日本の古代仏教の源流、法隆寺金堂壁画(焼失)のオリジナルがここにある?

2018/12/11 - 2018/12/11

セントラルバスステーションから今朝はアジャンター遺跡見学。街から100Km離れている仏教石窟寺院に描かれている壁画。中央アジアや中国、日本の古代仏教の源流だ。エローラが巨大さで人を圧倒するなら、アジャンターは美しさで圧倒するという。1500年の時の流れ、素晴らしい。

エリア アジャンター(インド)

• 旅行の満足度: 5.0

インドは高温多湿のため残っているものは皆無。ここには完成度の高い壁画が多数ある。

アジャンターには30窟の寺院がある。古いものは紀元前1C頃の前期窟～紀元5C

左側が蓮華手、右側が金剛手で対になっている

金剛手

天井や前廊右側にはペルシア使節との饗宴が描かれ帝国の繁栄ぶりがうかがえる。

第2窟、左側中央に誕生したばかりのスィツダールタ王子を抱えるブラーフマー神とインドラ神、わが子をみつめるマーヤー王妃が描かれた釈迦誕生場面

本堂

未来仏の阿弥陀菩薩

本堂両脇には千体仏

鬼子母神ハーリティーと財宝神のバーンチカ神

第4窟は一番大きなヴィハーラ窟。断層が横切り作業難航し壁画が描かれなかった。

本堂両脇には千体仏

未来仏の阿弥陀菩薩

第6窟。後期窟でも早い時期に開窟され、唯一二階建てヴィハーラ窟。未完成だが僧侶がお勤めに使っていたので壁画が煤で黒くなっている

二階へ

第9窟。簡素な前期チャイティーヤ窟。紀元前1C。古くは屋内のストゥーパをチャイティーヤと呼ぶ。仏像表現のない時代は信仰の核となった。

柱の表面の壁画は後期

第10窟。9窟より簡素なチャイティーヤ窟。

John Smith.28th(Cavalry,28th April 1819ジョン・スミス第28騎兵隊、1819年4月28日)　この時スミスは1.5m積もったドロの上に立っていた。密林のジャングルで

第11窟。後期ヴィハーラ窟。10と12の間に作ったので少しいびつ。

未完成第14窟

修行僧2ベッド

未完成第15窟

第16窟。エレファントゲートから階段を上がる。ヴァーカーターカ帝国宰相の開いたヴィハーラー窟前にでる。

足を地に着けた釈迦

アップダウンがあるので輿に乗る。3人でかつぐ

17窟はアジャンター地方を治める藩主が開いたヴィハーラー。壁画の保存時様態が第1窟と同じに良い。

前廊左側　　釈迦

正面廊右側、酔象調伏場面。ブッタを殺害して教団を我が物にしようとデーヴァダッタ(提婆達多)の放った狂象もブッタの前に来ると大人しくなってしまう。

壁面モチーフは、ブッタの前世をつづったジャータカ物語(本生譚)がほとんど。夢のような宮廷生活が描かれている。

19窟。後期チャイティア窟。装飾は複雑で巧み。ストーパは仏像と一体、天にも届くかのように先端が天井に達している。列柱の彫刻も見事。

正面の彫刻は後なって加えられた。小さな仏像は粗く王族ではない庶民の精一杯の奉納。

21窟

22窟

23窟

26窟はアジヤンターで最後まで開窟されていた。

華麗・豪華のチャイティヤ窟。ストーパーは彫刻繊細の柱。

インド最大の涅槃仏。