2018/10/31 - 2018/11/02
72位(同エリア272件中)
のまどさん
私の日本旅行は全て家族に捧げるものです。言わずもがな半分は日本に住む家族、もう半分は伴侶のウワバミのためです。今回、私の父の出身地である新潟と観光資源豊富で典型的な外国人のルートから外れる富山を周ることにしました。
ガイジンさんとは不思議な言葉です。さんを付けると本来の意味とかけ離れた親しみと好奇心が表れます。おもてなしは有名なオリンピック誘致のスピーチから。否定的なコメントが多いですが、フランス語の発音は素晴らしく、これを機に日本人が積極的に外国人に手を差し伸べるようにラグビーワールドカップの主催国として高評価を受けるに至ったのだと思います。
私自身が海外に移住して久しいため日本の常識を逸脱してしまうのは残念ですが、石川雲蝶の息を飲む作品を目にし、ものづくりの素晴らしさを緑川酒造で肌で感じることができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 新幹線 徒歩
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ブリュッセル空港、写真では殺伐として見えます。
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経由地ヘルシンキまでは小型機で。でも楽なんです。東に飛ぶと日本までの飛行時間が少なくなるので。
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ベルギーはヨーロッパの中でも物価が高い方ですが、北欧はその比ではないことが分かります。しかも日没が早いこと。ベルギーに住んでいる幸福を実感します(←むしろ悲しい)。
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水道水が飲めると言う宣伝。日本語表記があることからこの空港を利用する日本人の数が多いことが分かります。高校生の修学旅行までも見かけました。空港の規模はちょっと手狭かな。
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日本行き前は決まって緊張のため寝付けないせいか、延々と続く大国ロシアを飛行した後、日本海を渡り日本の領土を目下にすると目頭が熱くなります。
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成田ではいつも私と外国籍のウワバミが入国審査を通過する時間の差に興味があるのですが、年々縮まっています。
きれいに同じ方向を並んで出てきた荷物を受け取るとこんな手書きのメッセージが付けられていて思わず涙を拭いました。こんな無償のサービスは日本以外で受けられるのでしょうか。
のまどがベルギーのIDカードがないと騒いだため(ちゃんと鞄のポケットにありました)、ウワバミが「Youは何しに日本へ?」の取材を受けることはありませんでした。 -
JR東日本レールパスを使って移動して上野へ。
ニュー伊豆ホテル、前回と同様荷物を置いて時差ぼけと闘いながら時間を潰します。外国人目線では最高です。特に和室。 -
今回は昼間から飲み屋に行くというリスクを避けてアトレの釜飯のお店に。UKのアパレルブランド極度乾燥の着想になったアサヒビール。泡とビールの見事な割合、さすが日本です。
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味はもちろん、おいしかったです。のまど母曰く食文化上「故郷に戻れない」ウワバミは早速海鮮を頼みました。
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チェックインまで上野公園を散策します。有名な西郷隆盛像。実物と似ていないと言う声もありますが。薩長同盟あってこそ日本が欧米列強の植民地になるという窮地を逃れました。愛国心いっぱいののまどの語りに疲れ切ったウワバミは全く無関心です。
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昭和の香りがする惣菜屋さん。見ただけでお醤油の香り。安らぎとともに背筋を正します。
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仮眠を取った後秋葉原を歩き、夕食は心に決めていた焼肉。幸いにも良さそうなお店を見つけました。
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ウワバミは食べ放題という言葉を覚えました。Eat as much as you wantと訳しましたが、All you can eatが正しいようです。
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夜のアメ横。幻想的でした。
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看板に惹かれて入ったのですが、気合ゼロのモヒートとなんてことないビールを頼んだだけで3000円。店員ともめた所、テーブルチャージが1人500円とメニューに記載してあるようです。その他90円切り上げと言うので、その分拒否して店を出ます。
食事なしにお酒だけ飲む所は曰く付きなのだと思い知りました。のまどを腹の底から笑わせてくれたら全額払ってもよかったけど。 -
もはや理解不能な常識という刃を突き付けられましたが、上野自体私は好きです。
お弁当を買って新幹線に乗り込みます。 -
日本のお弁当は芸術作品だと思います。キャラ弁については異常だと思いますが。
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ホテルは駅前のホテルオカベ。荷物を預けてタクシーを呼んでもらって赤城山西福寺へ。この街に寄った目的は石川雲蝶と酒蔵見学にあります。
勝手が分からないので、まず入館料を払ってどれくらい見学時間を要するのかきいたところそれほど掛からなそうなので先に園庭を見たいと言うと、都会に出たいけど出られない劣等感漂う20代前半女性が声を荒げて「入場券は1回限り有効です。なくされた場合は買い直しとなりますので!!」と全く不必要な説明。
ガイジンを伴うのまどには不文律の常識が分からないことは認めます。 -
あくまでもここの訪問目的は東洋のミケランジェロと呼ばれる石川雲蝶の作品に触れるためです。撮影可能な外に設置された作品からもその迫力が十分伝わります。
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江戸の彫刻家として出世しつつあったものの、「良い酒とノミを終生与える」との条件を出されて雪深い越後に移住して多数の寺で作品を手掛ける。
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酒豪、博打打、女たらしともあって、まさに自由を謳歌した人生。
園内に見つけたこの一物。仏教はヒンズー教のリンガ崇拝の影響を受けているのだと痛感。日本語を理解しなくてもこの手の話が既知のウワバミに説明するまでもありません。 -
本堂は撮影禁止のため写真は下サイトから拝借。
https://niigata-kankou.or.jp/spot/8332#
説明の音声が日本で流れますが、他にも見学者がいるので道元の中国での修行と仏教典に因んだという旨を手短に通訳。ブリューゲルを遥かに凌駕した遠近法を3次元に取り入れた世界に魅了されます。
雪に閉ざされた冬が雲蝶のインスピレーションに影響をもたらしたのでしょうか。とにかく魅了されました。 -
お土産屋さんでお汁粉をすすった後、次の目的地まで時間があるので散歩をしながら時間を潰します。稲刈りは既に終わっていますが、魚沼は米所であることは伺えます。
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なるべく時間通りに見学先の緑川酒造にやって来ました。基本的に見学は受け付けていないようですが、メールで情熱を訴えてアポを取り付けました。
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無料なのにお茶とケーキをいただいて申し訳ない限りです。ヨーロッパではあり得ません。担当のSさんはのまどと同郷の神奈川県出身で、私がウワバミに通訳するのを聞いて「ベルギーの公用語は英語なんですか?」と質問するほどの教養のある方。
もっとものまどの通訳はウワバミ曰くあまり感銘を受けるものではなく、自己採点でも70点です。 -
緑川の酒は斎藤茂吉も愛したようです。恐るべきアイルランド人、作品を既に2点読んだため作家の名前を知っていました。
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白衣と帽子を着て見学開始です。まずはお米の種類について。酒造に使われるお米は食べるお米と比べて粒が大きいようです。中でも山田錦が適しているとのこと。
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ワインは収穫したブドウを潰してろ過すればいいですが、酒造りに使うお米は水に漬けて炊く必要があります。
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炊いた後は麹菌を混ぜて温度を冷まします。緑川酒造では布団を掛けて24時間掛けるそうです。
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麹菌は水分の多い澱粉と化学反応を起こしやすいので、炊いたお米を徐々に乾かしながら麹菌が米粒の内側に入り真白と呼ばれる状態を作るのが理想。
尚、最初にお米を削るのは外側のタンパク質・アミノ酸の量を調節するためで、これから少ないと吟醸酒など滑らかな味になります。逆に残しておくと純米酒などお米本来の香りが強く出ます。 -
酵母菌を混ぜて発酵途中にあるお酒は思わずのけ反るほど強烈な香り。
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次に杜氏さんのいる広い部屋へ。発酵状態を見ながら本醸造などはアルコールを入れて中和させたりします。ここで少し味見させてもらいます。甘酒のような荒削りの味でした。
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杜氏さんがかき混ぜていたタンクを階下から見上げます。中部地震で被害に遭ってから貯蔵量を減らして外側上部を水で冷やしながら発酵を抑えているようです。
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これは麹菌を混ぜたお米を乾かす機具だったかな。敷布のひだの間にお米が溜まって乾いたら開いて取り出す仕組みになっています。
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最後は寝かせて貯蔵。日付や温度管理を徹底しているのはさすが日本のものづくりです。
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生酒以外は低温殺菌します。
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窓からは八海山が見えます。風光明媚な土地で丹精を込めて作られるお酒。都会のストレスなく、誇りを持ってものづくりができるのしょう。従業員の方の表情がみんな柔らかでした。
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樽を作るのは大変な作業ですが、一度使った樽は香りが強すぎるので再利用できず、お神輿などに使われるそうです。緑川酒造はアメリカや中国に輸出しているようですが、ヨーロッパはルートがないようで、副業でバイヤーになろうか淡い夢を抱いています。
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最後は楽しみな試飲。Sさんはブレンドの利き酒をされるようです。味覚が発達しているのでしょうが「私の強みは自分が分からない味を把握できることです」と。
すべてを理解できるなどと思ってはいけない。Sさんの一言で私はそれまで自分に強いていた重みから解放された気がして、これ以降出会った人とのやりとりで不愉快な思いをすることがありませんでした。 -
試飲でできあがったのまどに配慮して緑川酒造の方々が呼んで下さったタクシーに乗ってホテルオカベに戻り、20分ほど歩いて回転寿司のすし道楽に。
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回転寿司たれどその場で握ってくれる新鮮さ。地酒を嗜みながら、まずは白身魚と光物。ホタテにアオヤギ、こはだ、さんまにアジ。
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続いて甘エビと赤貝、ヒラタケというかわりものを挟み、ウワバミはじめ興奮のあまり撮影を忘れたノドクロ、外国人が好むサーモンと中トロ、カニ、最後は大トロで締めます。ユーロで換算すると50。感涙に値します。
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ホテルではホームセンターで買った地酒を晩酌に。安さに驚いたウワバミは「コンビニで用を足すのは初心者のガイジンなんだね」と。彼が目指すは同郷の小泉八雲です(←無理だと思いますが)。
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