バルセロナ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
[はじめに]<br />先月、スペインに家族旅行で出かけました。旅行全体としては事前の期待を上回る充実したものでしたが、せっかくの楽しい旅行経験も、スリ被害に遭うことによって、かなりのマイナス経験として記憶されることになります。<br />貴重な旅行時間の一部を、現地の警察での被害届のために費やすことにもなります。<br />予定していた楽しみなイベントも鑑賞機会を逃がしたり、別途チケット代の支出を余儀なくされることにもなりかねません。<br />私自身は不幸にも集団スリの被害に遭い、財布とスマートフォンを盗まれてしまいました。<br />スマホには現地でのサッカー試合のオンラインチケットがダウンロードしてあったため、財産的損害に加えて、同じ試合は二度とないという意味での貴重な観戦経験を得る機会が失われるという点で、心情的に酷く打ちのめされた気分になりました。<br />貴重な旅行機会において悲しく苦しい思いを抱く人々がこれ以上増えることを防止するために、少しでもお役に立てればと思い、自身の経験を今後の参考のために記載いたします。<br />今後の皆様のご旅行の参考に少しでもなれば幸いです。<br /><br />[スリ被害の発生経緯]<br />バルセロナは、カンプノウスタジアムでの試合は、16:15開始予定でした。<br />スタジアム自体の見学と応援グッズの購入も考えて、早めの13:30頃に、地下鉄駅に入りました。カンプノウスタジアムの入場口は複数あるのですが、購入したチケット(座席)によって入場口が異なるので、自分が事前にネット予約していたチケットについては、<br />5番であったため地下鉄のL5線のCollblanc駅で降りるために、同じ地下鉄のL5線のSant Pau | Dos de Maig駅に入場しました。家族旅行でしたので地下鉄チケットは10回分の回数券を利用していました。カードは1枚ですが、同じ1枚を一人入場して、後ろの人に渡して二人目が入場とすると、1枚で複数人が利用できるため私以外の3人が入場した後、4人目として私が入場しました。家族の証言によると、私の入場のスグ後を、後にスリの一味をなるメンバーが入場しようとして閉まるゲートを蹴り上げて無銭入場していたようです。回数券を財布から取り出し、4回目の入場まで手で持っていて、入場後にカバンにしまいましたので、スリ犯人は正確に財布の位置をこの時点で把握していたものと思われます。<br /><br />地下鉄ホームのベンチで電車の到着を待ちました。車内は特に混雑しているわけでもなく、どの乗車口から乗り込んでもよかったのですが、車内には後にスリ犯人グループの一味と判明する黒ずくめの男性3人組が最初から乗車していました。<br />もし私一人で乗車するなら空いている乗車口を利用したと思いますが、先行して私以外の3人が同じ乗車口から乗車したため、続いて同じ乗車口から乗車しようとしたところ例の男性3人組がブロックして車内の奥に進もうとすることを妨げます。乗車口で立ち往生していたところ、私の後方から別の男二人組が近づいて「どけ、中に入れないじゃないか」的な言葉をスペイン語で言い合っています。私はその発言者の方に注意を取られ、カバンについては注意を向けていませんでしたが、前方3人、後方2人の5人組に一時的にサンドイッチされる状態になり、その間にカバンのファスナーを開かれ、スマホと財布を盗まれました。<br />電車のドアが閉まる寸前に先に乗っていた3人組は降車し、車両のドアが閉まる向こうに5人組の姿を見届けましたが、同時にカバンのファスナーが開いていて中にあるはずのスマホと財布が盗まれましたことに気が付きました。<br />次の停車駅で降車し、逆方向のホームに向かい、再びSant Pau | Dos de Maig駅のホームに立ちましたが、既に連中の姿はなく、サッカーの本場らしい見事なチームプレーの前に、なすすべもなく盗難被害に遭いました。<br />バルセロナを初め海外の大都市の地下鉄では、スリ・置き引きに気をつけろというのは耳タコレベルでよく聞きますが、あくまでも単身、せいぜい二人組程度での犯行と勝手にイメージしていました。<br />まさか、やってくる電車の車内にグルのメンバーが先行して乗車しており、ホームにいるメンバーと連携して犯行に及ぶとは想像にも及びませんでした。スマホのSNS等を利用すれば、何番目の車両の乗車口に罠を仕掛けるというのも、従来までとは違い簡単に実行できるような環境になってきているのだと思いました。<br /><br />[警察における被害届の実態]<br />被害を認識して、すっかり意気消沈した後、タクシー代は家族に支払ってもらってホテルに戻りました。ホテルのカードキーも財布に入っていましたので、フロントに伝えて部屋のカードキーを再発行してもらうとともに、被害届を行う警察の場所も教えてもらいました。ホテルは、観光客の多く行き交うランブラス通りの近くでしたが、ランブラス通り近くの警察は混雑しているので、スペイン広場に面した警察の方がよいだろうとアドバイスを受けました。家族の一人に付き添ってもらいタクシーで警察に向かいました。<br />警察に到着しましたが、既に多くの被害者とその付き添いの人々が窓脇に設置されたベンチの前に座っています。警察の受付に並びましたが、スペイン語で申告できない限りは、待合エリア中央ブースにいる二人の通訳者に、英語で被害状況を申告して、被害届を代筆してもらうようでした。<br />警察に到着したのは、15:45頃、事件発生からおよそ2時間後でしたが、ホテルでは財布に入っていたクレジットカードの停止のための電話連絡でそれなりに時間を要したためです。<br />通訳への申告は、30分程度の待ち時間で済みましたが、実際に現地警察の発行する被害届のコピーはなかなか発行されませんでした。<br />待ち時間の間、被害に遭われた方々が続々とやってきますが、総じて、東洋人や、高齢者、身障者など、いわゆるマイノリティーが集中的に狙われているようでした。<br />前述の通り、被害届はスペイン語で行わなければならず、通訳を介して申告するにしても、英語で被害状況を説明できることが最低条件となります。<br />恐らくは犯人集団は、自らの犯行の発覚がしにくいようにスペイン語を話せない人間をターゲットとしているのではないかと思わざるをえませんでした。<br />窃盗行為だけでも酷いのに、自らの犯行の発覚を回避するために被害届の行いにくいマイノリティーを狙って犯行を重ねている点においても卑怯極まりない連中であると、憤懣やるかたない思いに捉われました。<br />通訳の二人は、並びのブースですので、自分が被害申告している最中でも、隣のブースの被害申告内容が聞こえてきます。隣は中国人の新婚カップルのようで空港に到着後、列車に乗ろうとした段階で被害に遭ったとのことです。私はパスポート自体はホテルのセーフティボックス内に保管していたため被害には遭いませんでしたが、空港での到着直後であれば、貴重品類を一気に盗られることにもなりかねないので、分散保管の重要性を痛感しました。<br />日本に帰国後に保険会社に提出するために、現地警察発行の被害届コピーが提供されるのを結局4時間近く待つことになりました。<br />明らかに私より後に申告したにもかかわらず、1~2時間程度で被害届コピーを受領して帰っていく被害者もいるので、どうなっているのかを通訳者に質問しました。<br />結果として、単純に盗難被害の事実を証するための「被害届」と、犯人が特定され犯罪捜査の端緒となるような「被害届」では取扱いが異なるとのことでした。<br />先述のように、私は犯行を行った5人組の姿を目撃していましたので、後方から近付いて犯行に及んだとされる人物について、身長、年齢、肌の色、服装等について申述していました。単に「気が付いたら財布がなくなっていた」「パスポートがなくなっていた」レベルであれば犯人特定にはつながらないので、「被害届」としてスピーディーに発行可能ですが、犯人目撃情報が含まれていると警察としても私に対する直接尋問を行う必要性が出てくるので、処理に時間を要するとのことでした。<br />結局、20時近くになり、そのまま待っても発行は難しいと言われ、翌日、混雑の少ない午前10時頃にもう一度、訪れるよう言われました。<br />本心としては、保険会社提出目的なのだから、犯人目撃情報を申述することなく、単純な「被害届」として届け出れば時間が無駄になることもなかったと後悔しましたが、マイノリティーを中心に狙う卑怯な犯人グループは即刻に逮捕され、これ以上の被害は食い止めるべきだという社会的正義に奉仕する観点から、犯人目撃情報の申述も社会的には有意義であると考えなおし、翌日午前中に当該警察を訪れ、現地警官による尋問を経て、1時間程度で無事に現地警察発行の被害届コピーを受領することができました。<br /><br />[帰国後の保険請求]<br />今回の旅行にあたって、家族4人分の海外旅行保険に加入していました。毎回同程度の補償額の保険に加入していましたが、今回、実際に保険請求をするにあたって条件面を読み直したところ、「スマホ・携帯電話は適用外」との特約条項があることに被害があってから初めて気づきました。<br />現金、有価証券は最初から適用外。物品の現在価値が補償の適用対象とのこと。<br />今回の私の場合は、スマホと、財布ですので、実質的に中古の財布の価格相当額から3千円の免責部分を控除した残額のみが請求可能とのこと。<br />スリの被害に遭って、心が弱っているところに、このような保険適用条件の厳しさに2度目のパンチを浴びた気分になりました。<br />生命、身体に対する損害は別として、財産的損害については保険適用の余地は少ないのかとすっかり落胆していたところ、当該保険会社の保険金請求書類の一つに、「他の保険会社/カード会社への請求状況」を記載する書面がありましたので、「カード会社への請求も可能なんだ」と気づき調べたところ、こちらはスマホであっても盗難補償の一つに含まれることが判明しましたので、保険請求先をカード会社の方に変更することにしました。<br />昨年末に購入したばかりの端末でしたのでかなりの残債が残っており、それなりの高額品でしたのでスマホ代がカバーされるのは大きなインパクトです。スマホケースも保険適用がありましたので、実質的な損害は、財布の中に残っていた日本円で5千円程度の現金で済み、不幸中の幸いという結果になったかと思います。<br /><br />[終わりに]<br />過去これまでに海外旅行には何度も出かけて、現地の地下鉄も何度も利用していましたが、スリに遭ったことは一度もありませんでしたので、スリの存在はある種の都市伝説ではないかと思っていましたが、自分の見込みが甘かったです。<br />単に運がよかっただけなのかも知れません。今後は注意をして、これからも海外旅行を楽しみたいと思いました。<br />私のレポートが、皆様のお役に立つことがあれば幸いです。<br />

バルセロナ 集団スリの手口と警察における被害届の実情について

14いいね!

2019/03/26 - 2019/04/03

2705位(同エリア7219件中)

2

0

hidemetさん

[はじめに]
先月、スペインに家族旅行で出かけました。旅行全体としては事前の期待を上回る充実したものでしたが、せっかくの楽しい旅行経験も、スリ被害に遭うことによって、かなりのマイナス経験として記憶されることになります。
貴重な旅行時間の一部を、現地の警察での被害届のために費やすことにもなります。
予定していた楽しみなイベントも鑑賞機会を逃がしたり、別途チケット代の支出を余儀なくされることにもなりかねません。
私自身は不幸にも集団スリの被害に遭い、財布とスマートフォンを盗まれてしまいました。
スマホには現地でのサッカー試合のオンラインチケットがダウンロードしてあったため、財産的損害に加えて、同じ試合は二度とないという意味での貴重な観戦経験を得る機会が失われるという点で、心情的に酷く打ちのめされた気分になりました。
貴重な旅行機会において悲しく苦しい思いを抱く人々がこれ以上増えることを防止するために、少しでもお役に立てればと思い、自身の経験を今後の参考のために記載いたします。
今後の皆様のご旅行の参考に少しでもなれば幸いです。

[スリ被害の発生経緯]
バルセロナは、カンプノウスタジアムでの試合は、16:15開始予定でした。
スタジアム自体の見学と応援グッズの購入も考えて、早めの13:30頃に、地下鉄駅に入りました。カンプノウスタジアムの入場口は複数あるのですが、購入したチケット(座席)によって入場口が異なるので、自分が事前にネット予約していたチケットについては、
5番であったため地下鉄のL5線のCollblanc駅で降りるために、同じ地下鉄のL5線のSant Pau | Dos de Maig駅に入場しました。家族旅行でしたので地下鉄チケットは10回分の回数券を利用していました。カードは1枚ですが、同じ1枚を一人入場して、後ろの人に渡して二人目が入場とすると、1枚で複数人が利用できるため私以外の3人が入場した後、4人目として私が入場しました。家族の証言によると、私の入場のスグ後を、後にスリの一味をなるメンバーが入場しようとして閉まるゲートを蹴り上げて無銭入場していたようです。回数券を財布から取り出し、4回目の入場まで手で持っていて、入場後にカバンにしまいましたので、スリ犯人は正確に財布の位置をこの時点で把握していたものと思われます。

地下鉄ホームのベンチで電車の到着を待ちました。車内は特に混雑しているわけでもなく、どの乗車口から乗り込んでもよかったのですが、車内には後にスリ犯人グループの一味と判明する黒ずくめの男性3人組が最初から乗車していました。
もし私一人で乗車するなら空いている乗車口を利用したと思いますが、先行して私以外の3人が同じ乗車口から乗車したため、続いて同じ乗車口から乗車しようとしたところ例の男性3人組がブロックして車内の奥に進もうとすることを妨げます。乗車口で立ち往生していたところ、私の後方から別の男二人組が近づいて「どけ、中に入れないじゃないか」的な言葉をスペイン語で言い合っています。私はその発言者の方に注意を取られ、カバンについては注意を向けていませんでしたが、前方3人、後方2人の5人組に一時的にサンドイッチされる状態になり、その間にカバンのファスナーを開かれ、スマホと財布を盗まれました。
電車のドアが閉まる寸前に先に乗っていた3人組は降車し、車両のドアが閉まる向こうに5人組の姿を見届けましたが、同時にカバンのファスナーが開いていて中にあるはずのスマホと財布が盗まれましたことに気が付きました。
次の停車駅で降車し、逆方向のホームに向かい、再びSant Pau | Dos de Maig駅のホームに立ちましたが、既に連中の姿はなく、サッカーの本場らしい見事なチームプレーの前に、なすすべもなく盗難被害に遭いました。
バルセロナを初め海外の大都市の地下鉄では、スリ・置き引きに気をつけろというのは耳タコレベルでよく聞きますが、あくまでも単身、せいぜい二人組程度での犯行と勝手にイメージしていました。
まさか、やってくる電車の車内にグルのメンバーが先行して乗車しており、ホームにいるメンバーと連携して犯行に及ぶとは想像にも及びませんでした。スマホのSNS等を利用すれば、何番目の車両の乗車口に罠を仕掛けるというのも、従来までとは違い簡単に実行できるような環境になってきているのだと思いました。

[警察における被害届の実態]
被害を認識して、すっかり意気消沈した後、タクシー代は家族に支払ってもらってホテルに戻りました。ホテルのカードキーも財布に入っていましたので、フロントに伝えて部屋のカードキーを再発行してもらうとともに、被害届を行う警察の場所も教えてもらいました。ホテルは、観光客の多く行き交うランブラス通りの近くでしたが、ランブラス通り近くの警察は混雑しているので、スペイン広場に面した警察の方がよいだろうとアドバイスを受けました。家族の一人に付き添ってもらいタクシーで警察に向かいました。
警察に到着しましたが、既に多くの被害者とその付き添いの人々が窓脇に設置されたベンチの前に座っています。警察の受付に並びましたが、スペイン語で申告できない限りは、待合エリア中央ブースにいる二人の通訳者に、英語で被害状況を申告して、被害届を代筆してもらうようでした。
警察に到着したのは、15:45頃、事件発生からおよそ2時間後でしたが、ホテルでは財布に入っていたクレジットカードの停止のための電話連絡でそれなりに時間を要したためです。
通訳への申告は、30分程度の待ち時間で済みましたが、実際に現地警察の発行する被害届のコピーはなかなか発行されませんでした。
待ち時間の間、被害に遭われた方々が続々とやってきますが、総じて、東洋人や、高齢者、身障者など、いわゆるマイノリティーが集中的に狙われているようでした。
前述の通り、被害届はスペイン語で行わなければならず、通訳を介して申告するにしても、英語で被害状況を説明できることが最低条件となります。
恐らくは犯人集団は、自らの犯行の発覚がしにくいようにスペイン語を話せない人間をターゲットとしているのではないかと思わざるをえませんでした。
窃盗行為だけでも酷いのに、自らの犯行の発覚を回避するために被害届の行いにくいマイノリティーを狙って犯行を重ねている点においても卑怯極まりない連中であると、憤懣やるかたない思いに捉われました。
通訳の二人は、並びのブースですので、自分が被害申告している最中でも、隣のブースの被害申告内容が聞こえてきます。隣は中国人の新婚カップルのようで空港に到着後、列車に乗ろうとした段階で被害に遭ったとのことです。私はパスポート自体はホテルのセーフティボックス内に保管していたため被害には遭いませんでしたが、空港での到着直後であれば、貴重品類を一気に盗られることにもなりかねないので、分散保管の重要性を痛感しました。
日本に帰国後に保険会社に提出するために、現地警察発行の被害届コピーが提供されるのを結局4時間近く待つことになりました。
明らかに私より後に申告したにもかかわらず、1~2時間程度で被害届コピーを受領して帰っていく被害者もいるので、どうなっているのかを通訳者に質問しました。
結果として、単純に盗難被害の事実を証するための「被害届」と、犯人が特定され犯罪捜査の端緒となるような「被害届」では取扱いが異なるとのことでした。
先述のように、私は犯行を行った5人組の姿を目撃していましたので、後方から近付いて犯行に及んだとされる人物について、身長、年齢、肌の色、服装等について申述していました。単に「気が付いたら財布がなくなっていた」「パスポートがなくなっていた」レベルであれば犯人特定にはつながらないので、「被害届」としてスピーディーに発行可能ですが、犯人目撃情報が含まれていると警察としても私に対する直接尋問を行う必要性が出てくるので、処理に時間を要するとのことでした。
結局、20時近くになり、そのまま待っても発行は難しいと言われ、翌日、混雑の少ない午前10時頃にもう一度、訪れるよう言われました。
本心としては、保険会社提出目的なのだから、犯人目撃情報を申述することなく、単純な「被害届」として届け出れば時間が無駄になることもなかったと後悔しましたが、マイノリティーを中心に狙う卑怯な犯人グループは即刻に逮捕され、これ以上の被害は食い止めるべきだという社会的正義に奉仕する観点から、犯人目撃情報の申述も社会的には有意義であると考えなおし、翌日午前中に当該警察を訪れ、現地警官による尋問を経て、1時間程度で無事に現地警察発行の被害届コピーを受領することができました。

[帰国後の保険請求]
今回の旅行にあたって、家族4人分の海外旅行保険に加入していました。毎回同程度の補償額の保険に加入していましたが、今回、実際に保険請求をするにあたって条件面を読み直したところ、「スマホ・携帯電話は適用外」との特約条項があることに被害があってから初めて気づきました。
現金、有価証券は最初から適用外。物品の現在価値が補償の適用対象とのこと。
今回の私の場合は、スマホと、財布ですので、実質的に中古の財布の価格相当額から3千円の免責部分を控除した残額のみが請求可能とのこと。
スリの被害に遭って、心が弱っているところに、このような保険適用条件の厳しさに2度目のパンチを浴びた気分になりました。
生命、身体に対する損害は別として、財産的損害については保険適用の余地は少ないのかとすっかり落胆していたところ、当該保険会社の保険金請求書類の一つに、「他の保険会社/カード会社への請求状況」を記載する書面がありましたので、「カード会社への請求も可能なんだ」と気づき調べたところ、こちらはスマホであっても盗難補償の一つに含まれることが判明しましたので、保険請求先をカード会社の方に変更することにしました。
昨年末に購入したばかりの端末でしたのでかなりの残債が残っており、それなりの高額品でしたのでスマホ代がカバーされるのは大きなインパクトです。スマホケースも保険適用がありましたので、実質的な損害は、財布の中に残っていた日本円で5千円程度の現金で済み、不幸中の幸いという結果になったかと思います。

[終わりに]
過去これまでに海外旅行には何度も出かけて、現地の地下鉄も何度も利用していましたが、スリに遭ったことは一度もありませんでしたので、スリの存在はある種の都市伝説ではないかと思っていましたが、自分の見込みが甘かったです。
単に運がよかっただけなのかも知れません。今後は注意をして、これからも海外旅行を楽しみたいと思いました。
私のレポートが、皆様のお役に立つことがあれば幸いです。

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
ショッピング
4.5
交通
2.5
同行者
家族旅行
一人あたり費用
20万円 - 25万円
交通手段
鉄道 タクシー 徒歩
航空会社
中国国際航空
旅行の手配内容
個別手配
14いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

この旅行記へのコメント (2)

開く

閉じる

  • ユーユさん 2019/06/13 15:33:12
    初めまして
    hidemetさん

    旅行記、読ませていただきました。
    大変な目に合われましたね。

    私もヨーロッパには何度も行っていますが、怖い目にあった事は幸いなことに1度もありません。
    ただ、署名詐欺?みたいな人にはしつこい位寄ってこられたことはありました。

    hidemetさんが体験されたみたいに、周りを囲まれたら逃げようがありませんね。
    折角の楽しいはずの旅行も、嫌な思い出、そしてスケジュールの変更も余儀なくさせられて、本当に腹立たしい経験ですね。
    ただ、お体に危害を加えられる事が無かっただけでも、良かったと思います。

    秋にバルセロナにも立ち寄る計画をしています。
    hidemetさんの旅行記をみて、なお気を引き締めて行動しなければと思いました。
    有難うございました。

                                    ユーユ

    hidemetさん からの返信 2019/06/13 22:05:45
    RE: 初めまして
    ユーユさん、コメントありがとうございます。

    つい10日ほど前に、バルセロナ警察からEメールが届きました。
    画像確認ということで、事件のあった地下鉄入口の画像で、
    私が入場する場面と、背後に迫る一味の一人(モザイク加工アリ)が写っていました。

    日本ではあちこちに防犯カメラがありますが、犯罪の多いバルセロナには
    何故設置していないのかと疑問に思っていましたが、
    やはり公共交通の入口付近には設置してあるようです。

    事件から2か月近く経過して、ようやく警察側も腰を上げてくれたようです。

    ユーユさんがバルセロナを訪れる秋までには、
    連中の一部でも身柄が拘束されて安全な街に一歩でも
    近づいてくれるよう願っています。

    この度は、ありがとうございます。
    お気をつけて、お出かけください。

hidemetさんのトラベラーページ

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

スペインで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
スペイン最安 393円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

スペインの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP