2019/04/27 - 2019/05/01
207位(同エリア594件中)
アルピニスとしさん
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オーロラの季節でもなく、白夜の季節でもない。ハイライトのなさそうな春のアイスランド。しかし、ハイシーズンでないからこそ見えてくる実像がある。。自分にとって旅の醍醐味は、街や自然の中を歩きながら、自身がその旅で何を欲しているのかを問うことである。静かな季節の静かな時間だからこそ見える本質。
ヒタヒタと気合の入る旅。
何故カラフルな家が多いのか。何故バスツアーでの観光地巡りも妙に発達しているのか。
そういった心の問いすべてがドラマチックな展開を伴いながら明かされてゆく…
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回はブリュッセルからヘルシンキを経るフィンエアーのフライトを利用。最近は長距離線でなくとも、エンターテイメントが楽しめるよう液晶画面が各座席背面に埋め込まれていることに驚かされた。そういう事情で外の景色に余り気を留めないが、CAさんのお話では稀にオーロラが臨めるとのことである。
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アイスランドの事実上の国際空港はケフラビークであり、レイキャビクまでは高速バスで移動する。今回は快晴にはつながらないのは事前の天気予報で知っていたが、どうやら雨雲が近づいている感じ。高速から時折見える銅像のようなオブジェはアルプスにおけるケルンと同じパターン。石が積まれているのだった…
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ランドマークというかシンボルというか、市内で一際目を引く代表的建築物の一つハットルグリムス教会でバスから降ろしてもらった。コンクリートのうちっぱなし的仕上がりだが大胆なデザイン故目を引く。しかし、ここからは早速小雨による洗礼を受けた。
ハットルグリムス教会 寺院・教会
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春先は天気が安定しない時も多いようだが、晴れ間がのぞく瞬間は有難い。
シンプルだが壮大さは感じられる。塔の規模もそれなりの高さとなっており、普遍性を感じさせる力強さに溢れる。ハットルグリムス教会 寺院・教会
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泊まったゲストハウスからも同教会が見えた。朝や夕方などにみても照明などで映えるので心に残る建物だ。シンプルな構造ながらも考え抜かれたデザインなのだなと感じる。
ハットルグリムス教会 寺院・教会
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1986年に完成したこの建物はプロテスタント的な考え方に基づき、カトリックのような建築様式とはかけ離れている。
ハットルグリムス教会 寺院・教会
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英国的な要素や旧ソビエト的な要素を持つ建物も多いが、デザインの一部は北欧を感じさせるものもある。
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サン・ボイジャーという名のオブジェ。バイキング船に見えなくもない。初めて見るのに古の懐かしさを感じさせる。
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そして、市内を歩くとカラフルな家々が次々と顔を覗かせる。これらカラフルな家々のおかげで、空にこもっていく暗澹たる雲の姿もあまり気にならなくなってくる。
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何故カラフルに塗られているのだろう。どんな素材の上に塗られているのだろう。
そういった「自問や気づき」が生まれるのは一人で街を歩き回っている時。 -
アイスランドのカラフルな家は金属素材(ガルバとかではなくおそらく鉄板)の波板づくりとなっている。海も近いため錆やすいと考えられる。そのため錆の浸食を防ぐ塗装剤を使って定期的な塗り替えが行われているのではないだろうか…
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北欧的な広告デザイン。ノルウェーやスウェーデンでも似たような感じの広告を目にした気がする。カラーリングは国旗に由来するのだろう。それにしてもお土産屋が多い。観光産業の発展はまさにこれからなのだろうなと気づかされる部分だ。
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目抜き通りを抜けて港へ抜けていくと突然訪れる空間的解放感と近代的で巨大な建造物!
Harpa Concert and Conference Centre 観光名所
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この空間に既視感を感じたのだが、それが何であったのかを思い出すことは出来なかかった。幼少時の記憶か。かつて自分が見た夢の中での抽象的な世界だったか。旅の間は記憶の投影に浸ることもできる。瞬時だったが貴重な時間がそこにあった。
Harpa Concert and Conference Centre 観光名所
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もう一つのランドマーク、コンサートなど複数の多目的ホールを有するハルパの内部。独特のデザイン故不思議空間に迷い込んだ気にさせられる。
Harpa Concert and Conference Centre 観光名所
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レイキャビックも完全に海に面しており、アイスランドが島である事を改めて意識させられる。
Harpa Concert and Conference Centre 観光名所
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港側のカラフルな塗装のパターンは、英国やオランダなどの北海側の国々との類似でもある。
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市内は海に面すると共に湖も擁している。鴨がのんびりと日向ぼっこするなどしており、散歩する者を和ませる。
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アイスランドのパンは比較的おいしく頂ける食材となっている。本場デニッシュの影響を受けたダダ甘路線のパンも多いが、塩系クロワッサンなども作られており意外にも奥が深い。
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既に知る人も多い市内の定番となっているSvarta Kaffidのスープ。2種類から選べる。パンは本当においしく、完食した場合はこれだけで充分という気持ちになってくる。外食が高くつくアイスランドではここのスープは貴重な存在といっていい。
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さて、2日目はゴールデンサークルをめぐる市外の旅へ!
地質的には他の北欧とは違う。白樺などはあまり見かけないが、苔のようなものが生えている場所は大変多い。そうでなければ溶岩や泥岩などの褐色の地面に覆われている場所が多い。 -
そう、ゴールデンサークル内ではクレーターなども多い。
ケリズ火口湖 滝・河川・湖
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アイスランドは地熱発電により電気、温泉により暖房や給湯はタダ同然!他方、火山噴火の多い地質故農業には厳しい環境となっている。つまり「食のバリエーション」を求めるのには厳しい土地柄と言える。
ゲイシール間欠泉 自然・景勝地
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グトルフォスの滝周辺も意外に暖かく、外気は13度くらいだった。春に滝を眺める場合には壮大さを感じるだろう。
だが、冬などの厳寒期はそういう感じではないかもしれない。凍てつきような風を浴びながら細胞レベルで自然の厳しさを感じるような場所となるはずだ。グトルフォス 滝・河川・湖
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それにしても本当に水の国だなと感じる。豪快な自然のエンターテイメント…
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水や温水はこの国の中を縦横無尽に駆けていくのだな…
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アメリカや欧州の大陸プレートがぶつかり合うこの土地は実はどちらにも属していないのかもしれない。逆に何らかの独自性を生んでいるようにも思われる。
シンクヴェトリル国立公園 国立公園
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千メートルにも満たない場所でまだ残雪はあり、「氷の国」の名の通り、春でもまだ冬の厳しさを残す。遠くには農家の家屋が点在している。屋根が緑に見えるのは…
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ああ、こういう事だったのか市内に戻ってきてとあるカフェの屋根を見て腑に落ちた。これがアイスランド風なのだな。
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いろんな「気づき」を心の中で拾い上げながら僕の旅は終わった。雨天も多かったがそれすらドラマチックに感じるほど、アイスランドはユニークな面影を持つ。まだ秘境的要素を充分に残しているがあと5年くらいでそれも変わってしまうかもしれないな。何故だか、そんな気がした…
ケフラヴィーク国際空港 (KEF) 空港
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