2019/08/01 - 2019/08/09
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Sansyokuさん
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私は特に興味がなかったのですが、友人に誘われて行きました。
ホテル側のバス停からバスに乗って行きました。
近くに地下鉄の駅もあります。
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バザール周辺はウイグル族の住民が多いそうです。
ウイグル族の富豪だったけれども、やんごとなき事情で国外に退去する事になった人が建てたビルもこの付近にあるそうです。 -
民族雑貨的なお店があります。
どの商品も綺麗で一つ欲しくなりましたが、お店には一切値札がありません。
値段は交渉次第ということでしょうか。 -
手荷物検査と金属探知機のゲートをくぐって中に入ります。
ウルムチでは建物に入る時はだいたい手荷物検査があるので、滞在中に慣れてしまいました。
慣れとは恐ろしいです。
手荷物検査を得てしか中に入れないにもかかわらず、モスク周辺は緊張した面持ちの警官が盾と棒を持って巡回していました。
ここに限らず市内のモスクはどこも緊張した空気があります。
市内を歩いていて、急に落ち着かない静けさを感じるとそこにはモスクがあったりします。
ウルムチでは中国の他の地方にあるモスク周辺では感じない独特な緊張感があります。 -
バザールの中にはいくつもの店があり、和田玉や香辛料などの名産品が売られています。
ナイフも新彊の名産だそうですが、手荷物検査の多いこの街でお土産にナイフを買う気にはなれません。
「ウルムチに来たらバザールを見に行かなくてどうする」と言って広東人の友人が連れてきてくれたのですが、バザールから出るとすぐに「この辺りはウイグル族が多くて怖いから、早く帰ろう」と言い出します。
「ウイグル族の何が怖いのか」と私が聞くと、「得体が知れくてなんかやだ」という返事でした。
街の至る所に監視カメラがあり、あちらこちらで警察が警備しているためウルムチは非常に安全です。
日本の街中と同じくらい安全どころか、日本の遊園地と同じくらい安全と言ってもいいかもしれません。
相互不信が充満するこの極めて安全な空間の背景は安田峰俊の「境界の民」に詳しく書かれています。
ただ、実際にウルムチに来るとあの本の内容とギャップを感じました。
それだけ上手く実情がカモフラージュされているという事かもしれません。
ウルムチ市内には漢族、ウイグル族、回族が住んでいても、外国人の私が漢族以外の現地の人間と挨拶以上の会話をすることはまずありませんでした。言葉の問題もあるとは思いますが。
ナンの店に買い物に行けば客はほとんど漢族で、ウイグル族の店員も愛想良くナンを売ってくれます。そこ
ういう光景だけを見ていると、街の住民は民族の違いを気にしていないようにも思えます。
しかし、ウイグル族料理のレストランやバスでウイグル族から感じたのは無言の反感です。
日本人の私と漢族の区別がつかないからでしょう。
友人から教えてもらいましたが、ウルムチではイスラム教徒に配慮して豚肉を大肉と表記するそうです。
堂々と猪肉と表記している肉屋もありました。あえてでしょうか。
ウルムチに行く前は考えすらしなかったのですが、そもそも政治的な問題が何もなかったとしても、果たして豚を不浄とみなす厳格なイスラム教徒と豚を富の象徴と好む人たちが互いに反感を持たずにはいられない気もします。
ウルムチに実際に行って感じたのは、この話題は本当に複雑だという事でした。
ヨイショしても何ももらえないですが、日本人でありながらあれだけ現地の内情に切り込めた安田峰俊はすごいと思います。
それにしても「境界の民」を読んで私が抱いた感想は、「政治においては人の善意はいとも簡単に利用されてしまう」という事です。
あの本は中国についての本というより、中国を通して日本の闇が浮かび上がるというある意味恐ろしい本だと思います。
「境界の民」の第一章は思春期にありがちな問題をちょっと無理やり移民問題に結びつけている感じで今一つですが、それ以外の章はどれも読みごたえがありました。
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