡庭園

城跡内を一通り見学した後、旅館への帰り道は大手橋から永国寺に向かう町内を歩きます。
途中の堤温泉は銭湯のように見えます。

武家蔵（家老の屋敷跡）は時間外で入館できなかったので、横の駐車場からチラ見しました。

永国寺（幽霊寺）西南戦争の折は西郷隆盛が本陣を置き、33日滞在したとのことです。

レトロ感一杯のバス「じゅぐりっと号」が永国寺前で信号待ちしていたのでパチリ。

本日は12,500歩あるきました。

１８時３０分、宿に戻り夕食を頂きます。
お品書きは全１１品です。

この後、温かいお料理は調理した順に給仕されました。
手前の先付には、鮎ウルカ、豆腐の味噌漬け、むかごカステラなどの珍味がありました。（冷酒は別注文の地酒です。）

ヤマメのお造りが特に美味しかったです。

球磨の黒豚と地場野菜の茶シャブ

ヤマメの塩焼き

フグと野菜の天ぷら
他に海老芋饅頭の餡かけ、茶碗蒸し、五目釜飯、つぼん汁がありました。

〆のデザートです。

楽しみにしていた温泉に入ります。
給湯パイプの走る天井を見ると物置小屋に行くようです。

脱衣場の化粧台

初日に男湯だった水深１ｍ位の湯船、中にベンチがあり腰掛けて入浴します。
温度は高めで飲酒後の長湯は危険だと感じました。

朝風呂に行くと、男女が入れ替わった風呂は普通の水深でした。
夜間に冷えたためか、昨晩の風呂よりぬるめで入りやすかったです。
この他に家族風呂がありました。

朝食です。
篭盛りの他、アユの干物焼きと豆乳鍋が付いています。

蓋を外すと小鉢に色々入っていました。
他に納豆、野菜サラダ、漬物などはバイキング形式でした。

８時２０分ころチェックアウトし、道向かいの国宝青井阿蘇神社に参拝します。

正規には蓮池に架かる橋を渡って参拝するのかな？

８０６年創建で、現存の社殿などは１６１０~１８年にかけて造営され、５棟の社殿群が熊本県で最初に国宝指定を受けました。

隣接の「青井稲荷神社」には鳥居が連なっています。

９時に始まるからくり時計を見るため、神社でのお参りもそこそこに人吉駅に来ました。

９時にからくり時計が動き始めました。
全部で１７体の人形が動いているそうです。
城下の祭りの音色に誘われたお殿様がお出まし。

庄屋どんに変装したお殿様がお忍びで祭りに出掛けていきます。

お祭りでの「臼太鼓踊り」は熊本県指定の無形文化財だそうです。

３分ほどでパフォーマンスが終了後、９時３０分発の「かわせみ・やませみ号」の入線を待ちます。