2019年12月　大塚美術館と瀬戸大橋と讃岐うどんを巡る旅

2019/12/15 - 2019/12/16

先月に訪問したイタリア・パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂。
ジョットの「最後の審判」は圧巻だったなぁ、でも5月にバチカンのシスティーナ礼拝堂で見た、ミケランジェロの「最後の審判」もすごかったなぁ、などと余韻に浸っていたところ、なんと日本国内で両方とも同時に見られる美術館があると言うじゃありませんか！
思い立ったが吉日。
飛行機を手配し、早速徳島に飛び立つこととしました。
せっかくなので、香川県で讃岐うどんも堪能することにします。

エリア 徳島

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー JALグループ ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅の出発は羽田空港国内線ターミナル。
この日はクリスマスも目前。
羽田空港ANAラウンジには、背の高さほどのクリスマスツリーが飾られていました。

羽田空港国内線ANAラウンジ (本館北) 空港ラウンジ

整備員の方に見送られつつ、離陸です。

徳島までは１時間とちょっと。
あっという間に到着です。

徳島阿波おどり空港 空港

現地の移動はレンタカー。
空港そばのレンタカー屋さんを予約しておきました。

美術館鑑賞の前に、まずは腹ごしらえ。
香川県ではないですが、気持ちは前倒し。
うどんにイカゲソの天ぷらで気分を盛り上げます。

とば作 空港店 グルメ・レストラン

さすが徳島県。
大塚製薬の街です。

ボンカレーも同じ大塚グループの大塚食品ですね。
じっと我慢の子であった、ですよね。

大塚美術館到着。
車は無料の駐車場に停め、そこからシャトルバスで美術館に運んでもらいます。

大塚国際美術館 美術館・博物館

事前に支払いを済ませておくと、料金が少し安くなります。
入場チケットはスマホで。

入り口からエスカレーターを上ると、目の前にはシスティーナ礼拝堂を模したシスティーナ・ホールが。
おぉぉ、いきなりミケランジェロの「最後の審判」のお出迎えです。
さすが大塚美術館、出し惜しみしません。

システィーナ礼拝堂は写真撮影が禁止なのに対して、こちらは写真撮り放題。
またシスティーナ礼拝堂は私語厳禁なのに対して、こちらは雑談し放題。また、ガイドさんが見どころを解説してくれるので、知識欲も満たせます。
もちろん日本語での解説というのも、何気に嬉しいポイント。

天井画もちゃんと複製されています。

順路に沿ってフロアを上がると、最後の審判をより近くに見ることができます。
このような閲覧方法も、もちろん本家にはありません。

2018年の紅白歌合戦は、ここから米津玄師がライブしたんですよね。
その時は、まさかここに興味を持って訪れることになろうとは、まったく思っていませんでした。

そして、念願のスクロヴェーニ礼拝堂。
パドヴァの本物よりも、こちらの方がくすみ感がありません。
つるっとしているというか。
でも、ち密に再現されていて、感動です。
本家の鑑賞時間は15分に制限されていますが、こちらは閉館時間までのんびり見学できます。
日本ではそれほど知名度がないのか、ここをじっくりと見るお客さんも少なかったので、隅々まで心ゆくまで鑑賞してしまいました。

ユダの接吻もそのまま。

もちろん「最後の審判」も。

大塚美術館には、他にも世界の名画のレプリカが数多く展示されています。
例えば「モナリザ」。
ルーブル美術館で見ましたけど、こんなに大きかったでしたっけ？

最後の晩餐は、色々な作家がモチーフにしていて、それを見比べるのも面白いです。

面白いと言えば、大塚美術館ならではの展示方法として、同じテーマのものを一堂に展示しているのがとても面白かったです。
これってレプリカならではですよね。
例えば受胎告知。
フィレンツェのサンマルコ修道院で見た、フラ・アンジェリコの受胎告知は、温かみのあるタッチ。

ウフィツィ美術館で見た、ダ・ヴィンチの受胎告知。
色彩がはっきりしていて、遠近法が使われているのが特徴的。

ボッティチェッリの受胎告知は、受胎告知というより、嫌がるマリアと追いすがるガブリエルの金色夜叉といった感じ。

同じ受胎告知でも、作家や時代によってこんなに解釈が違うんだと改めて気付かされた展示でした。

歩き疲れたので、ちょっと休憩。
どら焼きの表面で、ムンクが叫んでました。

ヴァチカン美術館にある、ラファエロの「アテネの学堂」。
真ん中の２人の賢者は、ヴァチカン美術館の入場チケットのイラストにも使われていました。

ウフィツィ美術館で見た、ボッティチェッリの「プリマヴェーラ」。

ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は、修復前と修復後が比較できるような展示となっていました。
こちらは修復前。

こちらは修復後。
輪郭がくっきりとして、細部まで確認できるようになりました。

他にも名画が盛りだくさん。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」に、、、

アルチンボルドの「夏」。

オルセー美術館で見た、アングルの「泉」。

マネの「笛を吹く少年」も、オルセー以来の再会です。

ゴッホの「ひまわり」は、各地に点在しているひまわりのレプリカを一堂に展示していて、それぞれの作品のタッチの違いを見比べることができました。

ピカソって、こういう絵も描いていたんですね。

スクロヴェーニ礼拝堂とシスティーナ礼拝堂が見られれば十分、と思っていたのですが、展示物が豊富すぎて、しかも世界の名画を精密に再現していて、想像以上に楽しめました。
実際に本物を見たことがある作品もいくつかあり、昔の友人に再会したような気分になってしまいました。

お土産コーナーには、さすが大塚グループと思わせるものがたくさん。

すっかり閉館時間まで満喫してしまいました。
レンタカーを走らせ、香川県に向かいます。
香川在住の友人と合流して向かったのが、坂出市にあるカレーハウス、ベンガル亭。

ベンガル亭 グルメ・レストラン

ここのカレーは、玉ねぎを丁寧に時間をかけて炒めて、何種類も配合したスパイスで味に深みを出したルーが最高においしかったです。
ビーフカツも柔らかくて、カツにするのがもったいないくらい。

友人に連れて行ってもらった、香川の夜景。
遠くに瀬戸大橋が見えました。

今宵の宿は坂出のルートインです。

ホテルルートイン坂出北インター 宿・ホテル

翌日。
いい天気です。
朝風呂で大浴場を利用したのですが、貸し切り状態で気持ち良かったです。

朝食はバイキング。
香川らしく、うどんがありました。

ホテルをチェックアウト。
友人と合流し、向かったのが瀬戸大橋記念公園。
瀬戸大橋という巨大事業の余禄で作ったような感じで、とにかく広くてきれいに整備されていました。

瀬戸大橋記念公園 公園・植物園

公園内には、「くぐり滝」も。

ついでに、瀬戸大橋記念館も見学しようと思いましたが、残念ながら休館日でした。

それにしても、瀬戸大橋はでかいです。
そして、白い幾何学模様の橋脚が、青空に映えて美しいフォルムです。

松山で乗ったことのあるアンパンマン列車、瀬戸大橋を通過するんだ。

近くのナカンダ浜というところにも来てみました。

砂浜に書かれていた「美由紀大好き」のダイイングメッセージ。

せっかくなので瀬戸大橋を少し渡ってみようということで、与島PAまで行ってみました。

与島パーキングエリア 道の駅

PAのお土産コーナーで、お土産を調達。
ここでは、本州側のお土産も四国側のお土産も、両方まとめて調達できて便利です。

瀬戸大橋で四国側に戻ります。
さすが瀬戸内、重工業の街です。

さて、お腹も空いてきました。
ここは香川県なので、もちろんうどん一択です。
せっかくなので、違うタイプのうどんをはしごしようと言うことで、一軒目に向かったのが谷本うどん。

谷本うどん グルメ・レストラン

住宅地の中でひっそりと営業しているこのうどん屋さんのうどんは、やさしい味。
油揚げは出汁がしみていて、おいしかったです。

次に向かったのが、うどん一福。

うどん 一福 グルメ・レストラン

ここではぶっかけの冷を注文。
麺にはしっかりコシがあり、レモンを絞るととてもさっぱりといただけます。

すっかりお腹がいっぱいです。
帰りの飛行機まで時間があるので、友人にお願いして、地元のスーパーに連れて行ってもらいました。

スーパーって、その土地の食文化がそのまま映し出されていて、見ているだけで飽きません。
特に魚は、東京で見かけることのない種類のものがたくさん並べられています。

最後に、道の駅でお土産物を。
さすがうどん県。
アピールが半端ないです。

道の駅 香南楽湯 道の駅

高松空港着。
空港内のベンチまでうどんです。

高松空港 空港

温かいうどんのだし汁が飲める蛇口があるのは知っていて経験済みでしたが、冷たいだし汁も飲めるようになったんですね。
早速試飲。
うん、おいしい！

搭乗時刻まで、空港屋上のテラスでのんびりと過ごします。
すっかり日が傾いてきました。

帰りはJAL。
特典航空券でチケットをゲットしました。

せっかくJALに乗ったので、ドリンクサービスはキウイジュースでしょ？！

ということで、１泊２日の徳島・香川の旅はこれで終わりです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました！