日本プロレス界の父・力道山の眠る池上本門寺を巡る

2014/07/07 - 2014/07/07

旅行記にしていない旅を振り返るシリーズです。今回は４年前、東京を訪れたときの事です。旅行と並ぶ趣味であるプロレス観戦に行ったときに、日本のプロレス界を創造した力道山の墓がある池上本門寺に参ってきました。

エリア 馬込・池上(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 私鉄 徒歩

池上本門寺に行くには、結構急な階段を登らなくてはいけません。

夏場ということで、願い事が描かれた風鈴が飾られていました。

もう何年も前に行ったもので、池上本門寺のホームページを見て建物の名前などを調べながら書いています。

長栄堂。

７月ということで、まだアジサイが咲いていました。

日蓮聖人像。

仁王門。太平洋戦争の空襲で焼けてしまい、昭和５２年に再建されたものだそうです。

日朝堂。

鐘楼堂。

大堂。これも空襲で焼けてしまい、戦後再建されたものだそうです。

関東地方の古い建物は空襲で焼けてしまい、現存していないものが多いのが悔やまれます。

参拝客はそんなに多くはありませんでした。さほど観光地化されていないようです。

経蔵。

少し離れたところに建っている多宝塔。

江戸時代後期にできたもので、一般的にイメージする多宝塔とは違う独特の形をしていますね。

赤い、赤いなあ～～～～。

隣接している大坊本行寺。

五重塔。関東では最古のものだそうです。経蔵や多宝塔などとともに、空襲でも焼けることなく現在まで残っています。国の重要文化財です。

外壁は赤いですね。

なかなかの大きさで、迫力満点でした。

さて、いよいよ力道山のお墓に参ります。

力道山像。長崎県出身とされていますが、実際には朝鮮半島から日本にやってきたのだそうです。相撲界に入るも病気のため廃業。アメリカからプロレスというものを取り入れて日本プロレスを設立。空手チョップで並み居る外国人選手をなぎ倒す姿は、戦後の日本人に大きな希望を与えました。当時テレビは贅沢品で、街頭テレビや近所のお金持ちの家でみんなで観戦したのだそうです。

と書いてみましたが、自分が生まれる前の出来事ですので実際に体感したわけではありません。

真ん中にあるのがお墓です。力道山は暴漢に刺されて不慮の死を遂げました。その後ジャイアント馬場、アントニオ猪木らが台頭してきて、日本プロレスはいくつかの団体に分裂していきました。力道山の早すぎる死がなければ、その後の歴史も当然変わっていたでしょう。

池上本門寺を後にして、昼食に行きました。

日本プロレス界の父の墓参りをした後ですので、昼食もプロレスラーの経営しているお店に行きました。

「うまい肉と麺の店　ヨネ家」
８人くらいかけられるカウンター席があるだけの小さなお店です。

アフロヘアがトレードマークのプロレスラー、モハメド・ヨネさんが経営しているお店です。広島からブランド豚・幻霜（げんそう）ポークを売りにしていました。

現在では広島の幻霜ポークを取り扱っている会社は倒産してしまい、千葉県柏市の別会社が生産しているそうですが。

店内に貼ってあった、ひったくりへの注意を促す神奈川県警のポスター。この恐ろし気な覆面男は、マイバッハ谷口という悪役レスラーです。

ちなみに、ヨネさんは店にはいませんでした。経営のみで調理は別の方がしています。お店に本人が現れることもあるそうですが、いつもいるわけではないです。まあ、本業があるから当然ですが。

ランチメニューはラーメンや豚丼、カレーなどが中心です。幻霜ポークの肉丼とスジカレーのあいがけ。美味しかったです。

店名に「うまい麺」とありますから、次に行くことがあればラーメンを食べてみたいものです。