Yip Yew Chong氏の壁画をめぐる、初めてのシンガポール①2015年作品

2019/09/21 - 2019/09/21

どこか懐かしいレトロな壁画が人気のアーティスト、yipさんの作品をぜひ現地で見たい！ということで、人生初、シンガポールへ。
シンガポールの庶民の暮らしや日常をテーマにした作品が多く、温かい独特の画風が和みます。
作品に登場する人々の穏やかな表情。
今やギラギラ、バブリーな都市イメージのシンガポール。それとは対照的な彼の作品を見ていると、こうした穏やかな日常こそ真の豊かさではないかと感じることも。
そして、各作品にこっそり仕込まれている共通項、猫ちゃん・カレンダー・時計。
今やすっかり有名人となってしまいましたが、初期のころの作品は実に自由で伸びやか、彼の優しさと、この活動を楽しんでいるということが伝わってくるような雰囲気です。

エリア シンガポール(シンガポール)

「Amah」／エヴァ―トンロード
一般の住宅でしょうか？閑静な住宅街に溶け込むように描かれた作品

Yipさんの記念すべき第1作目です。

本物の配管に、差し込んであるように描かれたリアルなお手紙の絵。
こうしたトリックアート的な要素も好き。
内容は作品のタイトルやyipさんのサイン。

yipさんの作品に必ず登場する猫ちゃん。
ここにもちゃんと描かれていますね。

次の作品も住宅の壁に。

「Barber」／エヴァ―トンロード
こちらは第二作目。

カレンダーも、必ず登場するキーワード。

モーニングタオルなど、細かい小道具にもシンガポールらしさが。

Yipさんのサインは、こんな風にこっそりと仕込まれているので、探すのが楽しみになってきます。

これは人気漫画の老夫子ですね。こうゆうところも細かいなぁ。

「Coffee Story」アラブストリート

庶民の日常をリアルに描く他の作品とは一味ちがう、遊び心のある自由で楽しい作品です。

すでにこのコーヒーショップは閉店しているのですが、お店の名前が残っています。

エッグベネディクトかな？

となりに、伝統的なコピコーヒーを淹れるおじさんと、アラブストリートらしくテ・タリを淹れるおじさんがちゃっかり共演しているところが、なんとも面白い。

カップの柄や横のカヤトーストなど、ここも細かく再現されています。

テ・タリは泡立つように独特の注ぎ方をするミルクティー。

ここにも猫ちゃん登場。