2018/11/08 - 2018/11/08
245位(同エリア283件中)
とものしんさん
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長野県の市町村で一番小さいながらも魅力的な要素が詰まった町、小布施。これまで何度も訪れてきましたが、今回は自転車で一巡りしてみました。里の紅葉はちょうど盛りを迎え、のどかな田園風景の中を気ままなサイクリングを楽しみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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夜勤明けで小布施に到着。眠気はないが空腹感はあるので、事前リサーチした数少ない朝から営業しているお店で朝食をとることに。入り口が分かりづらかったですが、この奥が駐車場と店舗。
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新潟から移築した古民家を利用したお店、cafe de KOCHI 珈茅です。
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朝7時からの営業ですが先客はおらず。キッチン前で先に注文してから席へ。太い梁が見える高い天井と三面に窓がある小さいながらも開放的な空間。
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車の通りが多い道路から路地を奥に入った閑静な場所で、色付いた庭の木々に囲まれています。
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小布施といえば栗、ということで栗みつトーストセットを注文。分厚いトーストに程よい甘さの栗ペースト、もう1枚食べたくなる美味しさです。コーヒーは隣のマルテ珈琲で焙煎したもの。
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ゆったり朝食をとった後は周辺を少し歩いてみます。秋の行楽シーズンですが、平日の9時過ぎだとまだ観光客の姿もまばら。
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近くの駐車場に車を停め、ここからは自転車で移動。レンタサイクルもありますが、自宅から積んできた折り畳み自転車の出番です。
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行こうと思ってる場所はいくつかありますが、時間はあるのでルートは特に決めずに気ままなサイクリングスタート。まずは町の東側にある雁田山に向かって走ります。果樹園の中に民家が点在する道をのんびりと。
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やってきたのは北斎の天井絵で有名な岩松院。ここに来るのは実に17年ぶり。当時の記憶もおぼろ気ですが、こうして見ると境内も意外と広い。
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本堂の裏には小林一茶が「やせガエル負けるな一茶これにあり」の句を詠んだカエル合戦の池がひっそりと。近くにはこの地で亡くなった戦国武将福島正則の霊廟もあります。本当は天井絵も改めて見てみたかったけど、早くも団体客が押し寄せてきたのであきらめた。以前はまだ観光客も少なかったためか床に寝転んで眺めることもできましたが、今は椅子に座って見るようですね。
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今度は西に向かって果樹園の中くねくねした田舎道を進みます。栗で有名な小布施ですが、この辺りリンゴやブドウの畑がほとんど。後で調べたら作付面積や出荷量は栗よりもリンゴやブドウの方がずっと多いそうな(他にも桃や梨など果樹栽培が盛ん)。リンゴ園の向こうには北信五岳の山並み。
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次第に栗林が目立つようになり、細い道を進んだ先にお目当ての場所がありました。
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市販のガイドブックにも載らない小さな栗菓子のお店松仙堂。看板がなければ普通の農家みたいですが、自家栽培の栗を使った個性豊かな栗菓子が並ぶ知る人ぞ知る名店です。ここにある栗の収穫時期から数か月限定で販売する純栗菓子がおいしくてこれまで何度か来てるんです。
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今回は季節限定商品のひとつ雲井の雁(栗最中)と栗ペーストを購入。もう一つの限定商品が空蝉(栗の茶巾絞り)といい、他にも源氏物語にちなんだ風流なネーミングの栗菓子が並んでいます(自宅に帰ってから撮影)。
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栗林を抜け南下。千曲川の支流松川沿いにある玄照寺に到着。杉並木の参道を進むと立派な三門、その奥に本堂が見えてきます。
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こちらが本堂。町の中心部から外れているためか訪れたときは誰もおらず静かな時間が流れます。毎年4月には境内で「境内アート小布施苗市」というイベントが開催され、大いに賑わうのだとか。休みがあえば来てみようかな。
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楼門様式という禅宗寺院特有の建築様式の三門には細かな彫刻が施されています。
ちなみに先ほど訪れた岩松院とこちら玄照寺はどちらも曹洞宗のお寺。個人的なことですが出身大学が仏教系、それも曹洞宗が開設した学校を前身とするので(これでわかる人もいるはず)勝手ながらご縁を感じます。禅宗ですので座禅の授業も受けましたし。 -
玄照寺を後にして松川沿いを上流へ。天気も良くずっと自転車をこいできたので次第に暑くなり、寺の近くに確か最近できたカフェがあったはずと行ってみるとあいにく休業日。町の中心部目指し紅葉した雑木林の中を進みます。
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松川の土手に上がるとすぐ近くに長野電鉄の鉄橋。時間を調べるともうすぐ列車が通ることが分かり待つことしばし。ススキの広がる川原の上を元地下鉄日比谷線車両の電車がゴトゴトと駆け抜けて行きました。
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鉄橋の反対を向くと正面に小布施の里山、雁田山。川沿いは桜並木になっていて、春の景色もまた良さそう。
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町の中心部に戻ってきました。この辺りが観光施設や栗菓子の店、飲食店の集中する小布施で最も賑やかな場所。平日のこの日も紅葉見物を兼ねてか多くの観光客がいました。ただ、幹線道路沿いで人も車も多く(少ないタイミングを見計らって撮影)歩道も狭いので自転車は走りづらいです。
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見過ごしてしまいそうなほど細い路地。この先に特に何かあるという訳ではないけどつい入って見たくなります。
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昼食にはちょっと早いのでここらで買い物しようと竹風堂の向かいにある自在屋へ。国内外の工芸品や雑貨などを扱うお店でお土産選びにも最適。ちょうど家にお茶やコーヒーの入れ物が欲しかったので茶筒を購入。
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自在屋のシンボル(?)がこのカブト虫のオブジェ。以前は店の正面にありましたが、隣のジェラートショップオープンに伴い店舗の奥へ移動。
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そうこうしているうちに12時を回り、手近なお店はどこも観光客で混雑のよう。中心部から少し離れたところにあるこちらのお店に。
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串揚げの店桂亭。小さなお店でこちらもほぼ満席でしたが、ビジネスマンや地元の方が中心のよう。ランチメニューの串揚げおまかせ盛りとそばのセットをいただきました。
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駐車場の片隅に自転車を停め、町中を少しブラブラ。造り酒屋の煙突と紅葉と秋の空。
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何気なくガイドマップを眺めていると、とある土産物屋の紹介文に展望台の眺望~などと書かれてる。そんなに高い建物あったっけ?と思いながら行ってみると店の入口脇の階段に展望台?とある。ひたすら階段を上り建物の屋上へ出ると、目の前には小布施の街並みと北信五岳の大パノラマ。おお、素晴らしい!
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北信五岳とは長野県北部を代表する5つの山の総称で、左から飯縄山、戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山(厳密には妙高山は新潟ですが)。建物の4階程度の高さですが、周りに高い建物がないので見晴らしは抜群です。
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中央の建物が北斎館。気付く人も少ないのか誰もいないし上がってきません。木に隠れてしまってますが奥に少し見えるのが高社山。
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一旦下りてから近くの売店で栗ソフトを買い、再び上がりベンチに座ってのんびり景色を眺めながら食べます。北信五岳の反対側には雁田山。いや~いい眺め。
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再び自転車に乗り駐車場に戻ってサイクリングは終了。車に積み込んで、雁田山の麓にある穴観音の湯で一浴び。自転車でも行こうと思えば行けるけど、緩やかな上り坂が続くんでここは楽しました。隣には宿泊施設も備えたあけびの湯があり、温泉施設が隣り合う奇妙な位置関係ですが源泉はこちらです。
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源泉かけ流しの温泉に浸かり疲れを癒します。高台にあるので見晴らしもいい。写真は浴場の上にある休憩用の大広間から撮ったもの。内風呂の窓からも同じような景色が望めます。一段下の露天風呂は柵が高いので視界が少し遮られます。
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秋深まる里山の風景。
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温泉の後はコーヒータイム。味噌醸造場の奥にある喫茶店BUDへ。小布施に来るたび何度も訪れているお気に入りの店。
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穀蔵を改装した店内は落ち着いた雰囲気。いつ来てもお客さんは少ないです。その方がこちらとしては居心地がいいけど、店の定休日も増えてるし大丈夫なのかな?新しい店が次々にできる小布施の中でも古い方だけど。
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年代物のレコードプレーヤーから流れるジャズに耳を傾けながら、深煎りのコーヒーを味わう至福のひと時。
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帰るころには日もだいぶ傾いてきました。途中でリンゴ畑の中を夕日に向かって走る長電の電車をパチリ(こちらは元東急田園都市線の車両)。
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山並みの向こうに日が沈み、充実した1日が終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。
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