2018/08/10 - 2018/08/16
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junboyaさん
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エアーズロックには死ぬまでに絶対行かねばならないと、ずっと前から決めていた。しかし、なかなかその夢を叶えるのは容易ではなかった。
仕事に追われ、否応なくその夢は後回しになっていたとある朝の新聞に、僕は釘付けになった。ウルルの登山が2019年10月26日から禁止されるというのだ。
もうその日から、ウルルに登ることばかりを考えるようになった。
そして、妻を説得して、これまでで一番費用のかかる旅に出ることを決断した。
せっかく行く以上は、絶対にウルルに登れる時期を選ばなくてはならない。だから、年間を通じて最も登頂率が高い8月を選んだ。休みを取るにもその方が好都合だった。
エアーズロックリゾートの滞在は3日間に決めた。その間、自由に行き来できるようレンタカーの手配もした。
今でも、ウルルの登山口をはっきりと覚えている。
滞在中、なんども登山口に行って、登ることができたのは一度だけのことだったから。
ウルルの登頂を目指すには、傾斜のきつい山肌に付けられた鉄製の鎖を掴むことから始めなくてはならないが、そこに行くのに最初からいきなり這って行かなくてはならなかった。
思った以上の傾斜角で、肩で息をしながら、互いに声を掛け合いながら登った。
鎖がなくなったあたりからは、大きな窪みが現れるような地形となった。遠くにカタジュタが見える。
手が空いたのを見計らって、その絶景を写真に収めた。二人の影がはっきりと映り込んでいた。
頂上まではそんなに距離がないのに、起伏が激しく、これまで体験したことのない強風が吹き荒れていた。
体ごと吹き飛ばされるかと思った。
頂上に着いた。しばし呆然としながら、近くの窪みに体を埋没させた。
窪みの上の風は、音を立てながら過ぎていく。
下山してからも、帰国してからも、そして今これからも、この風を僕を死ぬまで忘れない。
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