15回目のソウルを2泊3日　注意深く旅すれど、助けていただいてばかりなミュージカル一人旅

2019/08/24 - 2019/08/26

観たくて観たくてたまらないミュージカル「ベン・ハー」の再演

国際情勢を見て、今行くことに迷いと本当に責任が伴うなと感じ、渡航情報に気をつけ、いつものたびレジの登録に加えて、自己手配でなく旅行会社のプランにし（滞在中も連絡先がありますから）、なるべく劇場から早く帰れる地下鉄６号線の延長線上で、孔徳駅そばのホテルにしました。

ドキドキしながら向かい、常に緊張感を持っていました。でも、やっぱり困ったことや驚くこともあり。そんな時、助けてくださったのは、ソウルの街の皆様でした。

でも、やはり一人旅は気をつけなければいけないと、改めて実感した旅でもありました。

エリア ソウル(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 航空会社: ジンエアー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

胃の調子がいまいちだったので、梅干し入りのおにぎりを食べて出発です。

定刻に空港に到着。急いで空港鉄道に移動し、一般電車で一時間弱で孔徳駅に着き、ホテルに荷物を預けて、急いで６漢江鎮駅へ

ミュージカル「ベン・ハー」１４時開演になんとか間に合いました。

始まる前、ＭＤ（グッズなどのショップ）に列が出来ていて、パンフレットを買おうと後ろに並ぶと、私の次もパク・ウンテさんの日本のファンのお二人で、ここはパンフレットですよね？等話していると、さらにその後ろから
「ＯＳＴは上の階ですよ」
と教えてくれる韓国語が聞こえました。韓国のウンテさんファンの方優しいなぁ。ありがとうございます、とお礼を言い、私の番になりましたが、カードが使えない！ここでは現金不可でした。

あっさり諦めて上の階のＭＤで現金でＯＳＴを買っていたら、さっきの日本の方々が、パンフレット買えたの？と聞いて下さり、いや諦めました、と答えると
「なんで？ダメよ、諦めては、ダメ」
と下の階に一緒に行って、ご自分のカードで代わりに買って下さいました！

きっと、私が買えなかったのを見ていて助けて下さったのでしょうね。韓国、日本、どちらのウンテさんファンにも助けられて、ありがたい・・・。

諦めてはダメ、が思えばこの旅のテーマになることに。

ブルースクエア 劇場・ホール・ショー

パク・ウンテさんのユダ＝ベンハー役は、再演もしびれるほどに、素晴らしかった・・・。アンサンブルも最高なのがベン・ハーの魅力です。

余韻に浸りつつ、６漢江鎮→５青丘→東大門文化公園→４恵化へ移動

大学路 散歩・街歩き

演劇の街、大学路は今日も人であふれています。

遅いお昼ご飯ですが、お店はいくつか候補がありましたが、この時期に一人で入ることには勇気が要りました。もともと、一人ご飯の敷居が高いのが韓国一人旅のネックでもあります。

１軒目はなんだか雰囲気が寂しげでやめておき、２軒目は臨時休業、三軒目は満席。

よし、今まで食べた機会のなかったソウルフード、ジャージャー麺にしよう！と中華料理屋さんへ

初、ジャージャー麺をいただきました。(6,000w)

麺がスパゲティに似ていて、ソースが味噌がきいていて美味しい。

ドラマとかで良く見るように、沢庵がついてくるんですね。

劇場に着きました。Yes 24 Stage 1ホールです。

ミュージカル「君のための文字」を観に来ました。イタリアを舞台に不器用な発明家と友人たちの物語。温かくて、せつなくて、佳い作品でした。

部屋から見た孔徳の街。何度か宿泊している街ですが、ビジネス街と下町とが共存しているイメージ。

今回泊ったのは、９番出口そばの「グラッド麻浦」

グラッド マポ ホテル

２泊しましたが、お水は２日とも２本ずついただけました。

そういえば、系列のホテルに江南でも泊ったのでした。

バスタブつきにしていただけましたが、水浸しになるので、つかい方になれたころに帰ることになるのが、前泊ったところと同じでした。

ツインにしていただけました。
さすがに２本ミュージカルを観るとクタクタです。

夜は出歩かず、近くのEマートでお土産のお菓子をサッと買い、ホテルへ戻ります。

Ｅマートでも、レジでおばさまが、私が小銭を出そうとすると、ゆっくり待って下さって、きっちり出すと、「よくやった！」というようににっこり。どんなに混んでいても、ケンチャナヨで受け流す、働き者の韓国のお姉さん達カッコいいです。

朝ごはんを食べにいきます。

面白いオブジェが

朝、ホテル近くのお店に食べに行きました。

「ウガチョンソルロンタン」

ウガチョンソルロンタン 韓国料理

カルビタンを食べようと思っていたのですが、先に来られていた地元のおじさまの注文のあとで

「同じものではないの？」

と店主さんがうながしてくれて、じゃぁいっかとソルロンタンに。(8,000w)
韓国語を習って、数年たちますが、挨拶がようやくでまだまだだなぁと思います。

葉っぱのキムチが美味しかったです。

振り返ると、大きなビル。

昔ながらの市場。この対比がソウルに来たなぁと思わせてくれます。

６孔徳→三角地→４二村

ずっと来たかった二村にやって来ました。国立中央博物館があるからです。

遠くに見える南山タワー

天井が高い。

１～３階までで、とても広いです。

夏休み中だからか、子供たちと引率の先生や親子連れで混んでいます。

沢山の国宝や調度品などがあって、無料で見られるのです。

入口に多言語のガイドさんがおられます。
日本語版のパンフレットもいただけて、お薦めの観覧コース（１時間）や地図なども参考になりました。

フラッシュをたかなければ、写真もOKです。

勇ましい。

ずっと拝見したかった国宝

国立中央博物館 博物館・美術館・ギャラリー

仏像も荘厳です。

陶磁器を空港の文化紹介展示で見て、ずーっと来てみたかったのです。

さすが、たくさん展示してあります。

時空を超えるような。

沢山美しい器を拝見出来ました。

前には池があります。

傍の食堂へ

ちょうど人が来る前で、１人だけど勇気をだしてみましたら、対応していただけてホッと。

ビビンバに18,000ｗはなかなかだなぁと思っていましたが、丁寧なバンチャン。

かぼちゃのお粥が美味しい。水キムチも爽やか。

スッカラなども良い品物を使ってらっしゃるなぁ、と感心。

どんぐりの和え物？（寒天みたいなの）が美味しい。

丁寧に野菜が準備されていて美しいビビンバッです。

葉っぱのお味噌汁がエビの出汁がきいていました。

混ぜたのち、コチュジャンを投入。

この後、ダメもとで、ミュージカルの当日券に並んでみました。

私「ないですよね」
係りの方「１番窓口に行ってください」
私「えっ（ないと思って来たのにまさか！）」

とチケットを買おうとしたら、またもカードが反応せず、あまり両替をしていなくて現金も足りず、外で両替してきます！と出たはいいけど土地勘がないから両替所が分からず戻ってきたら、日本語のできる方を探してきてくれていて、その後チケットを買うことが出来たのです。

この時、５人以上の方が真摯に協力して下さり、奇跡的に観ることができました。私が両替所に探しに飛び出した後も、私が買いたがっていた席を取っておいてくださったのです。

戻って来て、慌てた私がお金の計算もできなくなったら、代わりに紙幣を差し出してくださったりと、皆さんが何とかしてやろう、と面倒をみてくださいました。

本当にありがとうございました、しか言えない自分の語学力が申し訳なく、でも諦めなければ開くチャンスもあるのだ、と涙。

ミュージカルの内容もでしたが、皆さんに助けられたことと、まさか観られるとは思わなかった感動で頭が沸騰してしまい、ホテルにいったん戻りジュースで小休止。

前日スーパーで買ったお土産など

お菓子は、よくブロガーさんなどの情報を参考にさせていただいています。

海苔はこのヤンパンさんの海苔が一番好きです。

なぜかいつもオレンジ系のジュースを買ってしまう。ビタミン不足なのだろうか。

さぁ、再び漢江鎮駅へ

アイスカフェラテを買うと、ベン・ハーの宣伝が

違うキャストの方で観ると、また世界観が広がります。ハン・チサンさん、すごい声です。声量も気迫も演技も超一級品。私の両隣はチサンさんの大ファンのようで、ものすごい熱狂でした。

しかし、韓国ミュージカル界の層の厚さはすさまじいものがあります。難しい状況だとしても、気をつけて、何とか観たいという気持ちになるほどに。

パク・ミンソンさんのメッセラもカッコいいし、エスター役のお二人も素敵でした。特にリサさんのファンになってしまいました。

有名な騎馬戦のシーンで、前回の公演で使われたのか？の馬のセットが、写真を撮れるゾーンにあり皆並んでいました。

ホテルは空港鉄道側です。地下鉄から空港鉄道方面への乗り換えは距離が結構あるので、孔徳駅では結構歩きます。

夜は持ってきたお味噌汁と、ミカンジュースで軽めに。

やはり２日でミュージカル４本は自分の限界です。

朝、帰る準備をしていると、

ピンポーン、と私の部屋のチャイムが鳴りました。？なぜに？と怖くなると、ドンドンッとドアを叩く音と、女性数人がワーワー何かを言っています。ガチャガチャとドアノブを回して、なり続けるピンポン。

頭が真っ白になりました。何か外で不測の事態？しかし館内放送はない。音がうるさい？ワールドニュースをつけているけど音は３だし。

内部からの小窓から外の様子を見ると、若い女性が２人。

とにかく、ドアを開けてはいけない。

諦めてはダメ。深呼吸をし、震える手でフロントに電話をし、

私「（拙い英語で）日本語話されますか？」
フロントマン「中国語は分かりますが、どうしましたか？」
私「知らない人が　ドアを叩いていて　怖いのですが　来ていただけますか」

こんな時、習ったはずの韓国語は全く出てこず、英語でしどろもどろでした。愛想があまりない感じで、電話を置き、まだ外は話し声が聞こえてきます。

そして、電話がなりました。
フロントマン「どうしましたか（日本語で）」

さっきの方が、日本語のできる方を探して、かけなおしてくださったのです。来てもらって、部屋を間違えたんだろうね、という話になりましたが、とても心強かったです。感謝で、チェックアウトの時、お礼代わりに麦茶のペットボトルを差し上げたら、はにかんで受け取ってくださいました。

でも、いろんな状況が考えられるのだから、一人旅はやっぱり今の状況下でもあるし、気をつけなければ、と急いで帰ることにしました。本当は最後にカフェに行こうと思っていたのですが。

ちょっとへこんでいた空港鉄道の中、混雑の車内で、となりに年配の女性が乗って来て大声で電話をし始めました（耳に入ってくる）。その隣は妊婦さん用の席だけど、あきらかにそうではない方が座っていました。

その時、小さい女の子と、赤ちゃんを抱いた若いお母さんが乗って来ました。その瞬間、隣の二人は立ち上がって席を譲られたのです。どうぞ、と気を使わせないように去っていく。なんて恰好良い！！

そして、後ろでそのお母さんの荷物を持っていた同行のおじいさんに私が席を譲ろうとしたら、
「いいの、あんたは荷物が多いんだから座ってなさい」
と仰る。

さっきのホテルでの出来事や旅行中抱えていた不安が少し和らいでいきました。そう！この人情味を、ソウルを旅するたびに出会って、どうしてだかまた来たくなるのです。

空港鉄道 A'REX 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

空港鉄道のスピとナルを見ると、ホッとします。

空港に着きました。

いつものソボッでアイスを食べて。だんだんカップがコスト削減になっていく気が・・・。美味しさは変わらずです。

昭福 (仁川空港店) スイーツ

出国審査を終えて。よく見ていたLINEフレンズの人形が、流行りの「サメの家族」のキャラクター？に変わっていました。

免税店で頼んでおいたBBクリームなどを受け取りました。ハヌルホスのリップクリームはとても好きで、リピートです。

ジュース屋さんで林檎と麦のジュースを(6,300w)

今回も、いろんな方に助けられて、でもやっぱり一人旅は不安なところと背中合わせだと忘れてはいけないな、と反省。

ジンエアーで。

ここまでたどり着いたことに感謝をして、気持ちを引き締めつつ、帰途に着きました。

諦めてはいけない。またいつか来られるように、あの方たちにどこかで会えるように。平和を祈って。

この旅行記へのコメント （2）

• cocokunさん 2019/09/09 00:39:43

  初めまして♪ 韓国ミュージカル初心者です^^

  くるみ2012 様
  
  初めまして♪
  最近、韓国ミュージカルに目覚めたcocokunと申します！
  以前から、くるみ2012さんの韓国ミュージカル旅行記を読ませて頂き、何かと参考にさせて頂いてましたが、初めてご挨拶させて頂きます。
  
  7月に、パク・ウンテさんのジキハイを仁川で観ました♪
  迫力が凄くて、鳥肌が立ちました！
  きっと、ベンハーも凄いでしょうね。。。
  
  私も9月に、ミン・ウヒョクさんですが、ベンハーとジキハイを観に行く予定です。
  益々楽しみになって来ました。
  韓国情勢を家族も心配していたので、併せて参考になりました。
  一時期キャンセルも考えましたが、やはり行って来ます。
  
  ところで、パク・ウンテさんはスゥイニートッドに出られるのですね？
  チケットがあっという間に完売近くなってて、ビックリです。
  くるみ2012さんは、行かれますか？
  もし行かれたら、是非、旅行記にupして下さいね^^
  すみません！いきなり勝手なことばかり言って… ^^;
  
  フォローさせて下さいね。
  今後とも、宜しくお願い申し上げます。
  
  cocokun
  

  クルミ2012さん からの返信 2019/09/09 07:12:52

  Re: 初めまして♪ 韓国ミュージカル初心者です^^

  cocokunさま
  
  はじめまして。
  旅行記読んでいただいてありがとうございます。
  ご丁寧なお言葉も嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。
  
  韓国のミュージカルの世界、魅力たっぷりですよね。
  ミン・ウヒョクさんのジキハイ＆ベンハーを観に行かれるのですね！
  ウヒョクさん長身で歌もお上手で、情熱の演技も素晴らしいですから、
  お気をつけられて、楽しいご観劇と素敵な旅になりますように。
  
  「スウィーニー・トッド」は主役キャスト３名のチケットパワーがとんでもないので、
  チケット難だと思われますが、私も後半で観に行けたらなぁと考えています
  （行けたら旅行記書きたいです！）。
  公演は10/4～ですが、パク・ウンテさんの初日は１７日です。
  
  その前に、「ベン・ハー」に思い入れがありますので、千秋楽あたりに行くかも
  しれません・・・。
  
  国際情勢の安全と平和を願い、お互い良い旅を♪