2018/12/26 - 2018/12/27
59位(同エリア1511件中)
かっちんさん
伊豆高原は伊豆半島の東岸、伊東市の中南部に位置し、伊豆東部火山群の溶岩流などで形成された丘陵地です。
伊豆急の開発した別荘地をはじめ、さまざまな観光施設、絶壁の海岸沿いにつくられた城ヶ崎自然研究路などがあります。
「赤沢温泉郷」は伊豆高原の森と太平洋に囲まれたロケーションに広がるDHCのスパリゾートで、宿泊施設、日帰り温泉、フィットネスクラブ、プール等があります。
その中で「赤沢日帰り温泉館」は、海と空とお湯の一体感を満喫できる「インフィニティ風呂」が自慢です。
伊豆高原駅にある「伊豆急の小さな資料館~ワンツーナイン~」に入れば、昭和36年(1961)開業の伊豆急について写真や展示物より気軽に知ることができます。
城ヶ崎自然研究路にある「かんのん浜」には、岩壁の磯の潮だまりに「ポットホール(おうけつ)」がつくられ、その穴の中に直径約70cmもある宝物「球体の石」がはまっています。
ポットホールは、岩盤の窪みに入り込んだ石(礫)が、波や水流によって回転し岩を削ってできた円形の穴。つぼ(ポット)のような形状からこう呼ばれ、その中に石が残っているケースはとても珍しいのです。
大室山溶岩流によって形成された城ヶ崎海岸は、磯に大小さまざまなポットホールが点在しています。「球体の石」が発見されたのはここだけで、平成14年(2002)伊東市の天然記念物に指定されました。
「球体の石」を見学するには、荒波にもまれる岩壁の危険な場所にあるため、ガイドさんの案内が必要です。
国内にはもう1ヶ所、長崎県五島列島の斑島(まだらじま)の「玉石」(国指定天然記念物)がありますが、こちらは直径が50cmでひとまわり小さいものです。
今日は静岡駅から出発し、熱海経由で伊豆急の伊豆高原駅へ。インフィニティ風呂のある赤沢温泉郷に立ち寄ります。
伊豆高原駅では伊豆急の小さな資料館「ワンツーナイン」を見学し、南伊豆で宿泊。
翌日、伊東自然歴史案内人会のボランティアガイドさんとともに城ヶ崎海岸のポットホールを訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・伊豆急行「電車図鑑」「伊豆東海岸鉄道敷設の歴史」「伊豆急行の歩み」
・JR東日本「踊り子(185系)」
・DHC赤沢温泉郷HP
・マイトリップ「景色と温泉がひとつに繋がる絶景!"インフィニティ風呂"がある宿16選」
・伊東観光協会「伊東城ヶ崎自然研究路ガイド」
・伊東自然歴史案内人会HP
・静岡新聞社「石は語る」2003年7月
・伊東市「かんのん浜ポットホール」
・城ヶ崎海岸自然研究路の案内板
・松江の花図鑑「ヤブニッケイ」
・四季の山野草「ツルソバ」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
笠雲をかぶる富士山(吉原付近の車窓)
静岡駅から東海道線で熱海へ向かう途中、吉原付近で雪の富士山を眺めます。 -
伊豆へゆく電車(熱海駅)
熱海駅で伊豆急行直通の伊豆急下田行き普通電車8000系(右側)に乗り換えます。
この電車は以前東急東横線を走っていた車両で、伊豆急ではトイレを追加し、海側の座席をボックスシートに改造しました。
隣にとまっている電車はJR線から伊豆急に乗り入れする特急「踊り子号」185系です。
185系は昭和56年(1981)国鉄時代に特急から普通(通勤輸送)まで幅広く使えるように開発された車両で、まもなく引退が予定されています。 -
斜めストライプ帯の185系
緑色の斜めストライプ3本のデザインは「伊豆の木々の緑」をイメージし、当時の国鉄としては爽やかな印象を与える電車でした。 -
赤沢温泉郷への送迎バス
伊豆急「伊豆高原駅」で電車を降り、駅前から無料送迎バスで「赤沢日帰り温泉館」へ向かいます。 -
赤沢日帰り温泉館(パンフレット)
伊豆高原駅からバス10分ほどで到着。
入館料は1,550円と少し高め。
展望露天風呂(4F)と眺望露天風呂(3F)があり、男女日替わり制です。
この日は眺望露天風呂。お湯に浸かると溢れるお湯が海に流れ込んでいるようで、湯舟と海と空が一体化し抜群の眺望です。
ちょっと熱めだったので、湯舟に長く入ってられませんでしたが・・・ -
イチオシ
海と空、お湯の一体感(ラウンジから)
露天風呂は撮影禁止ですが、1Fラウンジから同じような景色が見られます。
キラキラ光る海をじっと眺めていると、日常から解き放たれた感覚になります。 -
海と陸地の続く伊豆半島(ラウンジから)
-
紅葉の残る相模湾(ラウンジから)
-
おまかせ地魚丼(レストラン)
レストランも併設されているので、お昼は新鮮な旬の魚料理メニューから「おまかせ地魚丼」(1,800円)をいただきます。
温泉と食のリゾート気分に十分満足。
では、伊豆高原駅に戻ります。 -
伊豆急行の小さな資料館「ワンツーナイン」(伊豆高原駅)
伊豆高原駅改札の外にある資料館です。
伊豆急の歴史を写真や展示物により気軽に知ることができます。(年中無休、無料)
ところで「ワンツーナイン」の意味は??
「ワン」が「1(いち)→伊」、「ツー」が「ズー→豆」、「ナイン」が「9→急」。
つまり「伊豆急」という意味なんです。 -
「いずきゅん」のお出迎え(資料館)
伊豆急の公式キャラクターです。
看板電車の「リゾート21」をモチーフにし、中央に当初の電車、隣に黒船電車とキンメ電車が並んでます。
では、資料館を見学します。 -
伊豆急行線予定図(資料館)
昭和28年(1953)東京急行電鉄「伊豆観光開発構想」をもとに、昭和34年(1959)に伊東~下田間の鉄道敷設が認可され、昭和36年(1961)12月10日に開通しました。
この鉄道の開通により、伊豆半島南部の今まで埋もれていた無限の観光資源が日の目を見ることとなりました。 -
イチオシ
伊豆急の電車たち(資料館)
100系から始まり2100系まで勢ぞろい。
行先板の「急行伊豆」は、東京~伊豆急下田間を昭和39年(1964)に「日光形」と呼ばれる157系電車で運転を開始しています。 -
懐かしい100系電車(資料館)
昭和36年(1961)開業当初から走っていたハワイアンブルーの車体色でなじみ深い100系。
平成14年(2002)に営業終了ののち、平成23年(2011)に1両1編成が復活。現在はイベント列車や貸切列車として運転しています。 -
伊豆急行線を駆け抜けた電車たち(資料館)
-
特急「あまぎ」(資料館)
右側が日光形157系。急行「伊豆」特急「あまぎ」として昭和51年(1976)まで運転。
左側がその後バトンタッチされた183系。 -
非常用携帯電話器と貨物列車の尾灯(資料館)
当時の非常用携帯電話器は無線など使わず、信号線に接続します。
貨物列車は現在走っていません。
時代の変化を感じます。 -
信号連動盤(資料館)
現在使用されているCTC中央制御の点検などで、各駅で信号が手動扱いとなる場合にこの機械を使用します。 -
運転士の持ち物(資料館)
勾配やトンネルの位置などを表した線路図、運転取扱心得、電車故障応急処置標準、手旗信号、ライト、合図灯などが持ち物。 -
車掌の持ち物(資料館)
鉄道係員服務規程、安全作業心得、各駅の発着時刻を表した仕業、車内券改札鋏、合図灯などが持ち物。 -
駅で使われていたもの(資料館)
運転士に手渡す通票(タブレット)、列車運行図表(ダイヤグラム)、改札鋏、硬券を収納する乗車券ケースなど。 -
乗車券ボックス(資料館)
硬券の乗車券を収納する棚。
きっぷの裏側に印刷された連続した番号により当日発売した枚数がわかり、現金との突合に使われました。 -
押しボタン式券売機(資料館)
今はタッチパネル式が主流なので、懐かしいです。
小さな資料館「ワンツーナイン」では、昭和の鉄道を振り返ることができました。 -
トトロの鏡餅(伊豆高原駅)
伊豆高原駅の構内には、鏡餅になった小トトロがいます。
伊豆テディベア・ミュージアムが開催している「となりのトトロのぬいぐるみ展」のPRとして、トトロのお正月飾りが駅構内に展示されています。 -
ダルマトトロの手ぬぐい(伊豆高原駅)
-
イチオシ
トトロの熊手(伊豆高原駅)
-
やまももの古木(伊豆高原駅)
ホームから「やまももの夫婦木」が見えます。
手前が「雄木」、奥の幹を4本に広げているのが「雌木」です。
やまももの夫婦木はこの溶岩台地に育ち、昭和36年(1961)の伊豆急行開業以来、幾多の開発工事でも伐採されることなく、互いに寄り添うように伊豆高原の歴史を見守ってきました。
大きな窓の待合室(右側)からも眺められます。 -
伊豆の自然石(伊豆高原駅前)
伊豆の東海岸の山で切り出された石を、コロを敷いて人力で船まで運ぶ「御石曳」が再現されています。
この石が江戸城の築城石に使われました。 -
伊東自然歴史案内人会HP
伊東市の自然や歴史を案内するボランティアガイドの集まりです。
これから行く城ヶ崎海岸のポットホールは岩壁にあり危険な場所なので、事前にガイドさんを予約しました。
ガイド料金は一人500円でリーズナブル。
右上の電話番号にかけて予約できます。 -
城ヶ崎海岸自然研究路の散策
ガイドさんと伊豆高原駅で待ち合わせ、車で「いがいが根」駐車場へ向かいます。
そこから海沿いの自然研究路を北上し、ポットホールの見られる「かんのん浜」、さらに歩いて蓮着寺まで行き、帰りは車道を歩いて戻ります。 -
いがいが根(案内板)
城ヶ崎海岸は約4000年前に大室山が噴火し、溶岩が相模湾に流れ込んで海を埋め立て、新しい陸地になったところです。
「いがいが根」の場所は、溶岩の表面が冷え固まってできた殻が、流れてくる溶岩におされてばらばらに砕かれたため、トゲのような岩がたくさんできています。 -
トゲのような岩(いがいが根)
遠くに見えるのは伊豆七島の大島。 -
浜に咲くイソギク(いがいが根)
自然研究路にイソギクが咲いています。 -
かんのん浜に到着
ポットホールは小高い岩場(中央)の海側、波の押し寄せる岩壁の潮だまりにあります。
遊歩道などなく、岩場を登るのでガイドさんの道案内が必須です。 -
ありました!ポットホールに隠れる球体の石(かんのん浜)
岩場の上から望遠レンズで撮影。
ワクワクします。 -
さらに近くで見るため、別の岩場を越えます(かんのん浜)
赤い帽子のガイドさんを先頭に家内と私が続きます。
この日は岩が濡れてなく滑りにくかったのですが、岩壁から落ちないように必死に手足を踏ん張っています。 -
イチオシ
波打ち際にあるポットホールと球体の石(かんのん浜)
近くから眺めると、直径70cmもある巨大な球体の石です。
綺麗な球体がどのようにしてできたのか不思議です。 -
周期的に押し寄せる波(かんのん浜)
写真には撮れませんでしたが、穴の底に入り込んだ波が石を突き上げ少しだけ動くところを見ました。これは感動ものです!
この動作の繰り返しが石を徐々に回転させ、表面が削りとられて、やがて綺麗な球体になっていくのです。 -
イチオシ
ピンク色の穴にうまく納まる宝物(かんのん浜)
ボウリングボール、浮き玉のように完璧な球体は、自然現象でつくられているのです。 -
マサキの実(自然研究路)
ポットホールに感動した後、自然研究路を北上します。
ガイドさんから植物や生体系の話を聞きながら散策します。 -
ツワブキの花(自然研究路)
-
ヤブニッケイの葉(自然研究路)
葉身は長楕円形で、3脈が目立ち、2本の支脈は葉の先まで達せず、肩のあたりで消えています。 -
ツタの森(自然研究路)
-
ツルソバ(自然研究路)
暖かい海岸近くに群生し、花期が長く、冬でも花を咲かせています。
長いツルを伸ばして成長し、葉も花もソバに似ているのでこの名前がついています。 -
にちょうの亀裂(自然研究路)
深い亀裂が入った岩壁が見えます。
亀裂ができる仕組みは以下の通りです。
溶岩が表面から冷え固まっていき「殻」を作ります。
この殻が内部の溶岩に押し上げられると、殻が割れて亀裂ができるのです。 -
タイワンリスの爪痕(自然研究路)
少し無残な姿の幹になっています。 -
ハリギリのトゲ(自然研究路)
誰も近づけず自己防衛しています。 -
灯明台からの眺め(自然研究路)
昔灯台があった場所から紺碧の海を眺めています。 -
日蓮上人が上陸したあたり(自然研究路)
日蓮上人は幕府を批判したことから流罪となり、日蓮岬の直下の「まないた岩」に置き去りにされたといわれています。 -
珍しい「石喰いモチの木」(自然研究路)
どうやって石が木に喰い込んだのだろう?? -
ヤマモモの大木(蓮着寺)
樹齢推定1000年のヤマモモは、国指定文化財(天然記念物)になっています。
城ヶ崎から浮山へかけての一帯は、昔からヤマモモの群生地として有名です。
この木は雌木で、大きさ・姿・形とも、この地域を代表するものであり、国内全体でも最大級です。 -
蓮着寺
日蓮上人ゆかりの寺です。 -
マメガキ(車道)
蓮着寺を後にし、「いがいが根」駐車場へ車道を歩いて戻ります。 -
青空に映えるハゼの紅葉(車道)
-
遠くに天城山(車道)
-
キンメ電車(城ヶ崎海岸駅)
散策を終え、ガイドさんの車で城ヶ崎海岸駅まで送ってもらいました。
熱海行きの普通電車は何とリゾート21の「キンメ電車」。 -
見晴らしのいい展望席(リゾート21)
後部車両から運転席を通して眺めています。
普通電車なので乗車券だけで乗れます。 -
イチオシ
階段状になった展望席(リゾート21)
座席には「キンメ」が泳いでいます。
待望のインフィニティ風呂の赤沢温泉郷、ポットホールの見事な球体の石など、楽しむことができました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
伊豆高原(静岡) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
58