丸の内にまだまだあります現役昭和レトロモダンビル～新東京ビル（新東京ビルヂング）丸の内レトロビル②

2019/03/23 - 2019/03/23

新東京ビルはレトロビルといっても戦前に建てられたものではなく、高度成

長期に造られた９階建てのオフィスビルです。

三菱地所の賃貸オフィスビルで、１９６３年（昭和３８年）竣工。（２期は
　
１９６５年完成。）

施工は大成建設です。

築５５年以上になりますが、昭和チックだけど、古びた感じはしない

ビルです。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

新東京ビルは三菱一号館の隣、有楽町駅と東京駅のちょうど中間ぐらいに位置する賃貸オフィスビルです。

三菱地所のオフィスで、三菱村の一部をなしています。

エントランス。

入り口を入ると、そこは天井の高い大きなエレベーターホールになっています。

明治生命記念館を見てきたあとだったので、同じ天井を支える柱でも、デザインが

全く違うなーと思いました。

壁面の模様が昭和な感じがします。

柱とエレベーターが並ぶ眺めはなかなか壮観。

一階エントランスを進むと左右にも通路が延びて、一階平面は通路が十文字に通っています。

その通路がまじわるところの上を見上げると、こんな装飾的な天井になっています。

金属製の２階のてすりのデザインもいいですね～。

バルコニーみたいになってます。

このあたりが新東京ビルの中では一番装飾的なところ。

床も昭和らしい。

エントランスを入ると、左右に階段があります。

こちらは右手の階段。上はどうなっているの？

こちらが左手の階段。

このビルはオフィスビルなので、お店や飲食店のあるパブリックなスペース以外は
あまりウロウロはできないんですが、左手にあるこの階段は２階がオープンになっているので、ちょっと上がってみました。

微妙にカーブした階段。

古い建物ではどうしても階段に目がいってしまいます。

現代の高層ビルの時代にはすっかり裏方の存在になってしまった階段も１９６０年

代はまだまだ主張していたんですねー。

シンプルながら曲線が美しい手すり。

２階部分はやはりオフィスみたいでしたが、廊下がどこにも通じていなくて、この

階段はこの部屋に上がるためだけにあるみたいです。

２階からエントランスホールを見下ろしたところ。

地下へと向かうカーブした階段。

壁面の赤いパネルはたぶん、最近貼ったものだと思われます。

階段を地下から見たところ。

地下街は飲食店街になっています。

今、東京駅前はどんどんビルが建て替わっていますので、このビルもいつ建て替わるかわかりません。
丸ビルのように新しいビルを建てる時に旧ビルのデザインを取り入れている場合もありますが、新東京ビルのような昭和レトロモダンのビルはエントランスなどの内装がユニークなので、それが生かされたらいいですが、最新のスマートなビルには
フィットしにくいかなあ。