スリランカでアーユルヴェーダ2　体験は少しだけ

2018/04/28 - 2018/05/06

　そもそも何でスリランカに行こうと思ったのか。昨年インドネシアへ行く前に｢ラーマーヤナ」を読んで、そこに出てきた｢光り輝く島」スリランカに凄く惹かれたのです。また、自己流でヨガをやっているので、いつか本場でアーユルヴェーダの治療を受けてみたいと以前から思っていました。インドはハードルが高くて実現しないままだったのですが、スリランカでも盛んだということを知り、これは行くしかないと思ったのです。
　今回滞在したアスレヤアーユルヴェーダアシュラムは、ハバラナの町から10キロ以上奥まった所にあり、のんびりお籠もりするにはもってこいです。
　治療の効果を感じるには最低5日からと言われていますが、スリランカはとにかく移動に時間がかかります。観光もとなると日数が足らず、結局3泊になってしまいました。
　ここで提供しているアーユルヴェーダパッケージには、一日三食、毎朝のヨガとメディテーション、問診、トリートメント、午後のアクティビティが含まれており、比較的安価です。流れに任せているだけで一日があっという間に過ぎていきます。

エリア シギリヤ(スリランカ)

　敷地にはスリランカの伝統的な家屋を模したコテージが点在しています。グレードアップしてくれたコテージは広くてバスタブ付きでした。レストランやヨガ会場も、こんな感じでオープンエアです。
　家族経営的なこじんまりした施設で、気を使わずにのんびり過ごせました。メジャーなホテルではないはずですが、私たちの滞在の前にも後にも一人旅の日本人女性がいたのには驚きました。

　朝はヨガとメディテーションから始まります。毎朝の習慣にすると、体も心も健康になるんだろうな。私は寝ながらヨガだけで精一杯です。
　朝食の後にドクターの問診があり、症状や希望を聞いた上でその日のメニューを決めます。英語での問診なので、普段気になっている症状をあらかじめメモして持って行きました。私は肩こり、むくみ、目の疲れ。女性には女性、男性には男性が担当で付いてくれるようです。
　9時過ぎから3～4時間のトリートメントを終えると午後1時はとうに過ぎています。すぐに昼食の時間です。
　

　ポットの中にはスープや野菜カレーなどが入っていて、好きなだけ食べられます。体に良い素材を使ったメニューで、施設によっては一人一人違う所もあると聞きましたが、ここは皆共通。おいしくて、ついおかわりしてしまいます。毎日食べ過ぎました。

ある日の昼食。午前中は朝食の後、横になってトリートメントを受けながらウトウトしているだけなのに、昼になるとちゃんとお腹が空くのが不思議です。野菜を沢山食べているからでしょうか。

ある日の夕食。スープ、ご飯、サラダに4~5品のおかず。デザートも毎日違います。

　一日目のアクティビティは、スリランカンダンス。ドラムを抱えてやってきた先生が、簡単な振り付けを教えてくれました。力強く地を踏むステップがポイントです。リズムを取るのが難しく、手振りも付けるとついて行くのが精一杯でした。無心になれます。
　二日目はトゥクトゥクでジャングルの中にある仏教遺跡、リティガラへ行きました。

　ラーマーヤナでは、ハヌマーンがヒマラヤまで薬草を取りに行きますが、その帰り道、上空から少し落としてしまいました。そのうちの一カ所がリティガラだという伝説があり、この辺りにはアーユルヴェーダで使う沢山の種類の薬草が自生しています。
　リティガラは、紀元前から修行場として栄えていたそうで、ここは修行僧の沐浴場跡です。

　現地の人も来ていました。

　土台だけが修復されています。

　足型のレリーフ。

　森の中の小径を行きますが、それでもすぐに汗をかいてしまいます。

　この先は野生の虎が出没するので、日が暮れる前に帰らないと、と言われてここで引き返します。

　この森にも猿の群れが住んでいます。

　今日は夫も誘って湖まで行ってみました。洗濯に来ていた女の子たちがハスの花をくれたので、御礼に写真を撮って、後日メールで送ると約束したのですが、うまく送れませんでした。

　放牧中の牛。昨日はもう帰った後だったのでしょう。

　これから牛を連れて家に帰る男の子。

　夕食を食べている間にホテルの人がバタバタといなくなって、庭で懐中電灯を照らして何かを探していました。後になって、ホテルの敷地内に野生の象が迷い込んでいたと聞きました。滅多に中までは入って来ないとのことでしたが。

　朝になって探してみると、前の日の雨で土がぬかるんでいて、足跡が残っていました。

　象の重みでこれだけ地面がへこんでいます。

　こちらにも足跡を発見。実物を間近に見たかったけれど、真っ暗な中で野生の象とバッタリ遭遇していたら！どんな動きをするか予測がつかず、怖かったことでしょう。