2019/02/02 - 2019/02/03
235位(同エリア317件中)
かぼちゃさん
小学校低学年の頃に四国の親戚の家を訪れるために何度か宇高連絡船に乗った。連絡船に乗ったことはしんどかった記憶でしかない。この日は天気も悪かったが、岡山に来る機会はそれほどあるわけではないので、今回、連絡線の乗換駅である宇野駅の現在を見ておきたくて訪ねることにした。
走ったルートは、岡山市を出発して南へ向かい、かつて港と銅精錬で栄えた日比、四国への玄関口として開発された宇野港、北へ戻り、児島湾を渡って裸祭りで知られる西大寺、岡山ブルーラインの途中にある竹下夢二の生家に立ち寄った。その後、瀬戸内沿いを日生(ひなせ)へ、というもの。日生では偶然にも源平放水合戦をやっていたので少し観戦して混まないうちにカキオコ(牡蠣が入ったお好み焼き)を食べました。その後、雨がぽつぽつ降ってきた15:00に赤穂ICから山陽道で帰阪しました。
岡山市内は後楽園などの観光コンテンツがありますが、児島湾周辺は工場地帯であり、観光スポットが少ない地域です。しかし、消えゆく風景も含めて人々のかつての暮らしと現在の暮らしが錯綜している、趣深い地域でした。
- 旅行の満足度
- 2.5
- 観光
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回走ったルートです。岡山駅付近を出発して、赤穂ICまでです。
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JR岡山駅を出発。
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市内には路面電車が走る。車種は揃っていない。
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旭川にかかる古い橋、京橋にやってきた。「京橋朝市」という朝市をやっていた。毎月第1日曜日は朝市が開かられるらしい。ここにある森崎神社は縁結びで有名らしく、朝からカップルが来ていた。外国人観光客が結構混じっていた。
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京橋を渡ったところには、東中島と西中島と呼ばれる中洲状の地域がある。かつて「中島遊郭」と呼ばれた遊郭があったところ。川に覆いかぶさるように建てられている家は、世界遺産に指定される前の京都市の東福寺駅付近の風景と重なる。
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R30からr427を経由して日比に。日比精錬所の入り口があった。日比は銅の精錬所でも栄えた。現在も稼働している。
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日比港方面から回ると、銅の鉱石船が来ていた。中国からの船である。警備の人と少し話をして写真を撮らせてもらった。精錬所は温度を下げると再稼働するまでが大変なので、基本的に24時間365日操業である。
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日比港は室町時代から記録に残っている港らしく、海賊、海運業、四国への玄関口などなど重要な役割を果たしてきた港だ。明治時代の末期に宇野港が宇野線とセットで整備されるまではかなり栄えていたはずだ。
現在の日比港の周辺は区画整理がされたかのような感じで宅地が整備されていたが、中には古い家も残っていた。このあたりはかつて旅館だったり遊郭だったりが並んでいたところらしい。 -
日比港。こういうカフェ的な建物も残る。往年の繁栄が思い知られる。
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日比港。旧家の建物。商家だったのか、料亭だったのかは分からないが…。
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海沿いを行くと、三井造船玉野造船所があった。大型船の建造が可能な工場である。昔、タンカーの進水式を見に来たことがある。くす玉が割れて船が海に滑り出すシーンは記憶に残っている。
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三井造船玉野造船所。中の様子はこういう感じでしか見ることができなかった。Google Mapの航空写真の方が中はよくわかる。
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宇野港に到着。宇野港は瀬戸大橋ができるまでは高松へ行く玄関口だった。今はマリーナとして整備されており、港には廃材を使った「宇野港のチヌ」というオブジェが飾られていた。なかなかのインパクト。
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宇野港のチヌの二匹目。こちらは遊具になっている。
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宇野港からは周辺の島へ向けてのフェリーが出ている。ここはフェリー乗り場。
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JR宇野駅。瀬戸大橋ができるまでは、岡山から宇野駅に来て、着いたら猛ダッシュして宇高連絡船に乗ることで有名であった。JRの連絡線だったので、船の切符を買う必要はなく、電車に乗り換えるように船に乗り換えた。座れなければ横になるのもつらいほどの混み具合だった。四国には親戚の家があるので何度か乗り、記憶もあるが、しんどい思い出でしかない。今はもう、その面影はない。駅舎には何を意味するのか、斜めの線がペイントされていた。
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児島湾。周辺の河川からの堆積物と人工的な干拓で農地として開発されてきたところ。海鳥が遊ぶのどかな風景。自然の岸が残る。
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なぜだかチャリダーが多かった。
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西大寺に到着。真言宗の寺。吉井川に接した場所にあり、本堂と三重塔がある。本堂には千手観世音菩薩が、三重塔には大日如来が祀られているらしい。大日如来のほうは見られなかった。三重塔は本堂の真横にあるわけではないので、本堂とセットでという構成ではなさそう。祀られている仏像から考えてもそうだと思う。江戸時代に再建されているから、最初からそうだったとは言えないが。
もうすぐ「会陽」と呼ばれる裸祭りがあるので、その準備がされていた。これを書いているときに、会陽のための準備としてLEDで電飾をしたという報道があった。集客力のあるイベントなのだと思うが、周辺の道は狭く、ものすごい混雑になることが容易に想像できる。参加する人はそもそもどこで着替えるのだろうか。 -
西大寺会陽と書かれたトラックが。報道の人も来ていたので何かあるのかもしれないが、ふつうにお参りするだけとした。
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会陽は修正会なので、旧年の行いを反省するイベントだ。会陽の際にはここで身を清める。垢離取場と呼ばれるところ。この、寺なのか神社なのか分からないあたりが日本風。
仁王門から入ってここで穢れを清めたあと、本殿でお参りして、さらに奥にある牛玉所大権現にお参りする。ふんどし一丁で。寒そうだ…。 -
垢離取場の前の石門の脇にあったお供え物。
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西大寺の本殿。
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竹久夢二の生家に来た。竹久夢二のアトリエを移築した「少年山荘」。残念ながら改築中。
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竹久夢二の生家。こちらも改築中。
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道の駅一本松展望園に来た。r397沿い。バイクが数台停まっていた。
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一本松展望園からの景色。「瀬戸内の素晴らしい風景」を期待して来たのだが、目の前にはメガソーラーが広がっていた。左側に海が見えるはずだが、たいして見えず、かなりがっかりした。天気が悪かったからということにしておこう。
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日生港に来た。今日は消防隊が放水し合う「源平合戦」が行われる。そのせいで道は交互通行となっており、かなり混んでいて辟易した。バイクを駐車して源平合戦を見ることにした。
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正午になるとサイレンが鳴って消防車がやってきた。その後ろを若手がわっしょいわっしょいと走っていた。二手に分かれて、ロープで結ばれたボートに乗り込んだ。
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ホースを水平にして水をかけあう。どうなれば勝ちなのかがよくわからない。最後は七色の水を放水するらしいが、その前に「カキオコ」(牡蠣が入ったお好み焼き)を食べに行くことにした。
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「カキオコ」を食べた食堂。カキオコは1000円。ほとんどキャベツのお好み焼きに大ぶりの牡蠣が10個ぐらい入っている。ソースがかけてあって、マヨネーズと一味は自分でかける。牡蠣の強烈な味がするわけでもなく、どちらかというとあっさりした感じ。ボリュームはあるので1000円の価値はあるが、一度食べたらもういいや、というところか。店内は7名がやっとの鉄板があって、おばあさん(みっちゃん)が焼いてくれる。食べきれなかったら持ち帰りもできる。
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カキオコ。こんな感じです。だいぶ大きいですが、キャベツ焼きに近いので食べきれなくはない。余った分は持ち帰りできる。写真の方はトリミングしたので解像度低いです。
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山陽道赤穂IC付近。雨も降ってきたので急いで帰ろう。
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