2019/08/15 - 2019/08/16
24位(同エリア108件中)
夏秋さん
一人暮らしをしている息子がお盆休みに帰ってきました。せっかくなのでどこかに出かけようと思いましたが、あいにくの台風。それならば近場の温泉でゆったり・・・と考えていたら、彼は山梨の丹波山村に行こうといいます。丹波山村(たばやまむら)は、奥多摩のさらに奥、多摩川の源流、東側は東京都、北側は埼玉県に接する県境の村です。
人口は529人。地図を見ていて、山深いこの村が合併されることなく、村として独立していることに興味を持ったらしいです。山梨県ではありますが、東京都の水源であるため、東京都水道局事務所が存在しています。不思議ですね、どんな村なのでしょうか。村に一軒ある旅館に電話をかけたところ、前日でしたが空いていました。多摩川を遡り、最初の一滴を探す旅に出かけましょう。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
奥多摩から更に奥を目指しましょう
奥多摩駅 駅
-
台風の影響で、時折強い雨が降ってきます。
少し寄り道しましょうか。 -
*日原鍾乳洞*
鍾乳洞のなかは ひんやりと冷たい風が流れています。日原鍾乳洞 自然・景勝地
-
ライトアップされて 洞窟の中は驚くほど広い空間でした
-
鍾乳洞を出て、青梅街道まで戻り、多摩川沿いを車で走ります
途中でお水を汲みました。 -
道路を横切る古い陸橋が架かっています。
鉄道は奥多摩までだから、ここには列車は通っていないはずなのに… -
瀧のり沢のバス停から、陸橋の方へのぼる古い道があったので
車を停めて歩いて行ってみることにしました。 -
古い石の階段をのぼると・・・
-
古い線路がありました。
この廃線は、「東京都水道局小河内線」というダム建設のための
資材運搬用の鉄道でした。
この線路で資材を運びながら奥多摩湖は作られたのでした。
(1952年開通 1957年廃線) -
トンネルのなかは真っ暗
怖くて私は近づくことも出来ませんでした。 -
奥多摩湖に着きました。
奥多摩湖 自然・景勝地
-
幻想的なこの湖は、多摩川をダムでせき止めて造られたので
湖の底には 水に沈んだ村が眠っています -
お写真を撮り忘れてしまいましたが
「水と緑のふれあい館」を見学し、レストランでお昼ご飯を食べました
ドライブ再開です。湖畔を走っていると赤い橋が見えてきました -
渡ってみましょう
でも目指すのは対岸ではないので
すぐに引き返してきましたよ。 -
また橋を見つけました。
渡れるみたいです。いってみましょう! -
浮橋なのでゆらゆら揺れますが、湖面を身近に感じられ楽しい!
留浦の浮橋 名所・史跡
-
以前はドラム缶を浮かべていたそうですが、
現在はポリエチレン、発砲スチロール製の浮子が使用されています。 -
対岸からの眺めは絶景です。雨もやみました。
この橋は天国へ続いているのかしら・・・留浦の浮橋 名所・史跡
-
再び車を走らせ…
さぁ 丹波山村に入りますよ。
どんな村なのでしょうか… -
霧が下のほうに降りてきて
幻想的な風景です。 -
「道の駅たばやま」には、温泉「のめこいの湯」があります
入浴料金は900円ですが、村内に宿泊する人は300円になります。
旅館で入浴券をもらってお風呂でゆったりしました… -
今日のお宿は、かどや旅館
七代続く創業100年以上の老舗旅館さんです。かどや旅館 宿・ホテル
-
手作り感あふれるお料理の数々…
旬の山の幸 -
鮎の塩焼き、豚肉のお鍋、お野菜の煮物、野菜のかきあげ
ゆうがおのあんかけ、手打ちのおそば…
どのお料理も本当に美味しくて おなか一杯になりました。
(1泊2食つき9400円)かどや旅館 宿・ホテル
-
今日は8月15日
お墓に囲まれたお寺の境内では
夜遅くまで盆踊りが行われていました。
人口529人の村なのに、多くの若者が集っています。
皆さん地元の方みたいですが、お盆で帰省されてきた方でしょうか。
まさか狐さんではないですよね…
真っ暗な村に ぼんやり赤く浮かび上がったその風景は
何やら映画のワンシーンに入りこんでしまったかのようでした。 -
8月16日の朝です。
空は今日も雨模様
台風は日本海に抜けましたが、時折強い雨が降ってきます。
晴れていたら、朝早く出かける予定でしたが
お寝坊してゆっくり朝ごはんを頂きました。
旅館の女将さんから昨日の晩御飯でも美味しく頂いた
大きな夕顔とトウモロコシをお土産に頂きました。 -
多摩川の源流を目指して9時半頃出発です。
台風の影響で上流で土砂崩れでもあったのでしょう。
昨日は透明だった川が濁流になっています。 -
*尾崎行雄水源踏査記念碑*
明治時代、東京の飲料水のほとんどを供給していた多摩川では、
上流部の森林が荒廃していたため、渇水や濁水が頻繁に発生していました。
このため、明治42年 当時の東京市長 尾崎行雄氏は、この地を踏査し
荒廃した水源地帯を買収し、植栽や崩壊地の復旧事業を行い、
今日のような見事な森林が形成されることとなりました。 -
多摩川の水源 笠取山の登山口にひっそりとたたずむ集落 一之瀬
この集落は、丹波山村ではなく甲州市です。
*塩山市立神金第二小学校*
廃校ではなく、もう何年も子供がいないため休校となっているようです -
1000メートルを超えるこの地には、青梅街道、国道411号線から
細い一之瀬林道をずんずん登って行き ようやくたどり着けます。 -
更に車で細い道を登って作場平橋の駐車場に着きました。
林道に入ってからは、一台も車とすれ違いませんでしたが
駐車場には5台の車が停まっています。
でも登山ではなく渓流釣りの人達みたいです。
ここから先は車では行けません。
現在標高1315m ここから1953mの笠取山まで登ることになってしまいました。 -
源流を見に行くとは聞いていたけど、まさかそんな1900m級の山に
登るなんて考えていなかったので、私の靴は底のぺらっぺらのシューズ
登山の装備も何もありません。水だけ持っていけばよいと息子は軽く言います。
せめてランニングシューズを履いてきたら良かった…と後悔しても遅い…
でもこんな森の中で一人で待ってるのも怖いので、行けるとこまで行ってみましょう。 -
濁流だった川は清流になっています。
-
森は水を蓄え
その根っこや枯れ枝によって山崩れを防ぎ… -
雨水が土の中をゆっくりと時間をかけて
移動することで水はきれいになる… -
多摩川の水道水源林は、東西約31Km 南北20km
面積は約23000haに及びます。
水を守るためには、こんなにも広大な森が必要だったのですね… -
山梨県にある森を 東京都の水道局が守っているなんて
考えたこともありませんでした。 -
ヤブ沢峠で鹿に出会いました。
車を降りて歩き出して1時間半…
初めて出会った哺乳類です…
人より先に鹿に出会いました。 -
見つめていると霧のなかに消えていってしまいました…
-
笠取小屋まで登ってきました。
標高1776m -
山小屋では宿泊できるみたいですが、誰もいません。
-
おとぎ話に出てきそうな煙突のある小さな小屋はお風呂です
-
笠取小屋から少し登った所に小さな分水嶺がありました。
この小さな峠は、多摩川、荒川、富士川の3つの河川の分水嶺です。 -
峠の東側に降った雨は、荒川
西側に降った雨は、甲府盆地を南下し富士川となり
南側に降った雨は、東京水道水源林で磨かれ
奥多摩湖に蓄えられたのち多摩川となるのです。
雨が降った場所によって、流れてゆく川が違うことを
この場所に立って初めて実感しました。
しかし、多摩川の源流はここではありません
まだ少し登ることとなります。 -
霧深い森のなかを進みます。
だんだんつらくなってきました(T_T)
雨も時折降ってきます。まだつかないの~? -
ようやく着きました!
ここが源流です。
「沢の行き止まり」を意味する 水干
多摩川の最初の1滴はここで生まれて、
水干沢→ 一ノ瀬川→ 丹波川→ 多摩川
と名前を変えながら、東京湾まで138キロの長い旅をするのです。 -
水干は標高1864m
1315mの駐車場から2時間半くらいかかりました。
急坂では息子に引っ張ってもらったり、後から押してもらいながら
なんとか辿り着くことが出来ました。
彼は笠取山頂上(1953m)まで行きたいみたいですが
私はもう限界… 時刻は13時半
それに今日の天気では山頂まで行っても景色を楽しむことは
出来ないでしょう。ここで山を下りることにします。
時折雨も落ちてきます。 -
岩から水がしみ出しています。
ここに降った雨は、いったん土の中にしみこみ
ここから60メートルほど下で湧き水となり
多摩川の最初の流れとなります。 -
多摩川の最初の流れを見に行ってみましょう
-
霧のなかを沢を目指し…
-
クマザサをかきわけ進みます
「熊に注意」の看板も建っています
ほんとに熊に出会ったらどうしようと不安になります
まだ鹿以外の哺乳類に出会っていません。
夫には奥多摩に行ってくるとしか言ってないし
宿の人には「雨なので、山登りはあきらめます」と言って出かけたので
遭難しても誰にも気が付いてもらえないでしょう。
スマホもずっと圏外です… -
沢に着きました。
ここが多摩川の最初の流れなのですね… -
森は生きている
-
この美しい水を守るために…
-
下りは足ががくがくして、きつかったですが、なんとか下山出来ました。
帰りはまた丹波山村まで戻り、峠越えして小菅村の道の駅にある
小菅の湯に入ってさっぱりしてから帰路につきました。
小菅村は丹波山村と山を隔てた隣村ですが、村役場もおしゃれな作りです。多摩源流 小菅の湯 温泉
-
おまけ。
翌日 8月17日は、横浜で山下達郎さんのコンサート
山登りの疲れも吹っ飛ぶ 素晴らしいライブでした!
最後までご覧下さりありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ねもさん 2022/06/23 12:18:50
- あちこち失礼します
- 夏秋さん あちらにご返信ありがとうございます。
多摩川の源流をたどるとはレアな旅ですね。ご一家はそっち方面にご関心?
笠取小屋には2回泊まりました。安くて空いていて良い山小屋ですが、現在は食事提供を取りやめているようです。水干など付近の景色もかすかに記憶にあるような……
40年ほど前の20歳代のころ国立に住んでいました。なので奥多摩の山はよく登りました。くだんの浮橋も、ドラム缶橋のころに渡ったと思います、
懐かしい旅行記ありがたく拝見しました。
- 夏秋さん からの返信 2022/06/25 21:44:46
- RE: あちこち失礼します
- ねもさん こんにちは。
こちらにもコメントありがとうございます。
> 多摩川の源流をたどるとはレアな旅ですね。ご一家はそっち方面にご関心?
息子は学生時代、河川/流域環境研究室で学び、現在はその関係の仕事に
ついているので、川には関心があるようです。
私はぜんぜんですが…
> 笠取小屋には2回泊まりました。安くて空いていて良い山小屋ですが、現在は食事提供を取りやめているようです。水干など付近の景色もかすかに記憶にあるような……
ねもさんは、笠取小屋にお泊りになったのですね!すごーい!
訪れた時はなんて神秘的な場所だろうと感じました。
でも私は泊まるのは絶対無理だな〜と思いました。
虫とか苦手だしテントも泊まったことがないのです。
> 40年ほど前の20歳代のころ国立に住んでいました。なので奥多摩の山はよく登りました。くだんの浮橋も、ドラム缶橋のころに渡ったと思います、
奥多摩は初めて訪れましたが、奥が深そうですね。
浮橋もドラム缶の頃に渡られたのですね!
> 懐かしい旅行記ありがたく拝見しました。
こちらこそ、ありがたいお話をありがとうございました。
夏秋
-
- まーやんさん 2019/09/04 22:01:15
- お久しぶりです!
- 夏秋さん、こんばんは。
息子さんとの旅、いいですね♪
予想外の登山は少々大変そうでしたが(*´ω`)
霧のかかった森、幻想的ですね!
緑がとても美しいです。
その中でふと現れた鹿。
森の神様の御使いのよう。
私たちの命をつなぐ水と、その最初の一滴を守る森。
人間も自然を大切にしないといけないなぁ…なんて実感させられました。
素敵な旅行記ありがとうございます♪
まーやん
- 夏秋さん からの返信 2019/09/06 20:08:38
- RE: お久しぶりです!
- まーやんさん、こんばんは。
旅行記ご覧下さり、そしてコメントまで ありがとうございます(*´ω`)
まーやんのお嬢さんは夏休みが終わり、いつもの毎日に戻られた頃でしょうか。
はい、予想外の登山、大変でした…
履いていたシューズは、うすっぺらい底がめくれ、
ドロドロのぐしゃぐしゃになってしまい
帰宅後すぐに捨てました 笑
霧のなかで出会った鹿は、森の神様の御使い・・・
素敵な表現をありがとうございます(#^.^#)
まさにそんな感じでした。
まーやんさんは動物がお好きなのですね!
いつも動物園旅行記、ほのぼのと楽しませて頂いてます。
普段の生活では、蛇口をひねると水が出てくる事は当たり前のように
考えていましたが、森や川が美しく保たれることによって
安心して利用することが出来るのですね〜
私たちの命をつなぐ水… 本当にその通りだと思いました。
まだまだ暑い日が続きます
どうぞお身体大切になさってくださいね。
夏秋
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