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2019年3月16日ダイヤ改正で、乗降人員が極端に少ないため廃止される道東の根室本線「直別駅(ちょくべつえき)」と「尺別駅(しゃくべつえき)」を訪れます。<br />この直別・尺別駅は釧路市音別町にあり、釧路駅のある釧路市との間に白糠町があるため、釧路市の飛び地になっています。<br /><br />直別駅は明治40年(1907)釧路・十勝の境(釧路側)に開業。<br />駅の利用者は音別側「釧路直別」・浦幌側「浦幌直別」の開拓農家、また北海道電力直別変電所や国鉄に勤務する職員と家族などで、駅前に商店や郵便局などがありました。<br />平成15年(2003)十勝沖地震により駅舎が倒壊し、駅構内通過中の特急まりもが脱線した歴史があります。<br />ホームに架かる跨線橋は、どこからか橋梁の主桁を移設してきた年代物です。<br /><br />尺別駅は大正9年(1920)に雄別炭礦尺別炭山からの石炭輸送貨物駅として開業し、その後旅客扱いも開始。<br />昭和20年(1945)尺別炭礦休山となり、昭和45年(1970)雄別炭礦尺別鉄道が廃止。炭鉱輸送と炭鉱関係者で賑わったところです。<br />原野に中にポツンと残る廃屋は、かつての栄華を象徴しているかのようです。<br /><br />また、白糠駅と音別駅の間にある峠越えの古瀬駅は、まわりに人家がなく秘境駅ランキング第8位(2018年度版)。<br />列車を待つ間、待合室がないため冬の寒さが身にしみます。<br />列車の交換設備を有しており、鉄道にとって重要な施設です。<br /><br />今日は釧路駅から出発し、白糠・古瀬・音別・尺別・直別の5駅を数少ない列車の時刻に合わせ行ったり来たりし、1日かけて訪れます。<br /><br />なお、旅行記は下記資料を参考にしました。<br />・JR北海道車内誌の路線図<br />・北海道ファンマガジン「海とわかれたりつながったり。美しい響きをもつ「パシクル沼」の秘密」<br />・釧路市立博物館「ミニ企画展 尺別駅と直別駅」」<br />・磯部祥行氏、轍のあった道「直別駅のハーコート製跨線橋」<br />・技術情報館SEKIGIN「鋼橋の製作と構造」<br />・土木史研究第12号、1992年6月「わが国におけるドイツ製鉄道橋梁-歴史と現状-<br />・電気学会誌123巻4号、藤原法之著、2003年「海底地震観測システム」<br />・釧路信用金庫「釧路湿原の妖精たち」<br />

根室本線の廃止になる直別・尺別駅2019-3 ~栄華を極めた開拓農家と炭鉱~(北海道)

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2019/03/06 - 2019/03/06

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かっちん

かっちんさん

2019年3月16日ダイヤ改正で、乗降人員が極端に少ないため廃止される道東の根室本線「直別駅(ちょくべつえき)」と「尺別駅(しゃくべつえき)」を訪れます。
この直別・尺別駅は釧路市音別町にあり、釧路駅のある釧路市との間に白糠町があるため、釧路市の飛び地になっています。

直別駅は明治40年(1907)釧路・十勝の境(釧路側)に開業。
駅の利用者は音別側「釧路直別」・浦幌側「浦幌直別」の開拓農家、また北海道電力直別変電所や国鉄に勤務する職員と家族などで、駅前に商店や郵便局などがありました。
平成15年(2003)十勝沖地震により駅舎が倒壊し、駅構内通過中の特急まりもが脱線した歴史があります。
ホームに架かる跨線橋は、どこからか橋梁の主桁を移設してきた年代物です。

尺別駅は大正9年(1920)に雄別炭礦尺別炭山からの石炭輸送貨物駅として開業し、その後旅客扱いも開始。
昭和20年(1945)尺別炭礦休山となり、昭和45年(1970)雄別炭礦尺別鉄道が廃止。炭鉱輸送と炭鉱関係者で賑わったところです。
原野に中にポツンと残る廃屋は、かつての栄華を象徴しているかのようです。

また、白糠駅と音別駅の間にある峠越えの古瀬駅は、まわりに人家がなく秘境駅ランキング第8位(2018年度版)。
列車を待つ間、待合室がないため冬の寒さが身にしみます。
列車の交換設備を有しており、鉄道にとって重要な施設です。

今日は釧路駅から出発し、白糠・古瀬・音別・尺別・直別の5駅を数少ない列車の時刻に合わせ行ったり来たりし、1日かけて訪れます。

なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・JR北海道車内誌の路線図
・北海道ファンマガジン「海とわかれたりつながったり。美しい響きをもつ「パシクル沼」の秘密」
・釧路市立博物館「ミニ企画展 尺別駅と直別駅」」
・磯部祥行氏、轍のあった道「直別駅のハーコート製跨線橋」
・技術情報館SEKIGIN「鋼橋の製作と構造」
・土木史研究第12号、1992年6月「わが国におけるドイツ製鉄道橋梁-歴史と現状-
・電気学会誌123巻4号、藤原法之著、2003年「海底地震観測システム」
・釧路信用金庫「釧路湿原の妖精たち」

旅行の満足度
5.0
観光
4.5
グルメ
5.0
交通
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 根室本線の路線図<br /><br />釧路駅と帯広駅の間に、白糠・古瀬・音別・尺別・直別の5駅があります。<br />

    根室本線の路線図

    釧路駅と帯広駅の間に、白糠・古瀬・音別・尺別・直別の5駅があります。

  • 釧路駅前を走るSL<br /><br />園児が喜ぶ幼稚園バスでした。<br />

    釧路駅前を走るSL

    園児が喜ぶ幼稚園バスでした。

  • 帯広行き列車(釧路駅)<br /><br />10:11発の直別へ向かう1両編成に乗ります。<br /><br />普通列車は太平洋沿いに西へ進みます。<br />

    帯広行き列車(釧路駅)

    10:11発の直別へ向かう1両編成に乗ります。

    普通列車は太平洋沿いに西へ進みます。

  • 白糠漁港(車窓)<br /><br />釧路市の隣にある白糠町です。<br />

    白糠漁港(車窓)

    釧路市の隣にある白糠町です。

  • 峠の駅を通過(車窓)<br /><br />白糠を過ぎると海から少し離れて峠を登り、古瀬駅を通ります。<br />この駅は停車せずに通過。<br /><br />秘境駅と言われている駅なので、午後に停車する列車で訪れることにします。<br />

    峠の駅を通過(車窓)

    白糠を過ぎると海から少し離れて峠を登り、古瀬駅を通ります。
    この駅は停車せずに通過。

    秘境駅と言われている駅なので、午後に停車する列車で訪れることにします。

  • 冬の湿原「パシクル沼」(車窓)<br /><br />峠を下ると一面湿原の「パシクル沼(馬主来沼)」が現れます。<br /><br />パシクル川が太平洋に流れ出す河口に広がるパシクル沼は海跡湖。<br />通常は幅約20mの盛り上がった浜で海と沼とが隔てられていますが、雪解けを迎える春の時期など、沼が満水になると、浜でせき止めておけず、水が海に流れ出します。<br /><br />ここから釧路市の飛び地「釧路市音別町」に入ります。<br />

    冬の湿原「パシクル沼」(車窓)

    峠を下ると一面湿原の「パシクル沼(馬主来沼)」が現れます。

    パシクル川が太平洋に流れ出す河口に広がるパシクル沼は海跡湖。
    通常は幅約20mの盛り上がった浜で海と沼とが隔てられていますが、雪解けを迎える春の時期など、沼が満水になると、浜でせき止めておけず、水が海に流れ出します。

    ここから釧路市の飛び地「釧路市音別町」に入ります。

  • 流木の上がる海辺(車窓)<br /><br />パシクル沼を通り過ぎると、太平洋の波が打ち寄せる海岸沿いを走ります。<br /><br />天気が良ければ絶景の見晴らしです。<br /><br />ここは音別海岸です。<br />

    流木の上がる海辺(車窓)

    パシクル沼を通り過ぎると、太平洋の波が打ち寄せる海岸沿いを走ります。

    天気が良ければ絶景の見晴らしです。

    ここは音別海岸です。

  • 音別川(車窓)<br /><br />半分凍結している音別川を渡ります。<br />

    音別川(車窓)

    半分凍結している音別川を渡ります。

  • ヤチボウズの原野(車窓)<br /><br />直別駅手前に広がる「キナシベツ湿原」。<br /><br />雪の積もる湿原からヤチボウズが顔を出しています。<br />

    ヤチボウズの原野(車窓)

    直別駅手前に広がる「キナシベツ湿原」。

    雪の積もる湿原からヤチボウズが顔を出しています。

  • 直別駅に到着(車窓)<br /><br />明治40年(1907)釧路・十勝の境(釧路側)に直別駅が開業します。<br />大正15年(1926)の主要発送貨物は木材、大根、甜菜。<br /><br />駅の利用者は音別側「釧路直別」・浦幌側「浦幌直別」の開拓農家、また北海道電力直別変電所や国鉄に勤務する職員と家族などで、駅前に商店や郵便局などがありました。<br /><br />中学校はなく、音別駅まで「汽車通学」をしていました。<br />

    直別駅に到着(車窓)

    明治40年(1907)釧路・十勝の境(釧路側)に直別駅が開業します。
    大正15年(1926)の主要発送貨物は木材、大根、甜菜。

    駅の利用者は音別側「釧路直別」・浦幌側「浦幌直別」の開拓農家、また北海道電力直別変電所や国鉄に勤務する職員と家族などで、駅前に商店や郵便局などがありました。

    中学校はなく、音別駅まで「汽車通学」をしていました。

  • 列車のお見送り(直別駅)<br />

    列車のお見送り(直別駅)

  • 頑丈すぎる跨線橋(直別駅)<br /><br />主桁は橋梁によく使われるプレートガーダー橋(鈑桁橋、ばんげたきょう)。<br /><br />磯部祥行氏の「轍のあった道」では、Einshalt氏とのやりとりで、近くの上厚内駅跨線橋と同じドイツのハーコート製ではないかと書かれています。<br /><br />昭和46年(1971)にCTC化され無人駅となり、この頃に跨線橋が設置されたようです。<br /><br />

    イチオシ

    頑丈すぎる跨線橋(直別駅)

    主桁は橋梁によく使われるプレートガーダー橋(鈑桁橋、ばんげたきょう)。

    磯部祥行氏の「轍のあった道」では、Einshalt氏とのやりとりで、近くの上厚内駅跨線橋と同じドイツのハーコート製ではないかと書かれています。

    昭和46年(1971)にCTC化され無人駅となり、この頃に跨線橋が設置されたようです。

  • リベットで接合している跨線橋(直別駅)<br /><br />一般的な跨線橋とは異なり、橋梁の部材をどこからか転用してきたものです。<br />

    リベットで接合している跨線橋(直別駅)

    一般的な跨線橋とは異なり、橋梁の部材をどこからか転用してきたものです。

  • 似たような橋「旧足尾線の第二松木川橋梁」<br /><br />2018年5月26日に「わたらせ渓谷鉄道の廃線跡ツアー」に参加した時の写真です。<br />

    似たような橋「旧足尾線の第二松木川橋梁」

    2018年5月26日に「わたらせ渓谷鉄道の廃線跡ツアー」に参加した時の写真です。

  • ログハウス風の駅舎(直別駅)<br /><br />平成15年(2003)の十勝沖地震では、駅通過中だった特急まりも号が脱線、駅舎も被災し、現在のログハウス風駅舎に建て替えられました。<br />

    ログハウス風の駅舎(直別駅)

    平成15年(2003)の十勝沖地震では、駅通過中だった特急まりも号が脱線、駅舎も被災し、現在のログハウス風駅舎に建て替えられました。

  • 人家の少なくなった直別駅前<br />

    人家の少なくなった直別駅前

  • キナシベツ木道<br /><br />駅前広場から根室本線沿い(釧路方面)に「湿原のさんぽ道」があります。<br /><br />見晴らしの丘までは徒歩10分なので行ってみます。<br />

    キナシベツ木道

    駅前広場から根室本線沿い(釧路方面)に「湿原のさんぽ道」があります。

    見晴らしの丘までは徒歩10分なので行ってみます。

  • 木道の入口(キナシベツ)<br />

    木道の入口(キナシベツ)

  • 朽ちている木道(キナシベツ)<br /><br />途中から木道が老朽化していますが、注意して進みます。<br />

    朽ちている木道(キナシベツ)

    途中から木道が老朽化していますが、注意して進みます。

  • 「見晴らしの丘」に到着(キナシベツ)<br /><br />丘から見渡せるキナシベツ自然保護地区は、原生林、二次林、湿原、海岸などから成り立っています。<br />

    「見晴らしの丘」に到着(キナシベツ)

    丘から見渡せるキナシベツ自然保護地区は、原生林、二次林、湿原、海岸などから成り立っています。

  • 「見晴らしの丘」の眺望(キナシベツ)<br /><br />線路を挟み、湿原とハンノキが広がります。<br /><br />

    「見晴らしの丘」の眺望(キナシベツ)

    線路を挟み、湿原とハンノキが広がります。

  • 釧路行き列車(直別駅)<br /><br />駅に戻り、釧路行き列車に乗り、白糠へ向かいます。<br /><br />

    釧路行き列車(直別駅)

    駅に戻り、釧路行き列車に乗り、白糠へ向かいます。

  • 冬空の音別海岸(車窓)<br /><br />釧路方面へ戻るので、行きと同じ風景が現れます。<br /><br />

    冬空の音別海岸(車窓)

    釧路方面へ戻るので、行きと同じ風景が現れます。

  • 海底地震観測システムの敷設地点(車窓)<br /><br />珍しいものを発見!<br /><br />これは釧路・十勝沖海底地震総合観測システムで、海底地震計3台、津波(水圧)計2台、各種の海底観測用センサを搭載した先端観測装置1台などを約240km長の光海底ケーブルに接続されています。<br /><br />観測データはリアルタイムで陸上局端局装置へ伝送しています。<br />

    海底地震観測システムの敷設地点(車窓)

    珍しいものを発見!

    これは釧路・十勝沖海底地震総合観測システムで、海底地震計3台、津波(水圧)計2台、各種の海底観測用センサを搭載した先端観測装置1台などを約240km長の光海底ケーブルに接続されています。

    観測データはリアルタイムで陸上局端局装置へ伝送しています。

  • パシクル沼周辺(車窓)<br />

    イチオシ

    パシクル沼周辺(車窓)

  • 白糠駅に到着<br /><br />しそ焼酎の「鍛高譚(たんたかたん)」を生産している白糠町です。<br /><br />次の列車まで2時間ほどあるので、町中で昼食をとります。<br />

    白糠駅に到着

    しそ焼酎の「鍛高譚(たんたかたん)」を生産している白糠町です。

    次の列車まで2時間ほどあるので、町中で昼食をとります。

  • 蕎麦処「東屋」(白糠)<br /><br />豪華な天丼セット(1100円)を注文。<br /><br />大きな海老と2種類の野菜のてんぷらに甘めのタレがかかり、クロレラを練り込んだ緑色の蕎麦などを美味しくいただきました。<br />

    蕎麦処「東屋」(白糠)

    豪華な天丼セット(1100円)を注文。

    大きな海老と2種類の野菜のてんぷらに甘めのタレがかかり、クロレラを練り込んだ緑色の蕎麦などを美味しくいただきました。

  • 厳島神社とスーパーおおぞら(白糠)<br /><br />踏切のある参道です。<br />

    厳島神社とスーパーおおぞら(白糠)

    踏切のある参道です。

  • 次は音別駅<br /><br />白糠14:25発の帯広行き列車に乗り、2つ目の音別駅で降ります。<br />

    次は音別駅

    白糠14:25発の帯広行き列車に乗り、2つ目の音別駅で降ります。

  • コンテナ貨物の取り扱い駅(音別駅)<br /><br />近くに大塚製薬釧路工場があり、商品の輸送にコンテナ貨物が使われています。<br /><br />しかし、3月16日ダイヤ改正を最後にコンテナ輸送をやめるので、この風景は見納めです。<br />

    コンテナ貨物の取り扱い駅(音別駅)

    近くに大塚製薬釧路工場があり、商品の輸送にコンテナ貨物が使われています。

    しかし、3月16日ダイヤ改正を最後にコンテナ輸送をやめるので、この風景は見納めです。

  • 有人の駅舎(音別駅)<br /><br />明治36年(1903)に開業した音別駅。<br />

    有人の駅舎(音別駅)

    明治36年(1903)に開業した音別駅。

  • 用途の違う雪かき道具(音別駅)<br />

    用途の違う雪かき道具(音別駅)

  • 貨物列車の停車(音別駅)<br /><br />

    貨物列車の停車(音別駅)

  • 大塚製薬工場(車窓)<br /><br />音別駅から釧路行きに乗り、秘境駅の古瀬へ向かいます。<br /><br />音別駅の近くに大塚製薬の工場があります。<br />

    大塚製薬工場(車窓)

    音別駅から釧路行きに乗り、秘境駅の古瀬へ向かいます。

    音別駅の近くに大塚製薬の工場があります。

  • 灰色の海(音別海岸の車窓)<br /><br />日本海の海に見えますが太平洋です。<br />

    灰色の海(音別海岸の車窓)

    日本海の海に見えますが太平洋です。

  • まもなく古瀬駅<br /><br />列車は峠を登ると右側の線路に入り、2番線ホームに停車します。<br />

    まもなく古瀬駅

    列車は峠を登ると右側の線路に入り、2番線ホームに停車します。

  • 2番線の駅名標(古瀬駅)<br />

    2番線の駅名標(古瀬駅)

  • 乗ってきた列車のお見送り(古瀬駅)<br /><br />2番線停車時は反対列車との交換を目的としていますが、なぜかこの時間帯(15:05)は列車交換がありません。<br /><br />

    乗ってきた列車のお見送り(古瀬駅)

    2番線停車時は反対列車との交換を目的としていますが、なぜかこの時間帯(15:05)は列車交換がありません。

  • 板張りの2番線ホーム(古瀬駅)<br /><br />右側線路のはるか遠くに1番線ホームが見えます。<br /><br />ホームが千鳥配置になっています。<br />

    板張りの2番線ホーム(古瀬駅)

    右側線路のはるか遠くに1番線ホームが見えます。

    ホームが千鳥配置になっています。

  • 時刻表(古瀬駅)<br /><br />釧路行きは、朝方に2本、午後に2本。<br />帯広方面行きは、なんと午後だけに3本、14:32が始発です。<br /><br />停車するホームは1線スルーの1番線が4本、列車交換のための2番線が3本です。<br />2番線停車の6:50と18:14の普通列車は、時刻表を調べると特急と交換しています。<br />

    時刻表(古瀬駅)

    釧路行きは、朝方に2本、午後に2本。
    帯広方面行きは、なんと午後だけに3本、14:32が始発です。

    停車するホームは1線スルーの1番線が4本、列車交換のための2番線が3本です。
    2番線停車の6:50と18:14の普通列車は、時刻表を調べると特急と交換しています。

  • 構内踏切(古瀬駅)<br /><br />2番線から駅の外に出るには、この構内踏切を通ります。<br /><br />

    構内踏切(古瀬駅)

    2番線から駅の外に出るには、この構内踏切を通ります。

  • 少し離れている1番線ホーム(古瀬駅)<br /><br />1番線ホームへは、構内踏切を出てからこの脇道を通ります。<br />

    少し離れている1番線ホーム(古瀬駅)

    1番線ホームへは、構内踏切を出てからこの脇道を通ります。

  • 斜めの階段(古瀬駅)<br /><br />板張りの1番線ホームに上がる階段です。<br /><br />階段の地上部分が線路から遠ざかるよう、斜めにつくられています。<br />

    斜めの階段(古瀬駅)

    板張りの1番線ホームに上がる階段です。

    階段の地上部分が線路から遠ざかるよう、斜めにつくられています。

  • 千鳥配置のホーム(古瀬駅)<br /><br />まわりに人家がなく、秘境駅ランキング2018年度版では第8位。<br /><br />次の列車までの待ち時間は1時間5分。<br /><br />待合室がないため、夕暮れ前の寒さにじっと耐えています。<br /><br />

    イチオシ

    千鳥配置のホーム(古瀬駅)

    まわりに人家がなく、秘境駅ランキング2018年度版では第8位。

    次の列車までの待ち時間は1時間5分。

    待合室がないため、夕暮れ前の寒さにじっと耐えています。

  • 帯広方面行きの列車(古瀬駅)<br /><br />この列車で最後の目的地「尺別駅」へ向かいます。<br />

    帯広方面行きの列車(古瀬駅)

    この列車で最後の目的地「尺別駅」へ向かいます。

  • 音別海岸(車窓)<br /><br />今日、ここを通るのは5回目。<br /><br />

    音別海岸(車窓)

    今日、ここを通るのは5回目。

  • 尺別駅に到着<br /><br />時刻は16:26。<br /><br />ダイヤ改正で3月16日に廃止される尺別駅です。<br />

    尺別駅に到着

    時刻は16:26。

    ダイヤ改正で3月16日に廃止される尺別駅です。

  • 尺別駅を出発する列車<br />

    尺別駅を出発する列車

  • 原野に佇む廃屋と尺別駅<br /><br />原野に中にポツンと残る廃屋は、かつての栄華を象徴しているかのようです。

    イチオシ

    原野に佇む廃屋と尺別駅

    原野に中にポツンと残る廃屋は、かつての栄華を象徴しているかのようです。

  • 駅名標(尺別駅)<br /><br />尺別駅は大正9年(1920)、貨物停車場として、尺別炭鉱のために設置されました。<br />炭鉱と駅は運炭軌道(軽便鉄道)が結び、昭和5年(1930)から旅客も取り扱う駅となりました。<br /><br />昭和45年(1970)に尺別炭鉱が閉山となり、転居する人たちが増え、昭和46年(1971)にCTC(列車集中制御装置)が導入され、駅が無人化されました。<br /><br />利用客は年々減少し、現在「1日1人以下」となっています。<br />

    駅名標(尺別駅)

    尺別駅は大正9年(1920)、貨物停車場として、尺別炭鉱のために設置されました。
    炭鉱と駅は運炭軌道(軽便鉄道)が結び、昭和5年(1930)から旅客も取り扱う駅となりました。

    昭和45年(1970)に尺別炭鉱が閉山となり、転居する人たちが増え、昭和46年(1971)にCTC(列車集中制御装置)が導入され、駅が無人化されました。

    利用客は年々減少し、現在「1日1人以下」となっています。

  • 雄別炭礦尺別鉄道の写真展示(尺別駅)<br /><br />待合室に展示されています。<br />

    雄別炭礦尺別鉄道の写真展示(尺別駅)

    待合室に展示されています。

  • 駅舎(尺別駅)<br /><br />昭和27年(1952)に十勝沖地震で駅舎が倒壊、翌年、現在の駅舎が完成しました。<br />

    駅舎(尺別駅)

    昭和27年(1952)に十勝沖地震で駅舎が倒壊、翌年、現在の駅舎が完成しました。

  • 駅前の家屋(尺別)<br /><br />炭鉱閉鎖までは、駅前に商店や食堂、旅館もあり尺別鉄道への乗換客で賑わいました。<br /><br />さらに国鉄・炭鉱の従業員、その家族たちの暮らしがありました。<br />

    駅前の家屋(尺別)

    炭鉱閉鎖までは、駅前に商店や食堂、旅館もあり尺別鉄道への乗換客で賑わいました。

    さらに国鉄・炭鉱の従業員、その家族たちの暮らしがありました。

  • 倒壊しかかっている家屋(尺別)<br />

    倒壊しかかっている家屋(尺別)

  • ハナミズキのロケ地(尺別)<br /><br />平成22年(2010)公開の映画「ハナミズキ」に登場する主人公の一人、平沢紗枝(演、新垣結衣)の実家として撮影に使用されました。<br />

    ハナミズキのロケ地(尺別)

    平成22年(2010)公開の映画「ハナミズキ」に登場する主人公の一人、平沢紗枝(演、新垣結衣)の実家として撮影に使用されました。

  • 原野の中に無造作に生える木(尺別)<br />

    原野の中に無造作に生える木(尺別)

  • 惜別の尺別駅<br /><br />これで駅めぐりを終わり、釧路に戻ります。<br />

    イチオシ

    惜別の尺別駅

    これで駅めぐりを終わり、釧路に戻ります。

  • 可愛い「釧路湿原の妖精たち」(釧路)<br /><br />釧路駅に到着し、今晩の宿「東横イン」へ行く途中で見かけました。<br /><br />釧路信用金庫の公式キャラクターです。<br /><br />釧路湿原に住むエゾフクロウ、タンチョウ、エゾアカゲラ、エゾモモンガ、エゾリスの妖精たちです。<br />

    可愛い「釧路湿原の妖精たち」(釧路)

    釧路駅に到着し、今晩の宿「東横イン」へ行く途中で見かけました。

    釧路信用金庫の公式キャラクターです。

    釧路湿原に住むエゾフクロウ、タンチョウ、エゾアカゲラ、エゾモモンガ、エゾリスの妖精たちです。

  • 釧路の夕食<br /><br />夕食は「やん衆居酒屋釧路食堂」末広店。<br /><br />びっくりお通しは、あわびの煮つけ、またはきゅうりの一本漬け。<br /><br />木箱7点盛り(1946円)を注文。数えてみると7点以上あり、新鮮なお刺身を味わうことができました。<br /><br />昨日と今日で、廃止になる3駅(初田牛、直別、尺別)とお別れできました。<br />

    イチオシ

    釧路の夕食

    夕食は「やん衆居酒屋釧路食堂」末広店。

    びっくりお通しは、あわびの煮つけ、またはきゅうりの一本漬け。

    木箱7点盛り(1946円)を注文。数えてみると7点以上あり、新鮮なお刺身を味わうことができました。

    昨日と今日で、廃止になる3駅(初田牛、直別、尺別)とお別れできました。

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