2019/06/16 - 2019/06/16
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bunbunさん
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今回は前回のガイザーカントリー(Geyser County、https://4travel.jp/travelogue/11521186 )に引き続いて、イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)の北西部、前回報告の約64万年前の噴火でできたカルデラの外側に位置するマンモス・ホット・スプリングス(Mammoth Hot Springs)をご報告します。このスプリングスは実質面積約0.6 km2の丘陵状の温泉地帯で、斜面部にはトルコのパムッカレ、中国の九寨溝や黄龍、日本では秋芳洞に見られるような石灰棚が見られます。このスプリングスは南西から北東に細長い形状をしており、南西側のアッパー・テラス(Upper Terraces)、北東側南のメイン・テラス(Main Terrce)、北東側北のローワー・テラス(Lower Terraces)の大きく分けて3つのテラスから成ります*)。私達が見学したのはこのうちのメイン・テラスとローワー・テラスです。
*) メイン・テラスとローワー・テラスをまとめて、ローワー・テラスと呼ぶ場合もあります。
付録に、1.トラバーチン、2.マンモス・ホット・スプリングスの形成を簡単に記載しましたのご興味をお持ちの方はご覧ください。
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8:00、バスでモンタナ州(State of Montana)はウエスト・イエローストーン(West Yellowstone)のイエローストーン・ウエスト・ゲート・ホテル(Yellowstone West Gate Hotel)を出発、国道(United States Numbered Highway)191号線(以下” US 191”と略記。別名「ウエスト・エントランス・ロード(West Entrance Road)」)を東に進み、ホテルから約2 km、10分程でイエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)西口(West Entrance)に着きました。
西口手前にあったの看板。順光となるよう公園側から撮影してます。 -
西口からUS 191を約20 km 東に進み、ここでUS 89(別名グランド・ループ・ロード(Grand Loop Road))に入ってそのまま東に約5 km進むと、この道路は北に向きを変えます。そこから北に約50 km 走って、アッパー・テラス・ループ・ドライブ(Upper Terrace Loop Drive)に入り、北に100 m程進んで駐車道に着きました。ここでバスを降りてボードウォーク(Boardwalk、板でできた橋状の遊歩道)を歩いて見学です。
9:30、メイン・テラスの南西の角にきました。比較的平坦な広い石灰岩のメイン・テラスが広がっています。手前の褐色部分はグラシー・スプリング(Grassy Spring)からの流れ、段差の低い石灰棚ができている所、その前方の灰色部分は温泉が枯れているところです。
ガイザイーカントリー同様、今回のマンモス・ホット・スプリングスにも様々な色がついていますが、その起源は好熱性の細菌(バクテリア(bacteria))や古細菌(アーキア(archaea))を中心とした微生物の色です。詳細はhttps://4travel.jp/travelogue/11521186 をご覧ください。
この後メイン・テラスの南側を東に進みます。 -
少し東に進みました。
比較的平坦な広い石灰岩のメイン・テラス(右)とボードウォーク(左)です。
メイン・テラス部分は1つ上の写真と同じで、褐色部分がグラシー・スプリングからの流れで段差の低い石灰棚ができている所、その前方の灰色部分は温泉が枯れているところです。 -
さらに東に進みました。
なだらかな傾斜部にあるグラシー・スプリングからの流れによる石灰棚です。 -
グラシー・スプリングからの流れと石灰棚。
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グラシー・スプリングからの流れと石灰棚。
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ドライアド・スプリングス(Dryad Springs)からの流れと石灰棚。
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少し東に進みました。
ドライアド・スプリングスからの流れと石灰棚。 -
また少し東に進みました。
ドライアド・スプリングスからの流れと石灰棚。 -
また少し東に進みました。
ウォークボード左(東北東)側。
スプリングが枯れたメイン・テラスと、前方で蒸気が上がっている場所はカナリー・スプリング(Canary Spring)です。
この後ウォークボードは右(南)に折れます。 -
少し南に進みました。
北東に見えるスプリングが枯れたメイン・テラスと、蒸気が上がっているカナリー・スプリング。 -
数十メートル南に進んで、ウォークボードはまた東に方向をかえます。
東に少し進んで、北に見えるカナリー・スプリングからの流れでできた石灰棚。
これは綺麗だね。 -
ズームインで撮影しとこ。
カナリー・スプリングからの温泉の流れでできた石灰棚。
このボードウォークはここで行き止まりです。
西に引き返します。 -
少し西に移動して見た、カナリー・スプリングからの流れでできた石灰棚。
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カナリー・スプリングからの流れでできた石灰棚下部。
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また少し西に移動しました。
カナリー・スプリングと石灰棚。
このカナリー・スプリングは2013年ころまで、灰色の石灰棚が残る左手前にありましたが、その後現在の位置に移動しています*)。
*) 付録2を参照してください。 -
また少し西に移動しました。
メイン・テラス。 -
ボードウォークに沿って少し北に移動しました。
ドライアド・スプリングスからの流れと石灰棚。 -
ボードウォークに沿って少し西に移動しました。
ドライアド・スプリングスからの流れと石灰棚。 -
また少し西に移動しました。
グラシー・スプリングからの流れと石灰棚。 -
また少し西に移動しました。
ドライアド・スプリングスからの流れと石灰棚。 -
石灰棚の近接写真。
水底に広がっている綿のような物は糸状細菌(Filamentous Bacteria)で、互いに繋がって堆積物地形に広がる層を作り、これが茶色の原因となっています。 -
グラシー・スプリングからの流れにと石灰棚。
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また少し西に移動しました。
綺麗な花ですね。
多分、マウンテンフォーゲットミーノット(Mountain Forget-Me-Not、” Forget-Me-Not”は「ワスレナグサ」の意)と思います。 -
また少し西に移動しました。
メイン・テラス。最初に来たの南西の角まで戻って来ました。
この後方向を変えてメイン・テラスの西端を北に進みます。 -
北に移動して来ました。
石灰斜面。左の崩れかけている斜面はかつて活動していて現在は枯れたキューピッド・スプルング(Cupid Spring)、右の白と茶の斜面は新しくできたキューピッド・スプルングによるものです*)。
*) 付録2を参照してください。 -
さらに北に移動しました。
北に見えるローワー・テラスです。 -
東側。
先ほどよりも一段下がったメイン・テラスです。 -
北東側。
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全体が分かるよう、上に示した3枚の写真部分のパノラマ写真です。
この先下りになります。 -
少し北に下りました。
枯れた石灰棚。 -
また少し北に下りました。
メイン・テラスの北側を東西に走るボードウォークです。
このボードウォークの左(北)側がローワー・テラスとなります。
この後このボードウォークを東に進みます。 -
東に移動して来ました。
案内板。左が北です。
現在位置は中央に赤字で”You Are Here”と書かれた場所です。 -
少し東に移動しました。
南東(メイン・テラス)側のマウンド・アンド・ジュピター・テラス(Mound and Jupiter Terraces)です。 -
鳥がいますね。
多分イースタン・キングバード(Eastern Kingbird)と思います。 -
また少し東に進んで、マウンド・アンド・ジュピター・テラス。
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ボードウォークに対して、マウンド・アンド・ジュピター・テラスとは反対(北)側の石灰棚。
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また少し東に進んで、マウンド・アンド・ジュピター・テラス。
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また少し東に進んで、マウンド・アンド・ジュピター・テラス。
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また少し東に進んで、マウンド・アンド・ジュピター・テラス。
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また少し東に進んで、マウンド・アンド・ジュピター・テラス。
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東に少し進んで、ボードウォーク北側の石灰棚:ミネルバ・テラス(Minerva Terrace)です。
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さっきとは別種の鳥だ。
フタオビチドリ(Killdeer)、チドリ目、チドリ科です。 -
また少し東に進んで、ミネルバ・テラス。
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少し先に進んで、ミネルバ・テラス。
この後ボードウォークを北に進みます。 -
ミネルバ・テラス下部付近のパノラマ写真。
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ミネルバ・テラス、ズームイン。
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ボードウォークを東に移動しました。
南西側の風景。今まで歩いてきたボードウォークが見えます。 -
ボードウォークを北東に移動し、US 89(グランド・ループ・ロード)の脇まで来ました。
案内板。左が北です。
現在位置は中央下に赤字で”You Are Here”と書かれた場所です。 -
US 89脇のボードウォークを北に進みます。
西側の風景。 -
北に少し進んで、北側の風景。
中央やや右の道路はUS 89(グランド・ループ・ロード)です。 -
さらに北に進んでからボードウォークを西に進みます、。
パレッテ・スプリング(Palette Spring)による石灰斜面です。 -
少し西に進んで、パレッテ・スプリングによる石灰斜面と石灰棚。
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さらに西に少し進んで、パレッテ・スプリングによる石灰棚。
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さらに西に少し進んで、パレッテ・スプリングによる石灰棚。
このボードウォークはここで行き止まりです。
東に引き返します。 -
パレッテ・スプリングによる石灰斜面と石灰棚。
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東に移動しました。
北にあったリバティ・キャップ(Liberty Cap. A Dormant Hot Spring Cone)。
現在休眠中のこの岩は、温泉がテラスの亀裂に沿ってではなく、単一の点から噴出することによって、温泉に溶けこんだ炭酸カルシウムが石灰として堆積したものです。
名前の由来は、この岩の形がフランス革命時代に使われたハンチング帽に似ていることによります。
この後、迎えのバスが来る北側の駐車場に移動します。 -
北に移動して見たリバティ・キャップと石灰の丘。
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さらに北に移動して見たリバティ・キャップと石灰の丘。
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駐車場から見た石灰の丘と石灰棚。
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石灰棚と石灰斜面、ズームイン。
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石灰の丘、ズームイン。
10:30、これで、マンモス・ホット・スプリングスの見学は終わりです。
この後バスで次の目的地に向かって出発です。
付録
1.トラバーチン
石灰岩(CaCO3)は雨水や河川水(H2O)、二酸化炭素(CO2)と、
CaCO3+ H2O+ CO2→Ca(HCO3)2
なる反応を起こします。ここで、Ca(HCO3)2は炭酸水素カルシウムと呼ばれますが、単体では安定に存在できず、水溶液中でのみ安定で、特に二酸化炭素を含んだ水にはよく溶けます。Ca(HCO3)2を含んだ水溶液が空気に触れると水分は蒸発して、Ca(HCO3)2はもはや安定に存在できず、上とは逆の反応
Ca(HCO3)2→CaCO3+ H2O+ CO2
が起こって、石灰石(CaCO3)が析出します。これをトラバーチンとよび、鍾乳洞*)や石灰棚**)等のカルスト地形はこのトラバーチンによって形成されています。
*) https://4travel.jp/travelogue/11196050
**) https://4travel.jp/travelogue/11329542
2.マンモス・ホット・スプリングスの形成
この地形は、数千年にわたって流れ出す温泉からの大量のお湯(> 2 t/day)によって作られた膨大なトラバーチンから成ります。これらの温泉はカルデラ*) の境界の外側にありますが、それらのエネルギーは他のイエローストーン地熱地域への熱の供給と同じマグマ溜り*) に起因しています。
マンモス・ホット・スプリングスに供給されるお湯は、ノリス・ガイザー・ベイジン(Norris Geyser Basin、マンモス・ホット・スプリングスの南約30 km)から、マンモス・ホット・スプリングス-ノリス・ガイザー・ベイジン間の道とほぼ平行に走る断層の地下を通って来ます。断層に沿った石灰岩層が炭酸カルシウムの起源となります。この通路を通る過程でノリス・ガイザー・ベイジンの過熱水は約80°Cに冷えます。暖かいプールに住む藻類は、トラバーチンの色となる褐色、オレンジ色、赤色、緑色を帯びています。
ここでの熱活動は、時間と距離の両方で広範囲にわたります。熱流は、数十年から数日に及ぶ期間にわたって起こる温泉活動の変動を伴います。また、長年かけて堆積されたトラバーチンのテラスであっても、ちょっとした地震活動によって温泉噴出口が移動し、テラスを乾燥させるといったことが起こります。
*) https://4travel.jp/travelogue/11521186 の付録参照
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