2019/11/14 - 2019/11/14
1202位(同エリア1403件中)
うりむーさん
6~7世紀に大きな横ずれを起こしたとみられる北武断層は、今も当時の痕跡を地形に残しています。またこの地域は日本ではじめて断層から一定の区域を建物を建ててはいけない場所として指定しているそうで、一部は公園となっています。
2020.10.25に再訪してきました。
写真やコメントを追加いたしました。
野比海岸では歩いて観察できるほどの範囲に3つの異なる年代の特徴的な地層が観察できました。南から北方向へ宮田層、葉山層、逗子層(三崎層)を順にみることができますが、実は、年代順では、一番古いものが葉山層、次に逗子層(三崎層)、そして一番新しい地層が宮田層なのです。ここでも大きな力、プレートのせめぎあいの力がこんな状況を起こしているということでしたが・・・当時はどんな事態が起こったのか?今は現場を見て想像することしかできません。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
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京急のYRP野比駅から徒歩でやって来ました野比海岸
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風はありますがよい天気
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海岸に降りるとかなり砂鉄が混ざった黒い砂
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砂が黒いのは砂鉄がたくさん含まれているからです
2020.10 -
早速海岸の岩に海底での土砂崩れの跡が…
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地層の中にこぶのような塊が入っていますね
2020.10 -
生痕化石
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ここには貝殻の化石がありますね(爪先のところの白い半円形のです)
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これも貝殻の化石です
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この貝を見ると2枚貝で合弁貝(2枚の貝がくっついている状態)のようです。これはこの貝が生きていた状態の化石です。つまり、少し沖の海の中に堆積した地層だと思われます
2020.10 -
貝殻の化石がたくさん含まれています。
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宮田層の様子。白いところは塩が結晶化しているところなので、地層の色ではないんです。
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この辺りは宮田層という比較的新しい地層が見えている(地質屋さんにしては?)そうです
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波に洗われて現れた岩。手前には黒い砂
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同じ感じの岩が続いています
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不整合の岩を探して海岸線を歩いています
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宮田層と葉山層の不整合面のようです。オレンジの線の左右で石の様子が違います。
(線は写真上に後から引いたものです)
2020.10 -
違う角度から見ています。つるつるしているのが宮田層。ごつごつしているのが葉山層です。
2020.10 -
これは葉山層。角張った礫が含まれているすごく乱雑な感じがします。
2020.10 -
小さなコントリビュート構造。海底で地滑りがあったのかも
2020.10 -
なんか色々な岩が入り交じって固まっています
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宮田層と葉山層群(1600万年前くらいの古い地層)が見られませんか?この辺りが不整合かな?
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宮田層とは感じの違う岩です。葉山層群のようです。
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貝が岩に開けた穴
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細かい石などが固まった岩
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沢山の亀裂が入る岩
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植えられていた水仙の球根が台風の波で洗われてしまったようです
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海岸線に沿って歩くと、特徴的な二種類の地層があり、それらが混じったり入り組んだりしているところもありました。
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海岸から離れて坂道をずいぶん上がってきました。住宅地を越えて小高い丘の麓です
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向こうの丘のくぼみからこちらに向かってまっすぐ平らな土地が帯のように続いています。
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そう、私たちは断層の作った帯の上にいます!
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丘の切れ目の反対側には公園があります
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丘の麓、断層崖に沿って作られた公園です。
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公園近く。池には行きませんでしたが、この池は断層がずれた際に川の流れが塞き止められてできた断層池と考えられます
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下手な写真ですが、写真奥の丘の麓から小川がこちらに向かって流れています。そして画面手前でほぼ直角に写真上に流れていきます。この流れは人工的なものではないのですって!
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つまり、断層が動く前には水色のように流れはあり、断層が右に大きく動いて川がクランク状になりました!地図を見ると、周辺には、ここの他にも同じ形の川が見られます。
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ちょっと角度を変えて撮った写真
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道を反対側から見た様子。赤い線で囲んだのが丘。青い線が断層です。断層が右ずれに動いたので丘が左右に離れてしまいました。
2020.10 -
断層が今は道路になっていたんですね~
前回来た時には気が付かなかったです
2020.10 -
丘の麓にわき水がありました。断層崖からわき出る水です。
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この川には蛍がいるようです。わき水のきれいな川です
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麓近くの川の様子。小川の岸に洗濯板のような地層が見えています。この特徴的な地層は、三浦層…
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また海岸線に出ました。洗濯板のように並ぶ地層が見えます
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2020.10は前回よりもお天気が良く、地層もはっきり見えるようになっていました。写真の真ん中あたりに白い筋が見えます。火山灰の層です。
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黒い粒粒のスコリアが入っているのが見えます。
城ヶ島で観察した三浦層によく似ていますが粒の密度が小さいですね -
鬼の洗濯板のような地層が海の中にずっと続いているのが見られました。
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右端の地層はうねっているのが見られます
2020.10 -
小さな地滑りの跡でしょうか
2020.10 -
この辺りが断層面が海に現れている辺りです。多くは地中に埋もれてみることができない断層面の破壊層がみられる所だったんですが…
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台風の影響でしょうか?道路の横、海岸の防波堤が大きく崩れています
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もともと断層面で脆いので、修復も大変でしょうね
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以前は蛇文岩が見られたそうですが、今は見に行くことができません。残念
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蛇文岩は海の中~残念
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破壊された岸壁
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遠くを見ると、伊豆半島の方まで見えます。この辺りもダイナミックに動く大地の最前線にあたるところですね!
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帰り道のバス停にて。浜風に倣って斜めになった木
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ペリー来航の記念碑。裏側から(英語の方がカッコいい!)
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