2019/09/14 - 2019/09/22
72位(同エリア1215件中)
RTW2015さん
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【はじめに】
「一筆書き」という旅のコンセプト上、長くなりますが一度に掲載させていただきます。スマートフォンでページが多く読みに難い部分もありますが何卒ご容赦ください。また複数の地域を回っているため興味を持たれたエリアの内容ではないことをお詫びします。ミッションを終えた感想としては「さすがにやり過ぎ・・・・」でした。次の機会はもう少しカラダに優しい旅をしたいものです(反省)
【旅のテーマ】
2015年以来、4年ぶり3回目となる世界一周の弾丸旅行。前回はワン・ワールドのA380乗り比べが目的だったが、4年を経た今回は導入が進んむワン・ワールドの最新鋭機エアバスA350を乗り継ぐことを旅のテーマとした。
折しもBA(ブリティッシュエアウィエイズ)、国内線ながらJALも就航というタイミング。一部の区間で裏技も交え現在就航中各社の機体、特に今回はビジネスクラスのシートを中心に旅を楽しむこととした。しかし、ロンドン→ドーハ間、カタール航空のフライトで突然のシップチェンジ(機材変更)が発生。現時点で最高の評価を得ているA350-1000新しいビジネスクラス「Qsuite」に搭乗することが叶わず、計画は成就できなかった。
【タダ飯とは?】
自称「タダメシスト」もちろん無銭飲食ではなく、ここでの「タダ飯」とは「オールインクルーシブ=料金に含まれる」という意味である。飛行機やラウンジ、そしてホテルのビュッフェなどの料金に含まれる食事を最大限楽しみながら旅をすることであり、結果として旅行中、食事代を支払う機会は極めて少ない。今回もまた家族や周囲の冷ややかな視線に怯まず決行した旅行記である。
【その他】
なお、この旅行記の記載にあたってはイカロス出版社が発行する月刊誌「エアライン」2019年9月号の特集「キャビン&シート」と、筆者が毎日のようにアクセスするWEBサイト「Aviation Wire」に掲載された情報を参考にさせていただいた。この場を借りて感謝申し上げます。
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【ルート】
1日目(2フライト)
①羽田(HND)→香港(HKG) by キャイパシフィック航空(CX) 4時間45分
②香港(HKG)→ドバイ(DXB)by キャイパシフィック航空(CX) 8時間25分
2日目(2フライト)
③ドバイ(DXB)→ロンドン(LHR)★A350-1000 by ブリティッシュエアウェイズ(BA) 7時間45分
④ロンドン(LHR)→ヘルシンキ(HEL)★A350-900 by フィンランド航空(AY) 2時間55分
ヘルシンキ泊
3日目(3フライト)
⑤ヘルシンキ(HEL)→ストックホルム(ARN) by フィンランド航空(AY) 1時間
⑥ストックホルム(ARN)→ロンドン(LHR) by ブリティッシュエアウェイズ(BA) 2時間45分
⑦ロンドン(LHR)→ドーハ(DOH)★A350-1000 by カタール航空(QR)機材変更によりA380に変更 6時間50分
4日目(2フライト)
⑧ドーハ(DOH)→バルセロナ(BCN)★A350-900 by カタール航空(QR/JJ)6時間55分
⑨バルセロナ(BCN)→マドリード(MAD) by イベリア航空(IB)1時間25分
マドリッド泊
5日目(2フライト)
⑩マドリッド(MAD)→シカゴ(ORD)★A350-900 by イベリア航空(IB)9時間25分
⑪シカゴ(ORD)→ワシントンDC(DCA)by アメリカン航空(AA)1時間56分
6日目(ワシントン滞在)
7日目(1フライト)
⑫ワシントンDC(IAD)→香港(HKG)★A350-1000 by キャイパシフィック航空(CX)15時間55分
8日目(2フライト)
⑬香港(HKG)→クアラルンプール(KUL) by キャセイドラゴン航空(KA)3時間55分
⑭クアラルンプール(KUL)→関空(KIX)★A350-900 by マレーシア航空(MH)6時間30分
9日目(2フライト)
⑮関空(KIX)→福岡(FUK) by ピーチアビエーション(MM)1時間15分
⑯福岡(FUK)→羽田(HND)★A350-900 by 日本航空
JL)1時間35分
合計のフライトタイムは80時間31分で、羽田を出て羽田に戻るまでの約192時間(丸8日間)のうち、約42%を機内で過ごしたこととなる。総飛行距離は約36,000マイル(58,000km)となった。通過した国はのべ11カ国。
【航空券運賃以外の費用】
①ホテル代合計27,519円
②市内交通費合計25,244円
③飲食費合計13,214円
この他、航空券にかかる諸税は138,579円だった。 -
4年ぶりとなる世界一周、旅の始まりは羽田空港から。今日は羽田から出発して香港、ドバイを経由してロンドンへと向かう。
2020年3月の国際線発着増加により、北米線を始めとして羽田は大幅に路線が増える。今も拡張が続く国際線ターミナル(来年から第3ターミナルに名称変更)はかなりの混雑で、ANA国際線が第2ターミナルに移動するとしても、混雑は続くだろう。などと考えながらチェックインを済ませ、セキュリティーチェックへと向かった。 -
まずはキャセイパシフィック航空のラウンジへと向かう。5年ほど前に羽田発のキャセイを利用したがその時はJALのラウンジを利用した。今回が初めてのキャセイラウンジだが最上階に位置し、とても見晴らしの良い空間だ。
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滑走路の地下を横断する道路の真上に陣取る。普段なかなか見ることの出来ないシチュエーションに早くも心は躍る。
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自称「タダメシスト」の旅、まずは一食目のタダ飯。今回はワンタン麺から始めることとした。
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ラウンジで1時間半ほどを過ごし搭乗ゲートに向かう。この日はまだ人は少なく感じたが、来年春の増便以降は激混みになるのではないか。外国の空港と比較しても数年前に再国際化されたばかりの羽田空港の国際線はまだまだ規模が小さい。
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●フライト1 羽田HND→香港HKG キャセイパシフィック航空 ボーイング777-300 所要時間は4時間45分
香港までのシップ(機材)は中距離路線に多く投入される機材でビジネスクラス:42席、エコノミークラス:356席、合計:398席の大容量仕様だ。 -
中距離路線の機体なのでビジネスクラスの座席もいたってシンプルだが、香港までは4時間ほどのフライトなので十分な広さだ。
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まだまだ混乱の続く香港だが、今日のフライトは週末でもあるためかほぼ満席。あとは数週間前のように想定外の事態が起こらないことを祈るのみ。
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前方にはタイ国際航空(TG)のボーイング747-400が滑走路に向かっている。
政府専用機がボーイング777-300ERに更新された今となっては、旅客機としては年々数が減りつつあるジャンボを羽田で見られるのはタイ国際航空とルフトハンザドイツ航空,カンタスなどと限られてきた。 -
右側の視界に富士山が見え機内アナウンスが入ると、一斉に乗客たちが窓の方に目を向ける。外国人にとってもMt.Fujiの知名度は高い。これからの旅が無事に進むことを心で祈る。
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本日2回めのタダ飯、ではなく初めての機内食は近距離国際線らしいシンプルな内容。ただ、ラウンジでワンタン麺を食べたせいか、あまり食は進まなかった。
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メインはビーフをチョイス。
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少し眠気を催しつつも眠ることはなかった。飛行機は予定より早く香港に到着した。
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ゲートに並ぶキャセイパシフィック機とキャセイドランゴ機の尾翼ツーショット。今のデザインはとてもセンスが良いと思う。
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到着ゲートから乗り換え手続きを終えて搭乗フロアに移動。65番ゲートの近くにあるThe Pier(ザ・ピア)に入る。数年前に改装したらしく、以前とは印象が違うがとにかく広い。ビュッフェ、バー、ヌードルバー、仮眠エリア、ストレッチエリアなど、たくさんのゾーンがある。
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何を食べようかと迷った挙げ句、ヌードルバーでリクエスのとしたのは再びワンタン麺。今日3食目のタダ飯で。2度目のワンタン麺。羽田のラウンジとほぼ同じ味わいで嬉しい。
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ヌードルバーのカウンターでは日本語も話せる女性スタッフが、次々にオーダーする客の注文をテキパキと捌いてゆく。
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空港のラウンジは世界中に数あれど、このラウンジから同じ目線で見える大型機の迫力は素晴らしい。
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香港国際空港(HKG)のゲートに向かうコンコース。数週間前には機能がストップしたとは思えないほどに、いつもと変わらない平穏な景色だ。
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シンガポール航空とエミレーツのA380が見える。香港での2時間あまりトランジットはあっという間に過ぎた。次のフライトはドバイまでで、機材はボーイング777-300ERだ。
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●フライト2 香港HKG→ドバイDXB キャセイパシフィック航空 ボーイング777-300ER 所要時間は8時間25分
このフライトでは最前列11Kのシートを選択。777-300は全てファーストクラスの設定があるものと思っていたらビジネス:40席 、プレミアム・エコノミー:32席、エコノミー:268席、合計:340席の機材だった。 -
最近はドア付き個室タイプのビジネスクラスシートも増えてきたが、数年前、初めて乗ったこの新型ヘリンボーンタイプ(リバースヘリンボーンという呼び方が一般的)の座席には感動した思い出がある。窓側のシートの場合は窓に向けて少し斜めにオフセットされた配置で、通路と視線が合わずプライバシー感が高い。また小物入れ、下足入など収納もしやくす、今でも最も好きなシートだ。サフラン社製とのこと。
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最前列のシートはひときわパーソナルな空間を醸し出している。足を乗せるオットマンまで通常のポジションでは筆者の身長で届かないくらいの奥行きだ。
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滑走路に向かう途中、真っ白なジャンボが留まっていた。空港内にあるHAECOという航空機の整備、改修を行う企業で整備中の機体と思われるが、真っ白な機体を見るのは新鮮。旅客機として新しい嫁ぎ先に向かうのか、それとも貨物機に改修されるのだろうか。
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再び食事。しかしこのあたりからお腹周りが苦しくなってきた。考えれば羽田を出てまだ6~7時間しか経っていないのに、ラウンジの食事も含めて4回目のタダ飯ゆえ。だんだんと食事のペースが落ちてくる。
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メインはベジタリアン向けのパスタをチョイス。なかなか美味で再び食が進む。
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デザートはストロベリーアイスをチョイス。しかしここが限界だったようで、残念ながら2回めの食事はパスして眠りに入った。
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約8時間半のフライトを終えドバイに到着、そのままトランジットのセキュリティエリアを通過し、次のフライトであるブリティッシュエアウェイズのラウンジに入る。BAが導入したA350-1000初めての定期便線就航地のラウンジはどんなところだろうと勝手に期待して入ったが、拍子抜けの地味さでシャワーもないとのころ。チェックインカウンターが開いていないのでまだ閉まっていたが、係員は親切で「どうぞ」と入れてくれた。「ビュッフェもどうぞ」と進められたがもうこれ以上は入らないというくらいの満腹感ゆえに残念。
改めてここドバイがエミレーツの本丸であり、他のエアラインは足元にも及ばないことを感じさせられた。 -
搭乗時刻が近づきゲートに向かう。深夜12時を過ぎているがコンコースには多くの人がいる。ここはドバイ、正解有数のハブ空港だと再認識させられる。
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●フライト3 ドバイDXBーロンドンLHR ブリティッシュ・エアウェイズ A350-1000 所要時間は7時間45分
今回の旅のテーマであるワンワールド加盟社のA350乗り比べは、このフライトはドバイDXB発ロンドンLHR行きのBA106便から始まる。機材は7月に受領し、9月から正式に路線投入されたA350-1000、この時点でBA唯一の機体。まさに新車の匂いだ。ビジネスクラス56席、エコノミープラス56席、エコノミー219席、合計331席の仕様。需要の多い路線だが新型機目当ての乗客も多い印象。深夜1時半の出発にもかかわらずほぼ満席である。 -
ロンドンまでの所要時間、7時間45分を過ごすBAの新ジネスクラス。シートは新型ヘリンボーンタイプ(リバースヘリンボーン)に扉をつけたタイプの座席だ。メーカーはコリンズ・エアロスペー社と思われるが、今となってはもは多くの航空会社に採用されてきるので目新しいプロダクトではない。それでも全体のデザインはさすがブリティッシュエアウェイズ。ファーストクラスのデザインにも通じる上品な質感が素晴らしい。
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小物入れは数ヶ所あるが残念ながら収納力はない。同様のタイプであるキャセイパシフィックのシートと違い深さが足りないのと、蓋の形がスクエアではないので、飲み物を置いたまま開ける時に引っかからないよう注意も必要で、正直、使い勝手はあまり良くない。キャセイやカタールのプロダクトをとそのまま流用すれば良かったのではないかとも感じる。
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特にここの収納部分は残念の極みで、裏面に後部席のモニターが埋め込まれているため奥行きわずか3センチほどで、わざわざ作る必要があったのか疑問だ。(ちなみにカタール航空のタイプでは物入れは設置されていない)
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しかし良い点もある。モニターの下から引き出すタイプのテーブルはかなり大きく使いやすい。これは前面にモニターが設置されていることによりテーブルの収納面積が大きいことのからくるメリットだろう。
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セーフティデモンストレーションが終わり、いよいよ滑走路へ向かう。
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2015年の世界一周の際にはドバイに1泊したが、今回は4時間のトランジットのみで空港を後にするので少し名残惜しい。
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日本を出て既に20時間以上が経過し、再び眠気も迫ってくる達してくる。食事はパスして用意された寝具をセットし、ロンドンまでのフライトタイムを睡眠に充てることとした。
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扉を閉めるとプライバシー感はさらに高まる。しかし実際に寝てみると意外に寝心地が悪いことに気づいた。座面の硬さが車のシートに近い感じのため座っているときのホールド感は良いのだが、ベッドにした際に凹凸が多く提供されるパッドを敷いてみてもあまり改善しないのだ。ワンボックスカーのシートフルフラットに寝ているようなゴツゴツした印象。それでも睡魔には勝てず熟睡する。
JALのエアウィーブのような寝具があれば良いのだろうが、正直、残念な印象。BAは今から20年ほど前に世界初のフルフラットタイプのビジネスクラスを導入した先駆者であったが、そのパイオニアとも言うべきシートスタイルを余りにも永く使い続けたからなのか、今回のシートには目新しさがなく残念だ。 -
6時間ほど眠っただろうか、アナウンスで目が覚める。もうイギリスに差し掛かるところだった。モニターに映るフライトシミュレーター風の画面は個人的にかなり気分が上がる。
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少しずつ夜が明けるロンドン市内の上空。来年から東京上空の航空路が始まるが東京の上空ではどんな景色が見られるのだろうか。
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今回のワンワールドA350搭乗ツアー、1機目のフライトを終えた。
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夜が明け始めたヒースロー空港にドバイから到着したA350-1000。今日はこの後はどこに飛ぶのだろう。
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次のフライトまでは4時間ほどの時間があるため、少しロンドンの街を撮ろうとヒースローエクスプレスに向かったが、まだ動いていなかったため地下鉄で市内に向かうこととした。クレジットカードを改札にタッチすれば切符は不要だった。
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地下鉄ピカデリー線に乗るのは仕事で頻繁にロンドンに来ていた90年代から25年振りだ。懐かしい。
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ピカデリー線は停車駅も多いので中心部まで行くと時間がかかり過ぎ、次のフライトに遅れる可能性が出てきた。そこで予定を変更して途中の駅で下車することにする。ロンドンらしい景色を探そうとするが、、、
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見渡す範囲にはパブくらいしかない。
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少し歩いて、住宅街に入ると、
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いかにもロンドンらしい一般的な住宅街。
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と思いきや、お隣には日本円で2000万くらいするアストンマーチンがある。
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昔は良くこういうロケーションで仕事をしていた。
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10分ほど散策したところで時間切れとなり、再び駅に戻る。
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地下鉄の構内は昔ながらの風景。
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ロンドンの地下鉄はアンダーグランドやチューブと呼ばれるが、個人的にはチューブの方がしっくり来る。
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再びヒースローに到着し、厳しいセキュリティチェックを経てキャセイパシフィック航空のラウンジに向かう。
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広くて清潔なシャワールーム。日本を出発してから約30時間が経過、初めてのシャワーを浴びる事ができた。
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ヒースロー空港のキャセイパシフィックラウンジは出発便の少ない時間帯のせいか、人も少なく静かだ。
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朝食に何を食べようと物色するが、、、
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結局、今回の旅で3回目のワンタン麺をダブルで注文する。5食目のタダ飯。ただし、味はロンドン風で、東京や香港とは違っていた。ただ、これはこれで味わいがある。
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デザートは桃とカフェラテ。
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搭乗の時刻が近づきゲートに向かう。ヘルシンキ行きフィンランド航空のゲートは遠く、キャセイパシフィックのラウンジから約15分ほどかかる。途中のゲートで発着のスケジュールを見つける。ヴァージン・アトランティック航空やアメリカン航空など色んなエアラインの飛行機が入れ替わり立ち替わりゲートを使っているようだ。
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BAではジャンボもまだまだ多くの機体が現役だ。
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これから搭乗するフィンランド航空のエアバスA350-900。フィンランド航空はカタール航空、ベトナム航空に次いでA350を導入したエアラインだ。
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●フライト4 ロンドンLHRーヘルシンキHEL フィンエアー A350-900 所要時間は2時間55分
客席はビジネスクラス46席、エコノミープラス43席、エコノミークラス208席の合計297席。主にヘルシンキとアジアやアメリカ路線に就航する長距離線様の機材だ。長距離フライトの合間にはヨーロッパ内の路線にも投入されている。
このビジネスクラスにも機体にもコリンズ・エアロスペース社製の新型ヘリンボーンのシートが装備されいる。白でまとめられた機内には清潔感が漂う。 -
この便で予約したのはエコノミークラス。実はワンワールドの世界一周航空券には各大陸で4フライトまでという制限があり、今回はドバイ→ロンドン→ドーハ→バルセロナ→マドリッドの区間で4フライトに達してしまった。そのため航空券のルールでもある2ヶ所以上、24時間以上のストップオーバー(滞在)というルールを逆手に取り、ロンドンでのストップオーバーの部分をヘルシンキまでの往復に充ててフィンランド航空のA350に乗ることとした。しかしビジネスクラスの往復料金は約11万円となるため、わずか3時間あまりのフライトではさすがに勿体ない。
そこで予約サイトを検索して安いチケットを探したところ、行きがA350のフライト、帰りがスエーデンのストックホルムを経由した約3万5千円のルートが見つかりそれを購入した。 -
料金も手頃で、今回の目的であるワン・ワールドのA350の乗り比べも叶い大満足だ。
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ヘルシンキまでのフライトタイムは2時間55分。しかしヒースロー空港は慢性的に混雑しており、ドアクローズから離陸までに30分近くかかった。到着が遅れる分、長く機内に居られると思いきや、予定通りとのこと。実質的なフライトタイムは約2時間半だった。
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眼下には北欧独特の景色が見えてくる。
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ヘルシンキはあいにくの雨模様。
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水しぶきを上げながらの迫力ある着陸風景。
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隣にもA350が並ぶ。
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ロンドンから乗ってきた機体は、このあと名古屋に向かうらしい。
フィンエアーは現在、成田、名古屋、関空、福岡の4都市に就航しているが、12月からは札幌へ、そして2020年の3月29日からは羽田へも就航し日本路線を一気に拡大することとなり、日本各地とヨーロッパのアクセスで優位に立つ。 -
ヘルシンキには明朝のフライトまでおよそ18時間の滞在。早速、電車で市内に向かう。
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ヨーロッパらしいモダンな車内には広告、車内のアナウンスなども一切ない。日本の交通機関では「白線の内側にお下がりください」「ドアから離れてください」「車内の空調は冷房を使用しています」「○○○の理由により2分ほど遅れて運行しています」「左側のドアが開きます」など乗ってから降りるまでアナウンスのオンパレードで、実は殆ど頭に入っていない。そういう日常に慣れた身にはアナウンスのない交通機関に乗ると「静かで良いな」と思いつつも乗り過ごさないように全神経を集中し緊張するのが面白い。また北欧の国らしく言語の表示が多いので注意して読まないと情報を見落としそうになることだ。
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2匹の犬も乗ってくる。
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ヘルシンキ中央駅はニューヨークのグランドセントラル駅を小さくしたような駅舎。
フィンランドの人口は約550万人なので名古屋などと近い規模なのかも知れない。 -
外に出ると雨は上がり、濡れた路面が景色を映し出していて美しい。
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今回の旅で最初のホテルはホリデイ・イン ヘルシンキシティセンター。駅の横にある。航空券とセットで購入したので一泊約16,000円ほど。ヘルシンキの物価は高いので他のホテルに比べるとやや経済的だと思う。
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シンプルで清潔な室内はいかにも北欧らしく一晩の滞在では勿体ない。
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荷物を置き、カメラを持って街に出掛ける。雨が降った後の町並みが美しい。
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路面電車のある風景も北欧ならでは。
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多分、これが今回の旅行でのベストショット。
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一通り街を歩き、レストランの看板を見つけて地下に降りたところ、地上の景色からは想像もできないような巨大な空間が広がっていた。冬の厳しい気候のせいなのか、それとも街の景観を守るためなのか、理由はわからないが不思議の国に迷い込んだようだ。
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あまりの驚きでついマクドナルドに入ってしまった。ビッグマックのセットで7.15ユーロ、日本で690円のバリューセットは約860円なりでやはり北欧プライス。この度で記念すべき1食目のペイ飯(お金を支払った食事の意味)
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ビールやおつまみの調達に、向かい側のスーパーに入ると、
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握り寿司の冷凍パックを見つけた。日本ではまず見ないので買おうかどうか迷ったが、食べたあとの感想を想像してここは断念した。
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ヘルシンキは夜の8時を超えたがまだまだ明るい。もう少し散策したいところだが、明日5時にホテルを出た後、ドーハまでの3フライトをとなので早めに寝ることとした。
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3日目は5時半にホテルを出て空港に向かう。駅はまだ人影も少なくホームを自転車が走っているのどかなヘルシンキ中央駅。
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これはヨーロピアンデザインというのだろうか。シンプルで無駄なものは何もない。
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早朝の6時過ぎだが、すでにターミナルにはすでに多くの人がいる。
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セキュリティエアリアを通過したゲート内にも世界中からの到着の時刻と重なるためか、乗継客が行き来している。
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フィンエアーのラウンジに到着。
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この写真は後で撮ったものだが、筆者が入ったときには渋谷のスクランブル交差点かと思うくらいに混んでいた。
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柔らかな朝の日差しの中でいただく3日目の朝食は6食目のタダ飯でもある。
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靴磨きマシンもあるが、
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スニーカーには向いていない
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ラウンジで2時間ほど過ごした後、本日最初のフライト、今回の旅で5フライト目となるストックホルム行きに乗るためゲートに向かう。9月だというのに北欧の日は低く、人の影は長い。
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ガラスの天井を見上げると管制塔。
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●フライト5 ヘルシンキHELーストックホルムARN フィンエアー A321 所要時間は1時間
ストックホルムまでの機材はA320シリーズの中で一番長い機体で座席数は209席。 -
細長い機体にたくさん乗客が搭乗しそれぞれ棚に荷物を押し込むため、なかなか自分の席まで進めない。
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安いチケットだけあって有料の座席指定をしなかった筆者は真ん中の座席へ。ただしストックホルムまではわずか1時間のフライトなので問題はない。
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ほぼ満席の機内。
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ストックホルムに到着後「機体後部からも出られます。ただし一度地上に降りてください」とのアナウンス。飛行機の後部から降りる機会など滅多にあるものではないので、迷いなく向かった。
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料金の安い経由便にしたお陰で、思わぬ体験ができた。
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下から見上げる景色もいい。
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ストックホルム空港のラウンジは複数の航空会社共用で、レストランの奥に入口があるためわかりにくい。ここはSASスカンジナビア航空の本拠地であり、ワンワールド加盟社には長距離便もないので自前のラウンジが必要ないのだろう。
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この時間は人も少なく閑散としている。
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シンプルなフードコーナーだが、
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フードコーナーにサーモンがあるところも北欧らしい。
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少し前にヘルシンキのラウンジで朝食を取ったので、ここではパンケーキをつまむ。次のフライトまでは約2時間、7食目のタダ飯とする。
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●フライト6 ーストックホルムARNーロンドンLHR ブリティッシュ・エアウェイズ A319 所要時間は2時間45分
座席数は144で、先ほどヘルシンキから乗ってきたA321とくらべるとかなり胴体が短くずんぐりした印象だ。日本では見る機会が少ないが、ベストセラー機で約1,300機以上が世界中で飛んでいる。 -
この便もほぼ満席で最近のフライトでは空席を見ることが少なくなったセーフティーデモンストレーションのフル実演を男性客室乗務員2名が行う。新人らしき乗務員にベテランの女性乗務員が厳しい目で指導している風景ではちょっと珍しい光景だった。
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立派なフードメニューと思いきや・・・・
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コーヒーやジュースの提供も含め、全てのサービスは有料。フルサービスキャリアの3時間近くのフライトで全て有料というのは初めての体験だ。LCCに乗ったのか?と勘違いしてしまった。自称タダメシストのポリシーとしては当然、何も頼めない。
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立派なメニューだが
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全ては、、、、
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有料。
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タダメシストの出番はどこにもなく、フルサービスキャリアでの3時間近いフライトでもコーヒのサービスすら無い。さすがBAは徹底している。
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ヒースロー空港に到着。BAのターミナル5からカタール航空に乗り継ぐためターミナル4に移動するが、ここで問題が頻発。
まずターミナル移動のバスが30分近くやってこない。3時間のトランジットがあったため焦ることは無かったが、次にチェックインでエラーが出る。
登録されたクレジットカードの情報にエラーが出たとのこと。試しに1ポンドの支払いと払い戻しを係員が行ったところ問題なく作動した。
今回のチケットを発券したのがキャセイパシフィック航空だったゆえの問題かは不明のまま、1時間以上を費やし、楽しみにしていたカタール航空のラウンジに寄れる時間もなくなってしまった。「旅の途中では色々あるものさ」とここまでは余裕だったが・・・。 -
真っ直ぐにゲートに向かい、これから乗るA350-1000を撮っておこうと窓際に向かうと、そこに留まっていたのはなぜかA380。どうしたことかと係員に問い合わせたところシップチェンジ(機材変更)とのこと。
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ワンワールドサイトの時刻表にもエアバスA350-1000と表記してあったが、目の前にあるのは紛れもなくA380。今回の旅でA350に乗ることと、拙い英語で新しいビジネスクラスのシート「Qsuite」に乗るのが目的だという恥ずかしい理由を伝え、係員も後のA350のフライトに変更できないかと調べてくれたが、キャセイパシフィックで発券されたチケットのためカタール航空では予約を触れないということで、答えは「I can't(イギリス風の発音でアイ カーント)」。ドアクローズ15分前に万事休すとなった。
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ちなみに本来乗りたかったA350-1000のビジネスクラス「Qsuite」のシートはこちら。前後に向き合ったスタッガードタイプの進化系。エディハド航空が導入した初期のモデルに比べるとかなり洗練された印象だ。このシートはフランスのサフラン・シーツ(旧ゾディアック・シート・フランス)社製で、ANAもこのシリーズの改良型を「THE Room」という名称で8月から777-300ERのロンドン線ビジネスクラスに投入した。
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参考までに前後に向き合ったビジネスクラスのパイオニアはブリティッシュ・エアウェイズ。こちらはフルフラットのシートとして90年代の終わりに登場、ビジネスクラスに革命をもたらした、画像は初代か2代目のビジネスクラス(Club World)のシート。ただ、横8列の配置だったので横幅はタイトだった。
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●フライト7 ロンドンLHR-ドーハDOH カタール航空エアバスA380-800 所要時間は6時間50分
こんなにもA380に乗るのが嬉しくないとは想像もつかなかったが、とにかく気分を入れ替える。 -
前回、2015年の世界一周の際にはファーストクラスに搭乗したが、どちらかと言えばビジネスクラスのシートが好みだ。(ファーストはだだっ広いだけの印象がある)
とのこと。 -
モニターはBA同様、前方の固定式だが柔らかめの配色もあり圧迫感は少なく、引き出し式のテーブルは最大級に大きいので色んなものを置いても邪魔にならない。サイドの部分とフラットになるのも使いやすい。
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シート横のスペースにはノートパソコンを広げることも出来る広さがある。
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靴入れがあるのも嬉しい装備だ。
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座席横の物入れは深さがあってポーチ3つが楽に入る。
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A380の2階席の窓枠と座席との隙間を利用した物入れは、ジャンボなどと同じ2階席ならではの装備。ただしここに物を入れるとうっかり忘れてしまう可能性もあるので注意が必要だ。
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卵というか繭のような柔らかな曲線でデザインされたシート。
最近流行のプライバシー感とはやや趣が違うが、プライバシー感と開放感が一定程度両立されていて、筆者にはこちらの方が好みだ。そももそ完全な個室にならない状態の機内でスペースを犠牲にしてまでも扉を設けるなど、行き過ぎではと思えることもある。 -
前回と同様、カタール航空A380の象徴ともいえる写真を撮らせてもらう。
「こちら(カウンター)にどうぞ、写真を撮りますよ」と声をかけられたが、2015年と同様に恥ずかしいので苦笑いしながら遠慮した。
前回はA380とともに、A350世界初就航路線のドーハ(DOH)?フランクフルト(FRA)のトンボ返りを経験したので、その記憶と合わせて一応、ワンワールド加盟社が運行するA350に搭乗したことにはなる。と自らに再び言い聞かせる。前回の旅行記はこちら。https://4travel.jp/travelogue/11001684 -
本当はA350の翼端だったはずだが、見えているのはA380。
ところが後日、航空関連のニュースを見て驚いた。カタール航空が機材構成を簡素化する目的の一環として2024年以降にA380の退役することが発表されていたのだ。またワンワールドからの脱退も検討中であるとのこと。CEOのコメントによれば「私たちはゲストとしてワンワールドに招かれたにも関わらず、グラスではなく、蛇口から水を飲むことを強いられた」とのことでワンワールドに相当の不満がある様子。キャセイパシフィックとともに大好きなエアラインであるカタール航空に乗る機会が少なくなるのではないかと思うと、今回のフライトはとても貴重な機会であったようだ。 -
ラウンジのソファもゆったりしていて素晴らしいが、ロンドン~ドーハまでの7時間弱のフライトでは少し勿体ない。
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美しい薔薇のディスプレイ。
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いよいよ8食目のタダ飯、いや世界に名だたる機内食が始まる。
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食事はメニューから希望のものをチョイスするアラカルト方式。
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この広いテーブルで、体験上、最も美味しいと思った機内食がこのヒトサラから始まった。
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パプリカのスープ
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オーダーした記憶がないが、魚料理も運ばれてきた。
美味。 -
メインはアラビア風?のカレー。スパイシーでおかわりをしたくなるくらいだった。
SKYTRAXの「ベストエアライン・オブ・ザ・イヤー2019」「ベストビジネスクラス」で見事一位に輝く貫禄は、もはやビジネスクラスの域を超えて、ファーストクラスのクオリティに並んでいる。圧巻だった。 -
2,015年以来、4年ぶりのマハド国際空港(DOH)。
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シンボルの金の熊も健在だ。
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相変わらず巨大なカタール航空のラウンジ「アル・ムルジャン ビジネスクラス
ラウンジ」 -
全てにおいて桁違い。
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シャワールームの作りは五つ星ホテルのようだ。
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日本の住宅事情に慣れている我が身にとって、巨大過ぎてどこに座っても落ち着かないのは難点。
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午前3時。もはや説明は不要の9食目のタダ飯。
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ドーハ国際空港のカタール航空ラウンジで約6時間を過ごし、今度はバルセロナに向かう。
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●フライト8 ドーハDOH-バルセロナBCN カタール航空 エアバスA350-900(LATAM航空機材)所要時間は6時間55分
ビジネスクラス30席、エコノミースペース18席、エコノミークラス300席の合計348席仕様。
今回の旅の裏技だったのがこのフライト。ワン・ワールド加盟航空会社が運行するA350を乗り比べるという目的だったが、LATAM航空は南米の航空会社のため、世界一周航空券の4大陸チケットを購入しなければ利用できない。金額も上がるし、2週続く3連休を組み合わせてようやく日程を確保した我が身では、南米まで足を伸ばせるほどの余裕もない。良い方法がないかとお思いあぐねていたところ、カタール航空がLATAM航空のA350をリースしているという情報を得た。
早速調べたところドーハとホーチミン、バルセロナなどを結ぶいくつかの路線に就航しているとのこと。座席情報のサイトで確認したところ間違いなくLATAM航空の座席配置である。そこでこの機体が運行されるドーハ?バルセロナをルートに組み入れることとして、LATAM航空のA350に乗るという目的は見事に的中した。 -
シンプルな形状のビジネスクラスシート。このシートは日本のジャムコ(JAMCO)が製造したプレミアム・シート「Journey™」。旧小糸製作所の航空機シート製造部門を引き継いだジャムコは後発組でまだまだシェアは少ないものの、シンガポール航空のファースト&ビジネスクラスシートなど着実にプロダクトを増やしている。欲を言えば日本人として、外国の大手メーカーをあっと言わせるような斬新なスタイルのシートを開発して欲しい。
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オットマンの形状などシートのデザインはトルコ航空やエアインディアなどに近く、取り立てて際立つところはない。ただ、シンプルな作りあるのでベッドにした状態の寝心地は良かった。
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オットマンの下に収納はあるが、街がなく上の蓋が開いた方がベッドにした時もすぐに取り出せて使いのではないだろうか。
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バルセロナまでのビジネスクラスは満席で離陸を待つ。
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朝食のメニューが配られる。
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ドーハのマハド国際空港で目に入るのはほぼカタール航空の機体。それ以外の航空機は殆ど見ない。
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凄まじい勢いで開発が続くドーハの上空。
ドバイといい、ドーハといい、数年前のNHKスペシャルのタイトルの通り、まさに「沸騰都市」だ。 -
人工島
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サーキットらしき施設も見える。
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最近でじゃプライバシー重視で閉鎖感の強いシートが多い中、窓3つ分のオープンなスタイルも悪くない。
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リヤド、テヘラン、バグダット、ダマスカス、テルアビブ。
表示される地名には毎日のようにニュースで聞く都市の名前がある。
この地域に平和が訪れる迄に、あとどのくらいかかるのだろう。 -
10食目のタダ飯はヨーグルトから始まる朝食。
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オーダーしたアラビア風朝食はなくなってしまったがこちらの朝食も美味だった。
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全くひと気のない砂漠の中に現れた不思議な生き物のような人口湖。
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お決まりの翼端を撮影するが、一瞬、JALの翼かと見間違う。
そして後日、驚きの報道が。カタール航空に続いてLATAM航空も近いうちにワンワールドを脱退するとのこと。デルタ航空からの出資が主な理由のようですが、今後受領する予定のA350はデルタ航空が受領するとのこと。広い空の上の競争も案外熾烈なのかもしれません。
もしかして何年後になるかわからない次のワンワールド世界一周の旅ではカタール航空、LATAMの選択はできなくなってしまうのだろうか。少し寂しい気持ちになる。 -
もちろんアルコールも提供されるが、朝のフライトでは頼みづらい。
と思いきや、隣のアラブ系男性とその並びに座っているヘシャブを纏った家族は、机上の飲み物を楽しんでいた。空の上では少し解放されるのだろう。 -
一眠りした後、バルセロナの街を眺めながら着陸態勢が始まる。
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今回の「LATAMのA350に乗りたい」というミッションを叶えてくれたカタール航空が運行するLATAM航空のA350-900。これで今回最大の裏技計画は成功、そして全行程16フライトの前半戦が終了した。
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バルセロナからマドリッドまではイベリア航空のフライト。
空港でイベリア航空のラウンジを探すが何度インフォメーションに聞いても場所が見つけられない。思いの外ターミナルが大きかっことと、驚くべきはターミナルの地図がないこと。スペイン風なのか分からないが、ちょっと困った。
結局のところイベリア航空のラウンジはこのターミナルになく、搭乗口の近くの共用ラウンジがあった。 -
●フライト9 バルセロナBCN-マドリッドMAD イベリア航空 エアバスA320neo 所要時間は1時間25分
今回の旅行はこのフライトから後半戦に入る。 -
やっと落ち着ける場所を見つけ、スペインならではのハムをいただく。ワインはあまり得意ではないのでハイネケンと合わせた。11食目
ラウンジに1時間ほど滞在しながらこの旅行記を更新し、次の目的地マドリッド(MAD)へと向かう。アジアから中東を経てヨーロッパへ。マドリッドの後はアメリカに向かう。 -
このフライトでは初めてとなるヨーロッパ線のビジネスクラスに搭乗する。といってもエコノミークラスと同じ横3席の真ん中をブロックしただけのシートだ。
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スペインらしいチーズとサラミのスナック。
本来ならばワインを合わせたいところだろう。
これを12食目とカウアンとすべきか・・・・。 -
わずか1時間でマドリッドに到着。
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マドリッド空港の内部デザインはすばらしく芸術的で、近未来の様。
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バゲッジエリアも美しいデザイン。
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しばしの間、素晴らしい造形に見入ってしまう。
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市内までは旅行サイトで案内された空港アクセスバスを利用。料金は5ユーロ(約600円)。チケットを買おうとするがユーロを持っていないことに気づき、先に並んでいた人に聞いたところ、VISASカードをタッチすれば良いとのこと。
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キャッシュカードと一体のVISAデビットカードをタッチしてみたら問題なく乗れた。
ロンドンの地下鉄も改札にタッチすればいいし便利だ。4年ぶりのヨーロッパは思った以上に進んでいる。 -
約1時間でアトーチャ-駅に到着。街中を歩きながら、
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しばらく歩いて予約した宿に着いたが、、、、
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しかしここでアクシデントが発生。エレベーターもないの5階まで上がった宿に誰もいない。その時に気づいたが、予約後にフライト中「オフィスに鍵を取りに来るように」とメールが入っていた。慌てて指定された電話をするも繋がらず、指定された住所に行くもオフィスも見当たらず。これは多分騙されたと確信するに2時間を費やした。
多分、、、騙されました。
安いからと慌てて予約しては行けないと反省する。帰国後にHOTELS ドットコム相談してみようかと、 -
ホテルズドットコム予約したが宿泊できなかったホテル?民泊?アルテルホーム ゲルニカ III (Alterhome Guernica III)
★帰国後、予約したHotels.comに連絡し、約1ヶ月後に同額のクーポンで保証してもらうこととなった。 -
気晴らしに街を散策し次の手を考える。
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若者たちもマドリッドの夜を楽しんでいるようだ。
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スペインといえば、もちろん。
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生ハム。おみやげに買って帰りたいが、この後のアメリカには持ち込み禁止なので、自分で食べる用としてクロワッサンに挟んだパンを購入する。
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人気のない路地を通り
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最終的に中心街から少し入った街中のドミトリーを予約した。一泊の料金は約2180円。滞在時間は6時間あまりなので横になって寝らればそれで十分だ。
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若者が多く宿泊者向けのアクティビティもいくつかある。
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10畳くらいの部屋には二段ベッドが6台くらい設置してある。既に寝ている人もいるのでジロジロとは見られないが、この部屋の定員は約12名くらいかと。この部屋は男女共用でトイレ・バスも共同。
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長距離線用飛行機の天井裏ににあるクルーの休憩室にも似ている。カーテンの色はさしずめキャセイパシフィックに近い。旅客機マニアとしては悪くない。できるだけ楽しい方にイメージを膨らませることとした。
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カプセルホテルにも似ているし、これはこれで面白い。
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荷物を置いて一休み、先ほど買ったクロワッサンの生ハムパンを食べる。この旅で2回目のペイ飯だ。
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フロントの前にはラウンジがあり、
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奥にはキッチンスペースがあり宿泊客が自由に利用できる。
コーヒーはサービス。 -
朝、6時。マドリッドの朝はまだ真っ暗だ。
早めに空港に行くべく、一晩の宿「2060 The Newton Hostel & Market」を後にする。深夜2時頃に飲み終わった若者たちが相次いで部屋に戻ってくるため、少しドアの開け締めがあったが、たいして気にはならない。それよりもこの宿のお陰で救われたことがありがたかった。 -
まるで映画のシーンのような街中はまだ眠っているようだ。
気分は勝手にミッションインポッシブルのトム・クルーズに近づく。 -
住民にしてみれば迷惑だろうが、落書きされたドアも味わい深い。
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映画ならばこのバイクにスパイが飛び乗って追手から逃げるはずだ。
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再び空港アクセスのバスに乗り、1時間ほどでマドリードバラハス国際空港に到着する。ロンドンでの難儀を思い出し、フライトのフライトの5時間前に着いたが、自動チェックイン機での所要時間は2分で終わった。
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T4Sに向かう連絡電車の乗り口は、まるで近未来の地底都市のよう。
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空港内の電車で国際線用のターミナルT4Sまでは約10分ほどかかる。
渋谷~新宿を移動しているようだ。 -
この赤を情熱の色と呼ばずして何と呼ぼうか。
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さすがスペイン。インテリアもセンスがいい。
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窓の外には長距離線用の機体が並ぶ。
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まずは広くて清潔なシャワールームでさっぱりとした。
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タオルにもイベリアのロゴ。
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今日最初のタダ飯(13食目)をいただく。フライトまではまだ3時間近くある。仕事やこの旅行記をアップデートしながらゆったりと過ごそう。昨夜が慌ただしかったせいで3日くらい滞在した気分だが、実際はバルセロナに到着してから約16時間くらいしか経っていない。この後はシカゴまで約11時間のフライト。3日間で7都市を移動したヨーロッパともお別れだ。
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イベリア航空のラウンジ。先が見えないほど細長い。
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ラウンジの端は遠すぎて見えない。
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●フライト10 マドリッド8MAD)→シカゴ(ORD)A350-900 所要時間は9時間25分
全行程の2/3に差し掛かったが、世界一周航空券とはいえ、筆者の理解不能な予約状況が災いしているのか、セキュリティチェックが徐々に厳しくなる。
ロンドンのカタール航空のチェックインで時間を要した時にも「なんでこんなスケジュールで旅行するの?」係員に聞かれたが、「夏休みが1週間しかないから」と答えると怪訝な顔をされた。
このフライトでは初めて目の前でマジックででかでかと「SSSS(Secondary Security Screening Selection)」と手書きされてしまった。陽気なスペイン人に別室に連れて行かれ、隅々まで荷物を調べられる。 -
イベリア航空のA350-900はビジネスクラス32席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラス293席の合計359席。他社の同型機と比較するとエコノミークラスの割合がかなり多い。スペインという土地柄かビジネス客に比べ観光客の割合が多いのだろうと推測する。
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シートは一般的なスタッガードタイプ。アリタリア航空、アシアナ航空など多くの会社がで見かけるが、正直なところやや安っぽいというか、フルフラットになる以外、特筆すべきところがない。そもそも筆者はスタッガードタイプは窓側の席の場合、サイドテーブル前がデッドスペースになる。前の席に足を潜り込ませる割合が多いなど、スペース効率の観点から、新型ヘリンボーンタイプには劣ると感じている。
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採用しているエアラインも多いのは量産型なモデルのため、ANAなどが導入しているカスタムタイプのスタッガードシートに比べて価格が安いのではないからか?と勝手に推測している。あくまでも個人的な推測であるが。
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上下二段の収納ペースは使いやすい。筆者は時計、スマホ、クスリ、アメニティ、プラグやメモリーカードリーダーの入ったポーチなど、手元に置いておきたい小物が多いので、収納しやすいこの作りはありがたい。
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長距離路線が集中しているゲートエリアには、他にも数機のA350が次のフライトに備えていた。
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離陸後30分を過ぎた頃から食事のサービスが始まる。これはスペイン風というかアフリカ風というか、海老とクスクス(のようなもの?)がミックスされた料理。これは美味しかった、14食目。
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メインはパスタ。これも美味。
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朝早かったせいか、やはり昨夜のドミトリーで熟睡しなかったせいか、食べ過ぎのせいか、早くも眠気が襲ってくる。メインを食べたらすぐ寝ようと思っていたが、目の前に出されたアイスクリームと「ご一緒にデザートワインでもいかがですか」との悪魔の誘いに乗ってしまったが、結果は大満足。
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アナウンスで目が覚めると、しばらくしてシカゴ国際空港が見えた。マドリッドからシカゴまでの飛行予定時間は約9時間半とのことだったが、西向きのフライトなのにかなり1時間ほど早く到着した。これならば次のフライトを1つ早い便に変更できるかも知れない。
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到着しアメリカン航空の乗り換えカウンターで問い合わせすると、空席待ちのチケットをくれた。急ぎ足でターミナルを移動する。
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おかげで予定より1時間半早いフライトに乗ることができた。ラッキーだ。これで今回の旅で唯一の会食に余裕を持って行くことができる。
ワシントンDC行きだということもあるだろうが、アメリカの優先搭乗で必ず最初に飛行機に乗る「アーミー(軍関係者)」の数がとても多く感じる。
20年近く戦争状態にあるアメリカは、日本とは比較にならないほど軍にたいして尊敬されいるのだと感じる。。 -
●フライト11 シカゴ(ORD)→ワシントンDC(DCA)アメリカン航空 737-800 所要時間は1時間56分
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ごく一般的な国内線のビジネスクラス。
最近では大陸横断線などのルートではベッドタイプの機材もあると言うことだが、さすがに2~3時間の短距離路線でお目にかかることはない。 -
離陸に向かう途中、ボーイング(旧ダグラス)MD-80を見た。
日本でも昔はJAS(日本エアステム、旧東亜国内航空)で多く見かけた機種だったが、退役が進んでいるとはいえ、アメリカの空では現役も多い。 -
(行ったことないけど)さようならシカゴ。
この後は、ワシントンDCでチケットのルールに従い、ストップオーバー(24時間以上の滞在)で観光をした後、今回の旅のハイライト、最長距離であるキャセイパシフィック航空(CX)でのワシントンDC(IAD)→香港(HKG)のフライトでアジアに向かう。 -
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ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)に到着。
古き良き時代のアメリカという印象を醸し出すデザイン。
駅までのアクセスが近く、便利だ。 -
電車に乗って市内に向かう。ワシントンには明日の夜まで滞在する。
今回の旅で初めて丸1日の滞在だ。 -
ワシントンに来たのはおよそ12年ぶり。前回も一日の滞在でスミソニアン航空宇宙博物館のみの見学だったので、王道ともいうべき議事堂~戦争記念碑~リンカーン記念堂のコースを歩いてみる。
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いかにもアメリカ人という感じの現大統領の支持者らしき人々が集会を開いている。
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今回の旅で唯一とも言うべき観光スポットは全米最大スケールの個人美術館「グレンストーン」世界屈指の現代美術コレクター、ミッチェル・レイルズが、私蔵アートコレクションを展示する美術館。広大な敷地の中に抜群のセンスでアートが展示されている。
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丘の上の大きなオブジェはジェフ・クーンズの立体作品Split-Rocker。
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室内は撮影不可だが、屋外にも自然を取り込んだ多くの作品やスポットがある。
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カフェテラスもアートに見えないでもない。
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ジャガーもモノクロにするとアートに見えてしまう。
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23時、一日の観光と知人との食事を終えワシントンDCダレス国際空港(IAD)に到着。一日の出発便も終わりに近づき人気のほぼない空港だ。
なだらかなカーブが美しい、優雅なデザインだ。 -
60年代のSF映画のような地下通路を歩いて出発エリアに向かう。
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細長く奥行きの深い、ブリティッシュ・エアウェイズのラウンジ。
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シャワールームを借り、一日の疲れを流してフライトに備える。
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ゲートに向かう途中のショップで目にしたオバマ前大統領と現大統領のグッズ。
オバマの顔入りTシャツは商品になるが、現大統領の顔入りTシャツはさすがに売れないだろうと、勝手に想像した。 -
香港行きのフライトはこの夜の出発便の最後から3番目。
閑散としたゲートにこれから16時間近いロングフライトに向かう乗客が並ぶ。 -
●フライト12 ワシントン(IAD)→香港(HKG) キャセイパシフィック航空 エアバスA350-1000 所要時間は15時間55分
ビジネスクラス46席、プレミアムエコノミー32席、エコノミークラス256席の合計334席でブリティッシュ・エアウェイズのA350-1000と近いレイアウトだ。 -
新型ヘリンボーンタイプのシートがずらりと並ぶビジネスクラスのキャビン。
柔らかで上品な色調のキャビンだ。 -
ボーイング777-300ERから少しマイナーチェンジされたA350のビジネスクラスシート。初代の新型ヘリンボーンタイプのシートも良く出来ているが、角の部分がさらに洗練されたデザインだ。正確ではないが777と同じコリンズ・エアロスペース社製だろう。
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足元は先がややすぼまっているが、十分な奥行きがある。
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小物入れの奥行きも十分。
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サイドのスペースにも余裕があり、
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中は容量のある収納スペース。筆者が持ち歩くポーチ3つを入れても余裕がある。
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ただし残念なのはテーブルの奥行き。前方にモニターがあるタイプとは違い、テーブルをサイドに収納するため奥行きがやや物足りない。この点はカタール航空やブリティッシュ・エアウェイズのシートが勝っている。
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コントロールパネルも使いやすいレイアウトだ。
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ベッドモードにした状態ではサイドのクッションが跳ね上がり、余裕のあるスペースが生まれる。
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枕と布団をセットすればカプセルホテル並の(とは言わないまでも)の空間だ。
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すでに静かになったキャビンで眠りにつく。
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朝からの観光で我慢を続けたせいか、眠気を我慢し過ぎたせいか、目が覚めると10時間近くが経過していた。せっかくの長距離フライトを楽しみにしていたのに、残りのフライトが5時間を切ってしまい、とたんに惜しい気持ちになる。
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食事を頼もうメニューから選び、客室乗務員にオーダーすると「すみません、もう食事がほとんどなくなってしまいました。フルーツとハンバーガーはいかがですか?」とのこと。
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15食目にして初めて空の上で食べたハンバーガーは、この上なく美味しかった。
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2時間後には朝食。ロングフライトの最後をチャイニーズブレックファーストで締めくくる。16食目。
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予定より30分ほど早く香港国際空港HKGに到着。残念ながらA350-1000の全景は撮影できなかった。
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次のフライトまで約3時間を、キャセイパシフィック航空のラウンジ「The Wing」で過ごす。
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まずはシャワーを浴び、
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まだ人の少ないヌードルバーで、
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今回の旅行で4回目、最後となるワンタン麺をいただいた。17食目。
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すっかり日も昇りクアラルンプール行きのゲートへと向かう。
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駐機中のエアバスA350の横を通り過ぎる。したからこの機体を見上げたのは初めてだ。
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●フライト14 香港HKG→クアラルンプールKUL キャセイドラゴン航空 エアバスA330-200 所要時間は3時間55分
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久しぶりのタラップで搭乗する。
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中距離国際線仕様のビジネスクラスシート。
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次々に離陸してゆく。
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貨物エリアでは多数のジャンボ機が駐機する。カーゴ需要ではジャンボ機が全盛だ。
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機体は手前にデズニーランド、奥に空港を眺めながら上昇を続ける。
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18食目は初めにフルーツが提供される。
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メインは点心をチョイス。多分、今回の機内食で最後の中華だろう。
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クアラルンプール国際空港に着陸、3機のエアバスA380が集っている、珍しい場面。
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クアラルンプールの滞在は約9時間。目的の場所に向けてKLIAエクスプレスに乗り市内に向かう。市内までの所要時間は約30分、料金は往復で100MR(マレーシアリンギット)で約2600円。
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KLセントラル駅で目的地のあるKLCC駅までの路線に乗り換える。日本では見ない吊り革ならぬ吊りプラ。
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クアラルンプールといえばこの場所しかないとの思い込みで、このショットを取るためだけにKLCC駅で降り、ペトロスツインタワーへ。
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東京並の蒸し暑さに隣のショッピングセンターに入り、
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カフェで一休み。1時間ほど休憩した後、再び空港に向かう。
ここまでは順調な行程だったが今日から9月21日(土)、日本には再び台風が襲来、ニュースなどの情報によれば、これから搭乗する関空行きやその後の行程にも影響が出そうだ。スケジュールの変更などに対応できるよう、他の場所へ向かうことは諦め、早めに空港に向かうこととした。 -
2015年以来、4年ぶりのマレーシア航空ラウンジ。
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2016年にリニューアルしたとのこと。まるで体育館のような広さはカタール航空の巨大さとは違って広大というべきか。
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中央部分にオープンキッチンのフードエリアがある。
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ヌードルバーも。
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ついに大台も間近の19食目になるが、あまり食べては今回の旅最後となる国際線の機内食に差し支えると思い、少なめにチョイスしたが、実はもうひと皿食べてしまった。
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飛行機を眺めていると日頃の些細なことがどうでも良くなる。
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短い時間だったが蒸し暑いクアラルンプールの汗を流し、今回の旅で最後の国際線ルートに備える。残念ながらシャワー室は2015年当時とほぼ同じ感じであまり清潔感はない。使い古されたタオルは筆者にはギリギリ我慢できるが、ダメな人には無理だろう。
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再びラウンジに戻る。スイーツを食べることは滅多に無い。
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と、ここでラウンジのタダ飯は完了するはずだったが、ヌードルコーナーにワンタン麺の文字を見つけてしまい、つい注文してしまった。キャセイパシフィックラウンジ羽田、香港、ロンドン、香港(2回目)に次いで5食目。結果、ランジタダ飯のラストはマレーシア航空ラウンジのワンタン麺となった。鶏ガラのスープにたっぷりのマッシュルームも入った味は、キャセイに引けを取らないというか、個人的にはこちらの味が好みかもしれない。おかわりの誘惑としばし戦う。カウントとしては19食目の範疇に入れよう。
そろそろ搭乗の時間だ。関空到着後の福岡への移動、そして福岡FUK→羽田HNDが台風の影響が出ている中で無事にとべるかどうかが問題だ。 -
バールームもあった。ここが空港であることを忘れてしましそうだ、
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十字の形をした特徴的な構造のコンコースを通り、ゲートに向かう。
クアラルンプールの空港は搭乗前にセキュリティチェックがあるが、優先レーンなどがないため全ての乗客が列に並ぶことになる。そのため搭乗開始は出発の1時間前と他の空港に比べて早いのが難点だ。 -
●フライト14 クラランプールKUL→関西国際空港KIX マレーシア航空A350-900
所要時間は6時間30分 -
ビジネススイート4席、ビジネスクラス35席、エコにミープラス27席、エコノミークラス220席、合計286席の仕様。今回の旅で最後の国際線フライトだ。シートはトムソン社製のスタッガードタイプで、スカンジナビア航空やカンタス航空のシートに近い印象。ただ特徴的なのは1-2-1の横4席と 1-2-2の横5席のレイアウトが交互に配置されたユニークなレイアウトであること。難点は色々なタイプの席が選べる反面、座った席によって使い勝手や印象が大きく変わることだろう。隣り合わせの席はないのでカップルや家族連れにはやや使いにくい。
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ウェルカムドリンクはパイナップルジュースだったかと思うが、記憶が定かではない。
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サイドの収納ボックスはかなり大きくて使いやすい。
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今回もポーチを入れた状態で撮ってみた。
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早くもベッドモードにする。専用のパッドは寝心地を快適にしてくれそうだ。
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午後11時、今日はアルコールを飲まない1日にしようと思っていたが 誓いを破ってしまった。
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たぶんこの旅で最後、20回目のタダ飯。そして最後の機内食。久しぶりにいただくサテーは、ビーフとチキンの両方がサーブされた。
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理由は不明だが、サラダ、スープは蓋付きのまま提供された。多分何らかの理由があるはず。
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ロブスター風味のスープはとても美味しい。
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メインはパスタをチョイスしたが、これはやや薄味過ぎた。
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パナソニック社製のエンターテインメントシステムらしいが、フライトマップはなぜか期待が無塗装で殺風景な印象。
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客室乗務員に前のエリアを見たいとリクエストした。最前部は旧ファーストクラスだったがマレーシア航空は2018年にファーストを廃止し、サービスはビジネスクラスと同等だがシートがファーストクラス仕様という「ビジネススイート」という名称に変更されたとのこと。
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旧ファーストクラスらしい余裕のスペース。前に乗ったことのあるA380の赤いシートとは色合いや扉の有無など違いも多い。ただしこの日は4席とも空席だったので6時間程度の路線では少しオーバースペックなのかも知れない。
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夜が明け始め、徳島の東側を通過する。9日目にして日本に帰ってきた。
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まだ眠っている機体の多い関空に着陸。
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今回の旅で6機目のA350から降りる。残すはJALのA350-900のみだ。
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到着が少し遅れたこととターミナルの移動が思いのほか遠く、連絡バスに乗った時点で次のフライトのチェックイン〆切まで10分を切った。少し焦るたが、バスに乗って5分もあれば着けるだろう。
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本当にギリギリで福岡行きのチェックインに間に合った。
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LCC用ターミナルの意外な空間。こういうセンスは素晴らしい。
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ずらりと並ぶピーチのA320-200。少し前には同じANAのグループであるバニラエアと合併をし、ますます勢いが増す。
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●フライト15 関空KIX→福岡FUK ピーチアビエーション A320-200 所要時間は1時間15分 客席数は180。ピーチは関空と福岡の間に1日3便を運行しているので単純計算で540席となり高速バスおよそ12台分となる。おまけに最安値は約4000円からあるので新幹線より安くて早い。この区間の昼間の高速バスが消滅してしまったことも納得がいく。
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180席のシート、非常口以外はミニマムだが、福岡までの短いフライトなので気にならない。ただ4時間を超えるフライトだと少し考えるかも知れない。
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目の前に差し込んであるメニューを眺めていたら不覚にも 、
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有料の「どん兵衛うどん」を頼んでしまった。タダメシストにあるまじき行為と反省することしばし。ただ、どん兵衛400円は不思議ではないが、殺風景な紙コップの伊藤園 緑茶150円はちと残念だ。4回目のペイ飯かつこの旅で最後となる食事、「どん兵衛」のセレクトは我ながら良かった。
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●フライト16 福岡FUK→羽田HND 日本航空 エアバスA350-900 所要時間は1時間35分、短いようで長距離だった今回の旅のラウトフライトとなる。
この日(9/22)は台風17号の接近で九州地方は結構が相次ぎ、午後のフライトも多くが欠航となっていた。福岡空港のカウンター前には多くの人が並びのれるかどうかも微妙な状態だった。当初の予定では15時のA350フライトを予約し、市内観光やラウンジでゆっくりするつもりだったが、出発後に予定を変更したため、偶然にも乗ることができた。 -
国内線ファーストクラス12席、クラスJ94席、エコノミークラス263席の合計369席。
この旅で最後に座るA350のシートはJクラス。世界一周航空券は予約クラスがDクラスで、アメリカ国内線はファーストクラスのアサインされたが、日本国内のクラス種別はJ。とはいえJALのA350に搭乗することが目的だし、何よりもこの天候の中で乗れたこと自体がラッキーだ。このシートはエアバスの標準的なエコノミープラスの仕様と思われるが、ファーストクラスのシートは日本のジャムコ製とのことだ。
しかしJALはなぜA350-900を国内線から投入したのだろうか。既に他のエアラインでは長距離国際線として就航しているし、787では最近まで国際線のみに投入されていた。A350-1000は現在の長距離国際線のフラッグシップ777-300ERの後継機種とのことらしいので、新世代のシートや設備を装備し、満を持して登場するのだろうが、その時まで国内路線でA350に乗ることができるのが日本だけだろうと思えば、それはそれで貴重なことだ。 -
台風が近づく雨模様の中、定刻より40分ほど遅れて離陸した。
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雲を抜けると青空が広がる。
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満席であることもあり、翼端を撮れる場所がなかなか見つからなかったが、親切な客室乗務員のお陰で富士山をバックにした1枚を撮ることが出来た。今回の旅で最後のウイングレット。
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最後のタダ飯ならぬタダ飲みはJALのコーヒーで締めくくった。
白いカップにJALのロゴが入るだけで、ぐっと雰囲気が高まるマジックの不思議。 -
今回で最後のフライトはわずか1時間半ほどで終了した。名残惜しく機体を後にする。
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もう1ショット、最後のフライトで晴天のA350ショットが撮れて嬉しい。
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搭乗出口を出て、これにて9日間で16のフライト全てが完了した。
感想としてどのフライトも快適だったが、特にカタールの機内食は素晴らしかった。しかし個人的ベストエアラインはキャセイパシフィック航空だろう。シート、機内食、多国籍の乗務員によるサービス、そして各地のラウンジなど本当に素晴らしい。次の旅でもできる限りキャセイの本拠地である香港を経由して目的地に向かいたい。 -
全ての搭乗券16枚と
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いただいたビジネスクラスのアメニティ。左上から下に向かってキャセイパシフィック航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空。右上から下に向かってカタール航空、イベリア航空、キャセイパシフィック航空。
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最後に自分の旅に欠かせない航空会社のアメニティポーチ。右のANAファーストクラス(サムソナイト)は洗面周りや常備薬、アイマスク、耳栓んなど機内周りで必要なものを、左のJALビジネスクラス(TUMI)はパソコンやカメラなどデジタル機器周辺アイテム入れとして何年もの間、愛用している。
長いレポートにお付き合いいただき、ありがとうございました。
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