兵庫県三田市にある花山院菩提寺に行ってきました。西国三十三か所巡礼をしているのですが，ここはその番外にあたるお寺です。ここに来て改めて巡礼することの意味や，昨今人気の御朱印を頂くことの意味を考えることができました。

巡礼する意味　御朱印をもらう意味　－花山院菩提寺－

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2019/05/03 - 2019/05/03

142位(同エリア237件中)

エリア

三田（兵庫）(兵庫)

旅行の満足度: 5.0

花山院菩提寺

通称　花山院と呼ばれるお寺です。寺院としての名前は菩提寺だそうです。
花山院菩提寺

麓の駐車場です。こちらの駐車場は普通車500円で，写真右手側に見えるお蕎麦屋さんで支払います。山上にも同じ料金で駐車場があります。そちらはお寺さんにお支払します。

せっかくお参りするので，できる限りは歩きたいと思ったのでこちらの麓から出発します。
十二妃の墓

ちなみに麓の駐車場から1分ほど歩いて南側に行くとこのような丘のような場所があります。
十二妃の墓

こちらは西国巡礼を中興した花山法皇を慕って都からやってきた女官たちが花山院菩提寺が女人禁制だったために暮らした庵があった場所にあります。こちらにもお参りしてから花山院菩提寺への参道に入りました。
花山院菩提寺　参道

車でも山上の駐車場に行けるため，参道は舗装されている斜面になっています。結構な傾斜なので階段はないのですが，なかなかハードです！

天満神社

参道の途中にあった小さな神社です。こちらにもお参りして花山院菩提寺を目指して登ります。
天満神社

盛り砂がされていました。
参道

途中に「琴弾坂」と書かれた石碑があります。先ほどの女官たちが花山法皇を慕い，琴を弾いていたことに由来するそうです。
参道

途中の傾斜も相変わらずの厳しさです。
参道

ところどころに丁石があります。ここは七丁，多分もうすぐ山上のはず！

花山院菩提寺　山門

歩いて20分ほどで到着しました！後ろに車が見えますが，山上の駐車場もこの山門付近にあります。２つの駐車場があるので結構停められると思います。

ただ，歩いて頑張って登った方がたどり着いた時うれしいです！
花山院菩提寺　境内

境内は広くはないのですが…。
花山院菩提寺　本堂

こちらの本堂には十一面観音や花山法皇が，
花山院菩提寺　薬師堂

もう一つの本堂である薬師堂には薬師如来が祀られています。それぞれ，西国巡礼と西国薬師霊場の札所ということですね。
花山院菩提寺　寺務所

２つの本堂にお参りしてから寺務所へ向かいます。西国巡礼の証明として御朱印を授けていただくためです。

西国巡礼の御朱印を記載する帳面は「御朱印帳」ではなく，「納経帳」となっています。つまり，写経を納めたことを証明するための帳面なのです。

このお寺では，御朱印を授ける際に一人一人の参拝者に丁寧に御朱印の授かるうえでの心がけやその意味などを説いておられます。

ネット上では，そのことに立腹される方のコメントも散見されるのですが，本当に丁寧に一人一人の参拝者に向き合って先のことを伝えておられる印象です。個人的には，すばらしい姿勢だなと思いました。

ちなみにちゃんと巡礼したいので写経を持参しました。とても快く納経を受けてくださります。ご参拝の際には写経を持参されるか，こちらのお寺でも写経ができるようなので，ぜひやってみてください。その上で御朱印を頂くと，これがスタンプラリーとは似て非なるものであることが実感として分かるように思います。

花山院菩提寺

こちらは幸せの七体地蔵で，それぞれに願いを込めて握手するといいらしいです。
花山院菩提寺

また，西国33箇所巡礼を中興した花山法皇の隠棲の地であるため，法皇の廟所もあります。こちらにもお参りしました。
花山院菩提寺

麓から登り，２つの本堂や法皇の廟所にお参りし，写経を納めて御朱印を授けて頂きました。

自己満足の域は出ないのかもしれませんが，何だかとても清々しい気分になります。花山院菩提寺から見えるこの眺望もさらにきれいに見えたのは，そんなこともあってのことかなと思います。

お参りをすることや御朱印を授けて頂くことの意味や価値が何となく分かるそんなお寺です。あまり大きくはありませんが，西国33箇所巡礼を始める際にはこちらからお参りするのをオススメしたいですね！それぐらいいいところでした！
兵庫県立美術館

話は変わりますが，この日はお参りの前に兵庫県立美術館にも寄ってきました。
兵庫県立美術館

こちらの河鍋暁斎展がすごくよかったです！明治を代表する稀代の画家　河鍋暁斎の作品が一堂に会しており，そんな機会は滅多にないので感動しました。いつか暁斎記念美術館にも行ってみたいと思いました！

今回もいいお出かけでした！