2019/12/27 - 2020/01/06
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2019年の年末から2020年の年始にかけての南コーカサス3か国を「逆走」した旅行記です。
そして2016年のGWに終戦記念日のパレードの準備で赤の広場に入れなかったという旅行記を書いて以来3年半放置していたモスクワ再訪の機会が遂に訪れたので、それも記したいと思います。
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南コーカサス3か国(アルメニア、ジョージア、アゼルバイジャン)を回りました。だがなぜ「逆走」なのか?
昨年8月、まだ行ったことのない地域に行こうと思い、冬の旅の焦点をコーカサスに絞った。アルメニアとジョージアを結ぶ夜行列車は冬季は隔日運行らしく、行程をシミュレーションした結果アルメニア→ジョージア→アゼルバイジャンのルートが最適と判明し、航空券を購入。
行くと決まれば早速予習。コーカサスはチェチェン紛争や南オセチア紛争に代表されるように民族が複雑みたいだ。アゼルバイジャン領のナゴルノ・カラバフはアルメニア人が多く、アルメニアの支援を受けて事実上の独立状態にある。これを巡り両国は対立、特にアゼルバイジャンがアルメニアを嫌い、ナゴルノ・カラバフやアルメニアの入国歴があるとアゼルバイジャン入国を拒否される・・・
ん?
改めて調べてみるとコーカサスを回る人はみんなアゼルバイジャン→ジョージア→アルメニアの順に回っている。4travelの旅行記もみんなそうだ。え、この行程ではダメなのか・・・? だが調査を進めると、ナゴルノ・カラバフ入国歴があると完全に入国拒否だがアルメニア入国歴だけなら実際には入れてくれるという情報が!しかもアルメニアは2年ほど前に日本人はビザ免除になっており、ビザが貼られない分入国歴が目立たないわけである。「入国させてくれるが賄賂を要求される」といった噂も目にしたが真偽のほどは不明。・・・結局、賭けで行くことにした。
アゼルバイジャンはビザが必要なのでオンラインでゲット。「ナゴルノ・カラバフに行ったことがありますか?」という項目があり、これは「NO」。次、「アルメニアに行ったことがありますか?」という項目が。「・・・んー、これは、、、NO!」(厳密にはまだ行ってないから嘘ついてないし!) -
そしてもう一つ、飛行機はアエロフロートでモスクワ経由、問題なくアゼルバイジャンに入国し予定通りなら、帰りに半日時間があるので赤の広場に行けるのである。
モスクワは3年半前に一度行って旅行記も書いたが、GWは戦勝記念日が近い(第二次世界大戦におけるドイツの降伏はモスクワ時間で5月9日)ため、パレードの準備で一番楽しみにしていた赤の広場に入れなかったのである。
(写真は前回、柵の外から撮った赤の広場)
出発2か月前、ロシアビザ取得。1日滞在の場合はバウチャー不要だった。3年半ぶりの麻布のロシア領事館へ。ネットで事前に予約を入れないといけなくなっていた。最低1週間先でないと予約できなかったので注意。そして窓口で日本語が通じるようになっていた。それと赤坂にもロシアビザセンターが出来たらしく、そっちは有料ですぐに発行してくれるらしい。(麻布は早く発行されるよう指定しなければ無料。)いろいろ変わっててびっくりした。
こうして、通常とは逆のコースでコーカサス3か国と、帰りのボーナスステージで半日モスクワに立ち寄り赤の広場再挑戦という計画が完成した!
成田
↓ アエロフロート モスクワ乗継
エレバン(アルメニア)3日滞在
↓ 夜行列車
トビリシ(ジョージア)3日滞在
↓ 夜行列車
バクー(アゼルバイジャン)2日滞在
↓ アエロフロート
モスクワ 半日滞在
↓ アエロフロート
成田 -
出発1か月前
予習で行った御茶ノ水のニコライ聖堂。 -
0日目
チェックインカウンターが開く前に成田に着いたので、セルフチェックイン。QRコード付きのレシートみたいなペラペラの航空券が簡単に発券された。荷物も預けないのでそのまま出国すると、放送で呼び出されて厚紙のちゃんとした航空券を出しなおされた。
セルフ「チェックイン」とは一体・・・
(写真は成田空港第1ターミナルにあるレゴブロックでできた風神雷神図屏風) -
アエロフロートは「サービス悪い、機材ボロい、落ちる」と評判は芳しくないが、乗ってみたら悪くなかった。イリューシンやツポレフといった旧ソ連の機材は今はほぼ使用していないみたいで、実際乗ったのもボーイングとエアバスだった。客室乗務員は愛想が良い人が多くて、機内食は量が少ない気がしたけど味は良かったので総合的にはかなり良い印象だった。
ところで前から疑問だったのだが、なぜ機内食には必ず小さなパンが着いているのだろうか?メインは大抵ご飯やパスタだからダブル炭水化物じゃないか。
「機内食としての何らかの基準があり、一定以上のカロリーを確保しなければならない。そしてパンとマーガリンを付けると(マーガリンがでかい。どれだけ使うかは人それぞれだが一人に配る分全てを摂取カロリーに算入できる。)最も安価にクリアできる。」という根拠も何もない仮説を立てているが、実際のところどうなんだろう。誰か詳しい方いたら教えてください。 -
1日目
モスクワのシェレメチェヴォ国際空港で乗り継ぎ、エレバンのスヴァルトノッツ国際空港着。外に出て右に歩いていくとバス乗場があり、マルシュルートカ(旧ソ連圏のミニバス)が出ているそうだが早朝なのでやめておいた。便が出ているかわからないし、出ていても満席になるまで時間がかかりそうなので。
到着階に公式タクシーがあった。 -
エレバン着。
まだ暗いけど意外と寒くない。5℃くらい?
アルメニアはGMT+4だがエレバンは東経45°くらいなので、夜明けが遅い。8:20くらいにようやく明るくなってきた。 -
まずは2日後のトビリシ行き夜行列車を買うために地下鉄でエレバン駅へ。トビリシ→エレバンはジョージア国鉄のサイトで予約できそうだったが、エレバン→トビリシはジョージア国鉄でもアルメニア国鉄でも予約できなそうだったので直接窓口で購入することに。当日だと売り切れの場合があるそうなので早めに買った方がよさそう。
年末のせいか1等は売り切れ。でも2等が買えたのでセーフ!
夏季は毎日運行なのに対して冬季は隔日運行と聞いていたが、画面に出ていた時刻表を見ると冬でも毎日運行しているっぽかった。 -
ホテルにチェックインして、アルメニア虐殺博物館へ。
このモニュメントの中は火が灯されて重々しい音楽が鳴っていた。
地下に博物館がある。主にオスマン帝国統治下のアルメニア人への迫害に関する写真と解説がメイン。トルコ側は迫害があったことを否定しており、両国関係は悪いらしい。アルメニアって敵が多い。 -
行きはタクシーで来たが、帰りは歩きで山の下のDalma Garden Mallまで行き、モール前のバス乗場からマルシュルートカに乗車してエレバンに帰った。
写真はモールのフードコートで食べたアルメニアのピザのラマージョ。意外と薄味で癖のない味。左の黒っぽいのは味付けしたご飯をブドウの葉で巻いたドルマ。 -
街の中心、共和国広場。巨大なクリスマスツリーがあった。アルメニアという国は日本人にはなじみが薄いが、世界で初めてキリスト教を国教化した国として欧米人には有名。
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共和国広場近くのJAZZVEというカフェで飲んだアルメニアコーヒー。トルココーヒーに似ているが、スパイスは入ってなかった。
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オペラ劇場。
街中でサンタクロースを10人は見かけた。設定上問題ないんだろうか。 -
夕飯。シュクメルリ。
Karasというチェーン店。安くて気軽に入れていろんな食べ物があってお酒もある便利な店。ただし共和国広場前の店舗は家族連れで大混雑!(翌日再訪してみたら夜10時台でも満席だった。) -
アルメニア名物はブランデーが有名。特に有名なのがArarat。かなり安かった。はっきり覚えてないけど300円くらいだったような。
そしてすごいおいしかった。 -
サンタクロースが来た。
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2日目
今日はエレバンから少し離れた古都エチミアジンの5つの世界遺産を見に行きます。
エレバンのマシュトツ大通りから、マルシュルートカをつかまえて10分ほどでキリキアバスターミナルへ。 -
キリキアはターミナルの外にマルシュルートカが集まっている。肝心のターミナル内はがらんとしていた。どっちが本体なんだ!
さらにそこから別のマルシュルートカに乗り換え。 -
1つ目のスヴァルトノッツ大聖堂跡の遺跡は途中下車。
昨日のスヴァルトノッツ空港のすぐ近く。 -
小さな資料館みたいなのもあった。こんな立派な大聖堂が立ってたのか!
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玉座の間とかいうのもあったので、大聖堂だけではなくて国王がここいたということか。(この辺は勉強不足)
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2つ目、聖リプシメ教会。道路を30分くらい歩いて到着。
小さな教会で、日曜日のためか絶賛礼拝中だったので端の方で静かにしていた。 -
3つ目、ショガカト教会。こちらも絶賛礼拝中。
讃美歌を歌って立派な服を着て香炉をぶんぶん振り回すスタイルで、慣れてないと圧倒されてしまう。 -
さらに20分ほど歩いてエチミアジンの街に到着。
昼食のヒンカリ。味はほぼ中華料理の小籠包だが、パクチーが良いアクセントになっていた。1個が大きくて一口で食べられなかったので、汁を逃さずに食べることができないのが難点。ねじねじの部分は固い。 -
4つ目、ガヤネ教会。
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5つ目。エチミアジン大聖堂・・・・・・改修中で入れなかった!5つのうちで一番の見所なのに残念。
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意外とさっと見終わった。キリキアバスターミナルまでマルシュルートカで帰り、乗り換えてエレバンに帰ってきた。
写真はエレバン旧市街の中心をオペラ劇場まで伸びるノースアベニュー。歩行者天国になってる。エレバンにはお土産屋が少ないがここに1店あった。 -
日本語でどう言うのかわからないがSaint Gregory The Illuminator Cathedralという大聖堂。かなり大きい。
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ベルニサージュ
日曜日に雑貨や土産物屋の露店が並ぶ。 -
街の北端にあるカスカード。階段になっているが中に入ると前衛芸術を見ながら無料のエスカレーターで登れる。
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最上部から。
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夕飯。魚を食べたくなったのでマス料理。アルメニアは内陸国なのでシーフードはあまりないが、セヴァン湖のマスは有名みたいだ。マスをハーブや野菜と一緒に焼いたもの。美味い!
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昨日のブランデーのAraratがおいしかったので、シャワーを浴びてから宿を抜け出してKarasに飲みに来てしまった。
おつまみはアルメニア名物らしいLori地方産チーズ。ただあんまり味がなかった。 -
3日目
そういえば1、2日目は曇っていたせいもあってアララト山をまだ見てなかったと思い、またカスカードへ。
見えた!右が大アララト山で左が小アララト山。旧約聖書でノアの箱舟が漂着したとされている山。
日本人にとっての富士山か、それ以上の存在みたいだ。街中を歩いていると「Ararat」という名前の店をたくさん見かけたりする。複雑な歴史があって今はトルコ領にあり、あそこにも大勢の同胞が住んでいる(民族的な意味でのアルメニア人は現在のアルメニア共和国の領土より遥かに広く分布している)ことを思うとアルメニアの人にとっては感慨深いのかもしれない。
アルメニアに銭湯があったら絶対あの絵を壁に描くんだろうな。 -
実はぷらぷら歩いているうちに思ったより速いペースで行きたかった場所を見てしまったので、今日はもうやることがない。郊外にガルニ神殿とゲガルド修道院というのがあったのを思い出し、タクシーをチャーターして行ってみることに。
エレバンの中心部は円形をしており、北側と東側は急な山に囲まれている。ちょっと街を離れるとこの景色。 -
ガルニ神殿までは40分くらいだった気がする。
小さいとかしょぼいとか言ってはいけない(笑) こんなところにこんなものが建っているっていうのがすごい。 -
さらに15分ほど行くとゲガルド修道院。
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中。何部屋かあってこんな岩がごつごつしたところも。まさに自然の地形を利用して作られたんだなと実感。
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エレバンに戻り、最後に旧市街の東側を半円形に囲むサーキュラーパークを端から端まで歩いてみた。
どこも寂れていて、あまり公園らしい雰囲気じゃなかった。 -
エレバン駅。
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建物は立派だが構内には本当に何もなかった。あるのは窓口と駅員室と待合室とコーヒーの自販機、という本当に最低限の設備だけが備えられている。トイレは地下鉄との連絡通路内にあるが構内にはない。夜9時くらいに閉まるので夜行に乗る場合は注意。首都の中央駅でトイレすらないってなかなかのものだと思う。
周辺には食料品を売る店とKarasがあった。グーグルマップではあと何点かレストランがあるっぽかったけど見つからなかった。結局またKarasで夕飯。アルメニアでは食事に迷ったらKarasに行けばよい! -
トビリシ行きの夜行に乗車。
車両は古くて中は薄暗かった。ソ連時代に作られたものだろうか。
揺れもすごくてひどいときは遊園地のアトラクションかっていうくらい揺れた。
続く。
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