「五月雨の 降り残してや 光堂」平泉の世界遺産＆復興の進む街を訪ねる

2019/11/22 - 2019/11/24

紅葉の時期、東北地方の世界文化遺産『平泉―仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群』を訪問することに。
ここは前々から是非行きたいと思っていた場所。
平安時代から鎌倉時代にかけ奥州藤原氏が築き上げた極楽浄土、特に中尊寺金色堂は建築的にも歴史的にも特異な構造物だ。
そして、源義経を匿いそして裏切り、結果頼朝に滅ぼされた。
その何百年後に俳人松尾芭蕉が涙しながら名句を呼んだ平泉・・・

平泉の後に復興の進む東日本大震災被災地の南三陸町と女川町も訪れてみた。
ここは9年前の3.11の被災地。
金色堂は芭蕉の句の如く朽ち果てることなく今に残されているが、ここは大津波によりすべてが破壊されてしまった。
現在は復興が進み新たな街が出来上がりつつある・・・

仙台を拠点に車で回ることに。
晩秋の東北地方でドライブ、グルメ、観光を楽しんできた！

エリア 平泉(岩手)

仙台へはIBEXairで
いつも思うがなぜに会計ソフトの会社が飛行機飛ばしているのか・・・

仙台空港にランディング

仙台駅前、青葉通りも紅葉

この日は国分町で牛タンを食らう

翌朝ホテルで朝食
サラダをガッツリ

三井ガーデンホテル仙台 宿・ホテル

ホテルのロビーは早くもクリスマス仕様

車で平泉へ
まずは世界遺産中尊寺

奥州藤原氏が建立した国宝のお寺
本堂へ

本堂の中、大日如来を拝む

紅葉真っ盛り、まさに見頃だ

そして金色堂へ
金色堂はこのＲＣ造の建物に覆われている
堂内は撮影ＮＧ
絢爛豪華な極楽浄土の世界観
そして藤原四代のミイラが安置されている

藤原四代が東北という当時の日本では辺境の地に築き上げた黄金文化、そして頼朝と義経の兄弟げんかに巻き込まれ滅亡・・・その栄華と盛衰は説明するまでも無いであろう

そして平泉と言えば松尾芭蕉の奥の細道

本旅行記のタイトルにも使わせてもらった『五月雨の・・・』と『夏草や強者どもが夢の跡』　

野外能楽殿
紅葉の紅葉との対比が見事

そして世界遺産毛越寺
大伽藍の本堂と壮大な庭園

南大門跡
礎石だけが残る

見事な大伽藍

車を飛ばして南三陸町へ
8年前の大震災で街の中心部が津波でほぼ壊滅した・・・

南三陸さんさん商店街
多くの商店が営業中
ここで昼食海鮮丼をいただく
新鮮な魚介がてんこ盛り・・・美味し！

この商店街、建築家隈研吾のデザイン

周辺は復興工事の真っ最中だが、何とかここを中心にかつての"町"の復活を願わずにはいられない

そしてホテル観葉洋へ
ここで休憩を兼ねて温泉へ

館内には3.11の生々しい被災地に跡が記録の留められている
ここホテル観洋は大震災時、奇跡的に津波の被害を免れたため、行先を失った多くの被災者や観光客を収容・保護したところ

ロビーの前に広がる太平洋
三陸特有のリアス式海岸の最奥にあることがわかる
8年前ここをあの巨大な津波が襲い掛かってきた・・・

車で南下し女川町へ
牡鹿半島のつけ根に位置するこの街もリアス式海岸の最奥地
3.11時、大津波に襲われた町だ
ここはＪＲ石巻線の終着女川駅
復興の象徴としていち早く再建された、建築家坂茂によるモダンデザインの駅
2回には温泉もあり

駅前から続くハマテラス
ショッピングモールとして整備されている

海岸沿いで復興工事が進む
山を削り、低地をかさ上げし、住宅・病院・学校などは新たに切り開いた高台に・・・
まさに"街づくり"が進む、日本てもの凄い国だ！と実感

ここ女川は、震源からも近いリアス式海岸の最奥にあるため、猛烈な大津波に襲われ多くの犠牲者が出た町
倒壊した交番、よく見ると建物の杭が折れている・・・津波の威力がいかに凄まじかったかが良く解る

ハマテラスには地の物を売りにしたレストラン・工房、郵便局、銀行などが営業

復興を願うモザイクタイル

鶴ちゃん作『女川賛歌』

そしてここ・・・ダンボルギーニ！

結構迫力あり！

この日はあいにくの天候で人出は少ない
女川町の復興をお祈りいたします

仙台に帰着
本日の宿にチェックイン

ホテルルートイン仙台東 宿・ホテル

朝食
我ながら雑な盛り付け・・・

仙台空港へ鉄道で向かう

ずんだ餅と萩の月を買ってチェックイン　

仙台空港のＡＮＡラウンジで一休み

今回は色んな意味で考えさせられる旅だった

今年も日本の各地で台風による水害・土砂災害が発生したが、各被災地の一日も早い復興をお祈りするとともに、美しい国をいつまでも残していきたいものだ・・・五月雨の 降り残してや 光堂・・・芭蕉の句の様に