7月引退の伊豆急100系ツアー乗車そして、伊豆急と海が俯瞰できる温泉旅館！？

2019/07/06 - 2019/07/07

こんばんは。去る7月最初の週末、伊豆急100系のラストランが行われました。伊豆急開業時から活躍し、一度15年前位に引退したものの、事業用に1両残されており、それが数年前にイベント用として復活。しかし保安装置の都合上、100系の運行できるエリアが年々狭くなってしまい、遂にイベント用としても引退することに。この週末のツアーは抽選で行われ、私は土曜日のツアーに当選。

これにより、カシオペア紀行に行くことになり断念した「伊豆急と海が俯瞰できる温泉旅館」を予約し、私も伊豆急100系と一緒に「関東エリアでの鉄活動」から引退する事を決意。撮影地の混雑を避けるため、そこから撮影も楽しもうという狙いで、準備万端です！

エリア 稲取温泉(静岡)

★往路は早朝に伊豆急下田に行く必要があり、特急がないので止む無く普通列車で移動～
本当はロマンスカーか踊り子で行きたかったところですが、どちらも早朝時間帯の運行がなく、小田急の急行列車で出発。通勤電車なので味気ないですが仕方ありません。

小田原駅 駅

その後小田原、熱海と乗り換えます。熱海からは5月に乗車した「リゾート21ロイヤルボックス」が出迎えてくれました～これなら伊豆急下田までの旅も極楽です。

伊豆急リゾート21 乗り物

快適なリクライニングシートに身を預け…

伊豆急リゾート21 乗り物

眺める車内のプラネタリウム。正直これ、500円位取っても良いのでは。とも思います。
「185系グリーン車」より間違いなく上を行っていて、無料で乗れるのが本当申し訳ない感じです。

伊豆急リゾート21 乗り物

最後の２０分間は２１００系のモーター音も堪能したかったので
普通席に移動。こちらも大きな窓にボックスシート、海向きの座席等、特急料金を取っても良い位豪華です。

伊豆急リゾート21 乗り物

そして伊豆急下田には10時前に到着。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

東急ストアで飲料等を買い出し、下田駅でツアーの受付を済ませます。さあいよいよ100系ツアーの旅が始まります！

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

留置線に止まる100系電車。前面上部に付いているヘッドライトがかっこいい！

伊豆急下田駅 駅

側面から見ると、窓枠等に時代を感じますね。

伊豆急下田駅 駅

その後留置線から本線に引き揚げ、ホームに100系が入線。いざ、乗車しましょう。

伊豆急下田駅 駅

かつて100系の車内は数多くのバリエーションがあったようですが、この車両はオーソドックスなボックスシート。座面がふかふかで座り心地が最高です。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

往路は蓮台寺を発車後、ノンストップ。途中で何と「185系踊り子」を待避させるという光景にびっくり！

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

今井浜海岸駅を過ぎると、車窓に海が見えて来ます。
美しい景色と100系のモーター音を楽しめば、折り返し駅の片瀬白田駅はもうすぐそこ。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

さてツアーは片瀬白田駅までを往復する行程で、折り返し時に30分の停車時間があります。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

ここでは251系スーパービュー踊り子等と、交換があり多くの乗客がカメラを向けておりました。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

１７年前に後継の１１３系に置き換えられて引退しても、１０３号は事業用車両として生き残り、１０３号を置き換えた１１３系が姿を消した後も「脇役」として長らく活躍してきました。そして本線に返り咲きましたがそれも今週末で終わりです。再び事業用車両としての余生に戻ることでしょう。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

そしてここからは１００系車内に飾ってあった昔懐かしものシリーズ。この広告が出ていたであろう時期は高度経済成長期真っ只中。伊豆観光を支えてきた１００系電車の車内は大賑わいだったことでしょう。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

こちらはヘッドマークの数々。「構内での撮影会」で見る機会はこれからもあるかもしれませんが、これを掲げて本線を走ることはもうないでしょう…

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

１００系の車内に冷房はなく、扇風機のみ。その為暑さが懸念されていましたが、今日は７月とは思えない位涼しかったので、それも杞憂に終わりました。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

扇風機は北海道のキハ４０等と同じように、窓枠脇のスイッチでONOFFできます。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

ドア上の路線図もレトロ～

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

さてそろそろ発車時間なので座席について、発車の時を待つこととしましょう。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

復路は往路と打って変わり、交換待ちを何度も行いながらの走行。しかし停車時間が短いので撮影は車内から行うようにとのアナウンスが。強行軍をされる方は誰一人おらず、皆さんきちんとしていました。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

昭和レトロな１００系の車内から見る東伊豆海岸線。「旅情」感じるひと時で、お酒が進みそうです。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

今回の１００系ツアーは、記念品もこのラインナップで、かなり充実していました。弁当こそ付きませんが、どのグッズもとてもセンスが良くて、１００系のカッコよさが存分に出ていると感じます。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

往路は待たせた１８５系との交換も、復路はこちらが通過を待ちます。ゆっくり通過していったあと、こちらものんびりと発車。往復２時間足らずの旅はもうすぐ終わりです。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

★12:28 最後の100系乗車は、あっという間に幕を閉じましたとさ。
下田駅を出てから僅か2時間足らず。当選した伊豆急100系乗車ツアーは、幕を閉じましたとさ。

伊豆急下田駅 駅

新たなツアー客を乗せ、僅か１０分ほどであわただしく下田駅を去って行きました。発車直前の僅かな間に「185系」・「251系」との3並びが実現。有終の美を飾ってくれました。

伊豆急下田駅 駅

★下田駅前の「エビのだしが特徴の美味しいラーメン屋玄さん」でランチ～

雨も降って来たのでランチは駅周辺で。「キンメラー」(キンメ入りの食べるラー油)が気になったラーメン屋「玄」さんでランチ。

焙煎ラーメン 玄 グルメ・レストラン

注文した「焼豚ラーメンキンメラートッピング1100円」と「炙りチャーシュー丼400円」。エビの香りが漂うあっさり目のスープと、その場でバーナーで炙ってくれるチャーシューがとても美味しかったです。

焙煎ラーメン 玄 グルメ・レストラン

★13:02宿に向かう前に「稲梓」で100系の撮影へ。しかし強くなる雨に翻弄され…
せっかくなので宿に向かう前に、沿線でも100系の写真をとロケーションが良さそうな「稲梓」 に行ってみることに。

しかし雨が強くて傘をささないとまずいレベル…
何とか100系が来る10分前位に撮影地まで辿り着けましたが…

動画用のカメラに雨がかからないように、傘を片手で持った状態でフルサイズ一眼レフ+F2.8ズームを抱えるのは滅茶苦茶大変な上に、しかも若干遅延する有様で、手力も失われて行きます。結局レフの写真は残念ながら「ピンボケ」になってしまい撃沈。よってこの写真は動画カメラ(GH5)の4K動画を切り出したもの。これでも十分綺麗なのでカメラの性能に救われた感じですね。

さて稲梓駅の周辺は「自然が豊富な山間の村」と言った雰囲気そのもので、数駅電車に乗れば海に出られるなんてことが信じられないようです。
東京からのアクセスも比較的良いですし、リタイア後のセカンドライフにもぴったりなのではないでしょうか。

そして駅に戻ってようやく一息。とりあえずベンチに座ってカメラの水滴を落とします。

丁度やって来た185系と往路に乗車したリゾート21黒船電車。海の近くとは思えないような、長閑な山里の駅の光景そのものですね。

乗車標はこの後のツアー客にも使用するとのことで持ち帰りNG。なので降車前に記念撮影しておきました。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

さあ、特急の後にやって来た普通列車で、今宵の宿に向かいましょう！

稲梓駅 駅

伊豆稲取駅で下車し、送迎車に乗り込み宿へ。

伊豆稲取駅 駅

★15:00 豪華な食事と温泉が付き、海岸線を行く伊豆急行線が俯瞰撮影出来る超豪華鉄道撮影スポット！？
今宵お世話になる「稲取温泉　SPA・RESORT竜宮の使い」さん。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

昨年リニューアルしてオープンしたばかりのホテルで、オーシャンビューの部屋もとっても綺麗です。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

トイレは勿論ウォシュレット。こちらもリニューアルしたてのようで綺麗そのもので快適。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

部屋からのオーシャンビューも最高ですが、竜宮の使いさんの眺めの素晴らしさはこれだけでは終わりません。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

何と屋上が開放されていて、そこから東伊豆海岸線を一望！更にその脇に「伊豆急行線」の線路も見ることが出来て、トップクラスのトレインビューホテルなんです！

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

ということでここで暫しの間撮影タイム。先ほど乗車して来た「100系」は勿論、

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

女子に人気な常磐線育ちの伊豆観光電車「伊豆クレイル」も通過し…

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

「スーパービュー踊り子」に…

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

「8000系普通列車」

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

そして「185系踊り子」と、実に多彩な車両達が３０分くらいの間でやって来るので、とっても楽しいです。
雨が強くても、「建屋内まで僅か数秒」という最高のロケーションのお陰で、俯瞰撮影を気軽に行うことが出来ました。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

しかも撮影後は宿にある温泉まで楽しめるだなんて、もう天国そのものですね。
ちょっと狭いですが源泉掛け流しのお湯を堪能したところで、間も無くお待ちかねの夕食タイムです！

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

夕食は食事処で頂くバイキング。予めテーブルにセットされている「刺身の盛り合わせ」以外はバイキングコーナーから取ってくるスタイルで、伊豆の幸が多数並んでいてついつい食べ過ぎてしまいます。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

そして伊豆名物の「キンメの煮付け」はやっぱり絶品！その他ビールやお酒などの飲み放題も付いているのも高いポイント。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

デザート類も充実していて周りからも「すごい食事」なる声が聞こえて来ました。
ご馳走様でした〜

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

その後は適当に過ごした後、就寝。翌朝の食事時間に慌てて飛び起きるまで、熟睡。朝食バイキングはちょっと控えめで、私の苦手な酸っぱい料理が多くて残念。肉や魚と言った主菜類が少ない感じがしました。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

宿のチェックアウト直前に、昨日見れなかった「リゾート２１」がやって来るのでそれを屋上で見届け、出発です。そしてこの後も伊豆急撮影…と思いきや…
何と「アングル入るからどけ」みたいな事を言われてしまいました…

ここで撮っても米粒位で入るだけなのに、私が撮影していても車等がアングルに入る事だってあるのに…本当ここ最近の撮り鉄は自分勝手で配慮がないんですね～これだから関東界隈の沿線撮りは嫌で、この宿を利用して、撮影に臨んだわけ。

SPARESORT竜宮の使い 宿・ホテル

これだとありきたりな撮影ポイントでしか撮影不能になってしまい、とてもつまらないので撮影は断念。そして私はこれをもって「関東エリアでの鉄道撮影からも引退」する事にしました。

伊豆急 伊豆急行線 乗り物

更に代わりに行こうとした「寝姿山ロープウェイ」が工事運休且伊豆急下田で指定券の変更が出来ないこともあり他所の観光にも時間が足らず…止む無く伊東駅で払い戻しを行いつつ、真っ直ぐ帰宅することに。

特急 踊り子 乗り物

関東エリア最後の鉄道撮影は、ちょっぴり後味が悪くなってしまいましたがこれで吹っ切れた感があり引退する事にもう悔いはありません。

小田急ロマンスカー 乗り物

「GSE」の快適な車内でこれからの旅スタイルについて、じっくり考えながら家に帰ったのでした。

小田急ロマンスカー 乗り物