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今回は大阪府堺市に行ってきました。堺のイメージといえば,工業都市という感じなのですが,調べてみると今でも結構な数の文化財や見どころがあります。流石,中世は環濠都市として栄えただけのことはある!<br />結構楽しめたので,まとめておきます。

堺で茶の湯の精神にふれる~利晶の杜・南宗寺~

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2019/02/10 - 2019/02/10

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とある和菓子好き

とある和菓子好きさん

今回は大阪府堺市に行ってきました。堺のイメージといえば,工業都市という感じなのですが,調べてみると今でも結構な数の文化財や見どころがあります。流石,中世は環濠都市として栄えただけのことはある!
結構楽しめたので,まとめておきます。

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  • 千利休生家跡<br /><br />阪堺電車に乗って,堺市の宿院駅にやってきました。この駅から歩いて,1分でわび茶の大成者である千利休の生家跡につきます。…今は井戸しかありませんが。そして,このとなりにあるのが「さかい利晶の杜」という施設です。

    千利休生家跡

    阪堺電車に乗って,堺市の宿院駅にやってきました。この駅から歩いて,1分でわび茶の大成者である千利休の生家跡につきます。…今は井戸しかありませんが。そして,このとなりにあるのが「さかい利晶の杜」という施設です。

  • さかい待庵<br /><br />京都府大山崎町の妙喜庵には,千利休作と伝わる茶室 国宝「待庵」があります。しかしながら,1か月前に予約がいる上,外からの拝観になるので詳細な部分はなかなか分かりません。そこでおすすめなのが,利晶の杜にある復元待庵です。<br />

    さかい待庵

    京都府大山崎町の妙喜庵には,千利休作と伝わる茶室 国宝「待庵」があります。しかしながら,1か月前に予約がいる上,外からの拝観になるので詳細な部分はなかなか分かりません。そこでおすすめなのが,利晶の杜にある復元待庵です。

  • こちらでは,1000円で常設展+お抹茶+さかい待庵見学+無一庵見学(別の使用が入っていなければ)を体験することができます。しかも,国宝待庵と違い中に入っての案内を受けることができるので待庵がいかにして国宝とされているのかも良く分かります。内部の写真撮影はできませんが,待庵の建築の妙を知ることができる唯一無二の施設です。常設展自体は1Fの利休関連,2Fの与謝野晶子関連を併せても20分ほどなので,さかい待庵の見学はぜひともしたいところ!<br /><br />この写真の奥に見えるのがさかい待庵です。<br />

    こちらでは,1000円で常設展+お抹茶+さかい待庵見学+無一庵見学(別の使用が入っていなければ)を体験することができます。しかも,国宝待庵と違い中に入っての案内を受けることができるので待庵がいかにして国宝とされているのかも良く分かります。内部の写真撮影はできませんが,待庵の建築の妙を知ることができる唯一無二の施設です。常設展自体は1Fの利休関連,2Fの与謝野晶子関連を併せても20分ほどなので,さかい待庵の見学はぜひともしたいところ!

    この写真の奥に見えるのがさかい待庵です。

  • 有名な躙り口と呼ばれる茶室への出入り口です。茶室においては,身分の貴賤なしという利休の思想を表すことで知られるものです。もっと小さいのかと思っていたのですが,意外に大きかったです。利休設計時は武士が甲冑を着たままでも入れるようにとのことで,割と大きめに作ってあるとのことです。

    有名な躙り口と呼ばれる茶室への出入り口です。茶室においては,身分の貴賤なしという利休の思想を表すことで知られるものです。もっと小さいのかと思っていたのですが,意外に大きかったです。利休設計時は武士が甲冑を着たままでも入れるようにとのことで,割と大きめに作ってあるとのことです。

  • 下地窓といいます。利休の設計では,竹を一本通すのが特徴のようです。茶杓や花入に竹を用いていることから,利休は竹がかなり好きだったのかという予想です。

    下地窓といいます。利休の設計では,竹を一本通すのが特徴のようです。茶杓や花入に竹を用いていることから,利休は竹がかなり好きだったのかという予想です。

  • 次の写真からは内部の撮影ができないさかい待庵に代わって,その隣にある茶室無一庵のものを使って茶室についてもう少し書いてみます。

    次の写真からは内部の撮影ができないさかい待庵に代わって,その隣にある茶室無一庵のものを使って茶室についてもう少し書いてみます。

  • 茶室を構成する要素として重要になるものの一つが「床」と呼ばれるこの部分。主に掛け軸などが飾られます。待庵では,床をはじめ茶室全体の壁を黒く塗ることで奥行きがあるように見せるとともに床の奥にある柱も土壁で塗り込めさらに広く見せる効果を狙っています。2畳しかない部屋を広く見せるための努力ですね。

    茶室を構成する要素として重要になるものの一つが「床」と呼ばれるこの部分。主に掛け軸などが飾られます。待庵では,床をはじめ茶室全体の壁を黒く塗ることで奥行きがあるように見せるとともに床の奥にある柱も土壁で塗り込めさらに広く見せる効果を狙っています。2畳しかない部屋を広く見せるための努力ですね。

  • 待庵では,天井も斜めの化粧天井にすることで限られた空間を広く見えるように工夫しています。客席は,斜めに天井を見上げる位置にあたるため,狭さを感じにくくなっています。

    待庵では,天井も斜めの化粧天井にすることで限られた空間を広く見えるように工夫しています。客席は,斜めに天井を見上げる位置にあたるため,狭さを感じにくくなっています。

  • さかい待庵の見学で何よりよかったことがあります。実は現存する妙喜庵の国宝「待庵」は移築されてきたものでその時に若干の改築をされています。例えば,天井が一部平天井になっていたり,床の間が若干小さくなっていたりということです。さかい待庵は資料に忠実に復元されているため,利休が設計した当時の待庵の姿なのです。これが見られて,なおかつ,入ることができるのは日本でここだけでしょうね。小さな建築物ですが,結構感動します。人数制限があるため、事前予約をwebからして行くのがベターです。

    さかい待庵の見学で何よりよかったことがあります。実は現存する妙喜庵の国宝「待庵」は移築されてきたものでその時に若干の改築をされています。例えば,天井が一部平天井になっていたり,床の間が若干小さくなっていたりということです。さかい待庵は資料に忠実に復元されているため,利休が設計した当時の待庵の姿なのです。これが見られて,なおかつ,入ることができるのは日本でここだけでしょうね。小さな建築物ですが,結構感動します。人数制限があるため、事前予約をwebからして行くのがベターです。

  • また,今回は期間限定で豊国祭礼図屏風の復元版や,

    また,今回は期間限定で豊国祭礼図屏風の復元版や,

  • 豊臣秀吉が大阪城内につくったとされる黄金の茶室の復元模型も展示されていました。これらも滅多に見られるものではないのでえ貴重な機会になりました。

    豊臣秀吉が大阪城内につくったとされる黄金の茶室の復元模型も展示されていました。これらも滅多に見られるものではないのでえ貴重な機会になりました。

  • 南宗寺<br /><br />宿院駅から2駅行って,阪堺電車の御陵前駅で降り,5分ほどで南宗寺に到着です。<br />

    南宗寺

    宿院駅から2駅行って,阪堺電車の御陵前駅で降り,5分ほどで南宗寺に到着です。

  • 南宗寺 甘露門 重文<br /><br />こちらは堺市内屈指の名刹で,この立派な甘露門をはじめ3つの重文があります。この門を見ても分かる通り,禅寺です。<br />

    南宗寺 甘露門 重文

    こちらは堺市内屈指の名刹で,この立派な甘露門をはじめ3つの重文があります。この門を見ても分かる通り,禅寺です。

  • 南宗寺 唐門 重文<br /><br />本来はこの門の奥に東照宮があったそうですが,第二次世界大戦時に焼失してしまいました…。東照宮は通常,日光東照宮,久能山東照宮のように地名を冠するそうですが,こちらは単なる「東照宮」で,もしかしたら東照宮の大元かもしれないとのことです。何せ大坂の陣の際に家康が事切れてこちらに埋葬されたとの伝説もあるので。<br />

    南宗寺 唐門 重文

    本来はこの門の奥に東照宮があったそうですが,第二次世界大戦時に焼失してしまいました…。東照宮は通常,日光東照宮,久能山東照宮のように地名を冠するそうですが,こちらは単なる「東照宮」で,もしかしたら東照宮の大元かもしれないとのことです。何せ大坂の陣の際に家康が事切れてこちらに埋葬されたとの伝説もあるので。

  • 南宗寺 仏殿 重文<br /><br />裳腰がついている仏殿です。完全に禅宗様と呼ばれる建築形式です。仏殿内は狩野派による立派な龍の天井画が残っています。<br /><br />この仏殿の近くの門から内部等の拝観ができますが,拝観コース内は撮影禁止になっています。けれども,ボランティアスタッフの方が丁寧に解説してくれるので拝観するのが楽しいです。ちなみにここに載っている写真はちゃんと拝観コース外から撮ったものです。現在でも現役の禅宗の道場なので大切にされているのでしょうね。<br />

    南宗寺 仏殿 重文

    裳腰がついている仏殿です。完全に禅宗様と呼ばれる建築形式です。仏殿内は狩野派による立派な龍の天井画が残っています。

    この仏殿の近くの門から内部等の拝観ができますが,拝観コース内は撮影禁止になっています。けれども,ボランティアスタッフの方が丁寧に解説してくれるので拝観するのが楽しいです。ちなみにここに載っている写真はちゃんと拝観コース外から撮ったものです。現在でも現役の禅宗の道場なので大切にされているのでしょうね。

  • 南宗寺<br /><br />ところで南宗寺の壁は少し変わっています。これは堺の町が戦乱で焼け野原になった際に中世には高価であった瓦が大量に焼け残りました。それをそのまま捨てるのはもったいなかったために南宗寺の壁に再利用したのだそうです。<br />

    南宗寺

    ところで南宗寺の壁は少し変わっています。これは堺の町が戦乱で焼け野原になった際に中世には高価であった瓦が大量に焼け残りました。それをそのまま捨てるのはもったいなかったために南宗寺の壁に再利用したのだそうです。

  • 南宗寺<br /><br />足元も瓦を重ねたようになっているところがあります。もしかしたら,これも中世の瓦の再利用例かもしれません。<br />

    南宗寺

    足元も瓦を重ねたようになっているところがあります。もしかしたら,これも中世の瓦の再利用例かもしれません。

  • 住吉大社 本殿 国宝<br /><br />帰りしなに阪堺電車で途中下車すれば,大阪市内の国宝住吉大社にも行けます。<br />

    住吉大社 本殿 国宝

    帰りしなに阪堺電車で途中下車すれば,大阪市内の国宝住吉大社にも行けます。

  • 住吉造という独特の建築様式が評価されての国宝です。本殿は全部で4つもあります。

    住吉造という独特の建築様式が評価されての国宝です。本殿は全部で4つもあります。

  • ちょうどこの日はお祭りの日だったようで,ゆっくりと建築を見ることは無理そうな感じだったのが少々残念ですが,こちらはまたの機会にゆっくりと観られればと思います。

    ちょうどこの日はお祭りの日だったようで,ゆっくりと建築を見ることは無理そうな感じだったのが少々残念ですが,こちらはまたの機会にゆっくりと観られればと思います。

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