台北・基隆（台風襲来！） 17初秋

2017/10/21 - 2017/10/24

あえて9月は出かけず台風シーズンを避けたつもりが、なんと10月の訪台日程にドンピシャで台風が日本上陸！ しかも大型！（泣）

エリア 基隆(台湾)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 航空会社: エバー航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

それでもメゲずに台湾へ向かいましょう。「行かぬ後悔より行った後悔！」と自分に言い聞かせながら…。関空2Fの陸橋には紅葉の飾り付け。まだ気温は20度超えで早すぎる気もしましたが。

実はこの時点で台風が南方に接近中で、影響なのか早くも雨模様だったんですね。しかも予報では、このままの日程で帰国する頃にはモロに関西直撃かと。ええー？何それ聞いてないよー（汗）。

しかし今さらキャンセルも出来ません。￥ダメージ大き過ぎですから。そんな今回のフライトは初タイガーエア台湾です。サイト予約時に安かったので出来心で優先搭乗なるOPを選択してポチッとな…。

ゲートまでにKIXカードへ20ポイント加算もしておき、いよいよ搭乗の列に並んだ時「優先搭乗なんですけど」とスタッフに声掛け。「こちらへどうぞ」と長い列を離れて案内され何と一番乗り！

ちょっぴり気分良かったけど、無人の座席写真が心置きなく撮れただけ（苦笑）…このOPって自分には必要なかったな（恥）。

搭乗が済んだら機体は静々と滑走路へ進み、スムーズに大空へ舞い上がりました。Jetstarと同じエアバスA320でシート前後間は狭かったけど。窓際は選ばなかったので手持ち無沙汰に通路席でウトウト…。

やがて桃園国際空港へ降り立ったものの、当地は台風の影響が無く大雨の心配もありませんでした。気温も思ったより低いようです。曇天ながら22－24度ほどでしょうか。

何もない一角に沖止めされた機体にタラップが横付けされました。これって大昔の乗降方法ですよね。ちょっと面白かった（実は初体験）。目の前に停車している大型の専用バスに皆で乗り込みました。

バスが横付けされた1階から施設へ歩いて入り、いつものエリアまで進みました。入国審査は常客証を利用してササッと通過。両替とSIM購入も済ませました。

MRTの直達車(ぢーだーちゃー)に乗れたので最速で台北へ。160元。雨がぱらつく地上へ出たら、まずはザックを背負ったまま車站北側へ歩き出しました。

いわゆる後車站(ほうちゃーぢゃん)エリア。何しろ関空で少し食べただけです。下調べしていた後駅鵝肉店(ほういーうーろぅでぃえん)へ向かいました。

真ん中を歩くと向かい合わせの店舗の軒先テントから雨粒が容赦なく垂れてくる。そんな狭いながらも庶民的な通りに店はありました。客が大勢テーブルや室内で食事しています。人気の店=美味しい店と言うことですね♪

拙い中国語で注文しようとしたけど、相手の言葉が単語すら全く分からない。どうも台湾語のようです。しかも早口なので困ってしまいます。ふと下を見るとテーブルに注文票が。これだ！とサッと記入して手渡します(ホッ)。

席を確保し待つこと数分で鵝肉麺が出てきました。おお、ビジュアルもなかなかだ！ さっそく啜り上げ…てはいけませんね。静かに口へ運びます。

麺もコシが(台湾にしては)ありツユに塩が効いてるし、鵝肉が脂身も含めて噛みしめるごとに幸せが滲み出る。いいわ～コレ♪　90元だったかな。

他にも鵝肉の半身等もあったけど、どうも最低消費額があるし￥も高いようなので、 今回は麺にしました。それでも充分に満足の美味。ごちそうさま！

さて台北車站の南側へ向かいましょう。市民大道高架道路をくぐった所には立派な(立派過ぎる?)MRT空港線の台北車站の建物が。

ちなみに写真で見えない右側にも同じように大きな建物がありました。もちろん地上ではなく、はるか地下に線路はあります。横目に見ながら新光三越ビルの近くを回り込みました。

いったんホテルへチェックインして荷物を降ろします。身軽になったところで目指したのが、台湾各地に多数見かけるチェーン店の八方雲集(ばーふぁんゆぅんじー)です。

色々なブログで結構オススメとか迷ったらココ！等と書かれていて楽しみ。この後も食べ歩くつもりなので少なめにしておこう。

注文したのは看板メニューの鍋貼(ぐおてぃえ=焼き餃子)3コ15元と玉米湯(ゆうみぃたん=コーンスープ) 30元です。すぐ横で餃子を包んでいるのをチラ見しつつ鍋貼を食します。

客席の隅で黙々と作業していて、冷凍でないんだなーと却って信頼感を覚えました。この棒餃子はニンニク入ってないけど餡も皮も美味しい。しかも1個(5元！)から注文できるって...(驚)。

コーンスープも、トロミのある卵スープって印象で普通に旨い(量は多いけど)。確かに迷った時の八方雲集！ですね～。自分も気に入りました♪

泊まったのは西門享楽文旅 開封館 HEDO HOTELです。他にもホテルが並ぶエリアにありましたが、台北車站の南側エリアを歩くために予約しています（写真は翌夜のもの）。

でも浴槽は石張りだし、なかなか高級感はありました。

トイレがシャワーの影響を受けにくい造りなのは良かったです。

ベッドはダブルでしたが、周囲のスペースが少なめ。スーツケースを広げるには苦労しそうでしたね。

店を出たら先ほど横を通過したMRT台北車站の建物まで戻って中へ入りました。節電のためか薄暗い地下へ降りていくのですが途中で面白い展示がありました。なんと床面にガラス張りしてあり、その中に清代の遺構が！

向こうを見ると同じガラス面が何箇所も続いていました。すべて見てみましたが、一度は発掘してキレイに並べ直したようで自然な感じでは無かった…。

それでもMRT構内で床面に遺物を展示って…面白い発想ですねー。

曲面ガラスで反射がキツイため撮影しにくかったんですが、説明が読めれば由来がよく分かるようでした(たぶん)。さらに地下へ降ります。MRT紫線(空港線)に一駅だけ乗り、北門站で緑線に乗り換えて終点の松山站まで一気に。

終点で全員が降ります。人の流れのままに出口5から地上へ出ると、目の前にあるのが松山慈祐宮(そんしゃん つーようごん)でした。

大きな構えのお廟が夜目にも鮮やかに輝いていました。このへんが台湾らしいと言うか…。365日ずっと派手にライトアップしまくりなのかな？　他所様の電気代を心配してしまう自分は根っからの貧乏性です…。

そのまま左へ視線を動かすと饒河街観光夜市(らおふーじえ ぐゎんぐゎんいえしー)でした。暗くなったばかりで既にこの人出とは！(驚)。でも門構えがキラキラ賑やかなおかげで妙にワクワクしちゃいます♪

人混みと共にじりじり前へ進みますが、気温が22-3度ほどと自分には半袖で快適な時候となり、この点でも楽しさが倍増です？ いやー、何を食べようか目移りしちゃいますね。

短めな一本道だったので往復して品定めした結果、肉捲きが目に止まりました。トルコ系と思しき兄さんが熱心に焼いたり巻いたりしています。ラムとビーフが選べるのでラムを注文。

値段はど忘れしたけど70元くらい？　味もラム臭くなくタップリの肉とケチャップが相性良くてウマい。その後も冷やかして歩いていたのですが、あまりの人混みに疲れてしまい離脱。次を目指すことにします(え？これだけで終了？)。

でもまあ饒河夜市はMRT車站が近いので便利ですね。構内には電光掲示板で日本の映画が紹介されてました。東野圭吾の原作とあります。東つながりで思い出したけど、台湾などを舞台にした東山彰良の「流」は面白かったな...。

今度は緑線を南京復興站で降りてエスカレータで延々と上へ。地上も越えて昇り続け、茶線の南京復興站から乗車。一駅先の忠孝復興站で降ります。地上へ降りたらSOGOを横目に歩いて芋香圓に到着です。

言葉は通じないけど西米露40元を注文します。さすがに氷は要らないので常温で。通じなかったせいで肝心の芋頭が入ってない…。

あわてて身振り手振りで追加してもらうハプニングも（＋5元）。芋を一掬いして口へ運びました。そして芋源郷を彷徨う自分...すっかり芋頭中毒です(苦笑)。

癒やしの芋時...もとい一時を満喫したら再びMRTへ。ホテルは近いので慌てる必要はありません。台北車站まで戻ったらB1フロアまで上がり、おなじみの捷運ショップへ立ち寄りました。

あれこれ冷やかしてから、変わったデザインの悠遊卡はないかとカタコト英語で小姐に訊ねてみます。すると引き出しから見たこと無いヤツが出てきました。

右は限定数の観光向けらしいのですが、左が蔡英文総統の就任記念の悠遊卡！ 清から日本統治へ移る時期に、独立派が「台湾民主国」の成立を宣言して制定した藍地黄虎旗(國寶)から採ったデザインが意味深。

ちょっと珍しいので両方ともGETしました。記念とは謳っているけど高価ではなく、どちらも普通の悠遊卡と同じ100元で した。

ちょっと得した気分でホテルに戻り、台湾啤酒の蜂蜜味とポテチで、初日の無事を祝しました。TVでは以前も見て興味津々だった番組の「一字千金」をやっていて、内容は分からぬまま酒の肴に楽しみました(楽しめるのか？)。

言ってることは分からなくても、もともと漢字が好きだし漢字バトルという設定もイイんですよねー♪

甲骨文から現在の漢字を当ててみろ的なクイズまで出るんですから、漢字の本家はレベル高過ぎる！

早めに就寝した翌朝はレストランでバイキング形式の朝食です。やはりパン食メニューは少ないので、自然とこういうお粥になりますね。パンは好きですが(これまでの経験で)美味しいのが分かっている。なので心置きなく取り分けます。実際にどれも美味しかった～♪

食事を済ませて身支度をしたら表へ飛び出します。まずは今回のミッションの一つでもあるシェアバイクを試すことに。oBikeアプリを立ち上げると近くに数台ありました。現物を見に行くと少し古いけど問題無さそうなのでOK。

ちなみに一部ではデポジットUS$49が無料になったとの情報を見かけました。しかしアプリを入れて登録したのが夏だったせいでしょうか。自分の場合はAppを再インストールしても日本でも台湾でも、先にUS$49デポジットしないと利用画面まで辿り着けなかった。ともあれこれで準備は完了です。

ロックバーとスポークが干渉してないか確認し、ハンドルポストorリアフェンダに貼ってあるQRコードをアプリでスキャンすれば、ガチャリ！とロックが外れます。

もうこれで乗り出しOKです。んー、やっぱYouBikeより数倍カンタンだなー♪　台湾の電話番号が不要(日本の携帯番号&日本国内で登録OK)なので、旅行者こそ便利さを実感できますね。

しかもYouBikeとは違って街の至る所に自転車がバラ撒かれているのがアプリで確認でき、既にだいぶ前から展開している台北だけあって、極端に言えば「振り向けばoBike...」みたいな状況です（笑）。

自転車のグレードはYouBikeより数段落ちるけどママチャリのレベルはクリア。成人男性には充分です。でも非力な方だと鉄部品が多くて重いのと変速無しなので坂道がキツイかも。

ライトも昔ながらのダイナモをタイヤに押し付ける方式なので踏力が重くなるし。タイヤはノーパンクらしいので安心ですが。

借りてから気づいたんですが、この自転車はダイナモが戻らなくなってて(レバーが壊れてる)昼間なのに常時ダイナモONで走ってました(苦笑)。

この辺のメンテはYouBikeがしっかりしてますね。たくさん自転車を積んだトラックを街でも見かけます。oBikeは誰がメンテ行っているんだろ？？

それはさておき自転車の速度で周囲を眺めながらの街走りは楽しい♪　日本では雨なのに(申し訳ない…)。 おお、こんな所に一風堂が！ さすがに店舗デザインもしっかりしてますねー。

漕ぎ続けて着いたのが雙連市場の横にある世紀豆漿です。時刻が中途半端だったのか空いていました。内用しようとカウンタに置かれたメモを手に取り、メニュー番号を記入してオカーサンに手渡します。スムーズ に豆漿と油條をGETできました。

身振りで相席をお願いして外に面したテーブルでいただきます。今回は甜でなく鹽でもない素の味ですが、変に青臭いこともなく油條を浸しながら幸せな一時を過ごせました♪

その後もブラブラ漕いでましたが、スマホマップを見て思い出しました。前回は営業しておらず入店できなかった冰讃が近いよな…。

さっそく立ち寄ったら営業中！ しかしよく見ると11時から並んでくださいとの掲示 が。この時点で30分ほど先だったので周囲をグルグル回ることにしましょう。

時間を潰して11時ジャストに戻ると排隊は2人だけでした。ただ店の脇にあるテーブルに先ほどから団体さんが座って談笑してるのはもしや？…やはり日本人観光ツアーの方でした。そちらが先にカウンタへ導かれ排隊が続きます。

毎年10月末にはマンゴー提供が終わる=来年夏まで店を閉めるとの情報だったので、マンゴーの品切れを心配していました。でもほぼ全員が注文しているにも関わらず、まだ大丈夫のようです。カウンタ横にはマンゴーの箱が積み上げられてました。

自分もマンゴー雪花冰だけのつもりでしたが、カウンタに「生マンゴージュースとセットで220元のところ特価200元！」と手書きメニューが置かれてるのに気づき、一人で喰えるかな？と思う間もなく即これに変更（笑）。

順番にその場で作られるため待たされましたが、それでも5番目だったおかげか15分ほどでカウンタで受け取れました(支払い時に渡されるWi-Fiの呼出しベルが鳴るのを待つ)。

さっそく口に入れると、生を切っただけの新鮮な完熟マンゴーが舌でとろけます。ジュースを試すと自然な甘酸っぱさ&薄めてないせいか、水っ気が少なくて濃厚です♪　いやホントに美味いなー。

座った席がカウンターの奥だったので、すべて食べきり席を立って初めて店内が満席になのに気づきました。早めに並んで正解だったな。殆どが日本人観光客のようでしたが（笑）。セルフで食器を片付けて店を出ました。

幸せな気分のまま(腹はチャプチャプしてましたが)再び漕ぎ出します。続いては寧夏夜市の通りで昼間から営業している蔡家嘉義火雞肉飯(つぁいじぁ じぁーいー ふおじーろぅふぁん)という火雞肉飯の店で小吃を。

雞肉飯のほうの小を注文して席で待つこと1-2分で出されました。吉野家より早いのでは？と思うほど（笑）。

サクサク掻き込み、タレと肉のハーモニーを楽しみます。コレもまた旨し♪　30元。

タレは多めで拡大写真のように底に溜まるほど。いわゆるツユダクですね。ごちそうさま！

せっかく寧夏路へ来たので豆花荘へも立ち寄りました。なかなかコトバが通じ合えない（笑）小姐とカタコトでやり取りし、何とか芋頭の氷なしを注文できました。

んー、ホクホク甘くて酸味のある芋頭がストレスフルな現実を忘れさせてくれます(どんだけ疲れてるのか)。70元。ごちそうさま！

ところで店に立ち寄るたびにoBikeをロックしては解除していたんですが、ロックしてる間に誰かに乗られるかも...と心配なのが難ですね。リザーブしておけるのも10分以内(たぶん1回だけ)ですし。

火雞肉飯店の前ではOKだったけど、豆花荘を離れようとした時に問題が発生しました。何の気なしに店の前に置いてしまったけど、どうやっても解錠できない！

ふとスマホを見るとoBikeアプリのマップに「20mほど向こうにある」と表示された駐輪エリア。そこへロックされた自転車を持ち上げたまま移動させたところ、一瞬でガチャッと解錠できたのです(恥)。

GPSの精度にも驚いたけど、自然と決められたエリア内へ駐輪するように仕向けているのか。いや、自分がルール守らないからでしょ！(苦笑)。

一回のみ乗り捨てなら…と悪魔のささやきが聞こえてきますが、アプリでネガティブポイントが加点されて借り出しが不利に。他にも放置されたoBikeを通報するとグッドポイント加点とか。色々な施策がなされているみたい。考えたなoBike…。

そろそろ降りることにして駐輪エリアを探してひとっ走り。ロック後にアプリに表示された今回の合計料金は2時間17分ライドしてUS$2.34。初回利用で無料サービス分がUS$3付くため無料範囲でした。

これをNT$換算すると70.747元で1時間当たりに直すと31元ほど…。Webの体験記事に比べて単価が高い気もするけど、手軽さと廉価でoBikeは台湾で定着するかもしれませんね♪

MRT北門站から地下に降りて歩いて台北站へ向かいます。出口5から地上へ出てホテルへ向かいました。天気も回復してきたみたい(日本は雨でしたが)。

ちょっと休息と一寝入りして起き出したのは夕方でした。ちょっと小腹を満たしたくて近くのコンビニへ歩いて歌舞伎揚げとビールを購入。バナナは翌朝に食べよう...。

このままでは足りないけど何処へ行こうか？　しばしTVを見ながら考えていましたが、以前から気になっていた店へ行ってみるか！

それは城中市場の近くの城隍廟とは向かい合わせにある店で...

明星咖啡館(アストリアカフェ)という名前の歴史あるロシア料理店です。1949年から！営業しているらしい。ロシア料理をわざわざ台湾で食べなくてもイイんだけど、由緒ある店というのを見てみたかった...。

1Fはコンフェクショナリーとしてロシア菓子などを販売し、2Fがレストランになってます。

料金表が掲示されてないのは気になるけど上がってみましょう。階段からしてレトロチックですね。ラフな格好しているので気が引けるけど台湾だから没問題(のはず)。

2Fの店内は想像通りにレトロな佇まいでした。これはイイ雰囲気だ。コックコートを着た女性に席を案内され、メニューも持ってきたので開いてみると…オーマイガー！

高くは1200元のコースまである高級店だったのです。 その中で少しでも安価なボルシチを選んで注文した自分。いや、食べたかったんですよ最初から！ボルシチ！(ちょっと無理がある…)。

窓の外に城隍廟がライトアップされているのが見え、こちらの西欧っぽいレトロな内装との対比が非常に面白い。日本では見ることができない光景ですねー。

周囲の席では金持ち風の台湾人？女性二人連れがお喋りしてたり、欧米人観光客カップルが静かに食事していたり。BGMはクラシックではないものの良い雰囲気を醸してて、台湾にいることを忘れそう…。

やがて前菜が運ばれてきました。注文した料理はボルシチ単品で終わりでは無かったようです。赤いソースは酸味があってビーツが入っている気がします。レアっぽい牛肉も旨かった。

続いてはメインのボルシチと黒パンです。小皿にはヨーグルトとバター&ジャム。ボルシチの野菜はゴロンと大きなもの。ビーツや人参や牛肉が入ってます。こちらも酸味があるものの体に染みる美味しさ♪

ラストに珈琲と小さな小さなケーキ…と言うかお菓子のような一皿が出されました。これはお世辞にも美味いとは言えず惜しかった。珈琲はとても香り高くて美味かったんですが。

ともあれ節約生活の自分には浮世離れした時間をしばし過ごせました。ただ支払い時にはメニューで見ていたくせに改めて630元(約2400円)とレジに表示され絶句！ 次回は無いけど良い体験をさせてもらいました…と言うことにしておきます。

ホテルに戻るとTVではWTO姐妹會(じえめいほぇい)という台湾在住？の外国人が集合してアレコレ話す番組をやっていました。

欧米人も日本人もいましたが、まあ皆さん中国語ペラペラで早口なのにビックリ。スゴイな…この語学力。あと司会のおねいさんが美人すぎて再度ビックリ。女優なのかな？　台湾美人は丸顔で目の大きい人が多い気がしてなりません…。

明けて3日目です。実は本来なら帰国の日なんですが、昨晩の台風進路予想で決めました。この時はホントに関西直撃の予報だったので帰国を一日延ばそうと…。

タイガーエアの帰国便をスマホで変更し(変更料金が思ったより高かった！)。さらに新たな宿を予約したのです。着替え類も出発前に「万が一があるかも」と1泊分多めに入れてたし。と言うわけで今夜は基隆へ宿を移動しますっ！

※後記:結局この日、元の帰国便は欠航しなかったのですが、関空に着いても公共交通機関がアチコチで止まっ ていたらしい。夜に帰国するフライトでもあり、家に辿り着くのが大変だったかも...。翌日便に変更したこと で、さらに台湾を楽しめたので結果オーライ?。会社ではイヤミ言われましたけどね(苦笑)。

話が決まったので昼間の城隍廟を見ながら城中美食へ。まるでゲン担ぎのようですが、魯肉飯(小)25元を注文して掻き込みました。今日も旨いな、さあ行くぞー！

この後は歩いて台北車站へ。下調べではバスで移動がシンプルかつ安価とのこと。ホールを撮影して東三門から外へ出ました。

その近くに去年新たに建てられた國光客運のターミナルがあり、1819桃園空港・1813基隆などの便が発着しています。ちょうど基隆行は発車したところで、しばらくベンチで待ちました。次のバスへ悠遊卡で乗車します。上車・下車ともにタッチする乗り方のようです。55元。

乗り込んでみると、車椅子の運び上げ装置と固定スペース付きバスでした。これは珍しい…。その分シートが3席ほど無いですが。早朝ではないものの客も次々乗り込んできました。

しばらくして発車しましたが、基隆行き方向は直行のようでした。一気に高速へ乗って25分ほどで港の真ん前に到着したのは驚きました。そんなに近いのか基隆って…。

海洋廣場というバス停で皆降りました。なんとも見晴らしの良い場所でスグに気に入りました。イイわ～この場所♪

雨に濡れたボードウォークだけに人出は少なかったけれど、天気が良かったら相当に混みそうなのが容易に想像できました…。

決して大きな港ではありませんが、歴史が古いだけに何だか懐かしい印象です。この時は風が強くなかったせいか、不思議と潮の香りは感じません。

かと思えば海に向かって左側にスターバックスがあり、古さと新しさの混在が良い感じです。高雄港とは全く違うけど風情のある港風景だと思いました。

街としては小さいので、リュックを背負ったまま歩き回ってみました。台鐵の基隆車站はキャラ推し？の外観がユニークですね。

この古い建物には少々お高いカフェが入っていましたが、回廊部分も良い雰囲気ですねー。

駅前がバスターミナルになっていて、各社のバスが台湾らしい豪快な運転で（笑）続々と発着していました。奥の小高い斜面には、ハリウッドのそれのようにKEELUNGの文字看板が望め、ちょっとレトロでエキゾチックな港町の香りも…♪

西岸の倉庫では、ちょうど産業博覧会なるものを開催中でした。これは観光対象じゃないっしょとは思ったけど、誰でもOK入場無料らしかったので入ってみました。

あまり写真は撮らなかったけど、港の将来予想図などが示され興味深く見て回れました。中には港周囲の小高い部分へケーブルカーを通すプランもあり、観光にも
力を入れたいのが窺えますね。各ブースには市職員？が張り付いて客に説明している光景が産業博っぽかった。

案内図を見ると結構な規模で開催している様子。さらに基隆名物を紹介するという名目で、奥のほうで屋台を展開してたのは台湾らしい。しきりに試食を勧めるメニューを見ると海産物が多かったです。

ITエリアを巡っていて驚いたのは、なんとテスラModel Xの実車が置かれていたこと。まさか基隆で初見できるとは思わなかった（笑）。量産の小さな乗用車でファルコンウィングのドアって、なかなか販売しようとまでは至らない。さすがテスラ…。

博覧会は見終えたもののホテルのチェックイン時刻にはまだ遠い。そのまま市街へ回って明るいうちの基隆廟口夜市(じーろん みゃおこういえしー)を見ておこうか。少し歩いただけで到着したのは、コンパクトな街ならではですね。

あれ？まだ夕方にもなってないのに妙に人出が多いな。もう営業してるってこと？　「夜市」だから夜だけという印象だったので意外でした。両側を覗き込んでみれば大勢の客が食事しているではありませんか。

この通り(仁三路)は夜市の中心かつ常設営業店が多い区間というわけね。真ん中には当然のようにお廟がありますが、ひとまずザッと見て回るだけにして次へ向かいます。

ここの夜市はクロスする区間も含めてらしいんですが、先ほどが常設ならクロスする通り(愛四路)は屋台が多いようで今はまだ単なる道路でした。

行き過ぎて川沿いに出たところで、立派なビルがそそり立っていました。ちょっと夜市と比べて違和感ありまくりですが。川沿いにはベンチがあったので川風に吹かれて休憩しましょう。

さて常設の通り(仁三路)へ戻りましょう。どのブログにも「いつでも大行列…」と書かれている營養三明治(いー やんさんみんぢー)に来てみると営業中なのに人が並んでない。

あれ？店を間違ったかな？とスマホで検索しても確かにこの店です。じゃあ今なら楽勝ってこと？即購入でしょ！ 考えている間に前に一人並んでしまいましたが、すぐ自分の番に。メニューは揚げパンサンドしか無いため指を1本立てて示せば事足ります♪

作業を見ていると、横の鍋で揚げたばかりのパンを割り甘い台湾マヨネーズをたっぷり入れます。そこへキュウリ・トマ ト・ゆで卵(黒いのは燻製だから？)・ハム(ソーセージ？)を載せたら完成。ものの数十秒もあれば出来上がる手際の良さです。55元。

懐かしい紙袋に入れられたアツアツのパンを撮影。しかし外帯専門店で席が無い。しかたなくシャッターが降りた店の前で立ち食いです（笑）。

カリカリ表面のパンに歯を立てると、甘めの生地がしっとり受け止めます。これに甘い台湾マヨとキュウリやトマトの食感や味が渾然一体となり非常に旨い！ 日本で売っても大人気になりそうなレベル。ホントに美味いです♪ ごちそうさま！

チェックイン時刻となり写真の高く聳えるホテルへ向かいました。華帥海景飯店 Harvor View Hotelという宿です。港を真正面に見られる好立地なことから、かなり昔からあるホテルと思われます。

泊まったのが8階で、そのハーバービューのために何泊もしたかったほど眺望良好でした。またバスが眼下の海洋廣場に停まるのも便利ですね。
http://www.hhotel.com.tw/jp/index.html

博覧会で貰ったパンフを広げたりして一服します。

先ほど歩き回っている途中で、繁盛してるパインケーキ店に遭遇。試しにバラで2つだけ買っておいたのでお茶請けにしませう。お気に入り赤ボトル烏龍茶を片手にサクサク生地のパインケーキを味わいました。

餡は100%パインでない冬瓜餡タイプ。でも生地の食感といい餡の味わいといい上品かつ美味しかった。李鵠餅店(りーふー びんでぃえん)と言う地元で知られた老店とのこと。

部屋はけっして広くないものの、華やかなりし頃？の￥を掛けたことが偲ばれる内装。

水回りも仕切りこそありませんが、昔風ではあるものの意匠に凝った造りが高級感を漂わせて好印象でした。

そして窓からの眺めがこちら。いやあ、ホントに良い眺めだー♪

パノラマでも撮影してみましたが、俯瞰するとコンパクトな港なのが良く分かります。

ドアのカギが宿の時代を感じさせます。このキーだと新築は80-90年代かもしれませんね。

夜になりましたが港は夜景がロマンチックで良いですね。まあ一人旅なんで専ら食い気ですが（笑）。

というわけで廟口夜市へ出動！ よく紹介記事で見るように両側の提灯が全て黄色く輝いてる一枚が撮れず残念でしたが、宵の口というのに混雑していますねー。まずはメイン通りの気になっていた店へ。

?家?邊?(うぅじゃあ でぃんびぇんすお)という店ですが、廟前の両側には同じような店が2つあり、自分はブログでオススメの向かって左側の呉家のほうを選びました。やさしい呼び込みの父さんに招き入れられ、招牌の?邊?を小姐に指差し注文です。60元。

すぐに出されましたが外見からして見たことない品ですね。何と何が入っているんだろ？　食べてみるとエビと肉の揚げツミレが味わい深く、超幅広の厚く短い米麺がモチモチ食感で楽しいし、汁もダシと塩が効いてウマー！

これもまた日本にあったら行列必至な美味しさです。ただ台湾にしては量が少なめで助かります。胃を空けておいて次行ってみよー！

店を出たところで振り返って撮影したものですが、正面がお廟で左が呉家です。それにしても両側から喰い込むように店が広がってます。敷地でお廟と揉めたりしないんでしょうか？(余計なお世話ですね)。

続いては金興蔴?(じんしんまーらお)という店へ。お菓子というかマーラオが売りです。砕いたピーナツをまぶして中が空洞の面白いお菓子です。看板には日本語で「かりんとう」と書いてあり、確かに巨大なかりんとうと言えるかも...。2つお買上げしましたが写真は後ほど。

お次は見た目こそアレなのに食べると美味いと記事にあった、大麺炒花枝羹(だーみぇんちゃー ふぁーぢーぐぅん)で大麺炒をいただきました。

こちらも大人気店でひっきりなしに外帯の客が注文。しかも持ちきれないほど大量に購入してます。こりゃウマイに決まってるなと、地元民に負けぬよう身振り手振りで注文しました。内用のつもりでしたが少ない席が一杯で、少し待って一つ空いたのを目ざとく確保！（笑）。

大量注文の外帯客をさばいた後に一皿が出されました。テーブルにあった赤いピリ辛ダレのようなのを少量かけて一口…ニンニク風味とピリ辛が相まってペペロンチーノのパスタを思わせる味でした。

麺の食感もそこそこあるし、好きなテイストなのでグイグイ食べ進めて完食！ ビジュアルは地味ですが正直ウマイ！ 大量に購入する気持ちが分かりました（笑）。25元。ごちそうさま！

メイン通りにクロスする屋台通りへ移動します。往復して品定めしたら、ブログでは三姉妹水餃大王がオススメとあったけど見当たらず。スマホマップで調べると同じ位置に同じメニューの北平(べいぴん)という店があったので試すことに。

席は屋台の周囲に沢山あるのに全て埋まるほどの人気。しばらく席を立つ客を待っていましたが、店のおねいさんが親切にも席を作ってくれました♪　相席は高中生(高校生)のカップル？でしたが、楽しそうに食事とおしゃべりしてます。よっ、青春してるね!(笑)。

まずは水餃(しゅいじゃお)を10個注文。40元。さすがに待たされましたが、出来たてを供されるまでに酢醤油を用意してスタンバイ。おねいさんが置いてくれた水餃を口へ運びます。おお、餡の風味も皮のモチモチ感も良くてウマー！ ペロリと一気に平らげてしまいました♪

これで気に入った自分は鍋貼も10コ注文します。60元。こちらは外帯でホテルへ持ち帰ろうと言うのです。 熱いうちに戻ろうと、そそくさと夜市を離れます。途中のコンビニが意外と見つからず遠回りしたけど、何とかビールをGETして戻りました。

よっしゃ、部屋で一人宴会じゃー！と結構なボリュームの鍋貼10コをビール片手に味わいました。こちらも旨し！ TVを見ながらの幸せな一時でした。三姉妹水餃大王は次回また探すとして、今回の北平は大満足でした。ごちそうさま！

先ほど買っておいた蔴?はこんな見た目です。かなりデカイんですが中空なので軽いです。まぶしたピーナツも香ばしく、食後にサクサク美味しくいただきつつ滞在最終夜は静かに更けていきました...。

明けて翌朝は帰国日です。ホテルの自分のフロアが割と静かだったので気づかなかったけれど…。

客が少ないのかと思ってレストランへ降りてきて驚きました。決して少なくない席が満席で大声の中国語が飛び交っています。なんじゃこりゃー！ どうやら大陸？の団体客が朝食を取っているようです。しかたなく隅の方で空いた席を確保してバイキングで選びます。

団体がいるからと言って、全て食い尽くされてることもなく充分な量が置かれていたのは好感がもてました。でも種類は少なかったので選択肢は少なかったです。

腹を満たしたら支度を済ませてチェックアウトです。またも鉢合わせの団体客を掻き分けて（笑）外へ出ました。

もう一度、港を見渡せる海洋廣場でパノラマを一枚撮っておきます。また来るぞ基隆！

渋滞もあるので帰りは台鐵がオススメと記事にありましたが、今回はあえて往復ともバスにしてみようと歩道橋を上ります。

道路の向かい側へ降りると各地へのバス停があり台北行は1番乗り場。すでにバスが来ていて、乗り込んだらすぐ発車。途中までは快走だったけど、台北が近づくと高速で渋滞が始まりました...。じわじわ進んで圓山ICでバスは一般路へ降りていきます。

往きとは違って何度もバス停に立ち寄りながらバスターミナルに到着。時計を見たら55分かかってました！ なんと往きとは30分も違います…。

急ぐ場合はダイヤが合えば台鐵で台北へ向かうのが吉ということですね。逆に基隆へ向かうにはバスが手軽です。悠遊卡なら55元ですし。

昼には早いけど台北に居るうちに台鐵便當を食べておきたい。周囲の店の営業が始まってない時間帯でもあったので。

いつものノーマル便當60元を購入。ベンチを見つけて食します。

相変わらずの見た目ですが食べるとウマイんですよねー♪　野菜が見えないけど排骨の下に敷き詰められてました。

食後は甘めなテイストのカフェラテを飲んで一息...。

ここからMRT空港線の台北車站へと歩き出しました。

通路の壁には台鐵便當の電光掲示板が。

大陸への旅行も宣伝されてます。台湾の人は現地で言葉の不便が無いからイイですねー。

雪の山形へいらっしゃい...的な、いかにも日本らしい写真で旅へと誘います。

MRTでトイレに入ったら(食事中の方はゴメンナサイ)、先日に急に総統(と言うより政府)が言い出した「便器に紙を捨てましょう」キャンペーンに則り、注意ステッカーも貼り替えられてました。これ全国に広まると良いですねー。

復路もタイガーエアですが、やはりバスで機体まで移動でした。ゲート名がB1RだったのでRが付くとバスで搭乗口へ移動になるのかな？

定刻から遅れて飛び立ちましたが、すでに台風は北へ去っています。JRなどの交通機関の乱れが収まっているのを期待...。復路は窓際を指定したので写真を撮っていきましょう。

気持ちのよい青空を滑るようにとは行きませんが、時おりガタガタ揺れながらも順調に飛び続けました。

四国の上空からは、深い山間をうねる川が見え...

山裾を埋め尽くすモヤ？も一望できました。自然の美しさに見惚れます。

低い雲が垂れ込める関空へ降り立つ頃には、空も暗くなり始めていました。今回も無事に帰国です。また行くぞー！　　（完）