ロマン漂う諏訪湖畔の片倉館と高島城を訪ねて

2019/07/08 - 2019/07/08

　神奈川県在住の友人と中間点で会おうという事で名古屋からマイカー・
ドライブで諏訪湖畔にやって来ました。
どちらかと言うと山よりも海に出かける事が多いので、久しぶりに海には面していない長野県への行楽です。

諏訪湖畔で　ひときわ目立つている片倉館と高島城を訪れました。

エリア 諏訪(長野)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

名古屋からマイカーを運転して上諏訪駅にやって来ました。

上諏訪駅周辺には高島城や片倉館や北澤美術館など歩いて行ける観光スポットが多く、諏訪湖畔はよく整備されており散策にはバッチリ。

上諏訪駅構内の観光案内所には観光ガイドなどの資料が揃えられており、窓口の人もとても親切でした。
掲示されている手作りの『諏訪の観光スポット』ポスター

友人が乗車して来たスーパーあずさ９号を駅舎から外に出てお出迎え

友人と再会し、上諏訪駅からすぐ近くのレストラン割烹いずみ屋へ。
昼食は山菜やとろろが載ったそばと天婦羅付きの定食（1,080円）を賞味。
久しぶりに食べる信州そばが美味し～い！

ランチした後は国重要文化財指定の片倉館を訪れました。

会館棟、浴場棟、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定されていて、諏訪湖畔と洋風建築の片倉館（国重要文化財）が相まって何となくロマンが漂う。

噴水池と石塁も重要文化財。

シルクエンペラーと呼ばれた片倉財閥の当主であった二代片倉兼太郎が視察旅行で訪れたヨーロッパの文化福祉施設に感激し、地元・諏訪の人々のためになり、温泉、社交と娯楽、文化向上に役立つ施設をと考え、創業50周年を記念して建てたものらしい。

庭園には白色の柏葉紫陽花や紫色の紫陽花が満開

千人風呂の玄関正面。竣工当時の外観のまま。
片倉館浴場棟は道後温泉本館などと並び重要文化財になっているらしい。

会館棟の玄関柱

前日までに予約すると片倉館スタッフの人が館内を案内してくれるというので、事前申込して片倉館を見学しました。（見学料大人600円）

玄関の狛犬。こんなに大きな狛犬を見たのは初めてです。

片倉館3棟の重要文化財指定書と金庫

重しに砂が入っているという片倉館の大きな金庫

片倉館の模型

204畳の舞台付きの大広間

時には結婚式や会合用に貸し出されるとか。

会議棟から浴場棟を見たところ

片倉館の屋上から諏訪湖畔を望む

浴場は鉄筋コンクリート造2階建てで、外装はスクラッチタイル貼り、屋根は切妻造スレート葺きで、玄関脇に平面八角形の塔屋を建っておりレトロな感じ。

片倉館の今昔を示すポスター
左側が竣工当時、右側が現在。外観は殆ど変わっていない。

片倉館の四季のポスターと精工舎の掛時計
　桜舞う・光降る・黄葉に染む・白銀に建つ

館内見学した後は千人風呂で入浴。

女湯暖簾の写真を撮っただけで、もちろん男湯に入りました。
入浴料は大人750円。館内見学の特典で550円で入浴できました。

レトロで広々とした雰囲気
千人風呂と言えども小さなプールといった感じ。
百人が一度に入れるという浴槽（幅4ｍ、長さ7.5ｍ、深さ1.1ｍ）

こっそりとカメラを持ち込んで撮影。すぐにレンズは曇ってしまいました。
ステンドグラスや彫刻、装飾が洒落ています。

洗い場は脇にあり浴槽から見えないところに

広い浴槽は深さが1.1ｍもあり立ったまましか入れません。こんな深い風呂に入ったのは初めて。座ったらおぼれてしまう（笑）
底には黒曜石の玉砂利が敷かれ歩くと気持ち良い。

奥の風呂がジャグジー浴室

更衣室もレトロな感じ

浴場棟内部の階段
肖像画は当主であった二代・片倉兼太郎

風呂に入った後は八ヶ岳産の牛乳で喉を潤しました。

片倉館を見学した後は諏訪湖に突き出した水城で別名「諏訪の浮城」とも呼ばれる高島城を訪れました。
壁の薄茶色がユニークで気品が漂います。

天守は独立式望楼型3重5階
軟弱な地盤であったため屋根は瓦葺ではなく檜の薄い板を葺く柿葺。

天守閣から諏訪湖を望む
湖の湖畔に建造された城としては島根県松江市の宍道湖畔につくられた松江城や、滋賀県大津市の琵琶湖に突き出た膳所城と共に日本三大湖城の一つ。

天守閣が堀際に望む独特の城郭。
フォトジェニックな場所になっている場所から見た高島城

短い時間ながら情緒豊かな諏訪の歴史に触れることができました。